「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2014/08/10 (Sun)
最近『BS洋楽グラフィティ』というTV番組を見つけました。
新聞などの番組表には載っておらず、
ビデオの予約をするために番組表を取得して、
はじめてその存在を知ったという、
かなりマニアックな番組です。
放映はBSプレミアムで、
毎週日曜の午前 4:00~ 5:00の1時間。
司会やナレーションが一切なく、
淡々と当時の映像が流れるという構成がよいのですが、
おそらくリアルタイムの日本では、
あまり見ることができなかった、
欧米のTV局制作の映像が多いのがポイントです。
番組は隔週で、
1980年代と1990年代を特集しているのですが、
これを見ていると際立つのが、
1980年代ロックシーンの異形ぶり。
1960年代からずっと、
ロックシーンと向き合ってきましたが、
今冷静に見ても、
1980年代…とくに中盤あたりは、
他のどの時代ともつながっていない、
独特の雰囲気を持っています。
ヘアースタイル、
ヴィヴィッドカラーのコスチューム、
シンセサイザー中心の音作り、
で、基本は“踊れる”こと。
ヘアースタイルとコスチューム…
というより、
コンセプト全体が“近未来”であることは疑いようがなく、
シンセサイザーの無機質な音が、
それを演出しています。
発展途上のシンセサイザーに頼ったことが致命的で、
その後さらにテクノロジーが進化したおかげか、
今になると古臭くて、
マジメにその音を聴くことができません。
ピコピコ、ミョンミョン…(笑)
笑いのネタにされるわけです。
1990年代になると、
このような1980年代への反抗なのか、
1970年代に回帰したような音になります。
リズムだけが、
ディスコからクラブへと発展したシーンの影響か、
16ビートっぽい、
細かいノリが中心になっていますが、
間違いなくシーンは1970年代へつながっています。
これはロックだけでなく、
ブラックミュージックの世界も同様です、
ですから、
『BS洋楽グラフィティ』を録画しても、
1990年代の特集では「おおっ!」と感動するものがあり、
CDなどを購入してみようかな?と思うことが多いのですが、
1980年代の特集は、
ソッコー削除!となることがほとんどです。
1990年代になると、
国内はJ-POP一色になっており、
洋楽の情報があまり、
リアルタイムで入ってこなかったせいか、
当時はまったく知らなかったミュージシャンに、
20年も経った今になって出会うことが多いようです。
とうぜん国内盤は廃盤になっており、
輸入盤を探すしかありませんが(格安に入手できるが…)
1970年代のように神格化されていないので、
紙ジャケになることもなく、
かなり粗略に扱われている感があり、
少々気の毒な次第です。
いいミュージシャンや作品は、
たくさんあるんですけどね…
それに比べると、
まだ1980年代の作品の方が、
それなりの評価を得ているようで、
紙ジャケなども多数販売されています。
でも、音だけではツライものが…
私が記憶しているのは、
1980年になってから、
それまでのロックを“オールド・ウェイヴ”とし、
新しい時代にふさわしい“ニュー・ウェイヴ”シーンを作ろう、
みたいな動きが活発になったことですが、
当時の私は…
それが、
このヘアースタイルとファッションかぁ~?と疑問に思い、
けっしてシーンに染まろうとは思いませんでした。
現在の私に、
1980年代の影響を見る個所があるとしたら、
相変わらず、
ギターにコーラスというエフェクターをかけるところです。
これだけはイイと思いましたがね…。
ただ今になって、
冷静に1980年代の映像を見ると、
“ニュー・ウェイヴ”とかいいながら、
むしろ、
ロックシーンの黎明期、
1950年代のイメージに近いように思うのですが、
みなさんはどう思いますか?
