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「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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  ★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2013/05/26 (Sun)
観光ガイドブックのタイトルみたい…(笑)

石垣島から帰ってきてから、
1週間が過ぎましたが、
まだ私のアタマの中は、
八重山民謡のフレーズでいっぱいです(笑)

いーりすが紹介してくれた曲や、
夏川りみさんのレパートリーなど、
後でいろいろ調べて、
詳しい情報を入手したのですが、
ここで、
とくにお気に入りの3曲を紹介したいと思います。

1、「月ぬ美(かい)しゃ」
(沖縄では「の」を「ぬ」と発音するそうです。
つまり「月の美しゃ」…「月の美しさ」ということになります)
石垣島も含まれる八重山の民謡。
わらべうたとして唄われているようで、
NHK「みんなのうた」でも放送されたことがあるとか。

曲の各番ごとに変化を加える、
八重山地方独特の奏法のため、
沖縄本島で三線を習得した者にとって、
演奏することが非常に難しい曲だそうです。

月と女性の美しさを讃えた曲なので、
とても美しいメロディが印象的…
ちなみに歌詞は以下のような感じです。


月ぬ美しゃ(ツキヌカイシャ) 十日三日(トゥカミッカ)
女童美しゃ (ミヤラビカイシャ)十七ツ(トオナナツ)

(訳)
月が最も美しいのは十三夜、まだ満月にまでならない頃

乙女が最も美しい十七歳、まだ成熟していない頃
♪

メロディも美しければ歌詞も美しい。
ライブで聴くと感動モノですよ。




2、「てぃんさぐぬ花」(「てぃんさぐの花」)
てぃんさぐというのはホウセンカのことで、
八重山ではこれをマニキュアのようにして、
爪を染めたそうです。



てぃんさぐぬ花や 

爪先(チミサチ)に染(ス)みてぃ

親(ウヤ)ぬゆし事(グトゥ)や 

肝(チム)に染(ス)みり 

(訳)
ホウセンカの花は 

(魔除けとして)爪先に染めなさい

親の言うことは、 
心に染めなさい


やさしいメロディが印象的ですが、
驚いたことに、
これは教訓歌なのです。
やさしく教えるこのユルさが、
八重山地方の特色なのでしょうか?




3、「安里屋(あさとや)ユンタ」
これは、
石垣島ではなく、
竹富島の古い歌です。

琉球王国時代に実在した絶世の美女と、
彼女に一目惚れした、
王府から派遣された下級役人のやりとりを、
コミカルに描いているということで、
前の2曲に比べると、
少し曲調が違います。

歌詞中の「マタハリヌ チンダラ カヌシャマヨ」は、
古い八重山方言で「また逢いましょう、美しき人よ」
の意であるとされますが、
インドネシア語で「太陽は我らを等しく愛する」
の意味も込められている、
との説もあるということで、
この地が南方の国々に近いことを実感させられます。

合いの手がとてもキュートで、
女声コーラスでやったりするとサイコーです。




ということで、
いままでの印象では、
沖縄民謡の細かい区別はつきませんでしたが、
よく調べてみると、
石垣島など八重山地方は独特の文化や習俗があり、
それを背景に民謡も特徴ある発展をしたようです。

ということで、
私が気に入った曲はすべて、
八重山民謡だったのです。

んー、奥が深いですねー。

PS:
曲の紹介で使わせてもらった、
与那覇歩さんは、
京都を中心に活動をされている方だそうで、
なかなかイイ感じです。
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★ ILLUSTRATION BY nyao