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「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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  ★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2013/01/20 (Sun)
ここ数年、
バンド活動に関しては、
諸般の事情により、
やや停滞しておりました。

毎年、
夏頃まではほとんど活動せず、
12月の「吉祥寺 曼荼羅2」が近づき、
あわてて練習を始める、
というパターン…。

そのためか、
ゾンザイな印象のステージを繰り返し、
ステージが終わると、
反省することしきりでした。

今年こそはそうならないようにと、
あれこれ考えたあげく、
昨日のスタジオでそれを試してみました。

何を試したのかと言えば、
原点回帰…
手詰まりになったときこそ、
スタート地点に戻ってみよう、
ということです。

ちなみに、
我々の原点とは、
“グラムロック”…
かつて私は、
『web-magazine GYAN GYAN』の
「たたかふ、ちうねんろっかぁ」のコーナーで、
我がバンド、
LOOSE CONNECTIONの復活に際して、
こんなことを書き残しています。

-----------------------------------------------------------------------------
そして、
メンバー全員がそれ(注:バンドの基本コンセプト)を意識し始めたのは、
練習を始めてから半年近くが経過した、
2002年の9月頃のことである。
うまい表現が見当たらなかったので、
俺達はそれをとりあえず“グラムロック”と呼んだ。
しかしそれは、
70年代の“グラムロック”をリメイクすることではなかった。
あらゆる音楽の要素を取り込みながらも、
あくまでもヴォーカル中心のポップな音作りをすること。
そして、
ロック特有のきらびやかさを忘れないこと。
そんな気持ちをこめて、
俺達は“グラムロック”という単語を使ったのである。
-----------------------------------------------------------------------------

私も最近ではJAZZばかりを聴いていて、
すっかりこのことを忘れていたようでありますが…
そうでした…
これが、
LOOSE CONNECTIONの基本コンセプトだったのです。

2005年頃には、
こんなキャッチコピーも使っていました。
「ROXY MUSIC + LED ZEPPELIN ÷ 2 = LOOSE CONNECTION」

昨日は、
一度でも演奏したことのある、
カバー曲を中心に、
それこそ、
これでもかとやってみたわけですが…
サイケな後期ビートルズ、
おなじくサイケな時期のストーンズ、
デヴィッド・ボウイー、
T・レックス、
ドアーズ…
世間一般でいう“グラムロック”と、
ほぼ同じような選曲になっていますが、
メンバーもみんな、
このコンセプトは忘れていなかったようで、
たいへんよいカンフル剤になりました。

最近はとくに、
内省的なオリジナル曲を演奏することが多かったので、
ひさびさに、
演奏を楽しむという感覚も味わうことができました。

今春は、
そのデヴィッド・ボウイーが、
10年ぶりに新作を発表することもあり、
また“グラムロック”が話題になるかもしれません。

そんな年に、
4人合わせて 200歳に近づいてきた、
LOOSE CONNECTIONが、
派手に再浮上するのでは?などと思える、
確かな手応えを感じてしまいました。

年々派手になるって、どう?(笑)


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★2013/01/13 (Sun)
レコードコレクターズ 2013年1月号
特集「ニッポンのギタリスト名鑑」を読んで、
いろいろ考えさせられることがありましたが、

まず新鮮な発見だったのは、
“邦楽シーンに強力な影響を与えた海外のギタリスト”ということで、
本当に客観的に、
邦楽シーンの形成に影響を与えたギタリストを分析していた部分です。

たしかに…、
3大ギタリストだのジミヘンだのと言うけれど、
ズバリ、
邦楽シーンにもっとも影響を与えたのは、
エリック・クラプトンに他ならないだろうというのは、
その通りでしょう。

そして、
クラプトンは、
単にギタリストというだけでなく、
シンガーとして、
そして、
サウンド全体をプロデュースする立場として、
大きな影響力を持ち続けているというのは、
いまさらながら、
感心させられることです。

邦楽シーンは、
ブリティッシュ・ロック志向と言われながらも、
サウンド作りの手本となっていたのは、
むしろアメリカの、
ニューオーリンズだったり、
ニューヨークのシーンだったりすること、
とくに1980年前後は、
西海岸のシーンからの影響が強かったことも指摘の通りで、
リアルタイムで私は、
(当時はほとんど興味のない分野だったので)
「どうして、この作品(TOTOやAirplay)をこんなに騒ぐのだろう?」と、
不思議に思っていたものです。

