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「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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  ★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2019/01/27 (Sun)
最近になって、
幼少の頃に見たアニメやドラマのDVDを
集めるようになりまして…
これは“子供返り”の一種かと、
少々オソロシクなっているところです(笑)

その中で、
もう一度見たいけれど、
入手困難であった作品として、
手塚治虫先生の『どろろ』がありました。

ご存じの方も多いと思いますが、
この作品は、
48の魔神に奪われた体を取り戻すために
旅を続ける百鬼丸と、
不幸な生い立ちでありながら、
逞しく生きる盗人どろろの物語です。

目も鼻も口も手足もない百鬼丸が、
妖怪を1匹退治するたびに、
体の一部が戻ってくるという設定が、
いろいろな方面に支障があり、
初演以降、
再放送されたことがありません。

しかし、
私もそうですが、
『どろろ』を手塚作品の名作として、
高く評価する方が多いだけでなく、
室町時代後期の設定であることから、
我が国における伝奇小説の先駆的存在として
評価されることが多いのも事実です。

そんな私の『どろろ』初体験は、
コミックではなく、
テレビ放送されたアニメであったので、
これをもう一度見たいという想いは、
募る一方でした。

それが…なんと、

1月中旬以降、
2002年に限定販売された、
『どろろ Complete Box』が新品で再入荷される、
という知らせを聞き、
さらに、
コミックス全4巻も新品で入手可能とのこと。

もちろん、
速攻で両方ともゲットしましたが、
コミックスの帯を見てビックリ…
2019年1月からリメイクされたアニメが放送開始、
(TOKYO MXまたはBS11で)
3月からは舞台化されて公演スタートとのことです。

なぜ、なぜなんだ?このタイミングで…

とにかく、
そういうわけで、
私は念願のアニメ版『どろろ』を
手に入れることができたのです。

放映は、
1969年4月6日から9月28日までで、
全26話。
チャンネルは8(フジテレビ)で、
時間帯は日曜の夜7時30分からの30分間。
終了後の作品が『ムーミン』…
ということは、
あの時間帯だったわけです。
カルピス子供劇場…(笑)

(当時の私は7歳ですから、
小学校2年生です。
日曜の夕食後にこれを見ていたわけです…)

音楽は冨田勲さん…
この頃の子供向け作品で、
記憶に残るサントラがあれば、
だいたいこの方の作品です。
(『マイティジャック』、『キャプテンウルトラ』など)

有名な「ほげほげたらたら」の主題歌以外は、
『七人の侍』やNHK大河ドラマのような、
重厚なコーラスが多く、
ところどころに挿入される琵琶の音色と相まって、
強烈な印象を残してくれます。

今回、
あらためてこのアニメを見ましたが、
音楽の印象だけでなく作風自体が、
アニメというより、
黒沢作品のノリであることがよくわかりました。

日曜の夜に子供が見る作品でないことは確かです…(笑)

アニメはコミックスより、
劇画タッチの絵となっていて、
手塚先生もこれは別の作品と捉えて、
若いスタッフをリードしていたようです。

コミックスでは、
手塚先生特有の丸っこい絵のおかげで、
悲惨なストーリーに救いが生まれているのですが、
この劇画タッチのおかげで、
悲惨さがより強調されている感があります。

おかげで、
流して見ることができず、
一話一話に集中して、
食い入るように見ています。
(そのため、とうぶん見終わりそうにありません)

スゴいなぁ…
あの時代にこの仕事をしたスタッフには、
畏敬の念が湧き上がってしまいます。

そして、
『どろろ』のメインテーマは、
どんなに辛くても、
人は逞しく生きるということ、
そして、
生きるということは素晴らしいという、
ある種の人間礼賛であるわけで、
ここはしっかりと、
作者のメッセージを受け止めたいところです。

昨年末以降、
QUEENとか『どろろ』とか、
なぜかこのタイミングで、
私の周りに集まってくるものがあり、
秘かに盛り上がっていますが、
後で振り返れば少々稚拙だったり、
粗っぽかったとしても、
オリジナル作品に敵うものはありません。

ということで、
リメイク版には見向きもせず、
ひたすら白黒の映像に熱中する、
最近の私でした。

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