「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2013/06/23 (Sun)
相変わらず、
うっとおしい梅雨空が続いておりまして、
何かをしようという意欲がわきません。
おかげで週末はグダグタと…
それこそ、
リラックマのように(笑)
過ごしてしまうことが多くなっています。
そんな先週に、
ちょっとした出来事がありました。
先月、
石垣島で出会った、
姉妹ユニット「いーりす」のお姉さんの方、
屋嘉部恵子さんからコメントをいただきました。
それによると、
彼女たちは、
「いーりす」の前に
「ma-yun」(まゆん)というユニットで、
全国ツアーをした経験があり、
CDを2枚発表しているということでした。
これから売り出す、
新人さんではなかったんですね。
ここは訂正です。
そこで調べてみたら、
amazonでCDが入手できることがわかり、
さっそく購入してみました。
それが、
2011年発表のフルアルバム『翔』と
2012年発表のミニアルバム『謡』(うたい)
です。
「ma-yun」とは、
石垣の来訪神マユンガナシー(真世加那志)のことで、
豊年満作をもたらす神様だそうです。
文字通り、
石垣から日本全国へ、
歌を通じて幸せをもたらしていた、
というわけです。
「ma-yun」は、
もう少し前から活動していたようですが、
(3人組だったみたい)
メンバーチェンジがあって、
2010年から2011年頃に、
屋嘉部恵子さんと妹の光恵さんのユニットになったそうです。
ある事情により、
2012年の夏過ぎに
「ma-yun」としての活動を終了し、
地元石垣島へ帰っていたそうで、
最近になって、
おふたりで「いーりす」として活動を再開した、
ということです。
さて、
2枚のCDは、
注文から2日後に届きました。
私はその2日間というものは、
石垣で出会った
歌の女神の残した作品を聴けるということで、
ワクワクしながら過ごしていたものです。
以下、
その作品を紹介したいと思います。
その前に、
私は「いーりす」…
つまり、
現在の彼女達の活動に感銘を受けたので、
「ma-yun」というユニットの歴史や、
彼女達が加入する以前の音楽性はよくわからず、
そこには思い入れがないことは、
ご承知置きください。
ピアノをバックに、
八重山や沖縄の民謡を、
美しいハーモニーで歌っていた彼女達を求めて、
「ma-yun」を聴いた、
という感じです。
そういう観点なので、
残念ながら、
フルアルバム『翔』の方はあまり響きませんでした。
(ma-yunファンの方には申し訳ない…)
なんだか、
J-POPのシンガーソングライター的な展開で、
私にとってはあまり居心地のよくない音…
ただし、
冒頭に「月ぬ美しゃ」があったのは、
うれしかったです。
やっぱりいい曲ですよ…
「いーりす」のアレンジで聴きたいなぁ。
一方、
おおっ!と感激したのは、
ミニアルバム『謡』の方でした。
これだよこれ…この展開。
「いーりす」のライブを録音して、
なんども聴いているうちに、
この伝統的な歌に、
最新の音をミクスチェアしたらカッコいいのでは?