そう考えると、
1980年代というのは、
ロック以前の原点に帰った時代、
ということになるのですが…
う~ん、
素直には認めたくないですね~(笑)
要するに私は、
あの時代のファッションや音が好きになれず、
いまだに容認できないということなのです。
↓というわけで、
1990年代最近のお気に入り。
ライブだとギターが凶暴でカッコよかったっす。
新聞などの番組表には載っておらず、
ビデオの予約をするために番組表を取得して、
はじめてその存在を知ったという、
かなりマニアックな番組です。
放映はBSプレミアムで、
毎週日曜の午前 4:00~ 5:00の1時間。
司会やナレーションが一切なく、
淡々と当時の映像が流れるという構成がよいのですが、
おそらくリアルタイムの日本では、
あまり見ることができなかった、
欧米のTV局制作の映像が多いのがポイントです。
番組は隔週で、
1980年代と1990年代を特集しているのですが、
これを見ていると際立つのが、
1980年代ロックシーンの異形ぶり。
1960年代からずっと、
ロックシーンと向き合ってきましたが、
今冷静に見ても、
1980年代…とくに中盤あたりは、
他のどの時代ともつながっていない、
独特の雰囲気を持っています。
ヘアースタイル、
ヴィヴィッドカラーのコスチューム、
シンセサイザー中心の音作り、
で、基本は“踊れる”こと。
ヘアースタイルとコスチューム…
というより、
コンセプト全体が“近未来”であることは疑いようがなく、
シンセサイザーの無機質な音が、
それを演出しています。
発展途上のシンセサイザーに頼ったことが致命的で、
その後さらにテクノロジーが進化したおかげか、
今になると古臭くて、
マジメにその音を聴くことができません。
ピコピコ、ミョンミョン…(笑)
笑いのネタにされるわけです。
1990年代になると、
このような1980年代への反抗なのか、
1970年代に回帰したような音になります。
リズムだけが、
ディスコからクラブへと発展したシーンの影響か、
16ビートっぽい、
細かいノリが中心になっていますが、
間違いなくシーンは1970年代へつながっています。
これはロックだけでなく、
ブラックミュージックの世界も同様です、
ですから、
『BS洋楽グラフィティ』を録画しても、
1990年代の特集では「おおっ!」と感動するものがあり、
CDなどを購入してみようかな?と思うことが多いのですが、
1980年代の特集は、
ソッコー削除!となることがほとんどです。
1990年代になると、
国内はJ-POP一色になっており、
洋楽の情報があまり、
リアルタイムで入ってこなかったせいか、
当時はまったく知らなかったミュージシャンに、
20年も経った今になって出会うことが多いようです。
とうぜん国内盤は廃盤になっており、
輸入盤を探すしかありませんが(格安に入手できるが…)
1970年代のように神格化されていないので、
紙ジャケになることもなく、
かなり粗略に扱われている感があり、
少々気の毒な次第です。
いいミュージシャンや作品は、
たくさんあるんですけどね…
それに比べると、
まだ1980年代の作品の方が、
それなりの評価を得ているようで、
紙ジャケなども多数販売されています。
でも、音だけではツライものが…
私が記憶しているのは、
1980年になってから、
それまでのロックを“オールド・ウェイヴ”とし、
新しい時代にふさわしい“ニュー・ウェイヴ”シーンを作ろう、
みたいな動きが活発になったことですが、
当時の私は…
それが、
このヘアースタイルとファッションかぁ~?と疑問に思い、
けっしてシーンに染まろうとは思いませんでした。
現在の私に、
1980年代の影響を見る個所があるとしたら、
相変わらず、
ギターにコーラスというエフェクターをかけるところです。
これだけはイイと思いましたがね…。
ただ今になって、
冷静に1980年代の映像を見ると、
“ニュー・ウェイヴ”とかいいながら、
むしろ、
ロックシーンの黎明期、
1950年代のイメージに近いように思うのですが、
みなさんはどう思いますか?
そう考えると、
1980年代というのは、
ロック以前の原点に帰った時代、
ということになるのですが…
う~ん、
素直には認めたくないですね~(笑)
要するに私は、
あの時代のファッションや音が好きになれず、
いまだに容認できないということなのです。
↓というわけで、
1990年代最近のお気に入り。
ライブだとギターが凶暴でカッコよかったっす。
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★2014/08/03 (Sun)
月日の経つのは速いもので、
今年も前半が過ぎ、
後半も2ヶ月目の、
8月になってしまいました。
今年はなぜか、
ここ数年遠ざかっていた
“紙ジャケ”(紙ジャケット仕様の再発CD)収集に意欲的で、
すでに4系統のコレクションを終えています。
さて、
その4系統とは…?
まずは、
ディープ・パープル初期の3枚。
(いわゆる第1期)
あらためてこの音と向き合い、
第1期は第2期の黎明期であり、
この時期すでに、
その後のサウンドの基本形ができ上がっていたことに気がつき、
認識を新たにしました。
(くわしくはココを参照)
新しい視点で聴いてみたら、
けっこう魅力的な3枚でした。
それから、
ヴァン・ダー・グラフ・ジェネレイター。
こちらは1975年再結成以降の、
