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「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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  ★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2008/06/22 (Sun)
私的ロック評論シリーズの第2弾です。

第2回は、
以前『web-magazine GYAN GYAN』で特集したことがある、
THE ROLLING STONESの『BLACK AND BLUE』です。



『ブラック・アンド・ブルー/ローリング・ストーンズ
(BLACK AND BLUE/THE ROLLING STONES)』
(1976年発表)

SDE1
1.ホット・スタッフ
 (Hot Stuff)
2.ハンド・オブ・フェイト
 (Hand Of Fate)
3.チェリー・オー・ベイビー
 (Cherry Oh Baby)
4.メモリー・モーテル
 (Memory Motel)

SIDE2
5.ヘイ・ネグリータ
 (Hey Negrita)
6.メロディ
 (Melody)
7.フール・トゥ・クライ
 (Fool To Cry)
8.クレイジー・ママ
 (Crazy Mama)

アルバムの内容の詳細については、
以前の特集を参照していただくことにして、
今回は違った角度から語ってみたいと思います。

私が中学3年のときに、
生まれて初めて、
ロックのアルバムを買おうと思ったときに、
発売直後だったストーンズの新作にしようか、
それとも前回紹介した『地獄の軍団』にしようか、
迷いに迷った記憶があります。

結局、
そのときは『地獄の軍団』を選んだわけですが、
その後ほどなくして、
『ブラック・アンド・ブルー』を購入し、
続けてベスト・アルバム
(『ザ・ヴェリィ・ベスト・オブ・ザ・ローリング・ストーンズ/
ROLLED GOLD
THE VERY BEST OF THE ROLLING STONES』
を購入し、
一気にストーンズへハマっていったのでした。

私はそれ以前に、
中学2年のときに、
テレビで「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」を見て以来、
ストーンズに興味を持っていたわけですが、
ちょうどこの時期は、
ロン・ウッドがウトーンズに加入するというニュースで、
ロック・ファンが大騒ぎをしていたタイミングでした。

当時はNHKで、
『ヤング・ミュージック・ショー』という番組があり、
月に一回程度、
海外のロック・ミュージシャンのライブ映像を見ることができました。
その番組で、
どちらが先であったかは忘れましたが、
ロン・ウッドが在籍していたフェイセズのライブと、
ロン・ウッド加入直後のストーンズのパリのライブが放映されたのです。

そのどちらもが、
私をシビれさせたわけですが、
そのおかげで、
「あのフェイセズの、
イカしたギタリストが、
ストーンズに入るんだって?
それってサイコーじゃん」、
と注目するようになっていたのでした。

また、
その頃、
民放で毎週土曜日の午後にやっていた、
日本のロック・ミュージシャンのライブを放映する番組で、
『ブラック・アンド・ブルー』のプロモーション・フィルムが紹介されたことがありました。
それは、
「ホット・スタッフ」、
「ヘイ・ネグリータ」、
「フール・トゥ・クライ」、
「クレイジー・ママ」の4曲で、
いずれも、
最高にカッコイイ彼らの姿を見ることができます。
(ちなみに、
これらは現在では、YOU TUBEで簡単に見ることができます。
そこでは、
L6-Sをかまえたキース、
『ブラック・アンド・ブルー』の内ジャケと同じ衣装のビル、
ギンナンみたいなアタマのチャーリー、
グラムっぽいミックを堪能することができます)

つまり、
ミーハー少年だった私は、
まず、
ルックス面でストーンズに惹かれたのでした。
これは否定しようのない事実です。

それにしても、
この頃(70年代中期)のストーンズって、
本当に絵になりますよね。

さて、
カンジンな音の面ではどうだったのかと言えば、
KISS、ストーンズ、フェイセズ…、
ここにエアロスミスやTHE WHOも加わりますが、
ロックに入門したばかりの頃の私は、
いわゆる“ロックンロール”、
もしくは“ブギー”と表現してもいいかもしれませんが、
その系統のサウンドにシビれていたのです。

この好みはいまだに続いており、
この年齢になっても、
VELVET REVOLVERあたりに惹かれるのは、
そのせいなのであります。

つまり、
どうやら私は、
ストーンズのことを、
単なる“ロックンロール”バンドだと思っていたようなのです。
『ブラック・アンド・ブルー』の後に購入した、
ベスト・アルバムが、
その系統の曲中心の選曲だったこともあって、
余計そう感じたのかもしれません。

そんな私ですから、
『ブラック・アンド・ブルー』を初めてときには、
「へぇ〜、いろんな曲やるんだ」と感心したほどでした。
後になって、
この、
“いろいろな曲をやれること”のスゴさを思い知ることになるのですが、
そのときはまだわからなかったようです。

さて、
ストーンズはこの後、
現在に至るまで、
30年以上にわたって、
ずっと私の側に寄り添うことになるですが、
それは、
私がどのような音楽に興味を持っても、
彼らはその分野に関連した曲を持っている、
というか、
いつの時代でも、
その時代を投影した音楽を創り続けているからです。

これがストーンズの凄さなのですが、
『ブラック・アンド・ブルー』の収録曲は、
このことを端的に証明しています。
ファンキーな「ホット・スタッフ」、
王道的なストーンズ・サウンドの
「ハンド・オブ・フェイト」と「クレイジー・ママ」、
当時の流行最先端であるレゲエを取り入れた
「チェリー・オー・ベイビー」と「ヘイ・ネグリータ」、
都会的なソウル・バラードでは
「メモリー・モーテル」と「フール・トゥ・クライ」
ジャズっぽい「メロディ」。

バラエティに富んでいますが、
いずれの曲も、
どこから聴いてもストーンズ・サウンドになっている点が、
これまたスゴいことです。

『ブラック・アンド・ブルー』は、
これ以降、
その時点で、
自分が興味を持っているジャンルに近い曲から聴く、
そんな聴き方をするようになりました。
おかげで、
いまだに年に数回は聴く、
重要な愛聴盤の一枚になっています。

このように、
ストーンズは私に、
理想的なロックバンドの姿を、
外見とサウンド面の両面から、
教えてくれました。
さらに、
キース・リチャーズの骨太なリズム感覚とリフのセンスは、
私のギタープレイにおける骨格になっています。

まさに、
『ブラック・アンド・ブルー』は、
私の人生を変えたアルバム、
と言えるでしょう。
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