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「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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HN:
matsuZACK
年齢:
57
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2016/05/15 (Sun)
今年のGWは、
昨年の反動もあってか、
とくにどこへ行くでもなく、
何をするでもなく、
リラックマよろしく…
ひたすらごゆるりと、
時を過ごしたのでありました。

音楽面では、
GW直前に入手した、
ディープ・パープルの秘蔵音源シリーズが、
まとめて3ディスク届いたので、
こちらはひたすら、
パープル漬けになっていたのです。

音楽までは、だららんとならず…

あらためて…
この方たちの偉大さを痛感した次第です。


今回届いたディスクのうち2枚は、
第2期の作品になりますが、
こうして振り返ると、
この時期のメンバーには、
圧倒的な破壊力があったことを痛感させられます。

『Live in Stockholm 1970』は、
第2期最初のヨーロッパツアーの模様を、
丸ごと収めたCD(かつて別タイトルで発売されたもの)に、
ボーナスとして、
同時期のライヴ映像(こちらはNHKで放送されたことがあります)
を加えたもの。

そして、
『Live in Copenhagen 1972』は、
VHSで発売された『マシンヘッド』発売直前のライヴ映像に、
やはりボーナスとして、
1973年イアン・ギラン脱退直前のライヴ映像を加えたもの。
(当時、発表されていた唯一のオフィシャル映像)

つまり映像と音像で、
第2期の変遷を確認できるというわけで、
ここに名盤『ライヴ・イン・ジャパン』との対比などを加えると、
非常に興味深いものになります。


『Live in Stockholm 1970』は、
大ヒットした『イン・ロック』が発表された直後の、
第2期としては最初期のセットです。

オープニングは「Speed King」
以下、
「Into The Fire」
「Child In Time」
「Wring That Neck」
「Paint It, Black」
「Mandrake Root」と続き、
アンコールが「Black Night」。

アップテンポのオープニングは、
のちに「Highway Star」に替わります。

第1期のナンバー、
「Wring That Neck」のR&Bっぽい展開は、
「Lazy」に引き継がれ、

ストーンズの「Paint It, Black」はドラムソロなので、
「The Mule」へ、

こちらも第1期のナンバー、
「Mandrake Root」後半の長尺演奏はそのまま、
「Space Truckin’」につなげられることになるので、

ライヴの基本的な構造は、
すでにこの頃にでき上がっていたと考えられます。

『Live in Stockholm 1970』は、
その試運転段階に当たるわけですが、
それゆえに、
演奏者の新鮮な熱気が感じられます。

暴力的と言ってもよいでしょうか、
なにしろ凄い迫力。

「Speed King」はスタジオ盤とまったく違う展開を披露し、
対照的にスタジオ盤に忠実な「Into The Fire」の後、
まずは「Child In Time」のインタープレイが素晴らしい。

私は、
名盤『ライヴ・イン・ジャパン』を含め、
同曲のライヴテイクはたくさんありますが、
このテイクがもっともバランスのとれた、
名演ではないかと思っております。

ここからは、
このバンドのお家芸である、
ギターとキーボードを中心とした、
インタープレイの応酬になるのですが、

「Wring That Neck」は軽やかに、
「Paint It, Black」は暴力的に、
そしてハイライトである「Mandrake Root」は、
“乱調の美”という言葉がふさわしい、
30分におよぶ大作となっております。

30分とはいえ、
少しも緊張感がとぎれることのない、
ロック史上稀に見る長尺演奏が記録されているのです。
(気合入れて聴くと、終了後に2kgぐらい体重が落ちたような気がします…)

ボーナスである、
同時期に、
イギリスのグラナダTVで収録された映像は、
この熱気を伝えるものですが、
残念ながら「Child In Time」だけが完全収録で、
あとの「Speed King」「Wring That Neck」「Mandrake Root」は、
部分的な映像になっているのが惜しい点です。

ここでは、
なにしろリッチーがスゴイ。
驚異的な早弾きを披露したかと思えば、
ギターを背中に回したり、
ステージにこすりつけたり、
暴力的でありながらしなやかな動きを見せています。

一部、
ギブソンES-335を使用していますが、
この格調高いギターを、
ストラト同様に虐めるシーンが見ものです。

ピックを弦にこすりつけるスクラッチプレイと、
大音量によるフィードバックを中心に、
驚くべきほど華麗なフィンガリングでインタープレイを構築する姿は、
まさに“神がかり的”といえるでしょう。

そのリッチーの様子を見ながら、
的確にサポートをする他のメンバーの力量も並ではありません。
その結果、
変幻自在な、
まるで生き物のようなサウンドができあがるのです。


『Live in Copenhagen 1972』については、
何度も言及しているので、
ここではあらためてコメントしませんが、
やはりボーナスの、
1973年イアン・ギラン脱退直前のライヴ映像が見ものです。

こちらは、
「Strange Kind Of Woman」「Smoke On The Water」「Space Truckin’」の3曲。

髪を切って、
綺麗にウェイヴのかかったギランが、
非常にチャーミングに見えますが、
その表情からは、
少し醒めているような、
見方によっては投げやりになっているような、
そんな気持ちが感じ取れるのが印象的です。

一方リッチーは、
それまでメインで使っていた、
貼りメイプル指板仕様の黒いストラトではなく、
サンバーストと、
第3期によく見かけるナチュラルのストラトを使っていますが、
衝動的というよりは、
全体的にショーとしてこなれてきた感があり、
「Space Truckin’」のエンディング近くで、
アンプからスモークを出すシーンなどは、
のちの「カリフォリニア・ジャム」を想起させる演出になっています。

こうなると、
『Live in Stockholm 1970』の新鮮な暴力衝動が貴重ですね。

ところで、

リッチーが弾く「Smoke On The Water」は貴重な映像なのですが、
私はここではじめて、
このリフを、
6弦と5弦の10フレットから弾き始めることを知りました。

これはスゴイ発見なのだ。

たしかに、
こうやって弾くと、
あの感じになるのです。
5弦と4弦の5フレットから始めるのではありません…


ということで、
まずは第2期のディスクを堪能した私でしたが…
そもそも、
ミーハーなので、
動いているリッチーをこれだけ見られれば、
何であれ大満足なのでした。

ただあらためて、
運指乱れず、
リズム乱れず、
音程正確で、
本当に巧いギタリストであると思いました。

そして、
長尺のインタープレイでも、
つぎつぎと湧き出る、
創造的なフレーズの数々には刮目させられました。

あ…
もう1枚のディスク(第4期)に話しが及ばなかった。

うーん、
こちらは次回にしましょうか。
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★ ILLUSTRATION BY nyao