そんな、
邦楽シーンへの洋楽の影響力ですが、
U2の『Joshua Tree』(1987年)あたりが最後で、
それ以降は顕著なものが感じられなくなった、
というのもまさにその通りで、
あの「キンコンカンコン…」というディレイの使い方以降、
歌謡曲などで洋楽の影響を感じるギターに出会うことはなくなりました。

誌面では、
そのあたりについて、
以下のように言及されていました。
---------------------------------------------
だが、
この頃(注:『Joshua Tree』発表当時)を境に、
Jポップのニュー・カマーにおける洋楽の影響力は目に見えて衰えた。
そして近年は毒にも薬にもならない新人ばかりが増え、
いつの間にか消えている。
育成能力もそのキャパシティもない今の邦楽がKポップに駆逐されていくのは、
ある意味、
当然のことなのではないか。
----------------------------------------------

私見ですが…

パンクロックが、
フュージョンでジャズに近づいていた、
ロックのテクニック至上主義に水を差し、
さらに、
テクノポップと共に普及してきた、
シンセサイザーの発展が、
ノンミュージシャンの音楽制作現場への参加を促した。

一方で、
フォークからニューミュージックへと発展し、
その後 Jポップへとつながる動きが、
それに拍車をかけた。

自分の身の回りで起きたことで、
ちょっと言いたいことができたら、
少しコードを覚えればそれで曲が作れる…
誰でも人前でロックを歌うことができるようになるのだ。

…これは悪いことではありませんが、
このような動きを中心にシーンが形成されているとすると、
困ったものです。

このパターンだと、
すぐに表現できることに限界が訪れます。
それは尾崎豊の例を見るまでもなく、
技術的な面でも、
コンセプトの面でも、
稚拙ゆえに、
引き出しがすぐにカラっぽになってしまうのです。
アマチュアレベルでは許されることですが、
プロ(=音楽でメシを食う人)はそれでは許されません。

たしかに、
ギタリストが、
洋楽を意識しながら切磋琢磨していた時代は、
1980年代中盤に終わっていた、
と言えるのではないでしょうか?
以降の世代では、
ギターがウマくなることに、
それほどの価値を感じていないのではないでしょうか?

それを裏付けるように、
名鑑に乗っていた面々の年齢が…(笑)

これが今回、
2つめの発見…
というより驚きでした。

田端義夫さん 1919年生まれ 93歳(!)を筆頭に、
(以下、敬称略)
寺内タケシ 1938年 74歳
鮎川誠 1948年 64歳
仲井戸麗市 1950年 62歳
竹田和夫、土屋昌巳 1952年 60歳
渡辺香津美 、高中正義 1953年 59歳
内田勘太郎、森園勝敏 1954年 58歳
CHAR 1955年 57歳
山本恭司 1956年 56歳

掲載されている 112人のうち、
私と同じ年、
もしくはそれより若い人はたったの 14人しかおらず、
90%以上が私より年上…55歳から65歳がもっとも多い、
つまり、
主力!と言っていい世代なのです。

いやーこれには驚きました。

私もこの中…というか、
ニッポンのギタリストの中へ入れば、
まだまだ小僧!
ということになるのであります。

50歳になると、
もう人生の先が見えるようなことを言ってしまいがちですが、
それは企業という枠の中だけの話で、
人生においてはまだまだ修行中…
とくにギタリストの世界では、
このように上の世代がたくさんがんばっているのでした。

海外も同じようなもので、
だから、
いまだに音楽雑誌の表紙は、
ヴァン・ヘイレンだったりサンタナだったりしているわけです。

BBキングなどは、
88歳でツアーに出るのですから、
もはや何も言うことはありません(笑)

自分がロックギターを支えている世代の端にいること。
そして、
まだまだ修行中であることを自覚し、
なんだか気持ちが明るくなった、
不思議な特集でした(笑)

↓5人合わせて…300歳か?(笑)

