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「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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  ★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2020/06/21 (Sun)
先週NHKの地上波で放送された、
「ストーリーズ 
誇り高き悪魔 KISSジーンシモンズ」は、
以前BSで放送されたものを再編集し、
昨年12月の来日公演時の取材を中心に、
ビジネス面にスポットを当てた内容になっていました。

グッズ販売というスキームを成功させ、
ミュージシャンのキャラクター化を実現させた
KISSですが、
ここでは、
ジーン一流の人生哲学が垣間見られました。

アメリカという、
非常にシビアな社会の中で、
メジャーになり、
その地位を維持し、
半世紀もの間それを継続させることは、
並大抵なことではなく、
ジーンのコメントの一つ一つは、
おそろしく説得力に溢れております。

ROCKもその初期の頃は、
ミュージシャンは素材丸投げで、
後は野となれ山となれ的な雰囲気がありましたが、
ジミヘンやジャニスの悲劇の後、
ビジネスとして確立されていきました。

巨大化するROCKビジネスに対する
アンチテーゼであったはずの、
パンクロックでさえ、
イギリスに渡った段階では、
ビジネスに変化していたのです。

そのビジネスの裏側は、
映画『ボヘミアンラプソディー』でも
描かれていましたね。

とにかくまず売れることが前提で、
多くの人に知られなければ、
何を主張したところで、
どんなに素晴らしいことをやったところで、
それは知る人ぞ知る存在で、
終わってしまうわけです。

とくに、
アメリカは自由主義という名の
格差社会だから、
ポッと出の素人がのし上がるには、
かなり難しい環境で、

1970年代後半から80年代にかけて、
成功したミュージシャンの多くは、
誰かメジャーなミュージシャンに発掘され、
バックバンドやスタジオを経験し、
ROCK特有のビジネスマナーを習得しています。
(ビジネスマナーと同様に、
ミュージシャンとしての基本テクニックも…)

そこがないと、
ヒット曲を出したものの、
パーティ三昧で浪費して消えて行く…
いわゆる“一発屋”で終わってしまいます。

ヴァンヘイレンみたいなタイプは珍しいのですが、
そう考えると、
エディの非凡さがわかると思います。
(一握りしかいない天才ですね…)

こうなるとミュージシャンも、
アーティストの側面だけでなく、
ビジネスを意識せざるを得なくなるわけですが、
あのリッチーですら、
アメリカ市場の制覇を優先させ、
従わないメンバーを切ったほどですが、
それはバンドの運用資金の確保であったことが、
最近になって明らかになりました。

ジーンが語るように、
やはりオカネは大事なのです…

日本でも、
1970年代の後半、
サザンオールスターズが売れ始めた頃、
有望な新人の青田買いが盛んになりましたが、
心ある業界関係者が、
ミュージシャン志望の若者に向けて、
「今は安売りしてデビューしない方がよい」
と言っていました。

今にしてよく理解できる、
この言葉は、
その前に「ミュージシャンを仕事にしたいなら」
が付いたのでしょうね…

ROCKというより、
音楽業界特有のビジネスマナーをわきまえ、
そこでのし上っていくには、
身近に業界人がいないとなかなか難しく、

さらには、
学生やりながらではさらに難しく、
ティーンエイジャーの自分が、
いかに甘かったか思い知らされるものがあります。

これは、
この年齢に至り、
ビジネスというものがわかるようになったから、
言えることですが、

この年齢で悟っても、
もうROCKビジネスには参入などできず、
ブログでブツブツ言うぐらいしか、
できることはありません(笑)

この記憶を保持したまま転生するか、
または、
過去にタイムスリップすれば、
ROCKミュージシャンになれそうな気がしますが、
映画の世界ではあるまいし、
無理な話ではあります。

孫がミュージシャンになりたいと言ったら、
業界人に近づけ、
学校はすぐに辞めろとアドバイスしますね…
娘から出禁を食らいそうですが(笑)
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