「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2016/03/06 (Sun)
前回、
リッチーについて語ったところですが…
5月のディープ・パープル来日に向けてか、
(ちなみにリッチーは来ません)
この春は未発表アイテムを中心に、
リリースラッシュが続きそうな気配です。
その中のひとつ…
というか目玉が、
『DEEP PURPLE MK2 Live In Copenhagen1972』
というDVD作品です。
これはVHS時代に、
『DEEP PURPLE Machine Head Live 1972』
というタイトルで発売されたもののリマスターで、
今回はCDとカップリングになるそうです。
これは何がスゴイって…
来日公演直前の、
いわゆる第2期パープルの、
油の乗りきったライブが丸ごと収められている、
貴重な一本だからなのであります。
映像こそ白黒ではあるものの…
「Highway Star」で始まり、
(リッチーのアクションがカッコいい!)
例によって、リッチーとギランの掛け合いがある、
「Strange Kind of Woman」
(ちょっとリッチーが意地悪をします…)
ジョンとリッチーの激しいインタープレイが展開される、
「Child In Time」
ペイスがパワフルなドラムソロを披露する、
「The Mule」
「Lazy」
「Space Truckin’」
ここでもジョンとリッチーの激しいインタープレイの応酬があり、
最後にリッチーがギターを放り投げたり、
お尻に擦り付けたり、
素晴らしいパフォーマンスを見せつけてくれます。
そしてアンコール一曲目が、
ペイスがツインバスにセットして、
「Fireball」
フィナーレは、
リトル・リチャードの「Lucille」
そして「Black Night」
「Smoke On The Water」が入っていないことを除けば、
第2期のベスト・アルバム的な選曲です。
(ちなみに今回は「Smoke On The Water」の特典映像が収録されているとか…)
バンド全体が一丸となって、
ギランの歌を先頭に疾走するかと思えば、
何が出てくるかわからない雰囲気で、
ジョンとリッチーがアドリブを展開する、
硬と軟のバランスのとれた、
非常に高いレベルのライブなので、
見応え十分です。
演奏のレベルが高いから、
CDの方も楽しめるでしょうね…
私はレコード会社の回し者ではありませんが、
これは”買い“ですよ。
ロック・ファン必見の一本!
その他に今回は、
『DEEP PURPLE MK2 Live In Stockholm 1970』
という、
第2期初期の名演を収録したCDが発売予定になっていますが、
こちらは『In Rock』と第1期の代表曲で構成されています。
オープニングが「Speed King」
珍しいところで「Into The Fire」や、
ストーンズの「Paint It Black」などを演奏していて、
こちらも楽しみな内容です。
さらに、
『DEEP PURPLE MK4 Live At Long Beach Arena 1976』という、
かつて別のタイトルで出回っていた、
第4期パープルのライブも発売予定になっておりますが…
こちらは、
トミー・ボーリンが真面目に演奏している、
たいへん貴重なライブで、
リッチーとはタイプが違うものの、
彼のミュージシャンとしての才能が堪能できる内容になっています。
こちらにも特典があるようなので、
今から楽しみです。
ということで、
なぜか今年は、
「紫の春」になりそうな気配…
誰かいっしょに、
パープルのコピーバンドやりません?(笑)
リッチーについて語ったところですが…
5月のディープ・パープル来日に向けてか、
(ちなみにリッチーは来ません)
この春は未発表アイテムを中心に、
リリースラッシュが続きそうな気配です。
その中のひとつ…
というか目玉が、
『DEEP PURPLE MK2 Live In Copenhagen1972』
というDVD作品です。
これはVHS時代に、
『DEEP PURPLE Machine Head Live 1972』
というタイトルで発売されたもののリマスターで、
今回はCDとカップリングになるそうです。
これは何がスゴイって…
来日公演直前の、
いわゆる第2期パープルの、
油の乗りきったライブが丸ごと収められている、
貴重な一本だからなのであります。
映像こそ白黒ではあるものの…
「Highway Star」で始まり、
(リッチーのアクションがカッコいい!)
