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「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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  ★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2021/03/21 (Sun)
これまで、
何度か歌うことに挑戦したものの、
結局モノにならず…

かつて、
1990年前後に宅録を始めた際には、
(ジェフ・ベック師匠よろしく)
「もう、歌はいらない」などと…

いったんは、
潔い決断をしたものの、
当然の如く、
師匠のような才能も技術もないので、
すぐに行き詰まってしまいました…

そんな私ですが、

昨年、
ボカロに取り組んで以来、
どうやら、
そんな苦悩から解放されたようです。

制作には骨が折れるし、
時間もかかりますが、
完成した時の満足感はかなりのもので、
それまでの苦労がどこかへ行ってしまいます。

制作で四苦八苦しながら、
メロディと歌詞の関係や、
日本語特有の発音構造などを発見したことも、
大きな収穫だったかもしれません。

やはり私は、
ヴォーカルあってのギターだと思うし、
ロックギターというのは、
そのような「No2の美学」という信念があるので、
歌に悩むことがなくなったおかげで、
のびのびとギターを弾けるようになったのです。

そんな折に、

STINGが、
2019年の『My Songs』以来になる、
新作『Duets』を発表しました。

前作のセルフカバーに続く本作は、
様々なアーティストとの
デュエットやコラボを集めたものになっており、
まさに、
歌の魅力を味わえる作品になっています。

個人的には、
ジャズの素養が表れている
「My Funny Valentine」(w/ハービーハンコック)や、

民族音楽からインスパイアされた
「Desert Rose」…
これは本作のアレンジがよろしく、

また、
レゲエを明るく軽やかにきめた
「Don't Make Me Wait」(w/シャギー)

ストレートなロックテイストが心地よい
「We'll Be Together」(w/アニーレノックス)
あたりがお気に入りですが、

アルバム全体を支配しているのは、
しっとりとした哀感で、
(「Rise & Fall」は絶品)
70歳を目前にしたSTINGの、
静かではあるものの、
強く確信的な意思を感じ取ることができます。

2019年に、
幕張メッセで観たSTINGは、
さりげなく、
そして寡黙なステージでしたが、
私は、
とっても楽しかった…
純粋に音を楽しむことができたことが、
今でも印象に残っています。

なんだか、
その後ろ姿について行きたくなる…
STINGの新作でした。

さて、
次に来るのは、
ピンクフロイドの未発表ライブか…
(正確に言えば、かつて海賊盤だったヤツです)

今回のSTING、
じつは、
予約していたことをスッカリ忘れていたのです(笑)

とつぜんやって来た、
天からの贈り物かな?

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★2021/03/14 (Sun)
前回、
トニー・ウィリアムスを挙げましたが、

この方は、
1960年代後半のマイルス・デイビスのバンドを、
ロン・カーター、ハービー・ハンコックと共に支えた、
生粋のジャズ・ドラマーでありながら、

自身のバンド、
ライフタイムでは、
ロックバンドを標榜し、
1970年代はロックビートに徹しています。

それは、
チキチキチキチキやっていた人とは思えないほど、
ドスドスとヘビーなプレイなのでありました。

トニーが自身のバンドで、
ふたたびジャズをやるのは、
1980年代の後半になってからのことなので、
かなり本気でロックに取り組んでいたのだと思います。

このように、
両極に振れる活動をできる方は、
あまり見かけることがないので、
貴重な存在といえるでしょう。
(ソウルとプログレに振れる、
トッド・ラングレンぐらいか?)

さて、
その最初のライフタイムの2枚、
『Believe it』(1975年)と
『Million dollar legs』(1976年)は、
どちらも素晴らしく、

ややマニアックな1枚目、
ポップな2枚目と、
微妙に作風が違っているので、
楽しめます。

フュージョン初期の名盤と言えるでしょう。

この2枚でギターを弾いているのが、
1980年代にブームになった、
アラン・ホールズワースで、
時期的には、
ジョン・ハイズマンのテンペストの後、
ということになります。

ヴァン・ヘイレンや、
ラッシュのアレックス・ライフスン
(『Permanent waves』収録の「Different strings」は、
モロにアランです)
などの一流ミュージシャンたちが、
アランを絶賛したため、
アマチュアミュージシャンの間でも、
話題になりましたが、

なぜか私は、
あまり惹かれませんでした。

私がアランのプレイを初めて聴いたのは、
ブラッフォードの最初の2枚でしたが、
(ドラマーのリーダー作、多いですね)

たしかに、
ギターソロのフレーズがサックスみたいで、
おもしろいなぁとは思ったものの、
その程度の感想で、
とくにそれ以上のことはありませんでした。

テンペストもね…
アラン参加の1枚目より、
オリー・ハリソルに代わった2枚目の方が好きだし…

今回、
ライフタイムの2作を聴いても、
それは変わることなく、
なぜなんだろう?と思うことしばし…でありました。

とはいえ、
『Believe it』で一番のお気に入りは、
アラン作の「Fred」だったりするので、
センスが嫌いなワケではなさそうです。

ところで、
『Million dollar legs』の1曲目、
「Sweet revenge」のリフを、
ナックがパクって、
「マイ・シャローナ」にしたというのは、
本当でしょうか?

