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「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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HN:
matsuZACK
年齢:
55
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2017/10/22 (Sun)
この季節には珍しい長雨のとどめが、
超大型台風の来日(笑)とは…

人は太陽の光に当たらないと鬱屈してくるようで、
ロンドンの天気が、
エゲレス人のヒネクレた性格に影響を
与えているとは、
よく言ったものです。

そのせいか、
先週末の首都圏で電車に飛び込む人の多かったこと…


この台風が接近する中、
今日はバンドの練習のため、
御茶ノ水のスタジオまで行ってきましたが、
台風といえば…

10年以上も前のことですが、

元ユーライア・ヒープのヴォーカリスト、
ジョン・ロートン氏の来日に際して、
有志でセッションをしようということになり、
わざわざ仙台からリズムセクションがやってきたにも関わらず、
私は、
台風の接近のため、
千葉県内の交通機関がマヒしてしまい、
参加することができなかった、
という苦い思い出があります。
(そういえば、ふみーさんは元気かな?)

千葉県内のJRは例外なく長距離路線で、
終着駅近くになると沿岸部を走るため、
強風に弱く、
なおかつ、
中間地点に大きな車両基地を持たないため、
台風が近づくとすぐに運転見合わせ、
という禁じ手を乱発します。

高速道路も似たようなものなので、
こうなると動きがとれなくなり、
自宅で持久戦になります(笑)

今日はまだそこまで至らなかったため、
無事に予定をこなすことができましたが、
すでに一部の区間で運転見合わせになっており、
ドキドキしながら帰ってきたところです。


先週は仕事で、
札幌から仙台へ出張しましたが、
関東の曇天がウソのような、
北海道の晴れ渡った青空が印象に残りました。
(空気は、肌に刺さるような冷たさでしたが…)

仙台では先日、
赤坂の料理屋で飲み、
感銘を受けた、
「伯楽星」という地酒を探しましたが、
生産本数が少なく、
蔵元が、
飲食店を優先して出荷する上に、
品質維持のため温度管理などの制約がキビシく、
宮城県内でも小売は一部の特約店に限られる、
ということを知り、

ああ…
いいモノを作るとは、
こういうことだなと、
さらに感銘を深めた次第です。

ギターもそうですが、
年齢を重ねるにつれ、
大手ブランドではなく、
このような知る人ぞ知る的な、
名工を探すようになっているのは、

天気のせいではなく、
私の魂のなせる技であり、
そういう意味では、
筋金入りのヒネクレ者といえるかもしれません。


憂鬱な天気の秋の夕べに、
つれづれなるままに…
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★2017/10/15 (Sun)
昨年のちょうど今頃、
『室町無頼』という小説について
語ったことがありましたが、
世間ではそのあたりから、
応仁の乱について騒がれ始め、
たくさんの本が刊行されるようになりました。

日本史の再検証がブームになっていますが、
人気の高いテーマとして、
先日語った幕末から明治維新のあたりと、
今回話題にする応仁の乱、
そして関ヶ原の合戦が続くようです。

そんな応仁の乱ですが、
決定版とも言うべき『応仁の乱』(呉座勇一著:中央公論新社)が
ベストセラーになっているというので、
私も購入して読んでみました。

歴史モノについては最近、
小説をほとんど読まなくなり、
ノンフィクションばかり読むようになっています。

感情移入しないで読める方が、
ラクだしリアルに感じられるのです。

さて、
この『応仁の乱』ですが、
事件が広範囲に及ぶだけでなく、
登場人物も多数なので、
相当に読みごたえがあります。

登場人物は多数というだけでなく、
あまり知名度の高くない名前が多い上に、
(地味ともいう…)
同族の争いばかりなので、
同じ姓が敵味方に分かれ、
余計に話をややこしくしています。

