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「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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  ★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2016/04/10 (Sun)
NHK-BSプレミアムの企画担当者は、
このブログを読んでいるのではないでしょうか…(笑)

と思えるほどのタイミングで、
先週は『ダーティ・ハリー』(1971年)が放映されました。

クリント・イーストウッドの出世作として有名ですが、
60年代末期のフラワームーブメントの匂いの残る、
ヤバい雰囲気満載のサンフランシスコの風俗が印象的です。

サウンドトラックはラロ・シフリン…
後に”フュージョン“と呼ばれるようになる、
耳障りのよいアレンジのジャズに、
ファンクの要素を加えた…
いわゆる”ジャズ・ファンク“的なインストが、
この映像にマッチしています。

オープニングから、
タイトでピシピシと決まるドラムは、
「シャフトのテーマ」によく似ているいるので、
バーナード・パーディかもしれません。
(ジャズ・ファンクの録音のほとんどに関わったと言われています…)

ストーリーは、
アメリカ人が大好きな暴走ヒーローの話ですが、
この作品を見ていると、
今でもアメリカ社会の課題となっている、
銃の問題を考させられてしまいます。

酒屋のオヤジが護身用に銃を持っているんですからね…

ハリーが振り回すのは、
44マグナム…
これはスゴイですよ。
小動物の頭部などは一発で吹っ飛ぶ、
と言われていますから。

火薬量の多いマグナム弾を使う銃はいくつかありますが、
その中でも最大口径なのです。
(東映の『遊戯』シリーズで松田優作も使っていました…)

そして、
キメ台詞が、
撃ち合いの最後に、
残弾が1発あるかどうかわからないと言いながら、
銃を突きつけ…
「今日はツイているか、試してみろよ悪党!」
(Do I feel lucky? Well do ya, PUNK!)

カッコいいーっ!

冒頭の銀行強盗には弾が出ず、
ラストの連続殺人犯スコルピオはこれで吹っ飛んでしまうという、
うまいオチがついています。
(このスコルピオの変質者そのものの演技は素晴らしい…演技じゃないかも?(笑)

ところで、
この感じ…
悪党を容赦なく射殺してしまう設定は、
どこかで見たことが…

そう…
我が国のコミック『ワイルド7』です。
(ご存じかな?)

『荒野の用心棒』→『用心棒』(黒澤明監督)
は有名な話ですが、
もしかして、
『ダーティ・ハリー』→『ワイルド7』(望月三起也著)
もあるかもしれないと思ったりします。

『ワイルド7』は1969年から「少年キング」に連載された、
悪党を射殺する権利を持った、
特殊警察の話です。

作者の望月氏は新撰組が大好きと言っていたので、
ヒントはこのへんにあったと思いますが、
オートバイと銃が大活躍する、
少年漫画にしては少々大人びたストーリーと、
劇画的なタッチが印象的でした。

私などはいまだに大ファンで、
続編が出るたびに読んでいるほどです。
(映画は…ヒドかった)

ここが結びつくとおもしろい話になるのですが、
まぁ…これは私の想像の域を越えない話でしょうね(笑)

そのワイルド7にも、
有名な台詞がありまして…

会社を乗っ取るために、
殺人事件を次々と起こした犯人を追い詰めた、
主人公(飛葉)に向かって、
その犯人が、
一流大学に入るため、
そして社長になるため、
ずっと寝不足だった、
やっと今夜からはゆっくり眠れると思ったのに…
と泣き落としにかかると…
飛葉は一言、
ずっと眠れなかったことには同情するよ。
俺が永遠に眠らせてやるぜ…
(第13巻「黄金の新幹線」より)

カッコイイですね。
やはり勧善懲悪モノは興奮します。
ストーリーは単純でよいのです。



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★2016/04/03 (Sun)
前回、
映画音楽の話題になりましたが、
そんな先週、
BSプレミアムで、
『地獄の黙示録』が放映されました。