と思うようになっていたのですが、
それが、
ここにあったという感じ
…同じことを考える人はいるんですね。
壮大なインストで幕を開け、
2曲目が例の
「てぃんさぐぬ花」
…ここでは「天咲ぐぬ花」となっていますが、
ナイスタイトルです。
冒頭、
恵子さんによる“つらね”
(伝統芸能で言葉や歌謡を朗唱すること…つまり無伴奏で歌うこと)
が披露され、
彼女が伝統的な歌唱を体得していることがわかります。
素晴らしい歌唱力に感心していると、
演奏が始まります。
そうそう、
これこれ…これですよ。
ライブのときと同じコード進行だ。
夏川りみさんのアレンジは、
最初にmaj7のコードを置いて、
ちょっと乾いた明るさになっていますが、
「いーりす」の場合は、
もう少し陰影のある感じ…
おそらくm7系で展開しており、
ところどころにマイナー系のコードをちりばめているので、
独特の雰囲気に仕上がっています。
ライブのときは、
最後の一節に、
思いっきりマイナーなコードを置いて、
ハモリも一瞬マイナーに変化させるという、
かなりハッとする演出をしていたのが、
たいへん印象に残っています。
これはいいですね。
「てぃんさぐぬ花」は、
あれからいろんな方のテイクを聴きましたが、
この「ma-yun」のテイクがベストかも。
もっと言うと「いーりす」のテイクがNo1か…(笑)
3曲目の「国頭サバクイ」(なんて読むのかわからん)
これはね…個人的にはこのアルバムのベストテイクです。
元は民謡でしょうけど、
変拍子による低音を強調し、
グイグイきます。
コーラスにかなりエフェクトをかけているので、
まるでブルガリアンヴォイス…ケイト・ブッシュを思い出しました。
これカッコいいなぁ。
ただ私だったら、
もっと徹底的にやるなぁ(笑)
…うなりまくるようなドラムンベースを使うだろうなぁ。
4曲目の「心くみてぃ」
前作で、
私はうまくいっていなかったと感じた、
J-POP風のバラードですが、
ここではうまくまとまっており、
彼女達らしさが出た佳曲になっています。
これなんかヒットしそうだけどねぇ。
やっぱシングルヒットは必要だよなぁ…(笑)
5曲目「安里屋ユンタ」
これもいいですね。
「てぃんさぐぬ花」と並んで、
いろんな方のテイクを聴きましたが、
この曲も、
この「ma-yun」のテイクがベストかも。
彼女達のテイクは、
合いの手の「ハッハッ」の回数が多いんですね。
たいへん張りのある声なので、
聴いてて心地よいです。
6曲目「デンサー節」
これも民謡でしょうが、
「心くみてぃ」路線のバラード仕立てになっていて、
とても味わいのある曲です。
ということで、
ここ数日、
何度も聴き返しているのが、
この『謡』です。
これはなかなか聴き応えのある作品です。
ここには私の求めていた
伝統的な歌に、
最新の音をミクスチェアしたような音があり、
これが「いーりす」の残像に重なったのです。
やはり、
彼女達には八重山や沖縄の民謡が似合います。
ただ…この『謡』のアレンジ、
ヤマハミュージックスクールっぽい、
というかつまり、
1980年代フュージョンの匂いがするんですね。
1曲目のインストなんか、
モロにそんな感じ。
率直なところ、
八重山や沖縄の民謡を中心に、
最新の音をミクスチェアするなら、
思いっきり尖った音をもってきた方がよいのでは、
と思います。
私が言う最新の音は、
ドラムンベース、ラップ
…いわゆるクラブサウンドなどをイメージしています。
今という時代を切り取った音になっていないと、
コンセプトがイマイチ伝わらない気がするのですが‥
そして、
なにしろ…コーラスが売り物なので、
後ろに音を敷き詰める感じはよろしくなく、
(1980年代フュージョンはそれをやらかす…)
コラージュ的にカッティングする感覚、
渋谷系DJやラッパーなどの方が相性がよいと思います。
演奏はジャズ系のピアニスト…
または、
パット・メセニーやジム・ホールのような、
音響空間系のジャズギタリストを起用し、
音を散りばめる感じにするとよいでしょう。
リズムはコンピューターによる打ち込みの方が…
