忍者ブログ
「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
  ★ カレンダー
02 2024/03 04
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
  ★ フリーエリア
  ★ 最新コメント
[01/25 matsuZACK]
[01/23 shiba]
[01/02 matsuZACK ]
[01/02 ういん]
[12/27 shiba]
  ★ 最新記事
(02/16)
(02/15)
(02/13)
(02/06)
(01/30)
  ★ 最新トラックバック
  ★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
  ★ バーコード
  ★ ブログ内検索
  ★ P R
  ★ カウンター
  ★ お天気情報
[126] [125] [124] [123] [122] [121] [120] [119] [118] [117] [116]
★2024/03/19 (Tue)
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

★2010/03/07 (Sun)
今年の初めに、
紙ジャケSHM-CD仕様で再発された、
イタリアのゴブリン(GOBLIN)というバンドの
セカンドアルバム『ROLLER』(1976年)は、
LP時代から私の愛聴盤でした。



ゴブリンは、
「サスペリア」や「ゾンビ」といった、
ホラー映画のサウンドトラックを担当したことで有名になりました。
おかげで、
彼らはサントラ専門のバンドと思われていますが、
じつはそればかりではなく、
『ROLLER』ともう1枚のオリジナルアルバムを残す、
レッキとしたロックバンドなのでありました。

メンバーが、
イタリアを代表するスタジオミュージシャンで構成されているので、
テクニック面では申し分なく、
またサントラが得意なため、
映像が浮かんでくるようなイマジネイション豊かな曲が多く、
もっと評価されてしかるべきバンドだと思います。

『ROLLER』はそんな彼らのセカンドアルバムで、
全編インストのオリジナル作品です。
曲調は…、
当時世界的に流行の兆しを見せていた、
フュージョンの走りというか…、
マハビシュヌ・オーケストラや
リターン・トゥ・フォーエヴァーの影響を感じさせる、
シャープなジャズロックを主体としながらも、
そこはイタリアですから…(笑)、
しっかりとクラシック(それもバロック調)の要素が加味された、
独特の音になっています。

このジャズロック+クラシックという構図は、
かなりカッコいいと思うのですが、
世界的規模ですと案外と見当たらない音のようです。

これが、
1970年代中盤のイタリア周辺に、
なぜかドッと固まっており、
今回『ROLLER』を聴いて、
また認識を新たにしたというわけです。

『ROLLER』に近いところといえば、
ノヴァ(NOVA)の『VIMANA』(やはり1976年)という作品が
かなりの傑作なのですが、
こちらはイタリアのメンバーを中心に、
なんと、
ドラムにナーラダ・マイケル・ウォルデン、
ベースにパーシー・ジョーンズが全面参加しており、
ジャズだけでなく、
ソウルに近い要素も加味させた内容になっており、
その独特の透明感には目を見張るものがあります。



イタリアのプログレ系で、
ジャズっぽいインストを得意としているバンドには、
「アルティ エ メスティエリ」(ARTI E MESTIERI:1974年デビュー)
という大御所がおり、
こちらはクラシックだけでなく、
地中海の民族音楽の要素がたっぷり盛り込まれておりますが、
“イタリアの手数王”と呼ばれるドラマー、
フリオ・キリコが在籍していることもあって、
国内では別格扱いになっていたようです。
ゴブリンは、
このバンドを目標に結成されたとか…。

さて…、
ひさびさに聴いた『ROLLER』ですが、
やはりホラー映画のサントラが得意なだけあって、
最近ハマっている山岸凉子作品のBGMとしてサイコーであります。(笑)
有名な「エクソシスト」のリフレインに
そっくりなフレーズが出てくる個所もあったりして、
オカルティックな雰囲気でいっぱいです。

この頃のイタリアンロックっていいと思うのですが、
わりとマニアの間では評判が悪くて…、
困りますなぁ〜。(笑)
PR
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする★
忍者ブログ★ [PR]

★ ILLUSTRATION BY nyao