すごいタイミング…

それも、
ディレクターズ・カットではなく、
劇場公開版のリマスターだったので、
久しぶりに全編を一気に見てしまいました。

やはり、スゴイ…

後に『プラトーン』が話題になりましたが、
文学的なテーマや、
戦場のリアルさはこちらがはるかに上です。

何度見ても圧巻なのは、
主人公であるウィラードの船を、
河口まで誘導するため、
ベトコンの村を襲撃するシーン…

テンガロンハットをかぶった将校が、
早く片付けてサーフィンをやるんだ、
ここの高波は素晴らしいと、
イカれた発言をし周囲を歪ませます。

早朝に飛び立つ、
戦闘ヘリコプターの群れ…
襲撃間近になると、
心理作戦と称しワグナーを大音量で流します。

ロケット弾を飛ばし、
応戦するベトコンを撃破…
負傷者を乗せたヘリに、
手榴弾を投げ込む女性…

最後は、
ジェット戦闘機がナパーム弾で、
林を焼き払い戦闘は終わります。

迫力ある描写で、
まるで、
戦場へ放り込まれたような感覚になってしまいます。

これはベトナム戦争を象徴しているシーンです。

マトモな感覚では戦争などできないことを痛感されられます。

しかし、
ここはまだ地獄の一丁目。

慰問のプレイメイツを目の前にして、
暴動が起きそうになる補給地を後に、

最前線に到着すると、

そこはもはや軍隊の機能も崩壊し、
ただ気が狂ったように戦闘を繰り広げている状況。

地獄そのものの光景に、
ジミヘンっぽいサイケなブルースがマッチしています。
(サキツミベイビーさんいわく、
この演奏はランディ・ハンセン…
覚えていますか?
白人なのに、
ジミヘンのコスプレをして、
そっくりな演奏をしていた人…)

ここへ至り、
ウィラードは、
暗殺を命じられたカーツが狂っているのか、
この場所においては狂気が正常なのではないだろうか?
と疑問を持つようになり、
ついにカーツと対峙する…

私は、
1979年のロードショーで見たとき、
高校3年…17歳の生意気盛り。
松田優作氏の『野獣死すべし』とこれを見て…

価値観の逆転とか、
神の冒瀆とか、
大騒ぎをした記憶があります(笑)

コッポラは、
この作品の前に、
『ゴッドファーザー』で同じようなテーマを取り上げていましたが、

『地獄の黙示録』のトンガリ方は、
ハンパではありません。
1970年代の最後の年にふさわしい作品といえるでしょう。

論理も倫理も、
夢も幻想も、
最前線(現場)では意味を成さない。
最前線の論理や倫理がある。
そして、
それは日常のモノサシで測れることばかりではない…

それにしても、
音楽のセンスが抜群ですね。
黒澤明監督も音楽には相当コダワったそうですが、
コッポラも同じです。

これも名監督の条件でしょうか。

ロックの入口に、
映画音楽があるのは、
わかる気がします。
★2016/03/27 (Sun)
と言っても…

今の若い人たちは、
わからないでしょうね。


マカロニウェスタンとは…

1960年代後半から70年代前半にかけて、
イタリアを中心に、
西ドイツやスペインなど、
ヨーロッパで製作された西部劇のことで、

本家アメリカの西部劇が、
ヒューマニズム溢れる作風に傾いていたため、
そのアンチテーゼとして、
ヒーローっぽくない人格や風貌の…
いかにもアウトロー的な主人公による、
暴力シーン満載のリアルな(?)西部劇を称した呼び名。

クリント・イーストウッドやジュリアーノ・ジェンマを、
スターの座に押し上げたことでも有名。

後期はコメディタッチの作品も多く、
バラエティに富んでおりますが、
多くのストーリーは、
後半で主人公がこっぴどく痛めつけられて、
最後に奇跡の反撃をするという、
いわゆるワンパターン…

そのせいか、
「マカロニ」(=中身がない)という言葉を、
頭に冠せられたというウワサがある…

などなど…


まぁ…このワンパターンな作風は、
1970年代中盤から後半にかけての、
カンフー映画(香港製)にも同じ傾向があるので、
マカロニウェスタンに限ったことではないと思いますが、
限りなくB級の匂いがすることは、
間違いありません。