例によって、リッチーとギランの掛け合いがある、
「Strange Kind of Woman」
(ちょっとリッチーが意地悪をします…)
ジョンとリッチーの激しいインタープレイが展開される、
「Child In Time」
ペイスがパワフルなドラムソロを披露する、
「The Mule」
「Lazy」
「Space Truckin’」
ここでもジョンとリッチーの激しいインタープレイの応酬があり、
最後にリッチーがギターを放り投げたり、
お尻に擦り付けたり、
素晴らしいパフォーマンスを見せつけてくれます。
そしてアンコール一曲目が、
ペイスがツインバスにセットして、
「Fireball」
フィナーレは、
リトル・リチャードの「Lucille」
そして「Black Night」
「Smoke On The Water」が入っていないことを除けば、
第2期のベスト・アルバム的な選曲です。
(ちなみに今回は「Smoke On The Water」の特典映像が収録されているとか…)
バンド全体が一丸となって、
ギランの歌を先頭に疾走するかと思えば、
何が出てくるかわからない雰囲気で、
ジョンとリッチーがアドリブを展開する、
硬と軟のバランスのとれた、
非常に高いレベルのライブなので、
見応え十分です。
演奏のレベルが高いから、
CDの方も楽しめるでしょうね…
私はレコード会社の回し者ではありませんが、
これは”買い“ですよ。
ロック・ファン必見の一本!
その他に今回は、
『DEEP PURPLE MK2 Live In Stockholm 1970』
という、
第2期初期の名演を収録したCDが発売予定になっていますが、
こちらは『In Rock』と第1期の代表曲で構成されています。
オープニングが「Speed King」
珍しいところで「Into The Fire」や、
ストーンズの「Paint It Black」などを演奏していて、
こちらも楽しみな内容です。
さらに、
『DEEP PURPLE MK4 Live At Long Beach Arena 1976』という、
かつて別のタイトルで出回っていた、
第4期パープルのライブも発売予定になっておりますが…
こちらは、
トミー・ボーリンが真面目に演奏している、
たいへん貴重なライブで、
リッチーとはタイプが違うものの、
彼のミュージシャンとしての才能が堪能できる内容になっています。
こちらにも特典があるようなので、
今から楽しみです。
ということで、
なぜか今年は、
「紫の春」になりそうな気配…
誰かいっしょに、
パープルのコピーバンドやりません?(笑)
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★2016/02/28 (Sun)
じつにグレイトな企画であります。
インタビュー嫌いで有名な、
あのリッチー・ブラックモアが、
全編にわたり、
ビールを片手に…
後半は今の嫁さんキャンディスを横に、
じつにリラックスしたムードで、
自身のキャリアについて語る…
こんな信じられない映像が、
昨年末に発売されました。
これは大事件です。
オープニングではなんと!
あの『ライヴ・イン・ジャパン』の
「ハイウェイ・スター」の映像が…
画質はかなり悪いものですが、
この際そんなことはどうでもよろしい。
あの音に合わせて動くリッチーが…
そこにいたのです。
これは感動です。
ストーリーは、
リッチーの幼少期に始まり、
ギタリストとしてのキャリアのスタート、
ディープ・パープル、
レインボー、
再結成パープル、
そしてその後…
リッチー自身の話だけでなく、
元メンバーや彼に影響を受けたミュージシャンたち…
ブライアン・メイやスティーヴ・ヴァイなどのインタビューを交え、
じつにテンポよく進みます。
この2人はリッチーから、
かなりの影響を受けているんですね。
ヴァイはともかく、
ブライアン・メイは、
そう言われると、
プレイに似ている部分があるような気がしてきました。
「ブラック・ナイト」は、
リッキー・ネルソンのヒット曲の
ベースラインからヒントを得たリフであり、
同じ曲のコード進行から、
ジミ・ヘンの「ヘイ・ジョー」が生まれたなどという貴重な話や、
(ここはリッチーがギターを弾きながら解説してくれます)
ミュージシャンとしての才能は認めるけれど、
どうしてもウマが合わないイアン・ギランの話とか…
リッチーもイアン・ギランをバンドの顔と認識しており、
女にモテまくっていたと証言しておりましたが、
最後はスパゲティを顔に投げつけて罵倒したとか…
果てしなく興味をそそられる内容が満載です。