いわゆる“後期”の作品4枚に焦点を絞りました。
なにしろ、
尋常でないエナジーを放出する、
カオスティックな音は、
後期キング・クリムゾンの3枚
(『太陽と戦慄』『暗黒の世界』『レッド』)と対比すると、
そのスゴさがよくわかるので、
これについては、
あらためて語る機会を持ちたいと思います。
卓越した演奏者同士が火花を散らすクリムゾンに対し、
ヴォーカルを中心に一体化したバンドサウンドの
ヴァン・ダー・グラフ。
手法こそ違えども、
表現しようとしたもの、
そして放つエナジーのボルテージは、
ほぼ互角であり、
評価されるべきものです。
さて今回は、
残りの2つ…
パリス~ボブ・ウェルチの3枚、
そして、
パット・トラヴァース初期の5枚から、
ハードロックの進化形について、
語ってみたいと思います。
暑さなんかに負けないぞーっ(笑)
今では、
歪んだギターサウンドを中心にした、
音量の大きい、
うるさいロックを、
一律に“ヘヴィ・メタル”と呼んでいますが、
もともと“ヘヴィ・メタル”は、
“ハードロック”の一分野であり、
“ハードロック”はもっと広く、
さまざまなサウンドのグループを包含していました。
いわく…
ブルースから、
ソウルから、
クラシックから、
ジャズから…
それぞれのアプローチに特徴があり、
これがバンドの個性になっていたのです。
“ヘヴィ・メタル”は、
ブラック・サバスあたりに端を発し、
ジューダス・プリーストがイメージを決定付け、
ヴァン・ヘイレンが商業的成功を収め、
1980年代、
パンク以降の、
ネオ・ヘヴィ・メタル・ブームへとつながっていくわけです。
ボブ・ウェルチとパット・トラヴァースは、
そんな変革が始まる直前の、
1970年代中盤の時期に、
もっともモダンなハードロックのスタイルを提示しました。
ボブ・ウェルチは、
パリスのファーストアルバムで、
スタジオエフェクトやシンセを駆使したサウンド作りに挑んだものの、
この時点ではまだ未整理の部分が多く、
全体的には混沌とした印象を残します。
これがセカンドアルバムになると、
かなりスッキリしてくるのですが、
特徴としては、
当時流行していたファンク…
というよりディスコっぽいリズムを
大々的に取り入れたこと。
そして、
あまり歪んでいないギターの音を多用したこと…
これは後期ZEPの影響が強いと想像しますが、
レスポールをメインにしながら、
こんな音でプレイするとは…スゴいセンスです。
実質はパリスのサードアルバムと言われる、
初のソロ・アルバム『フレンチ・キッス』では、
ディスコどころか…
AORっぽい曲調とアレンジを前面に、
そんなパリス・サウンドを進化させています。
1970年代中盤の、
ポップスシーンの先端にある音で染め上げた“ハードロック”。
ボブ・ウェルチがパリス~ソロで構築したサウンドは、
そんな表現がピッタリの音です。
一方のパット・トラヴァースは、
こちらも、
ブルースなどのブラック・ミュージックをルーツにしながら、
ファンクぽい、
ハネるリズムが中心になっています。
パットもZEPからの影響が強いようで、
リフ中心に、
変拍子を織り交ぜながら、
めまぐるしく展開する曲調は彼特有の持ち味です。
このあたりは、
イエスなどプログレッシヴ・ロックからの影響を感じさせる部分で、
リズムはアメリカ、
アレンジはヨーロッパという、
二層構造になっています。
このミクスチュア感覚は、
パットならではのもの。
ギターは基本的には歪んだ音ではあるものの、
ギターそのものの個性を消さない程度の、
軽い歪みなので、
いわゆる“ヘヴィ・メタル”のような暑苦しさはありません。
ファンクのリズムをベースにしているわりには、
意外とクールな印象です。
このクールな感じは、
ボブ・ウェルチと共通しており…
そういえば、
ボブはアメリk人、
パットはカナダ人、
2人とも北米大陸の出身でありながら、
ヨーロッパ的なクールな雰囲気で、
“ハードロック”の進化形を作ったあたりが、
とても興味深いところです。
当時のイギリスで、
“ハードロック”の新しい動きといえば、
クイーンぐらいしか見当たらず、
あとはパンク一色という感じだったので、
その疲弊ぶりが窺えます。
先端を行くサウンドがアメリカから出るようになったのは、
この頃からだったのでしょうか?
さて、
1970年代中盤に、
ボブ・ウェルチとパット・トラヴァースが提示した、
“ハードロック”の進化形ですが、
1980年代のクラブシーンを経由して、
1990年代以降のシーンにしっかりと受け継がれています。
彼らの計8枚のアルバムを聴くと、
それがどのように形成されていったのかがよくわかり、
たいへん興味深いものがあります。
それにしても今回は、
長らく廃盤の憂き目にあった、
パット・トラヴァースのデビューアルバム(1976年)を、
初めて聴くことができましたのですが、
パットの場合、
この段階ですでに、
かなり完成されたサウンドが提示されており、
その成熟度には驚かされました。
あれから40年近くが経つわけですが、
そのサウンドの新鮮さは失われておらず、
これが時代の彼方に埋もれてしまうのは、
あまりに勿体ないので、
語ってみたという次第です。
今年も前半が過ぎ、
後半も2ヶ月目の、
8月になってしまいました。
今年はなぜか、
ここ数年遠ざかっていた
“紙ジャケ”(紙ジャケット仕様の再発CD)収集に意欲的で、
すでに4系統のコレクションを終えています。
さて、
その4系統とは…?