なんて…
つい妄想が過ぎてしまいました。
私がプロデュースするわけでもないのに…
どうも、
宅録経験者はイカンですなぁ…
自分が作っている感覚になってしまって(笑)
でも、
思わずそんな気になってしまうほど、
このお二人は、
素晴らしい素材だということです。
(素材がよいので調味料を考えてしまう?(笑)
石垣でマイペースに活動するのもよいけれど、
もっと世の中に知らせたい、
そんな気持ちになるんですね。
ですから、
『謡』は、
ここにやってくる、
音楽好きのみなさんに、
ぜひ一度お試しいただくことをおススメします。
なにしろ、
ミニアルバムなんだから、
たった1,500円ですから…
amazonではもっと安く買えますから…(笑)
気軽に聴いてみてください。
そして、
「ma-yun」…「いーりす」の素晴らしさを、
世に伝えましょう。
(これで10枚ぐらいは売れるだろう…(笑)
こうなると、
「いーりす」の今後の活動にも要注目ですね。
こちら(東京近郊)へ来る際は、
ぜひ私といっしょに、
鉢巻などして応援に駆けつけませんか?(笑)
うっとおしい梅雨空が続いておりまして、
何かをしようという意欲がわきません。
おかげで週末はグダグタと…
それこそ、
リラックマのように(笑)
過ごしてしまうことが多くなっています。
そんな先週に、
ちょっとした出来事がありました。
先月、
石垣島で出会った、
姉妹ユニット「いーりす」のお姉さんの方、
屋嘉部恵子さんからコメントをいただきました。
それによると、
彼女たちは、
「いーりす」の前に
「ma-yun」(まゆん)というユニットで、
全国ツアーをした経験があり、
CDを2枚発表しているということでした。
これから売り出す、
新人さんではなかったんですね。
ここは訂正です。
そこで調べてみたら、
amazonでCDが入手できることがわかり、
さっそく購入してみました。
それが、
2011年発表のフルアルバム『翔』と
2012年発表のミニアルバム『謡』(うたい)
です。
「ma-yun」とは、
石垣の来訪神マユンガナシー(真世加那志)のことで、
豊年満作をもたらす神様だそうです。
文字通り、
石垣から日本全国へ、
歌を通じて幸せをもたらしていた、
というわけです。
「ma-yun」は、
もう少し前から活動していたようですが、
(3人組だったみたい)
メンバーチェンジがあって、
2010年から2011年頃に、
屋嘉部恵子さんと妹の光恵さんのユニットになったそうです。
ある事情により、
2012年の夏過ぎに
「ma-yun」としての活動を終了し、
地元石垣島へ帰っていたそうで、
最近になって、
おふたりで「いーりす」として活動を再開した、
ということです。
さて、
2枚のCDは、
注文から2日後に届きました。
私はその2日間というものは、
石垣で出会った
歌の女神の残した作品を聴けるということで、
ワクワクしながら過ごしていたものです。
以下、
その作品を紹介したいと思います。
その前に、
私は「いーりす」…
つまり、
現在の彼女達の活動に感銘を受けたので、
「ma-yun」というユニットの歴史や、
彼女達が加入する以前の音楽性はよくわからず、
そこには思い入れがないことは、
ご承知置きください。
ピアノをバックに、
八重山や沖縄の民謡を、
美しいハーモニーで歌っていた彼女達を求めて、
「ma-yun」を聴いた、
という感じです。
そういう観点なので、
残念ながら、
フルアルバム『翔』の方はあまり響きませんでした。
(ma-yunファンの方には申し訳ない…)
なんだか、
J-POPのシンガーソングライター的な展開で、
私にとってはあまり居心地のよくない音…
ただし、
冒頭に「月ぬ美しゃ」があったのは、
うれしかったです。
やっぱりいい曲ですよ…
「いーりす」のアレンジで聴きたいなぁ。
一方、
おおっ!と感激したのは、
ミニアルバム『謡』の方でした。
これだよこれ…この展開。
「いーりす」のライブを録音して、
なんども聴いているうちに、
この伝統的な歌に、
最新の音をミクスチェアしたらカッコいいのでは?