時折、
前述のように、
ギターを爪弾きながら話をしますが、
そのちょっとしたプレイにも非凡なモノが感じられ、
やっぱギターうまいなぁ…
と痛感する場面がたびたびありました。
また、
キャンディスはいつも、
とても優しい視線でリッチーを見つめており、
クラプトンではありませんが、
彼の安息の地はここにあったんだなぁ…
とほほえましく思えたりしました。
安息の地といえば、
インタビューの中で、
パープルの再結成よりレインボーを続けたかったらしい、
リッチーの本音がのぞくところがあって、
このへんも興味深いところです。
そのせいか、
このヴィデオはなぜか、
オクラ入りになっていた、
レインボーによる
1984年の「ライヴ・イン・ジャパン」とカップリングになっています。
正直なところ、
私はこの時期のレインボーにまったく興味がなく、
ほとんど聞いたことはありませんでしたが、
案外悪くない…
というかポップな感じになっている分、
聴きやすく…
なによりも、
リッチーが楽しそうにギターを弾いているのがいい感じで、
少々見識をあらためたところです。
あらためて言うまでもなく、
私はこの方から絶大な影響を受けているのですが、
こうして本人の話を聞くと、
また新たな発見もあり、
ふたたび火がつきそうな気配であります。
やはり、
どう考えても、
パープルはリッチーです。
リッチーがいないパープルなんて、
ハンバーグの入っていないハンバーガーみたいなもんです。
なんじゃこれは…(笑)
インタビュー嫌いで有名な、
あのリッチー・ブラックモアが、
全編にわたり、
ビールを片手に…
後半は今の嫁さんキャンディスを横に、
じつにリラックスしたムードで、
自身のキャリアについて語る…
こんな信じられない映像が、
昨年末に発売されました。
これは大事件です。
オープニングではなんと!
あの『ライヴ・イン・ジャパン』の
「ハイウェイ・スター」の映像が…
画質はかなり悪いものですが、
この際そんなことはどうでもよろしい。
あの音に合わせて動くリッチーが…
そこにいたのです。
これは感動です。
ストーリーは、
リッチーの幼少期に始まり、
ギタリストとしてのキャリアのスタート、
ディープ・パープル、
レインボー、
再結成パープル、
そしてその後…
リッチー自身の話だけでなく、
元メンバーや彼に影響を受けたミュージシャンたち…
ブライアン・メイやスティーヴ・ヴァイなどのインタビューを交え、
じつにテンポよく進みます。
この2人はリッチーから、
かなりの影響を受けているんですね。
ヴァイはともかく、
ブライアン・メイは、
そう言われると、
プレイに似ている部分があるような気がしてきました。
「ブラック・ナイト」は、
リッキー・ネルソンのヒット曲の
ベースラインからヒントを得たリフであり、
同じ曲のコード進行から、
ジミ・ヘンの「ヘイ・ジョー」が生まれたなどという貴重な話や、
(ここはリッチーがギターを弾きながら解説してくれます)
ミュージシャンとしての才能は認めるけれど、
どうしてもウマが合わないイアン・ギランの話とか…
リッチーもイアン・ギランをバンドの顔と認識しており、
女にモテまくっていたと証言しておりましたが、
最後はスパゲティを顔に投げつけて罵倒したとか…
果てしなく興味をそそられる内容が満載です。
時折、
前述のように、
ギターを爪弾きながら話をしますが、
そのちょっとしたプレイにも非凡なモノが感じられ、
やっぱギターうまいなぁ…
と痛感する場面がたびたびありました。
また、
キャンディスはいつも、
とても優しい視線でリッチーを見つめており、
クラプトンではありませんが、
彼の安息の地はここにあったんだなぁ…
とほほえましく思えたりしました。
安息の地といえば、
インタビューの中で、
パープルの再結成よりレインボーを続けたかったらしい、
リッチーの本音がのぞくところがあって、
このへんも興味深いところです。
そのせいか、
このヴィデオはなぜか、
オクラ入りになっていた、
レインボーによる
1984年の「ライヴ・イン・ジャパン」とカップリングになっています。
正直なところ、
私はこの時期のレインボーにまったく興味がなく、
ほとんど聞いたことはありませんでしたが、
案外悪くない…
というかポップな感じになっている分、
聴きやすく…
なによりも、
リッチーが楽しそうにギターを弾いているのがいい感じで、
少々見識をあらためたところです。
あらためて言うまでもなく、
私はこの方から絶大な影響を受けているのですが、
こうして本人の話を聞くと、
また新たな発見もあり、
