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「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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  ★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2024/05/06 (Mon)
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★2021/11/21 (Sun)
デラックス・エディション
というヤツが発売されました。

ということで、
私はこの作品を、
45年間も、
聴き続けていることになるわけで…

オソロシイことであります(笑)

さて、
今回のセットは、
DISC ONEにオリジナルのリマスター、
DISC TWOに秘蔵音源という構成になっていて…

いつもは、
このようなセットは、
オリジナルだけを聴いて、
あとはシカトしている私ですが、

今回はモノが『地獄の軍団』なだけに、
秘蔵音源(DISC TWO)から聴き始めたのでありました。

ところがコイツが、じつに面白かったのです。

まずは、ポール・スタンレーのデモテープ。
「雷神」と「デトロイト・ロック・シティ」
のオリジナルが収録されています。

「雷神」はポールの自信作で、
プロデューサーのボブ・エズリンにも気に入られたものの、
「これはジーンに似合うから、彼に歌わせなさい」と指示され、
ポールは泣く泣くそれに従ったという裏話がありますが、
オリジナルはアップテンポで、
もう少し軽い感じでありました。

これはこれでよいのですが、
この曲をジーンに似合うと判断した、
ボブの慧眼たるや恐るべしです。

「デトロイト・ロック・シティ」も、
初期キッスの雰囲気が残っており、
アルバムテイクの荒涼とした雰囲気ではなく、
もう少しザワザワした印象です。
これが、ああなるのか…

次にジーン・シモンズのデモテープですが、
3曲ともアルバム未収録…
「アイ・ドント・ウォント・ノー・ロマンス」
という曲は、
次のアルバム(『地獄のロックファイヤー』)に収録されていた、
「レディス・ルーム」の原曲だったりしますが、
このようなロケンロールな曲は、
ボブの方針で封印されたことがわかります。

ジーン作のこういう雰囲気の曲は、サイコーなのですが…

そして、
オーケストラを重ねていない「ベス」。
アコギとピアノ、
そしてストリングス・シンセサイザーのみの、
極めてシンプルなアレンジで、
私はむしろ、こちらの方が気に入ってしまいました。

演奏がシンプルな分、
ピーターの歌が際立っているのです。

そして、
ギターが80年代の到来を予言させる、
シーケンスパターンのようなアレンジの「暗黒の帝王」。
アルバムテイクでは、
自動車の爆破音に重なるフィードバックの部分が、
こんな風にアレンジされていました。

これも面白い。

「デトロイト・ロック・シティ」の歌なしヴァージョンでは、
ジーンのブリブリいうベースが前に出ていて、
その卓越したプレイに舌を巻きました。

じつはこの方、かなりの腕前なのです。

パリのライブでは、
「デュース」「ストラッター」の定番に続き、
たいへん珍しい「燃えたぎる血気」が演奏され、
「ホッター・ザン・ヘル」へと続きます。
つまり、
「アライブ」のSIDE-A、
3曲目だけが入れ替わった構成です。

これもマニアにはたまらない内容ですね。

このように秘蔵音源を楽しみまくり、
リマスターに期待せずに聴いたオリジナルですが、
こちらはこちらで、
歌が際立つように、
演奏のバランスをしっかり修正してあり、
これも十分楽しめるものでした。

さすがキッス、
ファンが退屈するような作品は作らないのです。

ボブ・エズリンが、
ちょっとイケてた彼らを、
プロにするべくシゴいた話は有名ですが、
インタビューを読むと、
キッスのメンバーにとっても、
特別な思い入れがあるアルバムのようです。

そして、私にとっても…

『地獄の軍団』を語ると、
本が一冊できてしまうのでは(笑)
と思えるほど、
多大な影響や思い入れがあり…
つくづくこの作品の存在感に感心するのでありました。

こんな形で、
デラックス・エディションを編集したキッスに、
感謝感謝であります。

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