まずは、
ディープ・パープル初期の3枚。
(いわゆる第1期)
あらためてこの音と向き合い、
第1期は第2期の黎明期であり、
この時期すでに、
その後のサウンドの基本形ができ上がっていたことに気がつき、
認識を新たにしました。
(くわしくはココを参照)
新しい視点で聴いてみたら、
けっこう魅力的な3枚でした。
それから、
ヴァン・ダー・グラフ・ジェネレイター。
こちらは1975年再結成以降の、
いわゆる“後期”の作品4枚に焦点を絞りました。
なにしろ、
尋常でないエナジーを放出する、
カオスティックな音は、
後期キング・クリムゾンの3枚
(『太陽と戦慄』『暗黒の世界』『レッド』)と対比すると、
そのスゴさがよくわかるので、
これについては、
あらためて語る機会を持ちたいと思います。
卓越した演奏者同士が火花を散らすクリムゾンに対し、
ヴォーカルを中心に一体化したバンドサウンドの
ヴァン・ダー・グラフ。
手法こそ違えども、
表現しようとしたもの、
そして放つエナジーのボルテージは、
ほぼ互角であり、
評価されるべきものです。
さて今回は、
残りの2つ…
パリス~ボブ・ウェルチの3枚、
そして、
パット・トラヴァース初期の5枚から、
ハードロックの進化形について、
語ってみたいと思います。
暑さなんかに負けないぞーっ(笑)
今では、
歪んだギターサウンドを中心にした、
音量の大きい、
うるさいロックを、
一律に“ヘヴィ・メタル”と呼んでいますが、
もともと“ヘヴィ・メタル”は、
“ハードロック”の一分野であり、
“ハードロック”はもっと広く、
さまざまなサウンドのグループを包含していました。
いわく…
ブルースから、
ソウルから、
クラシックから、
ジャズから…
それぞれのアプローチに特徴があり、
これがバンドの個性になっていたのです。
“ヘヴィ・メタル”は、
ブラック・サバスあたりに端を発し、
ジューダス・プリーストがイメージを決定付け、
ヴァン・ヘイレンが商業的成功を収め、
1980年代、
パンク以降の、
ネオ・ヘヴィ・メタル・ブームへとつながっていくわけです。
ボブ・ウェルチとパット・トラヴァースは、
そんな変革が始まる直前の、
1970年代中盤の時期に、
もっともモダンなハードロックのスタイルを提示しました。
ボブ・ウェルチは、
パリスのファーストアルバムで、
スタジオエフェクトやシンセを駆使したサウンド作りに挑んだものの、
この時点ではまだ未整理の部分が多く、
全体的には混沌とした印象を残します。
これがセカンドアルバムになると、
かなりスッキリしてくるのですが、
特徴としては、
当時流行していたファンク…
というよりディスコっぽいリズムを
大々的に取り入れたこと。
そして、
あまり歪んでいないギターの音を多用したこと…
これは後期ZEPの影響が強いと想像しますが、
レスポールをメインにしながら、
こんな音でプレイするとは…スゴいセンスです。
実質はパリスのサードアルバムと言われる、
初のソロ・アルバム『フレンチ・キッス』では、
ディスコどころか…
AORっぽい曲調とアレンジを前面に、
そんなパリス・サウンドを進化させています。
1970年代中盤の、
ポップスシーンの先端にある音で染め上げた“ハードロック”。
ボブ・ウェルチがパリス~ソロで構築したサウンドは、
そんな表現がピッタリの音です。
一方のパット・トラヴァースは、
こちらも、
ブルースなどのブラック・ミュージックをルーツにしながら、
ファンクぽい、
ハネるリズムが中心になっています。
パットもZEPからの影響が強いようで、
リフ中心に、
変拍子を織り交ぜながら、
めまぐるしく展開する曲調は彼特有の持ち味です。
このあたりは、
イエスなどプログレッシヴ・ロックからの影響を感じさせる部分で、
リズムはアメリカ、
アレンジはヨーロッパという、
二層構造になっています。
このミクスチュア感覚は、
パットならではのもの。
ギターは基本的には歪んだ音ではあるものの、
ギターそのものの個性を消さない程度の、
軽い歪みなので、
いわゆる“ヘヴィ・メタル”のような暑苦しさはありません。
ファンクのリズムをベースにしているわりには、
意外とクールな印象です。
このクールな感じは、
ボブ・ウェルチと共通しており…
そういえば、
ボブはアメリk人、
パットはカナダ人、
2人とも北米大陸の出身でありながら、
ヨーロッパ的なクールな雰囲気で、
“ハードロック”の進化形を作ったあたりが、
とても興味深いところです。
当時のイギリスで、
“ハードロック”の新しい動きといえば、
クイーンぐらいしか見当たらず、
あとはパンク一色という感じだったので、
その疲弊ぶりが窺えます。
先端を行くサウンドがアメリカから出るようになったのは、
この頃からだったのでしょうか?