ふたたび火がつきそうな気配であります。
やはり、
どう考えても、
パープルはリッチーです。
リッチーがいないパープルなんて、
ハンバーグの入っていないハンバーガーみたいなもんです。
なんじゃこれは…(笑)
★2016/02/21 (Sun)
以前、
アラン・ホールズワース初期の名作として、
『テンペスト』を紹介しましたが、
最近の私がよく聴いているのは、
今回、
紙ジャケで再発されたもう1枚の方…
テンペストのセカンドアルバム、
『眩暈(Living in Fear)』です。
アランが脱退したテンペストは、
後任に、
パトゥというバンドにいた、
オリー・ハルソールを迎えますが、
その後、
ヴォーカルのポール・ウィリアムスが脱退、
オリーはリードヴォーカルとしても十分だったため、
バンドはトリオ編成で再出発をはかります。
これが1973年のこと。
もともと、
リーダーであった、
ドラムスのジョン・ハイズマンは、
クリームを意識していたため、
念願のトリオ編成となったのでした。
『眩暈(Living in Fear)』はその翌年、
1974年4月に発表されますが、
その2ヶ月後に今度はオリーがバンドから脱退、
テンペストは短命に終わります。
オリーはその後、
パトゥのメンバーと合流し、
ボクサーというバンドを結成、
その後、
元ソフト・マシーンのケヴィン・エアーズのバンドに加入し、
長く行動を共にしますが、
1992年にドラッグの過剰摂取で亡くなっています。
有名なところでは、
ビートルズのパロディをやったラトルズに参加したことですが、
個人的には、
「ミュージック・ライフ」を買い始めた頃に、
よくレコードの広告欄に掲載されていた、
ボクサーのファーストアルバムのジャケットが印象的で…
中学生には刺激的な絵だったわけです。
オリーは知る人ぞ知る的な、
隠れた名ギタリストとして評価されていますが、
『眩暈(Living in Fear)』については、
アラン在籍時の『テンペスト』より
高く評価している人が多いようです。
何を隠そう、私もその一人なのでした。
オリーの何がスゴイって?
じつは…
後に一世を風靡する、
アラン・ホールズワースのギター・プレイ…
トレモロアームとタッピングを使い、
サックスのようなフレーズを展開するアレは、
オリーが元祖であるから!
なのです。
実際、
『テンペスト』(1973年発表)の中でアランは、
後年トレードマークになる、
その種のプレイをまったく披露しておりませんが、
『眩暈(Living in Fear)』の中でオリーは、
4曲目の「Dance To My Tune」でバッチリ、
それを披露しております。
これは驚きますよ。
初めてこの曲を聴いた方は、
「ああ…テンペストね。これ、アランでしょう?」
となるのですが、
いいえ、これはアランではありません。
オリーのプレイです。
それほど、
後年のアランのプレイにそっくりなのでした。
アランはテンペストを脱退すると宣言してから、
しばらくの間、
ライヴ活動をこなしており、
その時期に、
引き継ぎでしょうか…
オリーとツインギター編成をなっていて、
どうやらこのへんで影響を受けたようです。
ところがオリーは、
このようなひとつのスタイルに固執するのではなく、
多種多様なプレイを目まぐるしく披露するタイプなので、
これがトレードマークにならなかったのです…
『眩暈(Living in Fear)』でも、
ハーモナイザーをかけたようなフレーズや、
トリッキーなトリル、
ムーグ・シンセサイザーを使ったり、
それはそれは、
いろいろなことをやらかしているのです。
この感じは、
後年のスティーヴ・ヴァイに似ていて、
ヴォーカルをとったときの、
ちょっとシニカルな雰囲気からも、
特有のユーモアが感じられます。
ちなみに、
歌も巧くて、
私などは。
前任のポール・ウィリアムスのダミ声より、
よっぽどバンドの雰囲気に合っていると思っています。
そして、
バンド自体の演奏は、
トリオになった分、
よりタイトになっていて、
ビートルズのカヴァー「Paperback Writer」のように、
つかみかかるように暴力的な曲が多くなっています。
ハイズマンも前作よりシンプルに叩きまくっており、
いい感じなんですよね。
もっと長く活動して、
ヒット曲のひとつもあれば、
歴史に残るバンドになった可能性のある、
じつに惜しい存在といえるでしょう。
ということで…
B級というか、
隠れ名盤大好きな私には、
たまらない作品なのです。
今回は、
正式に発表されたスタジオ作品2枚が、
紙ジャケで再発されたわけですが、
ぜひ!
