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「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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  ★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2017/07/30 (Sun)
さて今回は、
主要な作品を語る形式で、
ピンク・クラウド解散あたりまでの、
CHARの軌跡を追ってみたいと思います。

『CHAR』1976年発表。



若干21歳の作品ではありますが、
この1枚にCHARのすベてが凝縮されている、
と言っても過言ではないでしょう。
それほど完成度が高く、
また後進に与えた影響力の大きい作品です。

「Smoky」が不朽の名曲であることは、
いまさら言うまでもありませんが、
私にとっては何度も言うように、
「Shinin’ you, shining’ day 」の、
垢抜けたコード感覚の方が衝撃で、
いまだにこちらを聴くことが多いようです。

それと、
日本語の歌詞が面白くて…
(当時のCHARは、
日本語の歌詞には英語の表現を混ぜず、
純粋に日本語だけで歌っています)
「かげろう」とか「空模様のかげんが悪くなる前に」
をよく聴きました。

「かげろう」は、
コテコテのファンクチューンに、
純和風の歌詞がよく合っていて、
私にとって、
毎年初夏になると思い出す曲になっています。

歌謡曲路線まっしぐらだった時代の、
『HAVE A WINE』と『THRILL』は、
リアルタイムでは意識的に無視しておりましたが、
(正直なところ、
カッコよすぎて反感を抱いていた(笑)
なにしろこちらも、
生意気盛りの高校生だったもんで…)
「闘牛士」と「Wondering again」(ともに『THRILL』収録)
の2曲はお気に入りでした。

当時の『Player』誌では、
この『THRILL』の制作状況がレポートされていて、
「これからゴダイゴと活動するのか?」
と思っていたら、
それは実現せず(大人の事情があったようです…)
ジョニー・ルイス&チャーに至るわけです。

ジョニー・ルイス&チャーも、
『Player』誌ではよく動向が取り上げられており、
アルバムを発表する前から期待が高まっていました。

デビュー・アルバム『FREE SPIRIT』については、
別の場所(『web-magazine GYAN GYAN』)でたっぷり書いているので、
それを参照してもらいたいのですが、
一つ加えるとすれば、
後に発表された『完全盤』(2004年)について…

当時、
同じ作品の無修正盤として話題を呼んだわけですが、
かつて熱狂した『FREE SPIRIT』に、
どれだけ修正が加えられていたかわかってしまい、
「CHARもライヴではこのぐらいミスするんだ〜」
とミョーな安心を抱いたのと同時に、
「これは発表しなくていいじゃん」と思ったことも事実で、
ファンの心理とは複雑なものであります。

ジョニー・ルイス&チャーから、
改名してピンク・クラウドに至ると、
時代を下るにつれて、
サウンドが重たく(暗く?)なってきて、
『CHAR』の頃の軽さというか、
透明感が、
次第に薄れてきたことが少々残念でした。

ライヴの雰囲気も、
ジョニー・ルイス&チャーの頃のように、
適度にジャムっぽい、
リラックスした雰囲気ではなく、
もっとカチっとしたバンド然とした感じに変化していました。

アルバム発表のペースもかなりのスピードで、
粗製乱造的な内容のものもあったと思われるのですが、
ここ一発と言うタイミングで、
濃い内容の作品を残しているのはさすがです。

ピンク・クラウドと改名する直前に発表された、
『OiRA』(1981年)
そして、
ピンク・クラウドとしての3枚目にあたる、
『PINK CLOUD』(1983年)



はともに収録曲を絞り、
ヘヴィーな質感でありながら、
従来の持ち味であるファンクっぽさが生かされた、
傑作と評価しています。

「Head song」「Stuck in my brain」
インストの「Pink cloud」などの衝撃は大きく、
いまだにこれらを聴くと血が騒ぎます(笑)

ちょうどこの頃は、
我がバンド、
LOOSE CONNECTINが始動した時期と重なり、
大いに参考にさせていただいた記憶があります。


ピンク・クラウドのスタジオ作品としては最後になる、
『INDEX』(1990年)はカラフルなサウンドが、
うまくまとめられた傑作です。



とくに、
この頃のCHARは、
バンドと並行してBAHOで活動していたせいか、
アコースティックギターをうまく取り入れており、
「Blue cloud」「Halfrain」といった、
魅力的な曲を生み出しています。

あの独特のコードを、
アコースティックギターで弾かれると、
たまらなくエキゾチックな感じになるのです。

このアルバムには、
「Freedom」という、
ジミヘンチックな曲も収録されているのですが、
これはジミヘンがさらにスマートになった感じで、
CHARが影響を受けたミュージシャンを、
どれだけ自分のモノにしているか、
よくわかるサンプルです。

それから最後に、
ピンク・クラウド解散後に発表されたソロ・アルバム
『I’m gonna take this CHANCE』(1999年)は、
デビュー作『CHAR』が歳月を経て成熟したような感じで、
個人的にはたいへん評価している作品です。

『CHAR』の頃の瑞々しさが、
コンセプトはそのままで、
適度に熟したようなサウンドに昇華しており、
「Today」という曲は、
『Shinin’ you, shining’ day』がつながっているようで、
これまた熱心にコピーしたものです。

デビュー当時の、
ボズ・スキャッグス的なノリが、
しっかりと、
1990年代の、
グルーヴィンなノリに変わっているあたりは、
「さすが竹中センパイ」というところてす。

さて、
個人的に振り返ってみると、
ジョニー・ルイス&チャーの頃の、
テキトーにジャムっている感じがもっとも好きで、
『FREE SPIRIT』と『TRYCYCLE』で聴こえる、
ムスタング・サウンドがもっとも好きなのですが、
長きに渡り、
私の関心のド真ん中にいたCHARは、
やはり偉大な存在であると言わざるを得ないでしょう。
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★ ILLUSTRATION BY nyao