と思うようになっていたのですが、
それが、
ここにあったという感じ
…同じことを考える人はいるんですね。
壮大なインストで幕を開け、
2曲目が例の
「てぃんさぐぬ花」
…ここでは「天咲ぐぬ花」となっていますが、
ナイスタイトルです。
冒頭、
恵子さんによる“つらね”
(伝統芸能で言葉や歌謡を朗唱すること…つまり無伴奏で歌うこと)
が披露され、
彼女が伝統的な歌唱を体得していることがわかります。
素晴らしい歌唱力に感心していると、
演奏が始まります。
そうそう、
これこれ…これですよ。
ライブのときと同じコード進行だ。
夏川りみさんのアレンジは、
最初にmaj7のコードを置いて、
ちょっと乾いた明るさになっていますが、
「いーりす」の場合は、
もう少し陰影のある感じ…
おそらくm7系で展開しており、
ところどころにマイナー系のコードをちりばめているので、
独特の雰囲気に仕上がっています。
ライブのときは、
最後の一節に、
思いっきりマイナーなコードを置いて、
ハモリも一瞬マイナーに変化させるという、
かなりハッとする演出をしていたのが、
たいへん印象に残っています。
これはいいですね。
「てぃんさぐぬ花」は、
あれからいろんな方のテイクを聴きましたが、
この「ma-yun」のテイクがベストかも。
もっと言うと「いーりす」のテイクがNo1か…(笑)
3曲目の「国頭サバクイ」(なんて読むのかわからん)
これはね…個人的にはこのアルバムのベストテイクです。
元は民謡でしょうけど、
変拍子による低音を強調し、
グイグイきます。
コーラスにかなりエフェクトをかけているので、
まるでブルガリアンヴォイス…ケイト・ブッシュを思い出しました。
これカッコいいなぁ。
ただ私だったら、
もっと徹底的にやるなぁ(笑)
…うなりまくるようなドラムンベースを使うだろうなぁ。
4曲目の「心くみてぃ」
前作で、
私はうまくいっていなかったと感じた、
J-POP風のバラードですが、
ここではうまくまとまっており、
彼女達らしさが出た佳曲になっています。
これなんかヒットしそうだけどねぇ。
やっぱシングルヒットは必要だよなぁ…(笑)
5曲目「安里屋ユンタ」
これもいいですね。
「てぃんさぐぬ花」と並んで、
いろんな方のテイクを聴きましたが、
この曲も、
この「ma-yun」のテイクがベストかも。
彼女達のテイクは、
合いの手の「ハッハッ」の回数が多いんですね。
たいへん張りのある声なので、
聴いてて心地よいです。
6曲目「デンサー節」
これも民謡でしょうが、
「心くみてぃ」路線のバラード仕立てになっていて、
とても味わいのある曲です。
ということで、
ここ数日、
何度も聴き返しているのが、
この『謡』です。
これはなかなか聴き応えのある作品です。
ここには私の求めていた
伝統的な歌に、
最新の音をミクスチェアしたような音があり、
これが「いーりす」の残像に重なったのです。
やはり、
彼女達には八重山や沖縄の民謡が似合います。
ただ…この『謡』のアレンジ、
ヤマハミュージックスクールっぽい、
というかつまり、
1980年代フュージョンの匂いがするんですね。
1曲目のインストなんか、
モロにそんな感じ。
率直なところ、
八重山や沖縄の民謡を中心に、
最新の音をミクスチェアするなら、
思いっきり尖った音をもってきた方がよいのでは、
と思います。
私が言う最新の音は、
ドラムンベース、ラップ
…いわゆるクラブサウンドなどをイメージしています。
今という時代を切り取った音になっていないと、
コンセプトがイマイチ伝わらない気がするのですが‥
そして、
なにしろ…コーラスが売り物なので、
後ろに音を敷き詰める感じはよろしくなく、
(1980年代フュージョンはそれをやらかす…)
コラージュ的にカッティングする感覚、
渋谷系DJやラッパーなどの方が相性がよいと思います。
演奏はジャズ系のピアニスト…
または、
パット・メセニーやジム・ホールのような、
音響空間系のジャズギタリストを起用し、
音を散りばめる感じにするとよいでしょう。
リズムはコンピューターによる打ち込みの方が…
なんて…
つい妄想が過ぎてしまいました。
私がプロデュースするわけでもないのに…
どうも、
宅録経験者はイカンですなぁ…
自分が作っている感覚になってしまって(笑)
でも、
思わずそんな気になってしまうほど、
このお二人は、
素晴らしい素材だということです。
(素材がよいので調味料を考えてしまう?(笑)
石垣でマイペースに活動するのもよいけれど、
もっと世の中に知らせたい、
そんな気持ちになるんですね。
ですから、
『謡』は、
ここにやってくる、
音楽好きのみなさんに、
ぜひ一度お試しいただくことをおススメします。
なにしろ、
ミニアルバムなんだから、
たった1,500円ですから…
amazonではもっと安く買えますから…(笑)
気軽に聴いてみてください。
そして、
「ma-yun」…「いーりす」の素晴らしさを、
世に伝えましょう。
(これで10枚ぐらいは売れるだろう…(笑)
こうなると、
「いーりす」の今後の活動にも要注目ですね。
こちら(東京近郊)へ来る際は、
ぜひ私といっしょに、
鉢巻などして応援に駆けつけませんか?(笑)
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