アランとオリーのツインギターによる秘蔵ライヴ音源を、
再発していただきたいなということで…
誰にお願いすればいいんだ?
こういう話は…(笑)
アラン・ホールズワース初期の名作として、
『テンペスト』を紹介しましたが、
最近の私がよく聴いているのは、
今回、
紙ジャケで再発されたもう1枚の方…
テンペストのセカンドアルバム、
『眩暈(Living in Fear)』です。
アランが脱退したテンペストは、
後任に、
パトゥというバンドにいた、
オリー・ハルソールを迎えますが、
その後、
ヴォーカルのポール・ウィリアムスが脱退、
オリーはリードヴォーカルとしても十分だったため、
バンドはトリオ編成で再出発をはかります。
これが1973年のこと。
もともと、
リーダーであった、
ドラムスのジョン・ハイズマンは、
クリームを意識していたため、
念願のトリオ編成となったのでした。
『眩暈(Living in Fear)』はその翌年、
1974年4月に発表されますが、
その2ヶ月後に今度はオリーがバンドから脱退、
テンペストは短命に終わります。
オリーはその後、
パトゥのメンバーと合流し、
ボクサーというバンドを結成、
その後、
元ソフト・マシーンのケヴィン・エアーズのバンドに加入し、
長く行動を共にしますが、
1992年にドラッグの過剰摂取で亡くなっています。
有名なところでは、
ビートルズのパロディをやったラトルズに参加したことですが、
個人的には、
「ミュージック・ライフ」を買い始めた頃に、
よくレコードの広告欄に掲載されていた、
ボクサーのファーストアルバムのジャケットが印象的で…
中学生には刺激的な絵だったわけです。
オリーは知る人ぞ知る的な、
隠れた名ギタリストとして評価されていますが、
『眩暈(Living in Fear)』については、
アラン在籍時の『テンペスト』より
高く評価している人が多いようです。
何を隠そう、私もその一人なのでした。
オリーの何がスゴイって?
じつは…
後に一世を風靡する、
アラン・ホールズワースのギター・プレイ…
トレモロアームとタッピングを使い、
サックスのようなフレーズを展開するアレは、
オリーが元祖であるから!
なのです。
実際、
『テンペスト』(1973年発表)の中でアランは、
後年トレードマークになる、
その種のプレイをまったく披露しておりませんが、
『眩暈(Living in Fear)』の中でオリーは、
4曲目の「Dance To My Tune」でバッチリ、
それを披露しております。
これは驚きますよ。
初めてこの曲を聴いた方は、
「ああ…テンペストね。これ、アランでしょう?」
となるのですが、
いいえ、これはアランではありません。
オリーのプレイです。
それほど、
後年のアランのプレイにそっくりなのでした。
アランはテンペストを脱退すると宣言してから、
しばらくの間、
ライヴ活動をこなしており、
その時期に、
引き継ぎでしょうか…
オリーとツインギター編成をなっていて、
どうやらこのへんで影響を受けたようです。
ところがオリーは、
このようなひとつのスタイルに固執するのではなく、
多種多様なプレイを目まぐるしく披露するタイプなので、
これがトレードマークにならなかったのです…
『眩暈(Living in Fear)』でも、
ハーモナイザーをかけたようなフレーズや、
トリッキーなトリル、
ムーグ・シンセサイザーを使ったり、
それはそれは、
いろいろなことをやらかしているのです。
この感じは、
後年のスティーヴ・ヴァイに似ていて、
ヴォーカルをとったときの、
ちょっとシニカルな雰囲気からも、
特有のユーモアが感じられます。
ちなみに、
歌も巧くて、
私などは。
前任のポール・ウィリアムスのダミ声より、
よっぽどバンドの雰囲気に合っていると思っています。
そして、
バンド自体の演奏は、
トリオになった分、
よりタイトになっていて、
ビートルズのカヴァー「Paperback Writer」のように、
つかみかかるように暴力的な曲が多くなっています。
ハイズマンも前作よりシンプルに叩きまくっており、
いい感じなんですよね。
もっと長く活動して、
ヒット曲のひとつもあれば、
歴史に残るバンドになった可能性のある、
じつに惜しい存在といえるでしょう。
ということで…
B級というか、
隠れ名盤大好きな私には、
たまらない作品なのです。
今回は、
正式に発表されたスタジオ作品2枚が、
紙ジャケで再発されたわけですが、
ぜひ!