最近、
BSプレミアムで、
毎週火曜日に、
このマカロニウェスタンの名作が放送されており、
私は熱心にこれを鑑賞しているわけですが…

なぜ、
このようなものに熱心になっているのかといえば、

じつは…

ここに、
私の洋楽原体験があるから、
なのです。


マカロニウェスタンは、
音響効果にこだわった作品が多く、
サウンドトラックに独特の雰囲気があります。
とくに、
エンニオ・モリコーネが一世を風靡した、
口笛とエレキギターの音色は、
小学校の高学年だった私に、
強いインパクトを残しました。

歌謡曲に物足りなさを覚え、
映画の主題歌から洋楽へ興味を持ち始めた私に、
このサウンドはどストライクだった、
というわけです。

ストーリーが黒沢明監督の「用心棒」のパクリで、
盗作と言われた「荒野の用心棒」は、
有名な主題歌の他、
トランペットが哀愁のメロディを奏でる、
劇中歌(インスト)が素晴らしい。

「荒野の用心棒」に比べると、
ストーリーにオリジナリティが出た、
「夕陽のガンマン」も、
デューズハープ(ビヨンビヨンってヤツです)と口笛から始まり、
エレキギターが登場する主題歌と、
やはり、
オルゴールの音色にパイプオルガン、
フラメンコギターがからむ劇中歌(インスト)が耳に残ります。

モリコーネ以外だと、
棺桶を引きずって登場する主人公が、
両手を潰されたあげく、
恋人を守るために、
墓場で決闘…
口で銃を撃つという離れ技をこなしてしまう(笑)
「続荒野の用心棒」では、(「荒野の用心棒」とは無関係な内容ですが…)
演歌調の「ジャンゴーっ」という主題歌がカッコよい。

さらに、
口笛は登場しますが、
モリコーネ作ではない「荒野の1ドル銀貨」…
胸のポケットに入れていた、
1ドル銀貨のおかげで命拾いをするという、
珍しく小細工の効いたストーリーによく合った、
こちらも哀愁のメロディです。


すぐに、
このあたりの作品とメロディが浮かんできます。
そーとーヤラレましたね。


ちなみに、
マカロニではない、
本家のウェスタンでも、
「雨にぬれても」(「明日に向かって撃て」)や、
「天国の扉」(「ビリー・ザ・キッド」)など、
お気に入りの曲がたくさんあります。

マカロニウェスタンは、
映画本編を見なくても、
サウンドトラックを聴いていれば大満足なのですが、
LP時代によく聴いていたアルバムが、
ひとつもCD化されていないので困ったものです。

モリコーネはその後、
「オペラ座の怪人」なども手掛けることになり、
そういう意味では彼も、
マカロニウェスタンから世に出た作曲家といえるのですが、
駆け出しであっただけに、
想像力のおもむくままに、
言ってしまえば、
好き放題に作った、
この時代の作品は、
限りなく魅力的です。

