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「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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  ★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2012/11/18 (Sun)
先週に引き続いて、
ROXY MUSICの話題です。

10枚組 BOX SETを、
それこそ…
入念に(笑)
1枚ずつ聴き返しているわけですが、
あらためて気がついたことをいくつか、
小ネタ風に並べてみたいと思います。

「意外とヘヴィーなリズムセクション」

…そうなんですよ。
このようなサウンドを展開しているのに、
リズムセクションはヘヴィー。
とくに、
ドラムのポール・トンプソンは、
ハードロックいけるんじゃない?
と思えるほど、
ヘヴィーで溜めの効いたリズムを叩き出しています。
(ベードラ、重いっす)

ヒットした「ドゥ・ザ・ストランド」などは、
ベースも含めて、
重低音がドスドスきますが、
このような音の録り方はとくに初期の2枚に顕著なので、
もしかすると。
音響にコダワリの強い、
イーノの志向であったかもしれませんね。

「…などと言いながら、ベーシストはゲスト扱い」

そーなんです。
歴代のベーシストで、
アルバムジャケットに写真が載っているのは、
ファーストアルバムのグラハム・シンプソンだけで…
(実はこの人…
ブライアン・フェリーと共に、
バンド結成へと向かった中心人物だったそうで、
アルバムのクレジットもフェリーにつぐ2番目になってます…)

例の「ドゥ・ザ・ストランド」でヘヴィーなベースを弾いている、
2代目ベーシスト、
ジョン・ポーターはゲスト扱いで、
当然、
『FOR YOUR PLEASURE』には写真なし。

『STRANDED』『COUNTRY LIFE』『SIREN』
という、
中期の重要な3枚のアルバムでプレイしたにもかかわらず、
3代目ベーシスト、
ジョン・ガスタフスン(その後はイアン・ギラン・バンドにいましたね)もなぜか、
一度もアルバムジャケットに写真が載らず。
同じ時期に加入した、
エディ・ジョプソンとはたいへん扱いが違っています。

剛腕ジョン・ウェットンはツアーのみ。

ドラマーのみならず、
ベーシストも、
ウェットンに象徴されるように、
かなり重い音を出す人を起用しており、
求めている人材はよく理解できますが、
なぜ、
このような扱いだったのでしょう?

ひとつ考えられるのは…ヴィジュアル。

腕は認めるが、
ヴィジュアルが合わないと、
判断したのではないでしょうか?
(映像で見ると、ウェットンもちょっと合いませんね)
このへん、
徹底的な美意識に貫かれた、
ROXY MUSICというバンドの特異性が物語られています。

「イーノは録音のとき、何をやっていたのだろうか?」

となると…、
存在感はスゴいものの、
演奏面でどういう貢献をしていたのか、
よくわからないのが、
イーノです。

ときどき、
効果音みたいな音で、
アヴァンギャルドなプレイを聴かせていますが、
それは数えるほどしかありません。

イーノについては、
プレイもプロデュースも、
ROXY MUSIC以降に本領が発揮されるわけですが、
ここではビジュアル担当ぐらいの役割だったのでしょうね。

「ブライアン・フェリーはソロ活動をする必要があったのだろうか?」

そんなROXY MUSICのコンセプトは、
ブライアン・フェリーによるところが大きかったはずですが、
それでもこの人はずっと、
ソロ活動を続けていました。
バンドよりも、
もっとストレートに、
好きな音楽を表現していたとは思いますが…

何しろ、
あの声ですから、
少々、
バックのアレンジが変わったところで、
それほど大きく雰囲気が変わるものではありません。

再結成後になると、
ますます、
ブライアン・フェリーのカラーが強くなるので、
2つの活動を並行させることにどれほどの意味があったのか、
わからなくなる部分があります。

などと…
CDを聴きながら、
アレコレ考えてしまう、
今日この頃です。

つまり…
私はそれほど、
ROXY MUSICが好きだったわけです。

どこが?って言われると、
ROCKのかっこよさとかっこ悪さをいっしょくたにして、
ヨーロッパの退廃感や終末感でいっぱいにして、
極彩色で塗りたくったような…
この、
独特の美意識が、
たまらないんですね。

↓もっとも彼ら“らしく”て、大好きな映像です(ドイツのTV)



↓こっちのフェリーは少し地味です。BBCだからか?(笑)


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★ ILLUSTRATION BY nyao