アランとオリーのツインギターによる秘蔵ライヴ音源を、
再発していただきたいなということで…
誰にお願いすればいいんだ?
こういう話は…(笑)
★2016/02/15 (Mon)
自然の流れに身を任せていたら…
本日これまた確実に年齢を重ね、
54歳になってしまいましたーっ
ごじゅーよんさいーっ
思えば、
遠くへ来たもんだ…
半世紀を後にして、
私はまだ前へ進んでいます。
あっという間と言う人もいるけれど、
振り返れば、
途方もない時間の積み重ね…
よくぞここまで生きたもんだ。
そう、
そうなんです。
何か残すとか、
何か成し遂げるとか、
そういうことではなく、
生きていることがスゴイことなんです。
生きていることに感謝…
今日も前向きでいたことに感謝…
なのでした。
本日これまた確実に年齢を重ね、
54歳になってしまいましたーっ
ごじゅーよんさいーっ
思えば、
遠くへ来たもんだ…
半世紀を後にして、
私はまだ前へ進んでいます。
あっという間と言う人もいるけれど、
振り返れば、
途方もない時間の積み重ね…
よくぞここまで生きたもんだ。
そう、
そうなんです。
何か残すとか、
何か成し遂げるとか、
そういうことではなく、
生きていることがスゴイことなんです。
生きていることに感謝…
今日も前向きでいたことに感謝…
なのでした。
★2016/02/14 (Sun)
ボウイの歌のタイトルではありません。
大ヒットしている、
映画『オデッセイ』のことです。
ロードショー早々に見てきましたが、
なかなかおもしろかったです…
というか、
ひさしぶりに映画を見て、
手のひらに汗をかきました(笑)
途中一ヶ所だけ…
お隣の大国が救出を助けるあたりだけ…
なんで?政治的配慮か?
と思い、
少々興醒めしてしまいましたが…
これも冷静に考えると、
今や、
アメリカに対して、
経済および技術的援助が可能なのは、
北の大国ではなくお隣の大国という事実があり、
無理のない設定であるということで、
とりあえず納得するしかないようです。
「米ソ」などと言っていた時代がなつかしい…
全編にわたる火星の景色は、
無人探査機が撮影しまくった映像をベースに
作られているということで、
かなりリアルに感じられました。
地球の砂漠によく似ているわけですね。
そして、
人類が火星に居住できる可能性があるというのも事実で、
NASAは有人探査機を計画しており、
さらには、
地球の環境破壊が進んだ場合を想定して、
移住のための施設建設も検討しているとか…
つまり、
この作品はSFというより、
近未来の現実と言った方がよいのです。
巷では主人公のポジティヴな性格や、
先に帰還していたパイロットの仲間意識などが
話題になっていますが、
私は単純に、
火星がどういうところで、
このような状況になって場合に、
何ができるのだろうか?
