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「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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  ★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2010/03/21 (Sun)
HMVのネットショップで、
ランダムにアーティスト検索をしていたら…、

DAVID ROSE、
デヴィッド・ローズ…、
いや、
フランスで活動していたから、
ダヴィド・ロゼと呼ぶべきか…、
の1977年発表のソロアルバム、
『Distance Between Dreams』…、
日本語に訳すと『夢のかけ橋』って感じで演歌になってしまう?(笑)、
名盤の誉れ高いが希少盤で、
20年前くらいに中古盤が10万円で売られていた、
あの幻の作品が…、
なんと“紙ジャケ/SHM-CD仕様”で、
たったの3,300円で販売されているではありませんか。



うわーっ、
あり得ねぇーっ、
もう、
最近はなんでもアリだなーっ、
と驚きながら、
もちろんソッコーで手に入れたことは、
言うまでもありません。

さて中身がよかったことは、
あらためて言うまでもありませんが、
つくづく、
この頃(1970年代後半)の
フランスのジャズロックっていいなぁ…っと、
何がいいのかって、
ヴァイオリンがメインの作品が多いことで、
いかにも“おフランス”な音が多いからなのです。

フランスのジャズロックといえば、
なにはなくともマグマ(MAGMA)であり、
その系統の人脈が圧倒的多数を占めています。
おまけにヴァイオリン入りといえば、
録音当時17歳だった、
ディディエ・ロックウッド(DIDIER LOCKWOOD)が
狂気のインタープレイを披露する、
『MAGMA Live』ということになりますが、
(これについては、
「web-magazine GYAN GYAN」で詳しく紹介をしています)
じつは、
マグマ周辺人脈以外にも、
ヴァイオリンがメインのジャズロックは、
多数存在しているのです。

DAVID ROSEは、
ダヴィド・ロゼなどと言ってしまいましたが、
レッキとしたアメリカ人です。
(つまり、デヴィッド・ローズなのです)
ただ、
参加したグループが
トランジット・エキスプレス(TRANSIT EXPRESS)という
フランスのバンドであったため、
ユーロロックの区分に入れられておりますが、
それだけでなく、
プレイ自体もまったくアメリカの香りがせず、
おもいっきりヨーロッパの音になっているから、
それで正解といえるでしょう。

デヴィッド・ローズは、
ディデイエ・ロックウッドほど力技ではなく、
もう少し繊細で幻想的な感じが強いのですが、
プレイ自体はまったく見劣りすることがないので、
ふたりはライバル的存在といえるでしょう。

そして、
フランスにはもうひとり、
ジャン・リュック・ポンティ(JEAN-LUC PONTY)という、
大御所がおりますが、
この方も1977年には、
『Enigmatic Ocean』(秘なる海)という名作を発表しており、
こちらは、
当時まだ無名だった、
アラン・ホールズワースと、
火花散るプレイを繰り広げております。



そういえば、
ATOLLの『L'araignee-Mal』(無魔)も
ヴァイオリン入りの作品でした。
(これについても、
「web-magazine GYAN GYAN」で詳しく紹介をしています)

ヴァイオリンという楽器は、
フレットがないため、
とてもなめらかにフレーズを上昇、
または下降させることができます。

また弓の特性を生かして、
ヒステリックに弾くことも、
優雅に弾くことも自由自在。

このため、
起伏の激しい感情、
…狂気に突入したり、
正気に戻ったり…、
をうまく表現することに適しています。

それは、
よく、
女性の感情に似ているとか、
おかげで、
太陽よりは月だとか言われているのですが、
最近私がハマっている、
山岸凉子作品を読む際のBGMとして、
サイコーであることは間違いありません。(笑)

イタリアにも、
PFMのマウロ・パガーニという、
名ヴァイオリン奏者がいるのですが、
これは、
これらフランス系の面々と比較すると、
少し泥臭い感じです。
(地中海の民族音楽からの影響が強いからでしょうか?)

私としてはやはり…、
美しくもはかない、
そして、
さりげなく狂気をはらんだ、
“おフランスのヴァイオリン奏者”がよろしい、
ということになりますね。

このへんの話題は、
もっと続けたいのですが、
いかがでしょう?(笑)
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