さて、
1970年代中盤に、
ボブ・ウェルチとパット・トラヴァースが提示した、
“ハードロック”の進化形ですが、
1980年代のクラブシーンを経由して、
1990年代以降のシーンにしっかりと受け継がれています。
彼らの計8枚のアルバムを聴くと、
それがどのように形成されていったのかがよくわかり、
たいへん興味深いものがあります。
それにしても今回は、
長らく廃盤の憂き目にあった、
パット・トラヴァースのデビューアルバム(1976年)を、
初めて聴くことができましたのですが、
パットの場合、
この段階ですでに、
かなり完成されたサウンドが提示されており、
その成熟度には驚かされました。
あれから40年近くが経つわけですが、
そのサウンドの新鮮さは失われておらず、
これが時代の彼方に埋もれてしまうのは、
あまりに勿体ないので、
語ってみたという次第です。
★2014/07/27 (Sun)
あまりの暑さに
思考回路が停止し、
先週は投稿をサボってしまい、
たいへん失礼しました。
さて…
インターネットを使って、
簡単にショッピングが出来るようになり、
たいへん便利な世の中になったわけですが、
そのおかげで、
めっきり足を運ばなくなった場所が、
レコード(CD)屋さんと本屋さんです。
かつては、
ちょっとした用事を果たすために、
近所のお店に立ち寄り、
そこで新しい知識との出会いがあったりしたわけですが、
最近これがまったくなくなりました。
スマホで簡単に探し物をして、
その場ですぐに注文ができ、
現金のやりとりをせずにカード決済でOKとなれば、
多忙な毎日、
わざわざお店に足を運ぶことをしなくなるのは、
当然のことではないでしょうか。
そんな時代に、
休日に
わざわざ訪ねてみようと思うお店があるとしたら、
よほど魅力的な空間であると言えるでしょう。
東京は代官山にある、
蔦屋書店は、
そんな空間のひとつです。
ここへ来ると、
美しい装丁の本を眺めまわり、
興味を惹くタイトルを開き、
時間の経過を忘れてしまいます。
あーっ、
やっぱり本屋さんっていいなーっ
つくづくそう思う瞬間です。
デジタル書籍がいくら流行しても、
私はそれを支持しません。
本というものは、
眺めて、手に取って、それから読んで、
はじめて身になるものであり、
それゆえに美しいものであると思うからです。
先日、
蔦屋書店を訪問した際に、
思わず購入してしまった本が2冊…
「透明標本」(小学館)
「昭和40年男」(CRETE)
「透明標本」は美しい、
彩色が施された骨格標本の写真集。
深海魚、
甲殻類、
軟体動物、
魚類一般、
両生類、
爬虫類、
鳥類、
哺乳類、
と分類に従って展開される、
骨格構造の特徴がおもしろくて、
時間を忘れてひとつひとつの標本に見入ってしまいます。
ミーハーな私は迷うことなく、
著者(冨田伊織氏)のサイン入り本を手に入れてしまいました。
だって…あと2冊しかなかったんだもん…(←限定販売にも弱い)
「昭和40年男」は隔月刊で、
その年代の大衆文化を、
その年代に生まれた人が語るという、
私がかつて関わっていた、
「ニュー・ルーディーズ・クラブ」と似たコンセプトの雑誌。
最新号はマジンガーZが表紙だったので、
思わず手にしてしまいました。
今回はスーパーロボットがテーマだったので、
テレビ放映されたヒーローの話題に始まり、
スーパーロボットに憧れた世代が
最新のテクノロジー開発に携わっていることを中心に、
同時期のテレビ番組やアイドルの話にまで及ぶのですが、
個人的にうれしかったのは、
私がたいへん高く評価している、
故石川賢先生の「ゲッターロボ」に関するコラムがあったことで、
ここは大きく共感すると共に、
もっと話題を展開させたい、
などと思ったりしました。
(コミックでは、
主人公ともうひとりが、
過激で暴力的なアンチヒーローとして描かれており、
過剰ともいえる描写と相まって強烈な印象を残しています…)
私が注目したのは、
日本におけるロボットものの誕生過程の分析で、
そこに終戦の記憶が大きく関わっている、
とした部分…
そうなんですよ、
あらためて気がついたのですが、
昭和40年(1965年)は第2次世界大戦が終わってから、
まだ20年しか経っていなかったということです。
20年なんて、
少し前という程度の過去ですよ。
今から20年前が1990年代ですから…
そう考えると実感できると思います。
私なども、
アラ昭和40年男(昭和37年:1962年生まれ)ですから、
自分が生まれた年などは、
20年を切る、
戦後17年だったことを考えると、
少々驚きです。
私が今回、
蔦屋書店を訪問したのとほぼ同じ時期に、
BSで「人間の証明」(1977年)が放映されていましたが、
これも戦争の記憶に端を発するストーリーでした。
戦争がそんなに間近の出来事だったとは…
そう…そうでしたね…
私が子供の頃、
上野の山へ行くと、
戦争で傷ついた傷痍軍人の方が、
歌を歌ったり楽器を演奏しているのを見かけたものです。
子供心に、
とってもコワかった…
学生運動もロックが生まれたのも、
みんなこの時期だったことを考えると、