いや…

話が外れまくりましたが(笑)

ジャズとロックを行ったり来たりする、
トニー・ウィリアムスって、
本当に素晴らしいのです。

かふいふひとにわたしはなりたい
★2021/03/07 (Sun)
「この曲のドラムを聴け!」を読みながら、

そういえば、
ドラマーがリーダーとなった、
いわゆるフュージョン系の作品に、
カッコよいものがたくさんあったことを思い出しました。

ビリー・コブハム
アルフォンス・ムザーン(ex.ウェザー・リポート)
ブランドX
ビル・ブラッフォードのソロ
トニー・ウィリアムス・ライフタイム

かなりジャズ寄りですが、
エルビン・ジョーンズのソロ
…などなど

その中で、
今回出会ったのが、
エルビン・ジョーンズが参加した、
ジョン・マクラフリンの『After the rain』という作品。

これは1995年の発表で、
前述の2人の他にオルガンを加えたトリオで、
フュージョンというよりは、
ジャズ…
コルトレーンへのトリビュートとなっております。

最近(とはいえ、もう四半世紀も前か…)の作品なので、
ギターのトーンが今っぽく、
それが原因で、
私の耳には、
フュージョンっぽく聴こえるのかもしれません。
(コーラスかな?
モジュレーション系のエフェクトがかかっています)

オルガンが派手に暴れるので、
端正なマクラフリンとうまくバランスがとれていて、
なにしろ、
いい演奏です。

あまりマニアックな感じではないので、
ジャズに馴染みのない人でもイケると思います。

ただ残念ながら、
内外共にすでに廃盤となっており、
私はフランス盤CDを中古で入手しました。

そして、
これを探しているときに見つけて、
ついでに入手したのが、
渡辺香津美御大の『The spice of life』

1987年の作品で、
ビル・ブラッフォードと、
ジェフ・バーリンによるトリオ作品です。

こちらは、
同時期のキング・クリムゾンや、
YMOあたりの匂いをさせながら、
超絶な世界を描き出しています。

私はリアルタイムで、
LPを入手していましたが、
CDにシフトさせていなかったので、
このタイミングで手に入れました。

こちらは、
新品でSHM-CD仕様が、
フツーに販売されています。

香津美御大はスゴイですよ。
元々はジャズ出身なのに、
歪んだ音でロックを弾ける…
いや、
歪んだ音でチョーキングを入れながらジャズを弾く(笑)

こうなると、
やりたくなるのが、
過去に何度も挫折している、
ジャズギターへの取り組みです。

さすがに、
何度か取り組んだことがあるので、
今回は、
挫折したポイントに的を絞って、
YouTubeのレッスンをいくつか見ています。

いまさら、
机上の理論を学んでも身に付かないので、
ギターの指板上で感覚的に覚えようということです。

さて私はその生涯で、
少しは、
ジャズギターを弾くことができるようになるのでしょうか、
とりあえず、
何回目かの挑戦を始めたところではあります。
★2021/02/21 (Sun)
ドラマーにスポットを当てた、
『レコード・コレクターズ 2月号』の特集です。

『Guitar magazine』のように、
Apple Musicにプレイリストが用意されていないので、
自分で誌面に紹介されている曲を、
順番に並べたプレイリストを作ってみました。

すると…
編集者の意図がわかるというか、
この順番が、
実に見事な流れを作っていることに気づきました。

それは以下の通りです。

「Be My Baby」The Ronettes
「Ticket To Ride」The Beatles
「Cold Sweat」James Brown
「White Room」Cream
「Good Times Bad Times」Led Zeppelin
「Cissy Strut」The Meters

ここで盛り上がりを見せ、

以下、
「21st Century Schizoid Man」King Crimson
「Soul Sacrifice」Santana
「Fireball」Deep Purple
…と続きます。

ロックのリズムというものが、
どのように確立され、
一方、ソウルやファンクといった、
ブラックミュージックでは、
それと並行して、
どのような動きがあったのか、
一聴して理解できる構成になっています。

