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「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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  ★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2009/09/13 (Sun)
部下の結婚式に出席して来ました。
適齢期の女子が多い部署ではあるものの、
今年ですでに2件目、
3件目が11月に予定されております。

会社関係のこのような催事に出るたびに、
もっともらしい顔をして座っているであろう自分の姿が、
なにやら滑稽で、
おかしくて仕方ありません。

そのような場面ではいつも、
パンタが『頭脳警察セカンド』に収録した、
「いとこの結婚式」の歌詞が浮かんできます。

 結婚式に出たんだ 凡人面さらして 
 笑って歌って相づちうって
 結婚式に出たんだ おめでとうって手をとって
 おじさんおばさん このたびはって

 何て僕は世渡りがうまいんだろう
 2つの顔を持って
 でもちょっと不安なのさ
 薄い紙切れみたいになってきたんで
 (PANTAX'S WORLD 1972年)

『頭脳警察セカンド』は、
「銃をとれ!」とか「コミック雑誌なんか要らない」という、
過激な歌詞が満載の作品(おかげで、長らく発売禁止でした)です。
ところが、
なぜかこの1曲だけが、
メッセージは辛辣なのに、
フワフワとペーソス感いっぱいで、
私はとても気に入っています。

それにしても…、
本当ですね。
私も歳を経るごとに、
“薄い紙切れみたい”になってきたんでしょうね。(笑)
それが不安というか、
そのことに自分で嫌悪感を覚えるのでしょう。
なにしろ、
管理社会に反抗してROCKに夢中になった男が、
いまやその管理社会の象徴といえる位置にいるのですから。

戦国時代の終わり、
徳川家康による厳格な管理体制の確立に対し、
大阪の豊臣秀頼のもとに集結した武士たちは、
己の力のみを頼りに、
管理社会に反発した人たちでした。

実力を認めてもらえなければ、
主君を何度でも変える。
(場合によっては殺してしまう)
そんな生き方を是としていた人たちです。

彼らは目立つように派手な身なりをしていたので、
“傾き者(カブキモノ)”と呼ばれていました。

そんなカブキモノの間で流行したのが、
長い刀の鞘に、
“生き過ぎたりや、二十と○年”と彫ることだったそうです。
武士らしい生き方を貫けずに、
なんと無駄に生きていることか、
と己をあざけっているわけです。

さしずめ私も、
生き過ぎたりや、四十と七年というところでしょう。(笑)
“人間五十年”に近づくにつれて、
考えることが多くなります。
本当にこれでいいのか、
自分は何か成し遂げたのか…。

中年ロッカーは、
何と戦っているのでしょう?
最近になって、
敵は外にあらず、
他ならぬ自分なのではないだろうか、
ということに気がついた次第です。
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