この“終戦の記憶”というキーワードは、
我々の時代を語る際に、
実は、
もっとも意識しなければならないテーマであったのかもしれません。
ここ数日、
報道を賑わしている、
ウクライナやパレスチナのニュースを見るにつけ…
終戦記念日が近づくこの季節に、
そんなことを痛感した次第です。
終戦の廃墟からの驚異的な復興、
高度経済成長の高揚感、
経済停滞と共にやって来たシラケた雰囲気、
ふたたびバブル景気による享楽的な未来観、
終わらないテロや戦争による閉塞感、
出口のない閉塞感と環境の変化による終末感…
我々がたった50年間生きている間に、
社会はこのように劇的な変化をとげているのです。
考えてみると、
スゴい時代を生きてきたわけだ…
その出発点に、
“終戦の記憶”があったことを、
すっかり見落としていたことに気がつき、
少しそこへ目を向けてみよう、
と思っている今日この頃でした。
思考回路が停止し、
先週は投稿をサボってしまい、
たいへん失礼しました。
さて…
インターネットを使って、
簡単にショッピングが出来るようになり、
たいへん便利な世の中になったわけですが、
そのおかげで、
めっきり足を運ばなくなった場所が、
レコード(CD)屋さんと本屋さんです。
かつては、
ちょっとした用事を果たすために、
近所のお店に立ち寄り、
そこで新しい知識との出会いがあったりしたわけですが、
最近これがまったくなくなりました。
スマホで簡単に探し物をして、
その場ですぐに注文ができ、
現金のやりとりをせずにカード決済でOKとなれば、
多忙な毎日、
わざわざお店に足を運ぶことをしなくなるのは、
当然のことではないでしょうか。
そんな時代に、
休日に
わざわざ訪ねてみようと思うお店があるとしたら、
よほど魅力的な空間であると言えるでしょう。
東京は代官山にある、
蔦屋書店は、
そんな空間のひとつです。
ここへ来ると、
美しい装丁の本を眺めまわり、
興味を惹くタイトルを開き、
時間の経過を忘れてしまいます。
あーっ、
やっぱり本屋さんっていいなーっ
つくづくそう思う瞬間です。
デジタル書籍がいくら流行しても、
私はそれを支持しません。
本というものは、
眺めて、手に取って、それから読んで、
はじめて身になるものであり、
それゆえに美しいものであると思うからです。
先日、
蔦屋書店を訪問した際に、
思わず購入してしまった本が2冊…
「透明標本」(小学館)
「昭和40年男」(CRETE)
「透明標本」は美しい、
彩色が施された骨格標本の写真集。
深海魚、
甲殻類、
軟体動物、
魚類一般、
両生類、
爬虫類、
鳥類、
哺乳類、
と分類に従って展開される、
骨格構造の特徴がおもしろくて、
時間を忘れてひとつひとつの標本に見入ってしまいます。
ミーハーな私は迷うことなく、
著者(冨田伊織氏)のサイン入り本を手に入れてしまいました。
だって…あと2冊しかなかったんだもん…(←限定販売にも弱い)
「昭和40年男」は隔月刊で、
その年代の大衆文化を、
その年代に生まれた人が語るという、
私がかつて関わっていた、
「ニュー・ルーディーズ・クラブ」と似たコンセプトの雑誌。
最新号はマジンガーZが表紙だったので、
思わず手にしてしまいました。
今回はスーパーロボットがテーマだったので、
テレビ放映されたヒーローの話題に始まり、
スーパーロボットに憧れた世代が
最新のテクノロジー開発に携わっていることを中心に、
同時期のテレビ番組やアイドルの話にまで及ぶのですが、
個人的にうれしかったのは、
私がたいへん高く評価している、
故石川賢先生の「ゲッターロボ」に関するコラムがあったことで、
ここは大きく共感すると共に、
もっと話題を展開させたい、
などと思ったりしました。
(コミックでは、
主人公ともうひとりが、
過激で暴力的なアンチヒーローとして描かれており、
過剰ともいえる描写と相まって強烈な印象を残しています…)
私が注目したのは、
日本におけるロボットものの誕生過程の分析で、
そこに終戦の記憶が大きく関わっている、
とした部分…
そうなんですよ、
あらためて気がついたのですが、
昭和40年(1965年)は第2次世界大戦が終わってから、
まだ20年しか経っていなかったということです。
20年なんて、
少し前という程度の過去ですよ。
今から20年前が1990年代ですから…
そう考えると実感できると思います。
私なども、
アラ昭和40年男(昭和37年:1962年生まれ)ですから、
自分が生まれた年などは、
20年を切る、
戦後17年だったことを考えると、
少々驚きです。
私が今回、
蔦屋書店を訪問したのとほぼ同じ時期に、
BSで「人間の証明」(1977年)が放映されていましたが、
これも戦争の記憶に端を発するストーリーでした。
戦争がそんなに間近の出来事だったとは…
そう…そうでしたね…
私が子供の頃、
上野の山へ行くと、
戦争で傷ついた傷痍軍人の方が、
歌を歌ったり楽器を演奏しているのを見かけたものです。
子供心に、
とってもコワかった…
学生運動もロックが生まれたのも、
みんなこの時期だったことを考えると、
この“終戦の記憶”というキーワードは、
