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「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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  ★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2013/12/29 (Sun)
あっという間に、
今年もあとわずかとなってしまいました。
今年最後の話題は、
恒例の「2013年マイベストアルバム」です。

すでに、
このブログでとりあげたアルバムについては、
コメントをシンプルにしてあるので、
リンクをクリックして、
内容の詳細はそちらで確認ください。

それでは、発表です。

【新譜部門】5作品
☆ライヴァル・サンズ『ヘッド・ダウン』(参考記事「ZEPの再来!」2013/02/03)

いわゆる、
今の若者のグループですが…
ここまでイケてるZEPフォロワーに、
お目にかかったことはありません。
とくに、
ドラマーのボンゾ度は、
相当なものです。

次の作品が要注目ですね。
アコースティック中心になったら、
本物だと思います(笑)


☆カート・ヴァイル『ウェイキン・オン・ア・プリティ・デイズ』(参考記事「KIRT VILEの新作」2013/06/16)

ライ・クーダーやデヴィッド・リンドレーの系譜を継承する、
現代アメリカを代表するギタリストです。

一聴すると、
とてもピュアな感じなんですが…
聴き込むうちに、
アメリカの病巣がただよってくるという、
たいへん不思議な作品になっています。

いまだに、
こういう人が現れるというのが、
スゴいことだと思いますね。


☆デヴィッド・ボウイ『ザ・ネクスト・デイ』(参考記事「THE NEXT DAY」2013/03/31)

今年は大御所の新作が目立った年でしたが、
それを反映してか…
ここからの3作は、
そんな大御所たちの作品となっています。

ボウイは一時期引退説が流れたほどでしたが、
とんでもなくモダンな新作を発表し、
健在ぶりをアピールしました。

ストーンズといいボウイといい、
今の時代の音をしっかり飲み込んだ作品を
発表し続けるというのは、
並大抵のことではないと思います。

私は彼らのそんなところに、
限りなく敬意を払ってしまうのです。


☆ブラック・サバス『13』(参考記事「ブラック・サバス13」2013/08/25)

そんなボウイとは対照的に、
全盛期そのままのサウンドを…
少々リズムの切れはよくなったものの…
現代によみがえらせたのが、
このブラック・サバスでした。

1曲目を聴いたときに、
これって、デビューアルバム?
と思ったほどでしたからね(笑)

でもブラック・サバスの場合は…
これでいいのだ。


☆ディープ・パープル『ナウ・ホワット?!』

さて…
年末なので、
正直に白状しますが…
じつは、
このパープルの新作、
ちょっと気になって聴いてみたら、
たいへんよかったので、
ソッコーで購入して、
ひそかに愛聴していました…(笑)

これはいわゆる、
適度に力の抜けたハードロック…
そんなもん、あるわけないだろ?
と思っていたのですが…
ここにあったのです。

スティーヴ・モーズのギターは、
やわらかくしなやかで、
およそリッチーとは対照的です。
しかし、
それが今のバンドにうまくマッチして、
いい味を出しているのです。

ハードロックも年季が入ると、
枯れるんですね…
これは新しい発見でした。

はっきり言って、
1984年以降の再結成パープルには、
まったく興味がわかず、
ここまで無視してきた私です。
どーせ、全盛期の焼き直しか、
ヒットソングのオンパレードだろ?
そんな発展性のない、
才能の残骸みたいなものは、
聴く価値ねーんだよっと思っていたのですが…
とんでもない!

時代と共に進化したパープルがここにいました。

ストーンズやボウイとは、
違った進化のスタイルだと思うのですが、
これはこれでいい…
私もこんなハードロックをやってみたい…
やっぱりハードロックはいい!
と認識を新たにしたのです。



こうなると、
どこからどうなってここへ至ったのか、
過去の作品をひとつずつ遡ってみようか、
などと考えていたりして…
凝り性なもので…(笑)

新曲がどれもいいだけでなく、
初回のボーナストラック
「ハイウェイ・スター」のLIVEが、
これまたなんともよいのです…
冒頭のアレンジ、
まったく別の曲みたいな始まり方…
う~ん、
モーズ、
お主なかなかやりおるのぉ~(笑)

調子にのって、
来日公演いっちゃおうかな?

