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「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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  ★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
55
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2017/08/06 (Sun)
竹中センパイ(CHAR)について、
あらためて書き始めたら、
いろいろ思い出すことが多くて、
簡単に終わらなくなってしまいました。

ということで今回は…

忘れちゃならない、
竹中センパイのセッション・ワーク、
他人名義の作品における、
名演について語りたいと思います。

『PANTAX’S WORLD』(1976年)



かつて歌謡曲などのレコードでは、
バックミュージシャンの名前を記載することがなく、
したがって下積み時代の竹中センパイのプレイを探すのは、
そんなに簡単なことではありませんが、
この作品では、
大阪が誇るブルース・ギタリスト、
塩次伸二氏(故人)とともに、
CHARの名前がクレジットされています。

このアルバムは、
頭脳警察を解散したPANTAの初ソロ作品であるだけでなく、
「屋根の上の猫」や「マーラーズ・パーラー」といった、
後にライブの定番となる曲が収録されている、
PANTAのキャリアにおいて、
たいへん重要な作品です。

CHARもこの時点では、
スモーキー・メディスンが解散し、
ソロデビューを模索していた段階なので、
のびのびとしたプレイをしています。

ホーンセクションが入っていることもあり、
全体にギターの音量が低くミックスされているので、
前述の「屋根の上の猫」や「マーラーズ・パーラー」では、
目立ったプレイは聴けないものの、

「明日天気になれ」のメロウなプレイと、
「三文役者」冒頭の荒っぽいプレイは、
明らかにCHARにスポットが当たっており、
ファン必聴の曲となっております。

とくに私が気に入っているのは、
「明日天気になれ」で、
例のゴールドトップのレスポール(※)
と思われる絶妙のトーンで、
爪弾くようなバッキング、
そして、
ブロークン・コードによる(和音の構成音を中心とした)
秀逸なソロを披露しています。
(※ 1956製 P90ピックアップ搭載)

こんな、
さりげないプレイで伺える、
センスの良さはさすがと言えますが、
この曲はキャリアの中でも、
トップクラスに入る名演だと思います。

ところで…

なぜ、
このトーンをレスポールと推察するのかといえば、
後年のインタビューでCHARが、
「闘牛士」と「Wondering again」をレスポールでプレイした、
と答えていて、
そのトーンとこの「明日天気になれ」のトーンが、
よく似ているからなのです。

ちなみに、
トグルスイッチは真ん中、
と思われます。

前回のコメントで書いた、
「Under my skin」も同じく、
レスポールによるプレイだと思いますが、
竹中センパイは、
メロウなバッキングをやる際に、
レスポールを選ぶことが多いようです。

対する「三文役者」では、
どうやらムスタングを使っているようで、
激しいスクラッチとアーミングはまさに、
ジミヘン直系のプレイといえるでしょう。

後半のギターソロは残念ながら、
ホーンがかぶってしまい、
よく聴こえないのですが、
後にトレードマークとなるプレイが、
すでに確立されていることがわかります。

ソロデビューを前にして、
この存在感。
やはり、
タダモノではなかったことを証明しています。


『HEAVY MOON』アン・ルイス(1983年)



実質は、
ピンク・クラウド with アン・ルイスという感じで…
(実際にこのメンツでライブもやっていました)

プロデュースも任された竹中センパイは、
インストをやったり、
自身のソロアルバムに収録していた「Navy blue」をやったり、
もうやりたい放題です。

とはいえ、
そこは竹中センパイのこと。
しっかり要所は押さえ、
アン・ルイスの、
ロックシンガーとしての資質を、
うまく引き出した作品に仕上げています。

収録曲のほとんどが、
CHARによるものですが、

秀逸なのは、
「Glass cup upside-down」と「Dot in my heart」で、

「Glass cup upside-down」は、
恋愛の場面における、
男女の微妙な意識の差を、
アンとCHARのヴォーカルの掛け合いで表現していますが、

曲調はCHARお得意の、
「Shinin’ you, shinin’ day」風、
(またはボズ・スキャッグス風とでも言おうか…)の、
マイナーセブンスやメジャーセブンスを多用した、
オシャレなコード進行となっています。

男「グラスを逆さまにしてごらん、何が見えるかな」
女「時間を浪費したくなければ、男なんて信じちゃダメよ」

夢見る男と現実的な女…(笑)

