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「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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  ★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2008/07/20 (Sun)
暑いですね〜。

この暑い中、
ロックの中でももっとも暑苦しいと言われている
“プログレ”について語るのもどうかと思うのですが、
『web-magazine GYAN GYAN』で特集を考えていたテーマなので、
『狂気』について語ったこのタイミングでやっておこう、
などと一大決心した次第です。

しばらくお付き合いください。

- - - - - - - - - - - - - -

プログレ。
それは、
もはや死語と化してしまった単語かもしれません。

死語ではないとしても、
その単語はロックのある分野、
クラシックなどのフレーズを多用する、
キーボード主体の、
ちょっと大げさだが耳ざわりのよい音、
を指す単語になってしまっているかもしれません。

プログレは本来、
“プログレッシブ・ロック(PROGRESSIVE ROCK)”の略称であり、
文字通り、
“進歩的/前衛的なロック”を指す単語でした。

今回は、
プログレ5大バンドの功績から、
シーンを再検証してみようと思います。
題して『WHAT'S プログレ(プログレってなんだ?)』

最初に登場するのは、
ピンク・フロイド(PINK FLOYD)です。

“プログレッシブ・ロック”という単語は、
ピンク・フロイドのサウンドを指す言葉として、
使われ始めたと言われています。

つまり、
ピンク・フロイドのサウンドから、
プログレのルーツを見つけることができるのです。

1967年に発表された彼らのファーストアルバム、
『夜明けの口笛吹き/PIPER AT THE GATES OF DAWN』には、
アメリカ西海岸で流行していた、
サイケデリック・ロックの匂いがプンプンしています。

ピンク・フロイドだけでなく、
ソフト・マシーンやザ・ムーブなど、
当時のイギリスのロックバンドの中には、
サイケデリック・ロックを取り入れようと試みる一派がありました。

あまり大きな声では言えませんが、
サイケデリック・ロックでは、
ドラックが重要な役割を果たします。
しかし、
この件について、
イギリスはアメリカほど大らかではありませんでした。

そこで、
ドラッグ抜きでトリップするために考えられたのが、
ライトショウなどの映像効果による、
視覚に訴えかける演出でした。

ピンク・フロイドはその初期から、
ライトショウの導入に熱心で、
それが後年の、
壮大なステージ演出へ受け継がれて行きます。

そして、
視覚に訴えかけるサウンド創りの面で着目したのが、
現代音楽への接近でした。

そもそも、
ピンク・フロイドという
バンドを結成するきっかけになったのが、
現代音楽に関する議論であったと言われているほど、
この分野に対するメンバーの造詣は深かったようです。

ピンク・フロイドの現代音楽に対する接近は、
1968年に発表されたセカンドアルバム、
『神秘/SAUCERFUL OF SECRETS』で開花します。
その後、
1969年には、
バルベ・シュローダー監督の映画のサウンドトラック、
『モア/MORE』を担当し、
バンドサウンドを確立していきます。

その過程で、
彼らのサウンドを指す単語として生まれた言葉が
“プログレッシブ・ロック”であるとすれば、
“プログレッシブ・ロック”のルーツはサイケデリック・ロックであり、
その発展の過程において、
映像、
現代音楽、
が重要なキーワードであったと言えるでしょう。

「ぷろぐれに うまれどこかと たずねたら 
        にしかいがんの けむりのなか」

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