★2013/01/06 (Sun)
さて、
仕事初めも過ぎ、
今年も動き始めたので、
恒例の音初めを披露したいと思います。

今年の音初め…
とはいえ、
例年12月に忘年会等の交際費が増えるため、
11〜12月は音楽に関する出費をストップするので、
正確には、
前年末に取り組み残したものに、
あらためて向かい合うことになるのですが…
はズバリ、
ソウルミュージックです。

ということで、
今年になってまず紹介したい作品は、
シンプリー・レッドの中心人物だった、
ミック・ハックネル(Mick Hacknall)のソロデビュー作、
『アメリカン・ソウル(American Soul)』です。

この作品は、
昨年の12月に発表されたばかりの新譜ですが、
全編、
1960〜70年代のソウルミュージックのヒット曲のカバーとなっています。

カバー集とはいえ、
そこは、
ロンドンの最先端ミュージシャンによる作品なので、
リズムの解釈等には新しい感覚が注入されていますが、

なにしろこの人は、
2010年のフェイセズ再結成ライブで、
ロッド・スチュワートの代役をつとめたほどなので、
堂々たる歌いっぷりなのでありました。

ギターが鈴木賢司って…
昔(1980年頃かな?)、
学生服を着て、
ひとりでミニアンプを持ち出し、
ヴァン・ヘイレンの右手トリルなどをキメていた、
あの人かぁ?ということで、
噂によると、
ジャック・ブルースにスカウトされて、
渡英したとか…
これには、
かなり驚きました。

名だたる名曲ばかりなので、
曲がいいことは言うまでもなく、
加えて、
歌よし、
演奏よしと来ると、
これが悪いはずがありません。

ソウルミュージックは、
今でも脈々と受け継がれていて、
多くの若いミュージシャンに取り組まれていますが、
今回は、
さすがベテラン。
やはり、
積み重ねた人生の重さというか、
表現力の幅で、
見事な一本勝ち、
といったところです。

冒頭の3曲…

ストーンズも取り上げていた、
「That's How Strong My Love Is」
そして、
ベースが超カッコいい、
「Turn Back The Hands Of Time」
そして、
ロッド・スチュワートがライブで取り上げていた、
「I'd Rather Go Blind」

が強力で、
まずここでヤラレてしまいます。

ソウルやファンクは、
それこそ今でも盛り上がっているシーンですが、
さすがに今聴くとちょっと古くさく感じられるものもあり、
新鮮な感覚で聴けるものはあまり多くありません。

そういう意味では、
このような作品にお目にかかれたのは、
非常に幸運だったと言えるでしょう。

この作品を聴いていたら、
なぜか、
アイズレー・ブラザースが聴きたくなり、
さらに、
『アレサ・フランクリン・ライブ・アット・フィルモアウェスト』
が聴きたくなったがCDを未購入であったことに気がつき、
ソッコーでHMVに注文を入れ…(笑)

やはり、
ソウル・ミュージックはいいなぁ…と、
あらためて感じた次第です。

他にも興味ある作品が、
たくさんたまっているのですが、
まずはここから。

今年はソウルフルな年になるかもしれません(笑)



↓これアルバムとヴァージョンが違うんだけど、
どこに収録されているのだろうか?



↓アルバムヴァージョンはこちら


★2013/01/01 (Tue)
2013年になりました。

みなさん、
今年もよろしくお願いします。

今年は腰が痛くて、
除夜の鐘をつきに行きませんでした。
おかげで、
私の煩悩を関東一円に振り撒くことができず、
残念です(笑)

まぁ…のんびり行きましょう。
★2012/12/23 (Sun)
あと数日で今年も終わりという、
この時期になって…
ギックリ腰をやってしまいましたーっ(涙)

およそ30年ぶりの、
この苦痛…(再び涙)

先週の前半から、
なんだか腰が痛いなぁと思っていたのですが、
土曜日の朝、
目が覚めた瞬間、
腰に激痛が走り、
立ち上がるまでにひと苦労…

おそらく、
金曜の夜中、
寝返りでも打った拍子に、
グキッとやったのでしょう。

これは痛い。
本当に痛いのです。

この2日間というもの、
ボルタレンを貼って、
サポーターを巻いて、
ひたすら腰を暖めることに専念したおかげか、
だいぶよくなって来ましたが…
朝が…コワい(笑)