これに対して、
「Dot in my heart」は正統派のバラードで、
失恋によってカラッポになった
心の隙間が歌われています。

ここでのアン・ルイスの歌唱は
素晴らしいの一言に尽きますが、
そこに絡む、
CHARのギターもまた見事…
ギターソロの後で、
思わず溜息がもれてしまいます。

竹中センパイのギターは、
透明度が高くしなやかなので、
女性ヴォーカルとの相性がバッチリなのだと思います。

こちらのアルバムでの使用ギターは、
ストラトでしょう。
いわゆる、
ピンク・クラウドの音なのです。


このように、
竹中センパイは、
自身の作品だけでなく、
他のミュージシャンの作品でも、
稀代のセンスを発揮しているので、
参加作品は要チェックです。

そして、
これらの作品を聴くと、
竹中センパイは、
天才などという簡単な言葉では片付けられない、
バツグンのセンスと表現力を持っていることがわかります。

ソウルやファンクに対する研鑽を深めるとこうなるのか…
いずれにしても、
ここまで極めた日本人アーティストが、
他にいないことだけは間違いありません。

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★2017/07/30 (Sun)
さて今回は、
主要な作品を語る形式で、
ピンク・クラウド解散あたりまでの、
CHARの軌跡を追ってみたいと思います。

『CHAR』1976年発表。



若干21歳の作品ではありますが、
この1枚にCHARのすベてが凝縮されている、
と言っても過言ではないでしょう。
それほど完成度が高く、
また後進に与えた影響力の大きい作品です。

「Smoky」が不朽の名曲であることは、
いまさら言うまでもありませんが、
私にとっては何度も言うように、
「Shinin’ you, shining’ day 」の、
垢抜けたコード感覚の方が衝撃で、
いまだにこちらを聴くことが多いようです。

それと、
日本語の歌詞が面白くて…
(当時のCHARは、
日本語の歌詞には英語の表現を混ぜず、
純粋に日本語だけで歌っています)
「かげろう」とか「空模様のかげんが悪くなる前に」
をよく聴きました。

「かげろう」は、
コテコテのファンクチューンに、
純和風の歌詞がよく合っていて、
私にとって、
毎年初夏になると思い出す曲になっています。

歌謡曲路線まっしぐらだった時代の、
『HAVE A WINE』と『THRILL』は、
リアルタイムでは意識的に無視しておりましたが、
(正直なところ、
カッコよすぎて反感を抱いていた(笑)
なにしろこちらも、
生意気盛りの高校生だったもんで…)
「闘牛士」と「Wondering again」(ともに『THRILL』収録)
の2曲はお気に入りでした。

当時の『Player』誌では、
この『THRILL』の制作状況がレポートされていて、
「これからゴダイゴと活動するのか?」
と思っていたら、
それは実現せず(大人の事情があったようです…)
ジョニー・ルイス&チャーに至るわけです。

ジョニー・ルイス&チャーも、
『Player』誌ではよく動向が取り上げられており、
アルバムを発表する前から期待が高まっていました。

デビュー・アルバム『FREE SPIRIT』については、
別の場所(『web-magazine GYAN GYAN』)でたっぷり書いているので、
それを参照してもらいたいのですが、
一つ加えるとすれば、
後に発表された『完全盤』(2004年)について…

当時、
同じ作品の無修正盤として話題を呼んだわけですが、
かつて熱狂した『FREE SPIRIT』に、
どれだけ修正が加えられていたかわかってしまい、
「CHARもライヴではこのぐらいミスするんだ〜」
とミョーな安心を抱いたのと同時に、
「これは発表しなくていいじゃん」と思ったことも事実で、
ファンの心理とは複雑なものであります。

ジョニー・ルイス&チャーから、
改名してピンク・クラウドに至ると、
時代を下るにつれて、
サウンドが重たく(暗く?)なってきて、
『CHAR』の頃の軽さというか、
透明感が、
次第に薄れてきたことが少々残念でした。

ライヴの雰囲気も、
ジョニー・ルイス&チャーの頃のように、
適度にジャムっぽい、
リラックスした雰囲気ではなく、
もっとカチっとしたバンド然とした感じに変化していました。

