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「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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  ★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2015/01/18 (Sun)
年が明けてからというもの、
プログレッシヴ・ロックばかり聴いています…(笑)

アラン・ホールズワースから
ビル・ブルーフォードときたら、
Yesを聴かないわけにはいきません。

Yesは、
並みいるプログレッシヴ・ロック系のグループの中でもピカイチの演奏力と
複雑な構成の楽曲で、
1970年代にカリスマ的な人気を誇っていました。

で…なぜかこのサウンドがアメリカで大人気で、
2枚組なのに4曲しか収録されていない、
『海洋地形学の物語』が全米6位になったりするのです…
(アメリカ人のセンスはよくわからん?)

あまりに楽曲が複雑なので、
計算尺を使って作曲しているなどと言われましたが、
よーするに、
各演奏者が違う拍の取り方をしても、
数小節先で帳尻が合う…
たとえば、
8/8拍子でリズムをとるパートと
6/8拍子でリズムをとるパートは、
24小節目で合う…
ということで、
別にそんなに小難しいことではないのですが、
リズムを崩さずにピタっと合わせるのは、
それなりに至難の技ですね。

日本では、
NHKのヤング・ミュージック・ショーで、
パトリック・モラーツ(key)在籍時のライブ映像が放映され、
大きな話題になりました。

前後左右に積み上げた鍵盤を
縦横無尽に操るモラーツの姿と、
ギターにかぶりつくような姿勢のスティーヴ・ハウが印象的で、
これがYesのイメージを決定づけたと言っても過言ではありません。

私の中学では、
放映された翌週は、
この話題で持ち切りでした。

ところで…
私はなぜか、
アラン・ホワイトのドラムの音が好きになれず、
ビル・ブルーフォードが在籍している
『Close to the Edge(邦題:危機)』までしか評価しておりませんでした…
もっと言わせてもらうと、
『Yes Album』の「Yours Is No Disgrace」は別格として、
『Fragile』と『Close to the Edge』こそが
私にとってのYesでした。
(その後ふたたび関心を持ったのは、
トレヴァー・ラビンが参加した時期で、
彼のソロ活動まで追いかけたものです…)

メインとなる曲の間に、
メンバーのソロが小品として散りばめられた『Fragile』と、
LPの片面を使った大作を含む『Close to the Edge』は
対照的なコンセプトになっていますが、
どちらも、
ロックの作品としてトップクラスの完成度を誇っています。

『Fragile』では、
私がもっとも好きな曲である
「Heart of the Sunrise(燃える朝やけ)」や、
同じく大好きなクリス・スクワイアのベースサウンドが堪能できる
「The Fish」がお気に入りで、
LP時代のB面をよく聴きました。
じつはこの人…
ジョン・アンダーソンと共に、
バンドを引っ張ってきた中心人物なのです。
このバリバリっとした、
特有のベースサウンドがないとYesではありませんね。

『Close to the Edge』も、
LP時代のB面に、
「And You and I」「Siberian Khatru」
という素晴らしい曲が収録されていますが、
私は大作である、
A面のタイトル曲を熱心に聴き、
ギターパートをコピーするほどでした。

高校の頃、
友人が、
この『Close to the Edge』を完全に演奏している
海賊盤を持っていましたが、
あまりにカンペキな演奏に、
みんなでぶっ飛んでしまいました。

基本、ライブで再現できるんですよね…この人たちは。

今回、
数十年ぶりに、
「Close to the Edge」を聴きましたが、
これだけ長い演奏時間にも関わらず、
まったく飽きさせない構成力…
いまだにメロディを口ずさむことができるあたり、
完成度が違うなぁ…っとうなってしまいました。

そういう意味では、
意外とポップと言えるのかもしれません。
とかく演奏重視になってしまいがちな、
プログレッシヴ・ロックの世界にあって、
あくまでも人の声を中心に構成されているあたりが、
Yesの特筆すべきところでしょう。

こんなところが、
アメリカで支持された要因だったのではないでしょうか。

Jazzなどを通過した今となっては、
スティーヴ・ハウのギターに、
それなりに迫った演奏ができるのでは?
などと思ったりする今日この頃です。

今年は当分、
プログレッシヴ・ロックから
抜け出せないのではないでしょうか?(笑)
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★ ILLUSTRATION BY nyao