左眼の飛蚊症といい、
やはりオトロエテきましたなぁ…。

などと言いながら、
加齢などに負けてたまるか、
とばかりに、
気をとり直して
年末を前に、
今年のマイベストアルバムを発表したいと思います。


【新譜部門】
これは、
カート・ヴァイルの4枚目のアルバム
『スモーク・リング・フォー・マイ・ハロー』でキマリですね。
(厳密には、2011年12月7日発表)

カート・ヴァイルは、
アメリカはフィラデルフィア出身のシンガー・ソングライターで、
インディ・シーンで注目を集め、
2009年にメジャー・デビューを果たしています。

アメリカでは、
ダイナソーJr、ディアハンター、ソニック・ユースのメンバーたちが絶賛していることもあり、
注目を集めているようですが、
日本では、
このアルバムが、
4枚目にして初めての国内盤扱いだそうで、
まだまだ知名度は低い状態。

しかし、
ライ・クーダーを思わせる、
ピュアな音の感触と、
ビザールなセンスは群を抜いています。



ひさびさに、
ギターに感動した1枚でした。


【再発部門】

海外は、
ロキシーミュージック BOXセット(10枚組!)です。

じつはまだ…、
すべて聴きおわっておりませんが…(笑)

なぜ今、
ロキシーなのか、
よくわかりませんが、
とても新鮮に感じられことは事実です。



一方、
国内では、
ウォッカ・コリンズ)の
『東京 ニューヨーク』(1973年)でした。

こちらは、
ジョーン・ジェットの「アイ・ラブ・ロックンロール」の作者、
アラン・メリルと、
元テンプターズの大口ヒロシが中心になり、
後にTENSAWを結成するタケがベースを弾いたトリオの作品です。

ちなみにバンド名は、
キース・リチャーズの好んだカクテルの名前だとか…。

日本のバンドなのですが、
ぜんぜん日本っぽくないので、
驚かされます。
2曲を除いて英詞のためか、
海外のバンドといってもわからないかもしれません。

「オートマティック・パイロット」と「ポンティアック・パン」は、
モロにグラムロックというか、
T-REXという感じ。

私がいちばん気に入っているのは「ビリー・マース」という曲ですが、
こちらは初期のKISSみたいです。



内外ともに、
なぜか“グラム”なんですね。

2013年はハデハデにいくのか?(笑)


【特別賞】
こちらは、
ジョニー・デップ主演の最新作、
『DARK SHADOWS』のサントラです。

このサントラは、
見事に1970年代初頭のロック&ソウルで埋め尽くされておりましたが、
淫微な雰囲気の曲ばかり並べたところは、
「さすが」というところ。

どんな曲が並んでいるのかというと、
ざっとこんなところでした。

オープニングがなんと、
「Nights in White Satin」(The Moody Blues)で、
以下、
「I'm Sick of You」(Iggy & The Stooges)
「Season of the Witch」( Donovan)
「Highway Star (Roger Glover remix)」( Deep Purple)
「Superfly」(Curtis Mayfield)
「Theme from a Summer Place」( Percy Faith)
「Top of the World」( The Carpenters)
「Crocodile Rock」( Elton John)
「Paranoid」(Black Sabbath)
「Hippy Nightstrums」(Tom Higham)
「The Joker」( Johnny Depp)
「The Lion Sleeps Tonight」(Robert John)
「You're the First, the Last, My Everything」( Barry White)
「Bang a Gong (Get It On)」( T-Rex)
「No More Mr. Nice Guy」(Alice Cooper)
「Ballad of Dwight Fry(Alice Cooper)
「Go All the Way」(Eric Carmen)

『ロックンロール・ハイスクール』以来の事件でしたね(笑)

追悼は、
ジョニー吉長、
そして、
ジョン・ロード。

ひとり、
またひとりと神のもとへ召されていくのを見ると、
切ないものがあります。

せいぜい悔いのない日々を送りたいものです。
などと言っているうちに、
今年もあと1週間と少々…
ギックリ腰は回復するのか?(笑)
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★ ILLUSTRATION BY nyao