アルバム発表のペースもかなりのスピードで、
粗製乱造的な内容のものもあったと思われるのですが、
ここ一発と言うタイミングで、
濃い内容の作品を残しているのはさすがです。

ピンク・クラウドと改名する直前に発表された、
『OiRA』(1981年)
そして、
ピンク・クラウドとしての3枚目にあたる、
『PINK CLOUD』(1983年)



はともに収録曲を絞り、
ヘヴィーな質感でありながら、
従来の持ち味であるファンクっぽさが生かされた、
傑作と評価しています。

「Head song」「Stuck in my brain」
インストの「Pink cloud」などの衝撃は大きく、
いまだにこれらを聴くと血が騒ぎます(笑)

ちょうどこの頃は、
我がバンド、
LOOSE CONNECTINが始動した時期と重なり、
大いに参考にさせていただいた記憶があります。


ピンク・クラウドのスタジオ作品としては最後になる、
『INDEX』(1990年)はカラフルなサウンドが、
うまくまとめられた傑作です。



とくに、
この頃のCHARは、
バンドと並行してBAHOで活動していたせいか、
アコースティックギターをうまく取り入れており、
「Blue cloud」「Halfrain」といった、
魅力的な曲を生み出しています。

あの独特のコードを、
アコースティックギターで弾かれると、
たまらなくエキゾチックな感じになるのです。

このアルバムには、
「Freedom」という、
ジミヘンチックな曲も収録されているのですが、
これはジミヘンがさらにスマートになった感じで、
CHARが影響を受けたミュージシャンを、
どれだけ自分のモノにしているか、
よくわかるサンプルです。

それから最後に、
ピンク・クラウド解散後に発表されたソロ・アルバム
『I’m gonna take this CHANCE』(1999年)は、
デビュー作『CHAR』が歳月を経て成熟したような感じで、
個人的にはたいへん評価している作品です。

『CHAR』の頃の瑞々しさが、
コンセプトはそのままで、
適度に熟したようなサウンドに昇華しており、
「Today」という曲は、
『Shinin’ you, shining’ day』がつながっているようで、
これまた熱心にコピーしたものです。

デビュー当時の、
ボズ・スキャッグス的なノリが、
しっかりと、
1990年代の、
グルーヴィンなノリに変わっているあたりは、
「さすが竹中センパイ」というところてす。

さて、
個人的に振り返ってみると、
ジョニー・ルイス&チャーの頃の、
テキトーにジャムっている感じがもっとも好きで、
『FREE SPIRIT』と『TRYCYCLE』で聴こえる、
ムスタング・サウンドがもっとも好きなのですが、
長きに渡り、
私の関心のド真ん中にいたCHARは、
やはり偉大な存在であると言わざるを得ないでしょう。
★2017/07/17 (Mon)
『Guitar magazine』誌は、
数年前の『レコードコレクターズ』誌の特集を
なぞっているような気がして仕方ないのです。

で…
次は日本のギタリストかな?と予想していたら、
見事に当たってしまいました。

『500人が選んだニッポンの偉大なギタリスト』

『レコードコレクターズ』誌の特集(2013年1月号)では、
順位はつけておりませんが、
掲載順は、
寺内タケシ、鮎川誠、鈴木茂、渡辺香津美、Char…
となっておりました。(敬称略)

今回は、
『Guitar magazine』誌の特集だし、
人気投票なので、
1位はおそらく…と予想したら、
これまた見事に当たってしまいました。

Char…竹中尚人さんでした。


私とCharの出会いは、
中学3年のとき…1976年のある土曜日のことでした。

大田区から転校してきた同級生が、
「今日の午後、
フジテレビにアニキの高校の先輩が出るから、
見てよ」と言ってきたのです。

彼のアニキは、
スタジオミュージシャンをやっていて、
膨大なレコードコレクションを持っていたことから、
我々にとってロックの仕入れ元でした。

「そーかそーか」と、
学校から帰り、
夕方のフジテレビでやっていた、
ロックの番組を見たら…

真っ白いスーツに、
これまた白いムスタングを持ったCharが現れ、
「Shinin’ you, shinin’day」を演奏したのです。

「!」
これはショーゲキでした。

まずは、
日本人のギタリストの概念を、
ルックスで変えてしまった、
スマートでおシャレな佇まい。
そこにムスタングがバッチリ決まっていたのです。

「このストラトみたいなギターは何だろう?」

多くの日本人がムスタングを知らなかった時代、
このギターはCharと共にやってきたのです。

そして、
マイナーセブンスやメジャーセブンスを多用した、
ボズ・スキャッグスばりの、
都会的なソウルサウンド。
メジャーかマイナーか、
切った張ったのロックしか知らなかった少年には、
まさしく未知の響きでした。