という科学的な興味だけが喚起されたのでした。
そして…
ボウイの曲は何かしら使われているだろう、
という予測通り、
「スターマン」が流れる部分があり、
これはこれで、
1月以来、
ボウイに関するいろいろな映像を見てきた私には、
たいへん感動的で、
思わず胸が熱くなってしまいました。
ちなみに、
「スターマン」は救出活動が進む場面で使われたので、
スターマンは空で待っている…という歌詞がピッタリでしたが、
作品のストーリー全体としては、
「スペース・オディッティ」のイメージに近いでしょうね。
音楽的には、
船長の残していった音源が、
70〜80年代のディスコミュージックばかりで、
彼女はその分野のコレクターだったるするわけですが…
主人公(マット・デイモン)が「最悪の趣味だ」と
たびたびボヤくのが笑えますが、
他の選曲もほぼ、
同じ年代のものばかりなので、
これはこれで楽しめました。
そして、
ラストの救出シーンは、
まさに自分がそこにいるような感覚になるので、
高所恐怖症の方にはおススメしません…
ちなみに、
冒頭で私が、
手に汗をかいたと言ったのは、
このあたりのシーンです。
軽量化を図るために窓を取り払ってしまった脱出用ロケットから、
救出に来た宇宙船との距離が遠いというので、
宇宙服の手袋の部分に穴を開け、
漏れる空気を推進力にして宇宙空間に飛び出すなど…
あーっできない、
絶対できない、
私には到底無理な芸当であります(笑)
3Dの方を選ばなくてよかった…とホッとしたところですが、
それでも十分に汗をかく迫力(笑)
とはいえ、
火星に住むことができたら…
好奇心旺盛な私は迷わず、
「行ってみたい」と答えることでしょう。
ロケットに乗りたくないというのが、
最大の悩みではありますが…(笑)
大ヒットしている、
映画『オデッセイ』のことです。
ロードショー早々に見てきましたが、
なかなかおもしろかったです…
というか、
ひさしぶりに映画を見て、
手のひらに汗をかきました(笑)
途中一ヶ所だけ…
お隣の大国が救出を助けるあたりだけ…
なんで?政治的配慮か?
と思い、
少々興醒めしてしまいましたが…
これも冷静に考えると、
今や、
アメリカに対して、
経済および技術的援助が可能なのは、
北の大国ではなくお隣の大国という事実があり、
無理のない設定であるということで、
とりあえず納得するしかないようです。
「米ソ」などと言っていた時代がなつかしい…
全編にわたる火星の景色は、
無人探査機が撮影しまくった映像をベースに
作られているということで、
かなりリアルに感じられました。
地球の砂漠によく似ているわけですね。
そして、
人類が火星に居住できる可能性があるというのも事実で、
NASAは有人探査機を計画しており、
さらには、
地球の環境破壊が進んだ場合を想定して、
移住のための施設建設も検討しているとか…
つまり、
この作品はSFというより、
近未来の現実と言った方がよいのです。
巷では主人公のポジティヴな性格や、
先に帰還していたパイロットの仲間意識などが
話題になっていますが、
私は単純に、
火星がどういうところで、
このような状況になって場合に、
何ができるのだろうか?
という科学的な興味だけが喚起されたのでした。
そして…
ボウイの曲は何かしら使われているだろう、
という予測通り、
「スターマン」が流れる部分があり、
これはこれで、
1月以来、
ボウイに関するいろいろな映像を見てきた私には、
たいへん感動的で、
思わず胸が熱くなってしまいました。
ちなみに、
「スターマン」は救出活動が進む場面で使われたので、
スターマンは空で待っている…という歌詞がピッタリでしたが、
作品のストーリー全体としては、
「スペース・オディッティ」のイメージに近いでしょうね。
音楽的には、
船長の残していった音源が、
70〜80年代のディスコミュージックばかりで、
彼女はその分野のコレクターだったるするわけですが…
主人公(マット・デイモン)が「最悪の趣味だ」と
たびたびボヤくのが笑えますが、
他の選曲もほぼ、
同じ年代のものばかりなので、
これはこれで楽しめました。
そして、
ラストの救出シーンは、
まさに自分がそこにいるような感覚になるので、
高所恐怖症の方にはおススメしません…
ちなみに、
冒頭で私が、
手に汗をかいたと言ったのは、
このあたりのシーンです。
軽量化を図るために窓を取り払ってしまった脱出用ロケットから、
救出に来た宇宙船との距離が遠いというので、
宇宙服の手袋の部分に穴を開け、
漏れる空気を推進力にして宇宙空間に飛び出すなど…
あーっできない、
絶対できない、
私には到底無理な芸当であります(笑)
3Dの方を選ばなくてよかった…とホッとしたところですが、
それでも十分に汗をかく迫力(笑)
とはいえ、
火星に住むことができたら…
好奇心旺盛な私は迷わず、
「行ってみたい」と答えることでしょう。
ロケットに乗りたくないというのが、
最大の悩みではありますが…(笑)