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「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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  ★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
56
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2017/04/02 (Sun)
ボンゾを彷彿とさせるドラムスに、
ハイトーンの伸びやかなヴォーカル、
キース・エマーソンやリック・ウェイクマンの影響を受けた
シンセのトーンに、
リッチー・ブラックモアやブライアン・メイのような
繊細なギター、
おおらかなノリのベースにのみアメリカの匂いがするものの、
全体的にはヨーロッパのテイストが感じられる、
メロディアスなハードロック…

何の情報もなく、
音だけが聴こえてきたら、
多くの人が「おっ、これカッコイイじゃん」
と思うであろうサウンドですが、

このバンドのメンバーが全員、
白い衣装を身にまとい、
「エンジェル」と言うバンド名であったら、
果たしてみなさんは、
そのアルバムに手が伸びるのでありましょうか?



最近、
話題に上ることが少なくなった“紙ジャケ”ですが、
今年初めの目玉は、
そんな「エンジェル」の作品群でしょう。

私は「Telephone Exchange」(邦題:魅惑のテレフォン・コール)
という曲がお気に入りなので、
サードアルバム『On Earth As It Is In Heaven』
(邦題:舞踏への誘い、1977年発表)をまず入手しましたが、
この曲のコード進行はステキです。
私のツボにぴったりハマる、
「Across The Universe」っぽい響き…
(ちなみに、
カヴァーするなら、
このツインリードはウザいので外しますね)



アルバムを冒頭から順に聴いていくと、
まずはドラムスの音に耳がいってしまいます。
間の取り方だけでなく、
皮の張り方、
音の取り方含め、
とにかく“ボンゾ”!

この頃はこういう音が流行っていたのでしょうか?
同時期に売り出し中だった、
ディティクティヴのドラムスもこんな音でした。

そして、
ヴォーカルの声質が魅力的です。
少しハスキーで野性的ですが、
伸びやかで艶っぽいトーンが特徴…
ロバート・プラントとポール・ロジャースを足して
2で割ったような感じです。

アルバムはポップな曲調が多く、
前述のお気に入り以外でも、
「Can You Feel It」(邦題:幻想の美学)
「She’s A Mover」(邦題:妖しい美貌)
「On The Rocks」(邦題:オン・ザ・ロックス)
(どうでもいいけど、邦題なんとかなりませんかね?(笑)
などなど…
非常に完成度の高いハードロック・ナンバーが並んでいます。



とはいえ…

バンド名が「エンジェル」です。

ネットでCDを買うことが普及している今では
想像もつかないことですが、
私たちがティーンだった1970年代には、
レコード店のレジへ持って行くことに抵抗があるLPがありました

それはエロいジャケットだけでなく、
ダサいジャケットや、
「オマエ、こんなの聴いてるの?」と言われた場合に、
抗弁できないような作品が含まれています。

「エンジェル」買うところを誰かに見られたら、
それは恥ずかしいことだったと思いますよ。

それにしても、
このバンドを売り出すに当たって、
なぜこのバンド名とあの衣装を選んだのでしょう?

カサブランカ・レーベルから、
すでに売り出し中だったKISSに対して、
対極のイメージ戦略だったとは言われていますが…
「悪魔」に対して「天使」
「黒」に対して「白」というのは…
はっきり言って、
小学生なみの発想だと思いますが、
みなさんはどう思いますか?(笑)

これが、
すでに巨大産業化していた、
当時の音楽業界のプロモーション会議の決定とは、
にわかには信じられないことです。

「エンジェル」は、
そんなプロモーションの失敗のみならず、
いくつかの不幸なできごとが重なり、
たいした評価もされず、
忘却の彼方に追いやられてしまった感がありますが、

この文を読んで、
なんとなく気になった方は、
ぜひこの機会に入手して、
私の言っていることを実感してください。

なにしろ、
素晴らしいミュージシャンなのです。

トミー・ボーリンとは違ったパターンですが、
復権を呼びかけたくなる気持ちは同じです。
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★ ILLUSTRATION BY nyao