それにしても、
知らなかったことばかりです。

日本史の教科書では、
このあたりは1ページにも満たないヴォリュームで…

細川勝元と山名宗全の争いが長引き、
京都が荒廃し、
ここから戦国時代へ突入することになる、
という位置付けで、

その一方で将軍、
足利義政が文化人として優れており、
銀閣寺に代表される東山文化が形成された、

という内容が定番になっています。

ところが…

そんな単純な話でなかったのですね。

応仁の乱は、
管領である畠山氏の内紛に端を発し、
そこへ足利義政の後継者争いがからみ、
その結果、
細川氏と山名氏までが争うことになった、
というのが真相で、

畠山氏の内紛に終止符が打たれると、
そこで終息したということです。

また、
義政はたしかに、
文化人としては優れていたが、
将軍…というか、
政治家としてはあまりよろしくなかったということで、
その後の混乱も元をたどれば、
義政が原因であったとしています。

私が今回、
これまでの認識を改めざるを得なくなったのは、

室町幕府の統制力がそれなりに強かったということ
大名は在京制であったこと
応仁の乱後、
明応の政変で将軍家が二つに分かれてしまったこと

に代表されるのですが、

戦国時代の幕開けの位置が、
明応の政変とされている点も新鮮でした。
(つまり、
そこまでは室町将軍の権威は残っていた…と)

その他、
細かい部分を入れると、
かなりの数の発見があり、
この秋の大きな収穫でした。

『明治維新の正体』同様、
史実を検証してストーリーを再構築する手法は
たいへん現実的であり説得力があります。

最初のうちは、
親しみにくい話と思ってしまいますが、
新しい発見に出会うたびに興味が湧いてくるので、
みなさんも秋の夜長に『応仁の乱』などはいかがでしょう?
★2017/10/09 (Mon)
今日は少し暑くなっていますが、
秋が深まってきた今日この頃です。

読書の秋とはよく言ったもので、
過ごしやすい気候になると、
創作意欲が増すのか、
文化的な活動に熱が入るようになります。

そんな私の趣味といえば…

まずは、
もはや趣味の域を超えた感のある「音楽」

これは、
聴く、
見るだけでなく、
弾くも作るもありなので、
それこそ、
「音楽」全般と言えるでしょう。

次に、
小さい頃から好きだった「鉄道」が来ます。

これも、
乗る、
見るだけでなく、
鉄道模型などを作る、
集めるも含まれるので、
「鉄道」全般と言えるものです。

ただ、
よく考えると、
「鉄道車輌」が好きなようで、
あくまでも、
好きな車輌に乗る、
車輌を含めた景色を楽しむ、
そして模型…ということで、
正確には「鉄道車輌」ということになると思います。

それから、
3番目の趣味としては、
鉄道も含まれる「模型」関連で、

これは、
鉄道以外では、
戦車や戦闘機といった、
いわゆるミリタリーものを、
作る、
修行僧のように作る、
そして技術を究める…
「音楽」と同じように、
趣味という一言では終わらない世界になっています。

それにしても…
アウトドアは全くなく、
完璧なインナー派であるところがオソロシイ…(笑)

そんな私が最近、
第4の趣味としてハマっているのが、
「日本酒」です。

もともと、
日本酒は好きな方だったのですが、
年齢を重ねるにつれ、
この傾向が強くなり、
仕事で地方に出張すると、
珍しい地酒を探し、
気に入ると、
仕入れるルートを探し、
自宅に確保するまでになってしまいました。

日本酒はワインと同様に、
全国に数え切れないほどの銘柄が存在し、
味や香りも千差万別。
好みのものに出会えた時の感激には、
また格別のものがあります。

ずっと、
乱読ならぬ、
乱飲を続けていたのですが、
(飲んだくれていただけ…)
最近になって、
その分野の知識を得て分析してみたところ、
好みに一定の偏りがあることに気づき、
いっそう興味を抱いたところです。

地域では、
山口県、
石川県、
そして長野県のものを好み、
(京都文化の流れを汲んでいる地域のようです)
有名どころは外し、
(反主流派…ストーンズ・ファンなので…)
山廃や生酒のようなトンがった味ではなく、
柔らかくフルーティな香りを好むとは、
(女性的な好みらしい)
「音楽」とよく似た傾向と言わざるを得ません。