我々の時代を語る際に、
実は、
もっとも意識しなければならないテーマであったのかもしれません。
ここ数日、
報道を賑わしている、
ウクライナやパレスチナのニュースを見るにつけ…
終戦記念日が近づくこの季節に、
そんなことを痛感した次第です。
終戦の廃墟からの驚異的な復興、
高度経済成長の高揚感、
経済停滞と共にやって来たシラケた雰囲気、
ふたたびバブル景気による享楽的な未来観、
終わらないテロや戦争による閉塞感、
出口のない閉塞感と環境の変化による終末感…
我々がたった50年間生きている間に、
社会はこのように劇的な変化をとげているのです。
考えてみると、
スゴい時代を生きてきたわけだ…
その出発点に、
“終戦の記憶”があったことを、
すっかり見落としていたことに気がつき、
少しそこへ目を向けてみよう、
と思っている今日この頃でした。
★2014/07/13 (Sun)
2012年4月8日に、
「トミー・ボーリンの復活」というタイトルで、
「ザ・ギターマン
特集 炎のギタリスト/YOUNG GUITAR special issue」
(シンコー・ミュージックMOOK:2012/02/29発売)
という書籍を紹介しましたが、
じつはこれは、
熱心なファンたちの成果であったことを、
最近になって知りました。
ロックの素晴らしさを後世に伝えたい、
などと言って、
雑誌への投稿を始め、
その後、
活動のフィールドをwebに移行した私ですが、
伝えたいものがあまりに多いのと、
驚くべき速さで時が過ぎてしまうことにとまどい、
まだ十分な成果が得られておりません。
成果を形にするには、
書籍がいちばんよいのでしょうね。
周期的にここで話題にする、
ディープ・パープルなどは、
楽勝で本一冊分ぐらい語れるのですが、
これは先行企画がたくさんあり、
他者との差別化が難しいと思われます。
と言って、
先行企画がないような、
マニアックや内容(得意ではありますが…)では、
反響を期待することができず…
これまた難しいものがあります。
もうそろそろ、
我々が体験したロック全盛期…
1970年代から半世紀が過ぎようとしていることを考えると、
とてものんびりしてなどいられない気持ちになりますが、
日々の忙しさにかまけて、
なんとなく後ろに送りダラダラと…(笑)
リラックマよろしく「ごゆるりと」などと言っていると、
あっという間に人生が終わってしまいそうで、
少々あせりを感じる今日この頃です。
今週は昨日も今日も仕事で、
明日は東北へ出張という、
この状況では…
せめて今の気持ちを、
ここへ載せるにとどめるくらいがささやかな抵抗で…
いやこれでも、
記録に残せるだけ、
ありがたいことかもしれませんね。
今年は数年ぶりに、
聴くものも、
演奏するものも、
意識的に系統づけようとしているので、
こんなことを考えるのでしょう。
結局、
いろいろなものに触れても、
中学から高校ぐらいの時期の、
原体験に戻ってくるというか…
その枠の中でジタバタしている自分に気がついたという…
これは悟りの境地にさしかかったということかな?(笑)
つれづれなるままに一筆したため候…ってところです。
「トミー・ボーリンの復活」というタイトルで、
「ザ・ギターマン
特集 炎のギタリスト/YOUNG GUITAR special issue」
(シンコー・ミュージックMOOK:2012/02/29発売)
という書籍を紹介しましたが、
じつはこれは、
熱心なファンたちの成果であったことを、
最近になって知りました。
ロックの素晴らしさを後世に伝えたい、
などと言って、
雑誌への投稿を始め、
その後、
活動のフィールドをwebに移行した私ですが、
伝えたいものがあまりに多いのと、
驚くべき速さで時が過ぎてしまうことにとまどい、
まだ十分な成果が得られておりません。
成果を形にするには、
書籍がいちばんよいのでしょうね。
周期的にここで話題にする、
ディープ・パープルなどは、
楽勝で本一冊分ぐらい語れるのですが、
これは先行企画がたくさんあり、
他者との差別化が難しいと思われます。
と言って、
先行企画がないような、
マニアックや内容(得意ではありますが…)では、
反響を期待することができず…
これまた難しいものがあります。
もうそろそろ、
我々が体験したロック全盛期…
1970年代から半世紀が過ぎようとしていることを考えると、
とてものんびりしてなどいられない気持ちになりますが、
日々の忙しさにかまけて、
なんとなく後ろに送りダラダラと…(笑)
リラックマよろしく「ごゆるりと」などと言っていると、
あっという間に人生が終わってしまいそうで、
少々あせりを感じる今日この頃です。
今週は昨日も今日も仕事で、
明日は東北へ出張という、
この状況では…
せめて今の気持ちを、
ここへ載せるにとどめるくらいがささやかな抵抗で…
いやこれでも、
記録に残せるだけ、
ありがたいことかもしれませんね。
今年は数年ぶりに、
聴くものも、
演奏するものも、
意識的に系統づけようとしているので、
こんなことを考えるのでしょう。
結局、
いろいろなものに触れても、
中学から高校ぐらいの時期の、
