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「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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  ★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2017/10/01 (Sun)
昨日、
2017年前半の朝ドラ、
「ひよっこ」が完結しました。

朝ドラを見るなどということは、
失業して家にいた、
2003年以来、
ひさしぶりのことですが…
(このときは、中越典子さんがCAの役をやっていました)

かつて、
これほど熱心に朝ドラを見たことはなく、
来週からは楽しみがひとつなくなった感じがして、
少々さびしい気分です。

朝ドラを見るといっても、
毎朝その時間帯には、
もう勤め先の近辺(物語の舞台、赤坂あたり)にたどり着いていて、
出張先のホテルでもない限り、
平日にリアルタイムで見ることはできません。

したがって、
毎週土曜日にBSで放送されている、
一週間分の再放送を見ていたのです。
(毎話に主題歌が流れるのが少々ウザイのですが…(笑)

そんな「ひよっこ」ですが…

最初の頃はそれほどで熱心ではなかったのですが、
ヒロイン(みね子)が集団就職で上京したあたりから、
毎週(つまり毎話)欠かさず見るようになったのでした。

なぜか?と言えば…

お父さんの失踪はさておき、
演出がたいへんリアルに感じられたからです。

私もかつて、
会社の学卒採用の部署にいたことがあり、
(1980年代中盤から後半)
みね子たちのような、
未成年の新入社員の面倒を見たことがあります。

寮生活や勤務先でのトラブルなどを、
たくさん処理した経験があったから、
このへんの内容に共感する部分が大きかったのです。

みんな、
様々な事情で東京に来るわけですが、
何か目標がある子は稀で、
多くは何をしたらいいのかわからず、
毎日の生活に流されながら、
それでも必死に何かをつかもうとしています。

みね子のように、
自分の居場所を見つけることができ、
とりあえず幸せな結婚にたどり着けばまだよい方で、
失意のまま故郷へ帰る子や、
堕落した生活を送り、
数年後には別人のように変貌した姿を見せる子を見ると、
胸が痛くなったものです。

東京で生まれ育った私は、
そのたびにいつもこう思うのでした。

「そんなにまでして、東京に来なければいいじゃん…」

しかし、
彼女たちの気持ちは、
そうではありません。

事情はあるものの、
とりあえず、
東京にやって来るのです。
それぞれが、
夢や希望に胸を膨らませており、
そこはやはり…
花の都、東京なのです。

この辺りのくだりが、
「ひよっこ」では、
実に丁寧に描かれていました。
(毎朝完結、週間でテーマ選定、の強みですね…)

で…私は引き込まれてしまったわけです。

そして、

そんなフツーの女の子を、
完璧なまでに演じ切ったのが、
主演の有村架純さん。

見事でしたね…
見事としか言いようがないが、
この存在感はたいしたものです。

ただ笑顔で頷くだけで、
セリフがなくても、
画面のこちら側へ届く感情…

大女優のオーラ、
と言ってもいいかもしれません。

SPECにチョイ役(竜雷太の愛人の婦警役)で出ていた時から、
注目はしていましたが、
ここまで成長しているとは、
正直なところ驚きでした。

そして、
私以上に、
みねこと同じような経歴をもつ、
日本中の女性たちが、
彼女の一挙手一投足に共感を覚えたのでしょう。

珍しいですよね…
アンチ・ヒロインというか、
派手さや特別感のないヒロインが、
ここまで注目されるなんて…

放送の最後の方で、
50年後の未来…つまり、
2017年…今の生活を空想するシーンがありますが、
車は空を飛ばず、
月に旅行にも行かず、
当時とあまり変わらない生活がここにあるわけで、
これは少し、
当時の人たちからすると、
予想外なことなのではないでしょうか。

ただ…

ときどき実映像で、
時代背景が紹介されることがありましたが、
これを見るたびに、
上り坂の社会で、
希望を持って生きていた、
当時の人たちの方が、
現代人よりも、
数段シアワセだったのでは、
と思うことがしばしありました。

「ひよっこ」を見ていると、
私たちは、
何か大切なものを、
時代の彼方に置き忘れてしまったのでは?
などと思ってしまいます。
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★ ILLUSTRATION BY nyao