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「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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  ★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2008/08/24 (Sun)
5回にわたってお届けした、
『WHAT'S プログレ(プログレってなんだ?)』で、
プログレッシブ・ロックを再検証しましたが、
今回は私のプログレッシブ・ロック遍歴について、
語らせていただきます。

先に述べた通り、
『狂気』をきっかけとして、
ピンク・フロイドの世界にハマった私ですが、
彼らは別格として、
5大バンドの中で強く影響を受けたのは、
キング・クリムゾンとジェネシスです。

キング・クリムゾンでは、
『太陽と戦慄』、『暗黒の世界』、『レッド』…、
いやゆる“後期キング・クリムゾン”と呼ばれた時期。
ジェネシスでは、
『フォックストロット』、『月影の騎士』、
『ジェネシス・ライブ』、『眩惑のブロードウェイ』、
『トリック・オブ・ザ・テイル』、『静寂の嵐』…、
ピーター・ガブリエル脱退をはさんだ前後の時期、
ということになります。

彼らについてはバンド作品だけでなく、
メンバーのソロ作品…、
ブラッフォードやブランドX、
それからピーター・ガブリエルのソロまで、
揃えたものです。

EL&Pはギタリストがいなかったこと、
イエスはギタリストに馴染めなかったこと、
を理由にそれほど夢中にはなれませんでした。

それ以外で、
私が一時期、
夢中になったのは、
カナダのラッシュでした。

ラッシュは『グレイス・アンダー・プレッシャー』で失望するまで、
1982年発表の『シグナルズ』までの11枚は、
どのアルバムもよく聴いたものです。
プログレッシブ・ロックという観点でベストを選ぶとすれば、
1977年発表の『ア・フェアウェル・トゥ・キングス』でしょう。
イエス+レッド・ツェッペリンとでもいいましょうか、
硬質でメタリックな音がイカした作品です。

5大バンド以外のイギリス勢では、
周囲が騒いでいた、
キャメルにはそれほど興味を持たず、
ヴァン・ダー・グラフ・ジェネレイターや
ソフト・マシーン、
カーブド・エアーなどをよく聴きました。
とくに、
ヴァン・ダー・グラフ・ジェネレイターには、
“裏”ピーター・ガブリエルと言われた、
ピーター・ハミルが在籍しており、
その高い芸術性に感動したものです。

そして、
イギリスのマイナーどころを一通り押さえた後、
アトール(フランス)の『夢魔』を聴き、
イギリス以外のヨーロッパ各国のロック、
いわゆる“ユーロ・ロック”の世界にドップリと浸ってしまったのです。
これが19〜20歳頃のこと。

“ユーロ・ロック”については何度も言及している通り、
ヨーロッパ各国に、
それぞれの国ならではのロックがあるのでは?
と思うのは、
我々の勝手な思い入れであって、
実際は、
イギリスやアメリカのメジャーどころに
影響を受けたバンドが大多数を占めています。
つまり、
日本と同じような状況なのです。

ヨーロッパでは、
ジェネシスやEL&Pの影響を受けたバンドが多く、
とくにクラシック・ミュージックに人気がある、
イタリアなどでは顕著にその特徴が現れています。

ただ、
そうは言っても、
長年にわたって“ユーロ・ロック”を研究したおかげで、
たくさんの駄作に泣かされながらも、
多くの孤高の存在に出会うことができました。
これは私の大きな財産となっています。

フランスでは、
先に述べたアトール、
マグマ、エルドン。
イタリアでは、
アレア、PFM、ゴブリン。
ドイツでは、
クラウス・シュルツ、アシュラ・テンプル、
タンジェリン・ドリーム。

オランダのフォーカス、トレース。
スイスのアイランド、SFF。
ベルギーのユニヴェル・ゼロ。

カナダ東部フランス語圏のポーレン、マネイジュ。
旧東ドイツのシュテルン・マイツェン…。

1990年以降でも、
イタリアのカリオペ、シンドーネ、
北欧系でアネクドテン、アングラカルト、ホワイトウィロー、
などなど…。
すぐに思いつくだけでも、
こんなに素晴らしいバンドの名前がスラスラと出てきます。

余談ですが、
この世界では、
その個性的なサウンドのおかげで、
イギリスのキング・クリムゾンに対して、
フランスのマグマ、
イタリアのアレア、
ドイツのファウストを指して、
“ヨーロッパの怪物四天王”などと言われております。

いずれにしても、
プログレッシブ・ロック系のバンドは、
それぞれの美意識を持っており、
我々が
「か〜っ、プログレっていいなぁ」っと感じる瞬間は、
その美意識が共感した瞬間であると言えます、

ロックの美意識を追求したプログレッシブ・ロックは、
いまやいずこに…。

どうしよう、
…などと言っていたら、
また、
ジェネシスのコピーバンドをやりたくなってきた。
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