というわけで、
私のロック人生は、
砂ぼこりをバックに、
モリコーネ作のエレキギターの音色から始まったのでした。


↓クリント・イーストウッド。
「ダーティ・ハリー」も好きです。
この頃のイメージは、どことなく松田優作氏とカブるのです。

★2016/03/21 (Mon)
また少し、
寒さが戻って、
春が足踏みしています。

毎年この季節になると、
駅へ向かう途中の空地にある、
桜の古木が満開になる姿を見て、
春の訪れを感じたものです。

が、今年は…

その木が、

ない…

空地に家が建ってしまい、
桜の古木は切られてしまいました。

これは…

私の楽しみがなくなるだけならよいのですが、
この家の人、
祟られないかな?などと、
少し心配になっております。

古い木には、
精霊が宿ると申します…

さて、
最近はますます、
自身のロック原体験の時代を振り返ることが多く…

どうやら、
テレビ番組でそのような企画が多いことにも、
一因がありそうです。

というのも、
最近テレビで放送される、
ロック関係の企画は、
1970年代または1980年代を特集したものが多く、

1975年に中学2年だった私には、
ほぼリアルタイムのものばかりで、
番組を見ると、
その時代の自分がよみがえってくるのでありました。

我々は、
少し上の世代…
いわゆる1960年代後半をリアルタイムに過ごした方々に、
少なからずある種のコンプレックスを抱いていましたが、

なんてことはない…
振り返ってみれば、
我々もロックの成熟期を、
リアルタイムで体験したことになるので、
まぁ、
そこそこ胸を張ってよいわけです。

最近はそんなわけで、
ドアーズの特集を見れば、
「地獄の黙示録」を見て、
ドアーズばかり聞き、

レッド・ツェッペリンの特集を見れば、
やはりDVDを見て、
いっしょにギターを弾き…
(それにしても、
ツェッペリンは難しい…
というか、
コピー不可の領域ですな…)

CHARデビュー40周年の番組を見れば、
中学の同級生の顔を思い出し…
(CHARは、
彼の兄貴の高校時代の先輩です)
ソロデビューした、
土曜の午後のフジテレビを思い出したりして…

春の訪れの前に、
青春が再来したような気分で、
毎日を過ごしております。

なかなか、
古木のように、
枯れないんだよね…(笑)

↓文中の桜(2014年春)見事でしょ?

★2016/03/13 (Sun)
キース・エマーソンが亡くなりました。

うつ病の末に拳銃で自殺ということで、
ずいぶんと悲劇的な最期を遂げたものです。

私がリッチーにゾッコンだったのと同じように、
キーボードプレイヤーでキースにゾッコンだった方を
たくさん知っているので、
心痛をお察しするところではあります。

私はEL&Pについてはずっと、
プログレというよりは、
ギターがいない…
キーボードが主役のハードロック、
と思っておりました。

だから、
キースってリッチーのイメージと重なるんです…

主役がまたひとり、
この世を去ったというのは、
残念なこと…というより、
さびしいことですね。


さて、
そんな私に、
もうひとつ残念なことがありまして…

それは、
TBSで1月以来、
毎週火曜日の22:00に放送されていた、
『ダメな私に恋してください』が最終回を迎えてしまうことです…
(たいしたことではない…か)

周囲には知られていることですが、
私は深田恭子さんの大ファンです。

かねがねこの方は、
シリアスな作品より、
コミカルな作品で、
ちょっと抜けた役をやる方が魅力的と思っておりますが…
(例えば、下妻物語、富豪刑事、未来講師めぐる、主婦探偵シャドウ…など)
最近はそのような作品にめぐり合っていなかったので、
少々物足りなかったところです。

ところが、
今回の『ダメ恋』はまさにストライークっ!

魅力全開、120%の作品でした。

ミチコさんは可愛い過ぎる…

だから、
もう終わってしまうのがとても残念なのです。
(数少ない、私のオアシスのひとつがなくなってしまう…)

今回は、
ネットなどでも、
深田さんのかわいらしさが、
かなり話題になっていたので、
同じ想いの方は少なくないのではないでしょうか。

ところで…

私は深田さんのどこに、
そんなに惹かれるのかと言えば、
これはズバリ!
品格というか、
気品あふれる華やかなオーラをまとっているところ…

ちょっとおバカな役を演じても、
ヤッターマンのドロンジョ様を演じても、
日清紡のCMでも(笑)
けっしてお下品にならないところ…

ここが素晴らしい。

それでいて華やか…

それはまるで、
往年のハリウッド女優と同じような雰囲気なのです。

まさに理想の女優像といえるでしょう。


まぁ…世界にはばたくには、
私好みの作品だけではなく、
もう少しシリアスな作品や、
違った感性の作品で評価されないと
難しいとは思いますが、
そういう素養も十分あると見ています。
(数年前のNHKの大河ドラマで演じた平清盛の妻はよかった)

『ダメ恋』は、
最近話題の逆輸入俳優、
ディーンフジオカさんをからめた作品でしたが、
完全に深田さんの存在感に食われた感がありましたね。

次はどんな作品を見せてくれるのでしょうか。

それまで、
しばしお別れということですね…


↓髪型、ファッション含め、バツグンの可愛らしさである(笑)

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★ ILLUSTRATION BY nyao