うわーっ、
なんだかよくわかんないけど、
この人カッコイイわーっ。

次の週の月曜は、
Charの話題で持ちきりでした。


私にとって、
いちばんのポイントは、
彼が都立高校の出身であったこと。
これは、
これから都立高校へ進学しようと思っていた少年にとって、
最大の衝撃でした。

高校へ行って、
このエリアで有名になれば、
プロミュージシャンになれるかも…
本気でそう思ったものです。
(ちなみに、この時代のギタリストには都立高校出身者が多い)

Charはその後、
歴史に残る傑作デビューアルバムを発表したと思ったら、
「気絶するほど悩ましい」で芸能界デビューし、
原田真二とかゴダイゴと並んで、
その世界で活躍するようになりました。

私はその時期、
ナマイキ盛りの高校生だったこともあり、
やっぱり日本で食っていくには、
こういうやり方しかないんだろう、
などと、
斜めに構えた見方をしていましたが、

「闘牛士」のイントロのカッティングと、
青いムスタングは、
しっかりと私の脳裏に焼き付いていたのです。


私がCharから、
もっとも影響を受けたのは、
その後、
ジョニー吉長、ルイズルイス加部と結成した、
ジョニー・ルイス&チャーの時代で、

彼らのファーストアルバム『フリー・スピリット』は、
雨降りだったため(笑)ライブこそ見逃したものの、
全曲をコピーするほど聴きまくった作品です。

その後のスタジオアルバム
『トライスクル』と『OiRA』も同様でしたが、
長い人生の中で、
アルバムが出るたびにコピーした日本人ミュージシャンは、
Charだけです。

デビューアルバムも新鮮でしたが、
クラヴィネットを多用した『トライスクル』がまた新鮮で、
後に、
これがスティーヴィー・ワンダーからの影響と知り、
そちらへのめり込んだことも懐かしい思い出になっています。

ジョニー・ルイス&チャーは、
ピンク・クラウドと改名し、
その後も長いこと活躍しますが、
私は、
改名する前の3枚のアルバムこそが座右の銘です。


さて、
そんなCharのスゴイところは、
これだけのベテランになっても、
いまだにミーハーな部分が残っていることで、

エレキ選びは、似合うかどうかが最大の問題…
このギターに合う服が思いつかない…
ロックなんて所詮は遊びだよ…
などなどの発言からもわかるように、
実にバサラな遊び人感覚で、
ヘラヘラしているのです。

スゴイよなぁ…

いつまでも健在で、
不滅のじーちゃんになってほしい。

そして、
私の中では、
永遠の「都立の星」…竹中センパイなのであります。

↓ということで、私が持っている青いムスタング



↓左肩の大きな打痕を隠すために貼ったシールは、もちろんCharをイメージしたもの

★2017/06/25 (Sun)
『Guitar magazine』の快進撃は止まることを知らず…

今年の年明けから、
ブルース、
ジャズファンク、
1970〜80年代の歌謡曲、
ロックンロール(チャック・ベリー)
と続き、
今回は『モータウンの歩き方』…



モータウンを支えたギタリスト達に
スポットを当てた特集でした。

この雑誌を、
7ヶ月で5冊も購入するとは、
ここ20年以上なかったことですが、
どの特集もかなりマニアックで、
読み応えのあるものばかり…

おかげで、
CDのコレクションも着実に増え、
音楽三昧の日々を送っております。

さて、
今回のモータウンの特集は、
ヒット曲量産の裏に、
凄腕ギタリスト達の職人芸があった、
というテーマになっていますが、

これは、
我が国における、
1970~80年代の歌謡曲のシーンとよく似ており、
(同じような切り口で特集されていたので非常にわかりやすい…)
当時の日本の音楽界が、
アメリカを規範にしていたことがよくわかります。