【再発部門】3作品
年末にワッと発売された紙ジャケシリーズ…
パット・トラヴァース、パリス、ヴァン・ダー・グラフ・ジェネレイターなどは、
まだ入手しきれていないので、
来年にまわそうかと考えています。

☆スティーヴィー・レイ・ヴォーン&ダブル・トラブル
『テキサス・フラッド 30thアニヴァーサリー・エデイション』(参考記事「マイブーム」2013/03/03)

これは、
あらためて、
ストラトキャスターの素晴らしさを認識すると同時に、
センスのよいブルース・アプローチは最強であることを、
思い知らされた作品です。

ジャズを通った後で聴くブルースは、
またひと味違って聴こえるのでありました。

やっぱ。
エレキはストラトだろーっ?(笑)


☆裸のラリーズ『Heavier Than A Death In The Family』『Double Heads』(参考記事「Les Rallizes DeNudes」2013/09/15)
裸のラリーズ(水谷孝)について」2013/09/22

ついに全盛期のラリーズの音に、
どっぷりと…
それはそれはどっぷりと(笑)
浸ることができました。
しばらくは、
社会復帰できないんじゃないか?
と思えるほど、
アタマの中がラリーズの爆音でいっぱいでした…

音楽を伝説にしてはイカンですね。
やはり、
見て、
聴いて、
何か感じてナンボのもんですから…
ラリーズについて語ることができ、
ブログが炎上しない世の中になったのは、
ありがたいことです(笑)


☆ユーライア・ヒープ『シー・オブ・ライト』

kisatoさん、
知ってました?
ヒープが1995年にこんな素晴らしいアルバムを発表していたって…
それが今年デジタルリマスターされて国内盤として発売されたって…
それがもう販売完了状態だって…(笑)

ヒープ通算19枚目の作品です。

オリジナルメンバーはミック・ボックスだけ、
ただし、
ドラムスはリー・カースレイク、
ベースは元スパイダー・フロム・マースのトレヴァー・ボルダー…
あとは…
よく知らない人たち…(笑)
そして、
カヴァーアートはひさびさのロジャー・ディーン。

ヒープについても、
1978年の『堕ちた天使』以降、
メンバーチェンジが頻繁過ぎて、
ワケがわからなくなった上に、
作品の質が低下していたので、
まったく興味がなくなっていました。

ところが…
世の中には知らないことがあるもので…
こんな作品を聴き逃していたんですね。

オープニングの「Against The Odds」は、
いわゆるメタルバンドの疾走系の曲としては、
レインボーの「Kill The King」、
ロニー在籍時サバスの「Neon Knights」
に匹敵する名曲だと思います。
この曲のトレヴァー・ボルダーのベースはスゴいです。
低音ブリブリいわせながら、
ビートをたたき出している、
そんな感じ。
本当にスゴ腕!



全編で、
いわゆるハードロック進化形の、
ヘヴィメタルサウンドに、
ヒープサウンドが融合して、
美しくもハードな世界を展開しているのですが…
驚いたのは、
ミック・ボックスが…
ウマくなっていたこと(笑)
いわゆる、
ヴァン・ヘイレン以降の、
ヘヴィ・メタル系のテクニックを
しっかりと身につけていたことです。

先に述べたパープル同様、
ヒープも時代に合わせて、
しっかり進化していたというワケで、
これも私にとっては、
たいへん衝撃でした。

男子三日会わざるは刮目して待て、
ということですなぁ…

ヒープについては、
このアルバムのあたりから、
現在に至る流れを見てみようか、
なんてたくらんでおります。


【特別賞】
沖縄 八重山民謡
(参考記事「どっぷりOkinawa」2013/05/13「八重山民謡の魅力」2013/05/26 「ma-yun」2013/06/23 )

八重山サイコーですね。
ma-yunあらため、いーりすのおふたり、
与那覇歩さん…
みんなサイコーです。
素晴らしい出会いに感謝…
そして、
また八重山へ行きたいですね。


【追悼】
山口冨士夫(参考記事「追悼:山口冨士夫」2013/08/20)

もう語り尽くしましたが…
本当に残念でした。
しかし…
この件がきっかけで、
いくつかの作品に出会えたことも事実…
この世は不思議な縁で作られているんですね。

ということで、
冨士夫さんにも感謝…


かくして、
ろけんろーるに年が暮れてゆくのでありました。

来年もよろしく!
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★ ILLUSTRATION BY nyao