例えば、
山口県では、
「獺祭」は外して、
「五橋」と「東洋美人」を筆頭に、
地元以外ではあまりお目にかからないものとして、
「長門峡」とか…

石川県でも、
「手取川」は外して、
「加賀鳶」と「天狗舞」

長野県では、
「真澄」もいいけれど、
「水尾」「十六代九郎右衛門」
あまりお目にかからない「夜明け前」
といったように、

小売店で酒を扱っている人と話すと、
「よく知っていますね」
と言われるほど、
マニアックな領域に入ってしまったようです(笑)

趣味は自分探し、
と言われることがありますが、
「日本酒」であっても、
凝れば凝るほど、
やはり自分という存在が強く出てくるようです。

まぁ…趣味とはいえ、
あまり度を越すと、
健康上よろしくないので、
くれぐれも、
飲み過ぎないように気をつけておりますが、
秋が深まると、
ますます酒の味が良くなるようで、
ついつい量が増えてしまいます。

ああ…今週は健康診断でした。
一年間の反省をしなければ…(笑)
★2017/10/01 (Sun)
昨日、
2017年前半の朝ドラ、
「ひよっこ」が完結しました。

朝ドラを見るなどということは、
失業して家にいた、
2003年以来、
ひさしぶりのことですが…
(このときは、中越典子さんがCAの役をやっていました)

かつて、
これほど熱心に朝ドラを見たことはなく、
来週からは楽しみがひとつなくなった感じがして、
少々さびしい気分です。

朝ドラを見るといっても、
毎朝その時間帯には、
もう勤め先の近辺(物語の舞台、赤坂あたり)にたどり着いていて、
出張先のホテルでもない限り、
平日にリアルタイムで見ることはできません。

したがって、
毎週土曜日にBSで放送されている、
一週間分の再放送を見ていたのです。
(毎話に主題歌が流れるのが少々ウザイのですが…(笑)

そんな「ひよっこ」ですが…

最初の頃はそれほどで熱心ではなかったのですが、
ヒロイン(みね子)が集団就職で上京したあたりから、
毎週(つまり毎話)欠かさず見るようになったのでした。

なぜか?と言えば…

お父さんの失踪はさておき、
演出がたいへんリアルに感じられたからです。

私もかつて、
会社の学卒採用の部署にいたことがあり、
(1980年代中盤から後半)
みね子たちのような、
未成年の新入社員の面倒を見たことがあります。

寮生活や勤務先でのトラブルなどを、
たくさん処理した経験があったから、
このへんの内容に共感する部分が大きかったのです。

みんな、
様々な事情で東京に来るわけですが、
何か目標がある子は稀で、
多くは何をしたらいいのかわからず、
毎日の生活に流されながら、
それでも必死に何かをつかもうとしています。

みね子のように、
自分の居場所を見つけることができ、
とりあえず幸せな結婚にたどり着けばまだよい方で、
失意のまま故郷へ帰る子や、
堕落した生活を送り、
数年後には別人のように変貌した姿を見せる子を見ると、
胸が痛くなったものです。

東京で生まれ育った私は、
そのたびにいつもこう思うのでした。

「そんなにまでして、東京に来なければいいじゃん…」

しかし、
彼女たちの気持ちは、
そうではありません。

事情はあるものの、
とりあえず、
東京にやって来るのです。
それぞれが、
夢や希望に胸を膨らませており、
そこはやはり…
花の都、東京なのです。

この辺りのくだりが、
「ひよっこ」では、
実に丁寧に描かれていました。
(毎朝完結、週間でテーマ選定、の強みですね…)