そして、
こういう特集を読めば読むほど、
若き日の自分がいかに間違っていたか、
思い知らされてしまいます。

バンドを組み、
いい楽曲を書いて世に出る…
じつはそれ以前に必要なことがあったのです。

それは…

スタジオセッションなどを通じて、
ギタリストとしての基本テクニックを身につけること。
さらに、
その制限された作業の中でも個性を発揮し、
周囲の評価を得ること。

ミュージシャンとして、
最低限のマナーは身につけておかないと、
生涯の仕事にはならないのです。

他の仕事と同じですね。

したがって、
学校へ行きながら(アルバイト感覚)ではなく、
生活の全てを賭けるようでないと。
モノにならないのです。

若い頃に、
そこまでの考えに至っていれば、
音楽を職業にすることは可能だったかもしれませんが、
それはなかったなぁ…

もっとも、
今の時代に、
プロのミュージシャンでいることの是非は別の話ですね。
我々の感覚では少々居心地が悪いかもしれません。

1970年代…
少し妥協して、
1980年代までがせいぜい、
だったのではないでしょうか。

そう考えると、
あと10年早く生まれていたら…
などと思うことしばし(笑)

今回の『モータウンの歩き方』で紹介されている作品の多くは、
さすがに聴いたことのあるものばかりですが、
中には未聴のものも多く(当時、意識的に避けていたモノ多し…)
これから聴き直してみようと思うCDが数枚ありました。

最近目指しているのは、
職人的アマチュアギタリスト…
ってどういうことでしょう?(笑)

基本テクニックはあり、
理論もわかるぐらいだが、
アマチュアみたいな…
どーだろねーっ?
ますますわからなくなってきましたよ(笑)
★2017/06/11 (Sun)
遺作となってしまった、
チャック・ベリーの新作『CHUCK』が、
6月9日(ろっくの日らしい…)に発売されました。

スタジオ録音の新作としては、
1979年の『Rock It!』以来、
じつに38年ぶりになります。

新作といっても、
1980年代の音源も含まれているそうで、
純粋に最近の録音だけではないようですが…

2015年にチャックが体調を崩すまで
作業が続いていたことと、
晩年の彼が唯一ライヴをやっていた、
セントルイスのクラブでのサポートバンドが
バッキングをつとめていることから、

これがチャックの最新形であることには、
まったく異論のないところです。

さて、
その内容は…

まず、
全10曲、
トータルで35分は、
時間に余裕がない&年々根気がなくなってきた、
最近の私にはありがたいことです。

このように、
スパっと聴けるアルバムは、
最近の新作では珍しくなりましたね。

曲調は、
悪くいえばワンパターン、
良くいえば「これぞチャックの芸!」(笑)
歌詞が差し替えてあるだけで、
往年のヒット曲と同じ?
と思われるものもあるのですが、
いやいや、
これでよいのでしょう。
これこそ、チャック・ベリー。

そして…
ここはもしかすると、
御大がコダワった部分かもしれませんが、
ドラムの音、
とくにスネアの音が素晴らしく、
タイトでシャープなリズムと共に、
これが耳に残ります。

このドラムのおかげで、
作品の新作感が強調されているように思えます。
曲は名人芸でありながら、
リズムはフレッシュなのです。

さらに、
アタマの2曲…
「Wonderful Woman」と「Big Boys」
がキャッチーで、
じつに素晴らしい。

思わず、
体を揺らしたくなるノリのよさと、
口ずさみたくなるコーラス部分のメロディライン…

このどちらかをカヴァーしたら、粋ですね。

息子と孫がギターで、
そして娘がヴォーカルで参加している曲があり、
これも聴きモノです。

全体的にリラックスしているのですが、
キメるところはキメている感があり、
遺作で片付けるにはもったいない、
充実した作品です。

さすがにチャック・ベリー。
生涯現役だったんですね。

ところで、
この新作を聴いていたら、
ミョーな話で、
私は、
1970年代後半のストーンズの諸作を思い出してしまいました。

チャックも少しは意識していたのかな?
いやいや…
それほどストーンズの身体に、
チャックが染み渡っていたことの証でしょう。

この方がいらっしゃらなかったら、
ストーンズは存在したのであろうか?
マジでそう思えてしまう、
チャックの新作でありました。


↓ジャケのイラストもよろし
(内田裕也氏のコメントがシールで貼ってあった…)

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★ ILLUSTRATION BY nyao