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「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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  ★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2014/03/02 (Sun)
2014年2月26日(水)
東京ドーム周辺は異様な熱気に包まれていた。

会社をサボって(いや…正確には半休をとって)
16時過ぎに場外へ到着した私の目に入ったのは、
人、人、人の渦…。

誰が地球を、
こんなに生命に溢れた、
異形の惑星にしたのだ?(半村良「妖星伝」より)
などというフレーズが思い浮かんだほど、
たくさんの人。

それこそ、
老若男女入り乱れて、
まだ開演時刻まで2時間30分もあるいうのに、
たいへんな盛り上がりを見せていたのだ。

すっげー!
こんな東京ドーム、
見た事ないよ。

そうだ…
もうすぐ現れるのは、
オレをこの世界に引きずり込んだ張本人…
世界最年長のグループであり、
世界最高峰のグループ。
ローリング・ストーンズなんだ!

この場へ来て、
自分の中にも沸き上がるものを感じ始めたが…
スーツのままやって来たことが…少々気恥ずかしかった。


我々の席は2階ではあったものの、
ほとんどステージを正面から俯瞰できる位置で、
しかも前から4列目。
偶然とはいえ、
なかなかの場所である。


そして、
偉大なるじーさん達は、
開演予定時刻から約30分遅れて登場した。
30分ならまだ早い方だろう…
8年前は45分遅れだった。

オープニングはなんと、
「Get Off My Cloud(ひとりぼっちの世界)」

これはちょっと意外な選曲。

そしていきなり、
ミックのスタイルのよさに感動。
ひ孫がいるというのに、
若者より美しい、
このシルエットはどうだ?

そしてこの声量。
衰えていない。
まったく衰えていない。
この人には加齢という言葉は無縁なのか…

続けて、
「It's Only Rock'nRoll」
「Tumbling Dice」

日本語を交えたミックのコメントがお茶目。
それにしても、
あれだけ歌って踊っているのに、
息ひとつ切らさない、
この体力はどうだ?
これが御歳70のじーさんか?

ここで、
またもや意表をついた、
「Wild Horses」

おーよみがえる、
この時代の香り…
このじーさんたちが、
どーしよーもない不良で、
キラキラ輝いていた時代。

「Emotional Rescue」
では、
ベーシストが
チャーミングなブルーメタリックのムスタングに持ち替え、
オートワウをかまして、
ばひょ〜んばひょ〜んと…
でもさ…
やっぱビル・ワイマンでしょう?
かつてオレがキースの次に好きだったメンバーは、
じつはビル・ワイマンなのだ!

「Doom And Gloom」
じつは…この曲だけ、
すぐにタイトルが出てこなかった。
これ、
どのアルバムに入っていたんだっけ?
(今回の曲順は、
LOOSE CONNECTIONのドラマー、
shibaやんが、
私の隣でメモっていたもの)

「Wild Horses」につづいて、
さらにその時代を思い出させる
「Bitch」
そして問答無用の
「Honky Tonk Women」…

あーっ
手元にギターがほしい。
いっしょに演奏したいーっ。

ここでミックはいったん休憩。
キースがマイクの前に立つ。

「Slipping Away」
でミック・テイラー登場。
かつてのブロンドの美少年は、
見る影もなく太ってしまい、
まったく白豚状態であったものの、
ソーセージのような指から繰り出されるフレーズは健在。
リトル・クラプトンと呼ばれていたんだよなーっ。

それにしても、
まさか、
「Slipping Away」をやってくれるとは思わなかった。
キースが歌う曲で、
オレがいちばん好きなヤツなんだよね。
このフワッとした、
ゆるい感じが心地よい。
このまま眠りたい感じ。

キースがもう1曲
「Before They Make Me Run」
を歌い、
ふたたびミックが登場。
マウスハープを吹きながら、
「Midnight Rambler」

おーっ、
よみがえるオルタモント…
悪魔の化身と言われた1969年当時の姿。

この曲では、
ブレイクのところで「カッチョイー」と叫ばないと、
死んだチャー坊(村八分)に怒られちゃうぞ。
(『ゲット・ヤー・ヤー・ヤズ・アウト』に、
彼の叫び声が収録されているのは有名な話…)

「Miss You」
「Paint It Black」
と続き、
「Paint It Black」ではロン・ウッドが、
コーラル・エレクトリック・シタールみたいなヤツを
手にしていた。
彼はオープニングでもヘンなギターを持っていたな。
意外とビザール好きなんだよね。

「Gimme Shelter」
では、
体格のいい(爆乳であった…)コーラスガールが、
ミックと歌いまくる。
キース…イントロのアルペジオをちゃんと弾いてくれよーっ。

さぁ、
ここからはフィナーレ。
たたみかけるように、
ヒット曲のアメアラレ…

「Start Me Up」
「Brown Sugar」
「Jumping Jack Flash」

「Jumping Jack Flash」のPVを見たおかげで、
オレはこの世界に入ったんだよ。
ギターを弾こう、
不良になろう…
15の春のことだった。

そして、
ストーンズのテーマソングとも言うべき、
「Sympathy For The Devil」
今回は原曲に近いアレンジ。
このアレンジを聴くと、
ヘロヘロになったブライアン・ジョーンズを思い出す。
若くて綺麗なうちに伝説になるのがいいのか、
老いてものたうち回っているのがいいのか、
オレにはよくわからない。
というか…
そんなことはもはや、
どーでもよくなってきているような気がする。

アンコールの1曲目は、
なんと、
「You Can't Always Get What You Want(無情の世界)」
今回は意識的に、
1969年あたりから、
1970年代前半のイメージでまとめているのでは?
この曲では、
ホルンを含めコーラスに日本の若者たちが参加。
どうやら洗足音楽大学の生徒らしい。
あとで、
同じく音大に通う、
我が家の娘に話したところ、
同大学には、
ポップス科があるそうで、
これはあり得ない話ではないそうだ。
それにしても、
彼らにとって、
このじーさんたちは、
どんな存在なんだろうか?

アンコールの2曲目であり、
エンディングになったのは、
「Satisfaction」
約2時間の、
見事に構成されたステージはここで終わる…

もう終わちゃう…オールナイトでも付き合うのに。

今回は、
メンバーの年齢を考え、
もうこれが見納めかな?と思い、
東京ドームへ行ったが、
この偉大なるじーさんたちは、
そうではなかった。
圧倒的にパワフルで、
エネルギーに満ちあふれるステージを、
オレの前に披露してくれた。

きっとまた、
ここに現れるだろう…
そう思わせる素晴らしいステージだった。

そして、
ストーンズはミックである!ということ。
キースでもビルでもなく、
ミックである!ということ。

それを痛感させられた夜だった。

何歳になっても、
いつでも闘えるように、
身体を整えること。
ミックを見ていると、
そう思わずにはいられない。

やっぱり、
ストーンズは最高である。
そして、
いつでもオレを奮い立たせる。

ストーンスありがとう!

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★ ILLUSTRATION BY nyao