で…私は引き込まれてしまったわけです。

そして、

そんなフツーの女の子を、
完璧なまでに演じ切ったのが、
主演の有村架純さん。

見事でしたね…
見事としか言いようがないが、
この存在感はたいしたものです。

ただ笑顔で頷くだけで、
セリフがなくても、
画面のこちら側へ届く感情…

大女優のオーラ、
と言ってもいいかもしれません。

SPECにチョイ役(竜雷太の愛人の婦警役)で出ていた時から、
注目はしていましたが、
ここまで成長しているとは、
正直なところ驚きでした。

そして、
私以上に、
みねこと同じような経歴をもつ、
日本中の女性たちが、
彼女の一挙手一投足に共感を覚えたのでしょう。

珍しいですよね…
アンチ・ヒロインというか、
派手さや特別感のないヒロインが、
ここまで注目されるなんて…

放送の最後の方で、
50年後の未来…つまり、
2017年…今の生活を空想するシーンがありますが、
車は空を飛ばず、
月に旅行にも行かず、
当時とあまり変わらない生活がここにあるわけで、
これは少し、
当時の人たちからすると、
予想外なことなのではないでしょうか。

ただ…

ときどき実映像で、
時代背景が紹介されることがありましたが、
これを見るたびに、
上り坂の社会で、
希望を持って生きていた、
当時の人たちの方が、
現代人よりも、
数段シアワセだったのでは、
と思うことがしばしありました。

「ひよっこ」を見ていると、
私たちは、
何か大切なものを、
時代の彼方に置き忘れてしまったのでは?
などと思ってしまいます。
★2017/09/24 (Sun)
幕末〜明治維新を
再検証する動きが盛んなようで、
本屋さんに行くと、
たくさんの書籍が棚に並んでいます。

私もかなり以前から、
この分野に興味を持っていましたが、
多くの書籍が“週刊誌的”な印象で、
数ページを立ち読みすると、
それ以上読む気にならず、
購入に至りませんでした。

ところが、
この一冊は違いました。

『明治維新の正体 鈴木荘一著(毎日ワンズ刊)』

著者は近代史研究家で、
いわゆる“週刊誌的”な部分がなく、
あくまでも客観的な事実のみで、
歴史を再検証している点に感心しました。

そして、
幕末~明治維新に至る、
最大のポイントを水戸藩の尊皇思想に置き、
ここから始まり、
ここで終わったとしている、
終始一貫した論の展開にも共感できました。

本当の意味での尊王攘夷思想を特定し、
その他大勢については、
個人的な利害に支配されていたか、
単なるテロリストに過ぎなかったか、
そのいずれかに分類し、

徳川慶喜を、
先見性のある政治家としているものの、
水戸藩出身であり、
その尊皇思想ゆえに、
中途半端な幕引きになってしまった、
としているのです。

さらに、
黒船来航以降、
日本にやってくる諸外国については、
当時のそれぞれのお国事情を詳しく解説し、
なぜ日本にこのような対応をしたか、
その背景を明らかにしています。

そして、

そんな明治維新に関する内外の事情が、
その後、
太平洋戦争にまで強く影響を及ぼしている…
つまり、
明治維新のモヤモヤが、
太平洋戦争を起こした、
としている点が興味深く、

著者があとがきで、
本書の中でただ一ヶ所だけ、
私見を述べた部分、
日本人は、
戦後にGHQから民主主義を授けられたとして、
先人が独力で確立した万民平等の思想と
大正デモクラシーの精華を忘却してしまっている、
という見解と共に、

著者が本書で訴えているのは、
単なる歴史の再検証ではないことに気がつきます。

村上龍さんが、
その著作の中で、
もし太平洋戦争を継続していたら、
という仮説で物語を展開していましたが、

本書を読むと、
もし徳川幕府が政権を継続していたら、
という仮説で、
その後の時の流れを想像することができます。

そこに太平洋戦争の悲劇がなかったとすると、
ここには重大な発見がある、
ということになります。

日本の隣国で、
軍事緊張が高まる中、
過ちを止めるには、
過去を正しく振り返ることも必要だと思います。

歴史は勝者の都合のよい形で、
後世に伝えられる…
まさにその通りです。
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★ ILLUSTRATION BY nyao