そして、
ZEPが(というかボンゾが)
デビューアルバムの1曲目のイントロで、
いかに革新的なリズムを提示したか、
あらためて認識するに至るのですが、

その後、
ミーターズを聴いて、
あらっ驚いた、
これはボンゾの叩き方にそっくりではありませんか、
となるのです。

俗に、
ボンゾはこのミーターズのドラマー、
ヨゼフ・ジガブー・モデリストに影響された、
と言われていますが、

前述の2曲は、
ともに1969年の発表なので、
そうではなく、
お互いの狙ったリズムが、
同じ方向性であったということだと思います。

とはいえ、
「Cissy Strut」が収録されている、
ミーターズのデビューアルバムを聴くと、
3曲目(「Cardova」)のリズムパターンが、
のちにZEPが発表する
「The Ocean」にそっくりだったりするので、

案外、
そのウワサは本当だったのかもしれません。

The Ronettes→The Beatles→James Brown→Cream
からZEPのリズムを導き出すというのは、
正解というか、
なかなか目の付け所がよろしく、
あの特異なアプローチは、
突然変異ではなかったことが、
よくわかります。

とはいえ、
それを見事に形にした、
ボンゾはスゴイなぁ…とあらためて感心し、
その偉業を称えたくなりました。

2000年の初頭、
スライ&ロビーが出した、
ZEPのカヴァー集を愛聴していた時期がありましたが、

彼らのスマートなアプローチの後に、
ZEPのオリジナルを聴くと、
ボンゾのプレイがミョーに野暮ったく、
奇異なリズムに聴こえたものですが、

やはり、
あのリズムアプローチは只事ではなく、
スマートとかそういうレベルを超越して、
凡人には再現できないものなのであります。

そして、
今回の『レコード・コレクターズ』の後半は、
ZEP以降、
リズムがどのように洗練されていったか
を俯瞰するようになっていて、
なかなか鋭い切り口なのでありました。

今回は、
Apple Musicを最大限に活かすと、
このような楽しみ方がある、
ということを認識した次第です。

そして、
蛇足ですが、
やはりいくつになっても、
ビートルズは素晴らしく、
聴くたびに新鮮な感動を与えてくれる、
ということも再認識しました。

今回も、
ドラムに注目して「Ticket To Ride」を聴いたわけですが、
こんなにイイ曲だったっけ?
と驚くことしばし、でした。

ボカロに歌わせてみようかな?(笑)
★2021/02/07 (Sun)


70年代、ブルーノートLAのギタリストたち。

昨年末から、
よく聴いている1枚です。

これは、
「Guitar magazine」誌が、
2020年10月号の特集に合わせて
編集した企画盤です。

同誌は、
Apple Musicに、
毎号の誌面の特集に合わせた
プレイリストをupしていますが、

今回はそれと重複しない曲を、
こちらに編集したのでした。
(ちなみに、2枚組です)

音楽雑誌のもどかしいところは、
誌面から音が出てこないこと…
つまり、
誌面で紹介されている楽曲に興味があれば、
自分で探して、
何らかの形で購入しなければならないことですが、
「Guitar magazine」誌はこの問題を、
見事に解決しているといえるでしょう。

そして今回の企画は、
じつにマニアックで、
(いや、今回に限らずマニアックなものが多いか…)
オリジナルは入手困難である作品が多く、
それを一気に聴くことができる点が、
高く評価できると思います。

ギターが主人公でない作品から、
バッキングの妙技にスポットを当て、
その職人芸を称賛するなど、
およそ考えられない企画といえます。

とくに、
この年代のこのあたりの作品群…
フュージョン、クロスオーバーなどと称される以前に、
ジャズとファンク、ソウルを融合させたもの…
は、

それぞれの分野のファンから酷評され、
輸入LPがひと山いくら、
で叩き売りされていたものでした。

そこにスポットが当てられたのは、
1980年代後半以降のクラブシーンの台頭からで、
先日紹介した、
ブルーイが在籍していたインコグニートなどは、
このシーンを代表するバンドといえるでしょう。

『THE GUITAR OF BN-LA』は、
まさにそんなサウンドが満載で、
disc2全編にわたる、
David T.Walkerのプレイなどは、
この分野におけるギターの教則本のようです。

シブいよなぁ…

年齢のなせる技なのか、
最近では、
派手なソロプレイよりも、
こういったバッキングの職人芸にシビれることが多く、
本作も長いこと、
聴き続けているというわけです。

ここに、
トミー・ボーリンの名前が並んでいるのは、
けっこう驚きですが、

ビリー・コブハムや、
アルフォンス・ムザーン(ウェザーリポート初代ドラマー)
のソロ作品に参加していたわけで…

誌面のインタビューで、
リー・リトナーが証言しているように、
ドラッグでヘロヘロでなく、
そして…
ディープ・パープルに参加していなかったら、

もう少し違った評価になっていただろうなぁ…
などと、
感慨ひとしおであります。

トミーも、忘却の彼方になりつつありますね。
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★ ILLUSTRATION BY nyao