原体験に戻ってくるというか…
その枠の中でジタバタしている自分に気がついたという…
これは悟りの境地にさしかかったということかな?(笑)
つれづれなるままに一筆したため候…ってところです。
★2014/07/06 (Sun)
先週、
仕事で大阪へ行き、
阪神甲子園球場の横を、
タクシーに乗って通過しました。
かつては、
ツタのからまる外観で有名だった、
球場正門付近はリニューアルされ、
すっかり綺麗になっていました。
あっ…
タイガースグッズのショップが…
運転手さん、
ここでしばらく止めてよーっ、
と言いたくなるのを、
グッとこらえ…
そうなんです。
東京下町生まれの江戸っ子のくせに、
子供の三大好物が、
「巨人・大鵬・卵焼き」
と言われた時代にもかかわらず…
私は少年時代から、
阪神タイガースのファンなのです。
V9全盛期、
三番ファースト王、
四番サード長嶋という、
圧倒的な戦力を誇った巨人よりも、
そんな強力打線に真っ向勝負を挑み、
彼らを三振に討ち取る、
江夏・村山・小山など、
剛腕投手が並ぶ阪神の方に魅了されたのです。
とくに、
江夏はカッコよかったーっ
憧れたもんですよ、
縦縞ユニフォームの背番号28。
つまり、
そんなご幼少の頃から、
非主流派というか…
反体制側だったんですね(笑)
中学生になり、
ビートルズよりも
ストーンズに惹かれたのは、
当然の流れであったかもしれません。
エレキギターにしても、
私が中高生だった、
1970年代後半では、
レスポールが王者で、
ストラトは、
その対抗馬というより、
もう少しナナメに構えた反対勢力で、
少し異端児の匂いがしたものです。
これは、
その当時、
現役(ジミヘンはすでにこの世にあらず…)
のストラトの使い手としては、
リッチー・ブラックモアか、
世捨て人的にレイドバックしていた、
エリック・クラプトンが
筆頭に挙げられていたことによるものでしょうか。
おもしろいのは、
両者が評価され市民権を得るようになると、
ストラトも同じような扱いになったことで、
今では、
ストラトをエレキギターの王者とすることに、
異論を唱える者はいないでしょう。
こうなると…
長年ストラトを相棒としてきた私は、
少々複雑な想いになり、
使いやすいのは承知の上で、
他の…
非主流派のギターをメインにしようか、
などと考えてしまうのです。
よっぽど、
おヘソが曲がっているのか、
生まれついてのヒネクレ者か…
いずれにしても、
三つ子の魂百までとは、
よく言ったものだと思い、
あらためて、
甲子園球場を眺めていた、
先週の私でした。
↓これも、私の阪神好きに拍車をかけた、
水島新司先生の傑作「男どアホウ甲子園」
おもしろかったね…これ。
仕事で大阪へ行き、
阪神甲子園球場の横を、
タクシーに乗って通過しました。
かつては、
ツタのからまる外観で有名だった、
球場正門付近はリニューアルされ、
すっかり綺麗になっていました。
あっ…
タイガースグッズのショップが…
運転手さん、
ここでしばらく止めてよーっ、
と言いたくなるのを、
グッとこらえ…
そうなんです。
東京下町生まれの江戸っ子のくせに、
子供の三大好物が、
「巨人・大鵬・卵焼き」
と言われた時代にもかかわらず…
私は少年時代から、
阪神タイガースのファンなのです。
V9全盛期、
三番ファースト王、
四番サード長嶋という、
圧倒的な戦力を誇った巨人よりも、
そんな強力打線に真っ向勝負を挑み、
彼らを三振に討ち取る、
江夏・村山・小山など、
剛腕投手が並ぶ阪神の方に魅了されたのです。
とくに、
江夏はカッコよかったーっ
憧れたもんですよ、
縦縞ユニフォームの背番号28。
つまり、
そんなご幼少の頃から、
非主流派というか…
反体制側だったんですね(笑)
中学生になり、
ビートルズよりも
ストーンズに惹かれたのは、
当然の流れであったかもしれません。
エレキギターにしても、
私が中高生だった、
1970年代後半では、
レスポールが王者で、
ストラトは、
その対抗馬というより、
もう少しナナメに構えた反対勢力で、
少し異端児の匂いがしたものです。
これは、
その当時、
現役(ジミヘンはすでにこの世にあらず…)
のストラトの使い手としては、
リッチー・ブラックモアか、
世捨て人的にレイドバックしていた、
エリック・クラプトンが
筆頭に挙げられていたことによるものでしょうか。
おもしろいのは、
両者が評価され市民権を得るようになると、
ストラトも同じような扱いになったことで、
今では、
ストラトをエレキギターの王者とすることに、
異論を唱える者はいないでしょう。
こうなると…
長年ストラトを相棒としてきた私は、
少々複雑な想いになり、
使いやすいのは承知の上で、
他の…
非主流派のギターをメインにしようか、
などと考えてしまうのです。
よっぽど、
おヘソが曲がっているのか、
生まれついてのヒネクレ者か…
いずれにしても、
三つ子の魂百までとは、
よく言ったものだと思い、
あらためて、
甲子園球場を眺めていた、
先週の私でした。
↓これも、私の阪神好きに拍車をかけた、
水島新司先生の傑作「男どアホウ甲子園」
おもしろかったね…これ。