忍者ブログ
「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
  ★ カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
  ★ フリーエリア
  ★ 最新コメント
[01/25 matsuZACK]
[01/23 shiba]
[01/02 matsuZACK ]
[01/02 ういん]
[12/27 shiba]
  ★ 最新記事
(02/16)
(02/15)
(02/13)
(02/06)
(01/30)
  ★ 最新トラックバック
  ★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
  ★ バーコード
  ★ ブログ内検索
  ★ P R
  ★ カウンター
  ★ お天気情報
[15] [14] [13] [12] [11] [10] [9] [8] [7] [6] [5]
★2024/04/27 (Sat)
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

★2008/04/30 (Wed)
LOOSE CONNECTIONが、
スタジオで新曲の構想を練っていた時のことです。

私が、
最近気に入っている、
“音響系”のグループに影響を受けた、
テンションの効いたコードを中心とした、
新曲のアイデアを出したところ、
一人のメンバーから、
「SLOWDIVEのAlisonという曲に雰囲気が似ている」
と言われました。

「そうか、そうか、
似たようなことを考えるヤツがいるのか」
とうれしくなった私は、
早速「Alison」が収録された、
SLOWDIVEのセカンドアルバム『SOUVLAKI』を購入しました。

SLOWDIVEはイギリスのグループで、
1989年にデビューし、
1995年に解散するまでに、
『JUST FOR A DAY』(1991年)
『SOUVLAKI』(1994年)
『PYGMALION』(1995年)
の3枚のアルバムを発表しています。
ちなみに、
『SOUVLAKI』には、
あのイーノが、
作曲と一部の録音に参加しております。

今回は、
購入前に私がイメージしていた通りの内容だったため、
STONE TEMPLE PILOTSや
I MOTHER EARTHのような衝撃を、
受けることはありませんでした。

それは、
どのような音かと言えば、
次の通りです。

全体的に、
和音の響きを強調した曲が多いのですが、
モワ〜っとした、
霧がかかったようなエコーが全体にかけられていて、
独特の閉塞感のある音空間が構築されています。

本来は外に向かって解放されるはずの音が、
中へコモったような独特の響き方をするのです。

それは、
私が1990年前後によく聴いていた、
LUSHやCOCTEAU TWINSの音、
当時は“耽美派”と呼ばれていた音によく似ているのです。
つまり、
私はこの音をすでに体験していたのでした。

もう少し、
このあたりの事情を調べてみたところ、
このSLOWDIVEや、
LUSH、COCTEAU TWINSといった連中を総称して、
「シューゲイザー派」と呼ぶそうで、
リアルタイムではそれほどでもなかったようですが、
2000年に入ってから再評価されるようになり、
現在ではマニアを中心に、
かなり評価が高まっているということです。

つまり、
このサウンドにフィードバックのような轟音や、
GROOVYなリズムがミックスされると、
現在進行形の「音響派」になり、
昨年の私がよく聴いていた、
MOGWAIや65DAYS OF STATID、
それから、
日本の残響レーベル系のミュージシャンにつながるわけです。
私の作った新曲が、
SLOWDIVEによく似ていたというのは、
そのような流れから考えると、
ごく自然のことだったのかもしれません。

U2の『UNDER A BLOOD RED SKY』に関わった、
イーノがSLOWDIVEに興味を持ったこともうなずけます。

たいへん笑えたのは、
この“シューゲイザー”の語源で、
私は「ドイツ人の名前かな?」と思っていたのですが、
さにあらず。
靴(shoe)を凝視(gaze)する人で、
shoegazer…。
つまり、
ギターを弾く姿が内向的で、
いつも俯いて弾いていたため、
そう呼ばれるようになったということです。

このへんは、
いかにも皮肉っぽい、
イギリス人らしいネーミングといえるでしょう。

ところで、
ここに至って、
私が確信したことは、
GROOVYな16ビートと、
音響を重視したサウンド、
この2つが、
現代シーンのキーワードであるということです。

ようやく私の感性は、
リアルタイムの音を捉えられるようになったようです。

それにしても、
最近の私の琴線に触れる作品が、
1995年近辺に集中しているのは、
単なる偶然でしょうか?
私には、
どうやらその辺りに、
時代の変わり目があるように、
思えてならないのです。



PS:以下に「Wikipedia」から抜粋した、
「シューゲイザー」についての解説を加えておきましょう。

「シューゲイザー(英語Shoegazing)とは音楽のジャンル。ギターを弾く姿が内向的で俯いて弾いていたため、Shoe(靴)をgaze(凝視)する人、shoegazerとよばれるようになった。ドイツのシューゲルアインシュタインケリッヒが開発した音響装置に音がにているためシューゲイザーと呼ばれたとの説もある。「ハッピー・ヴァレー」という呼び名も当時は存在した。フィードバック・ノイズや深く歪ませたギターサウンドとポップで甘いメロディーを際立たせたサウンドがシューゲイザーの一般的特徴として上げられる。シューゲイザーの原点または契機となった作品はジーザス&メリーチェインの「サイコキャンディ」だと言われている。シューゲイザーには1960年代後半に流行したサイケデリックミュージックのリバイバルまたは新解釈的な面があり、実際にシューゲイザーとサイケデリックには共通する点が多い。もちろん相違点も少なからずある。またその内省的な音楽スタイル全般がオルタナティヴ・ミュージックの一ジャンルとして考えられる事も少なくない。
シューゲイザーは1980年代後半から1990年代前半の間にイギリスに登場し隆盛を極めたが、同時期のマッドチェスターやブリット・ポップの陰に隠れてしまい、注目を十分に受けることなくブームは沈静化してしまった。しかし、ブームが過ぎ去った後もシューゲイザーを愛好するファンやアーティストは確実に増え続けている。そうした後追いの人々によりシューゲイザーは再評価され、そしてテクノやクラブ・ミュージックとの交流により現在も継承発展を続けている。」
PR
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする★
忍者ブログ★ [PR]

★ ILLUSTRATION BY nyao