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「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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  ★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2020/10/25 (Sun)
右目の白内障手術の入院前夜、
9月27日に、
ルイズルイス加部さんの訃報が飛び込んできました。

さすがに、
そういうタイミングだったので、
話題にすることをやめましたが、

入院中は、
ネット上に公開されている、
加部さんの自伝「気ままに生きる」を読み、
Apple Musicで曲をダウンロードして、
故人を偲びました。

私が彼の雄姿を初めて見たのは、
高校の終わり頃、
ジョニー・ルイス&チャーのステージで、
その独特の雰囲気と個性的なプレイに圧倒されました。

その後、
ゴールデン・カップスの存在を知り、
ラジオ番組で鈴木ヒロミツさんのトークから、
当時の武勇伝の数々を聞き、
いっそう惚れ込んだものです。

京都でモップスとジョイントし、
リハを終えて中華料理を食べていた際、
「マズイなぁ…やっぱ中華は横浜だよ」と
ブツブツ言っていたと思ったら、
その後、行方不明になり、
まさかと思ったマネージャーが、
自宅に電話をかけたら母親が出て、
「あ…今、帰ってきましたよ」と…(笑)
(ちらしずし、でもやりましたね)

コンサートをすっぽかすのは常習だったようですが、
自伝を読むと、
当時はなにしろ彼女と会いたかったとか…
そちらの方が大切だったのですね。

ジョニー・ルイス&チャーで
LAに遠征した際も、
(市制施行、何周年記念とか言ったイベントで、
野外で演奏したような記憶が…)
彼らの演奏のスゴさに焦ったイベントの主催者に、
となりのステージの音が聞こえなくなるからと、
途中で中断させられた場面で、

怒るチャーが後ろを振り返ると、
「マーちゃん(加部さんの愛称)、片付けてるし…」
「ホテルへ帰ればいーじゃん」と…(笑)

けっして虫を殺さず、
部屋にハエが入ってくれば、
外へ出してやるというのは、
有名な話で、

ピンク・クラウドというバンド名は、
加部さんがバークリーに住んでいたときの、
隣の住人の名前で、
奥さんはシルバー・スターといい、
ヒッピーのカップルだったとか…

映画『ワンモアタイム』
で証言される、
当時の加部さんはラリパッパーだったようで(笑)
そんなあなたこそ、
永遠のヒッピーだったのではと思ってしまいます。

私がショックを受けたのは、
ピンク・クラウド時代に、
初めて発表したソロ・アルバム
『Moon like a moon』で…
ここで加部さんのギターを聴き、
独特のフワッとした感じに驚き、
彼がギターを担当した、
カップス最後期のライブを聴くに及びます。

ジェフ・ベックみたいなんですよ。

そしてこの方は、
ベーシストでも、
ギタリストでもなく、
アーティストであると悟るわけですが、
こんなミュージシャンは日本では彼一人、
と言ってよいでしょう。

今回、
彼の訃報以降は、
カップスやジョニー・ルイス&チャーではなく、
その間の時期にあたる、
フードブレインや、
スピード・グルー&シンキ、
ピンク・クラウド以降では、
再結成ウォッカ・コリンズを聴きました。

カップスで一世を風靡した、
ドリドリン…とうなるリード・ベースは、
あの時期だけで、
バンドに合わせて、
最高のベースを弾く加部さんが、
そこにいました。

いろいろな逸話が象徴するように、
気ままに生きる…
その時、
自分がもっとも心地よく感じる音を、
気の向くままに演奏している、
ということがよくわかります。

個人的には、
アランを中心に、
かまやつさんの、
お洒落なリズム・ギターが光る、
ウォッカ・コリンズが素晴らしく、
もっと聴き込んでみようと思っています。

自分にとってのヒーローたちが、
次々と逝ってしまうのは、
さびしい限りですが、
こんなミュージシャンは、
もう現れないだろうなぁ…

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