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「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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  ★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2016/12/25 (Sun)
さて、
今年もあと数日となったところで、
恒例の「2016年マイベストアルバム」の発表です。


【新譜部門】
☆デヴィッド・ボウイ『★』

2016年を象徴する1枚です。

年明けまもなく彼の訃報に接し、
それから数ヶ月はその偉大な軌跡に浸り、
年末のライブは全曲彼のナンバーだったという、
まさに今年はデヴィッド・ボウイ一色でした。

そんな彼の最後の作品は、
およそ最後にふさわしくない、
前向きな姿勢で時代を切り取った、
たいへん意欲的な内容でした。

ここから次の展開が期待されただけに、
惜しまれる死というしかありません。

その飽くなき探究心と尽きない想像力に脱帽です。

☆エース・フレーリー『オリジンズVOL.1』
☆ウリ・ジョン・ロート『スコーピオンズ・リヴィシテッド』

そんな2016年ですが、
私のかつてのヒーローたちが、
元気な姿を見せてくれた年でもありました。
2人とも、
本当に懐かしい…
そして元気な姿を見せてくれて、
本当にありがとう。

というか、
ウリの方は、
相も変わらぬ超絶技巧ぶりで、
正直なところ、
五十肩が痛いなどと言っておられぬ、
などと反省することしきりでありました。

☆ジェフ・ベック『ラウド・ヘイラー』

そんな中、
師匠はちーっとばかり、
悪いクセがでてしまったようで…
もうヴォーカルものはいいじゃん。
若いネーチャンに甘いんだから〜(笑)


【再発部門】
ディープ・パープルの復刻盤ライヴ・シリーズ
☆『ストックホルム 1970』
☆『コペンハーゲン 1972』
☆『ロングビーチ 1976』

デヴィッド・ボウイと並んで、
今年を象徴するのが、
昨年末あたりに入手した、
リッチー・ブラックモアの秘蔵映像に端を発した、
ディープ・パープル三昧の日々です。

つくづく私は、
リッチーから多大な影響を受けていること、
そして、
我が半生において、
20歳までの音楽体験が全てであること、
などを思い知った次第です。

このへんの開き直りが、
今回の忘年会ライヴにつながったかな、
と思う今日この頃です。

テンペストの紙ジャケ再発2枚
☆『テンペスト』
☆『眩暈』

そんな中で、
再認識したのが、
この隠れた名バンドの素晴らしさ…
B級好きの私にはたまりませんでした。

長いロックの歴史には、
才能はあるのに、
ちょっとしたきっかけがなく、
メジャーになれなかった、
通好みの名人がたくさんおりますが、

テンペスト…
というより、
リーダーでドラマーのジョン・ハイズマン、
そしてギタリストのオリー・ハリソールなどは、
まさにその典型でしょう。

ふとしたきっかけで、
そんな才能と出会えることも、
また至福の喜びです。

そういう意味では、
紙ジャケ再発は、
いいきっかけになることが多いので、
懲りずに続けてほしい限りです。

12月にはブルー・チアーなどという、
これまた、
たいへんマニアックなものも再発されたので、
まだまだ興味は尽きません。


さて、
そんな2016年を一言で総括すると、
「ルーツを再確認し開き直った年」という感じで、
漢字一文字で表すと「原」というところでしょうか。

開き直った後の来年は、
さてどのようになるのでありましょう。

おそらく、
今年最後の記事になると思うので、
みなさん、
よいお年を。

来年もよろしくお願いします、
なのだ。
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★2016/12/18 (Sun)
なんだかんだと言いながら1年間、
1回も欠かさず見てしまいました。

この作品は、
真田信繁の生涯というよりは、
真田信繁という人の目で見た、
戦国時代の終焉…
さらに、
きりという女性の目で見た、
そんな真田信繁の生涯…

念入りに、
二人の目を使い、
客観性を強調したため、
視聴者がストーリーに入りやすくなっていたのです。

本能寺の変と関ヶ原の合戦、
そのどちらも戦闘シーンを描かず、
情報だけで伝えたあたりは、
まさにそれを象徴していました。

そのため、
真田昌幸たちの受けた衝撃が伝わってきたのです。
「それはマコトか…?」

真田信繁に関しては、
中学生の頃、
「新八犬伝」の後の人形劇が、
「真田十勇士」であったこともあり、
何度となく、
その生涯を描いた物語を読みました。

日本の歴史には不思議なことに、
動乱期の節目に、
同じようなタイプの人物が現れます。

室町幕府ができた頃の楠木正成、
江戸幕府末期の土方歳三…
いずれも徹底して、
時流に抵抗して生涯を終えています。

真田信繁もその一人。
判官びいきの日本人にはたまらない、
典型的なヒーローです。

私が興味があるのは、
そんな彼らが、
実際のところ、
どんな人だったのだろうか?
そして、
何を考えて生きていたのだろうか?
ということです。

したがって、
小説でも映像作品でも、
リアリズムを重要視します。

「真田丸」では、
真田信繁が九度山を脱出して大坂へ向かうあたりが、
じつにリアルな心理描写でした。

秀吉の小姓として、
歴史の大舞台を体験し、
偉大な戦略家である父と身近に接した前半生を送りながら、
15年近くの幽閉生活は、
さぞかし無念であったことでしょう。

その鬱屈が一気に噴出したのが、
大坂冬の陣と夏の陣だったとすれば、
それは自然な流れといえます。

劇中、
真田信繁は、
自分がこの世に生きた証を残したのか、
と問うシーンがありましたが、
それは何よりも自身が納得した生涯を送ったか、
ということであり、
証などはどうでもよいのかもしれません。

芸術作品というのは、
そんな、
生きた証の最たる例かもしれませんが、
長くその意思を伝えるものなどはきわめて稀であり、
多くは、
時間の経過の中に埋もれてしまいます。

考えてみれば、
100年も経たない過去の人が、
どんな人で、
何を考えていたのかすら、
正確に伝えることが難しいのが、
人の世の常…

真田信繁のように、
後世の多くの人が、
その生涯に思いを馳せるなど、
珍しいことかもしれません。

先月、
大阪城へ行ったので、
感慨ひとしおではあります。

ああ…この世は無情なり。


追記:
物語の最後で活躍していた、
毛利勝永という人は、
実際スゴかったらしく、
徳川方の名だたる武将、
数名の首を上げています。
ちょっと興味ありますね。
真田信繁と同じタイプかもしれません。
★2016/12/11 (Sun)
です…

もっと演奏を聴きたい、
(この場合、見たいかな?)
という声があるので、
とりあえず、
メンバー全員が出来がよかったとしている、
「Joe the Lion」
「White Light / White Heat 〜 Rebel Rebel」

そして、
今回のテーマソングのような、
「Ziggy Stardust」をアップします。

前回書いたように、
ビジュアルはジギーの頃のイメージですが…
なにしろジャンプスーツが手に入らなくて、
私はそれを断念し、
AVIREXのミリタリーシャツとカーゴパンツで合わせました。

上下黒にしたから、
ジャンプスーツに見えないこともないかな、
と思ったのですが…

見えないか…(笑)

marcさんは直前になって、
ジャンプスーツを見つけた、
と喜んでいたのですが、
案の定…
ツナギでした(笑)

ジャンプスーツは、
ウェストが絞ってあって、
裾がフレアになっていないと、
なんだかモソモソして、
ダウンタウン・ブギウギバンドにしか、
見えなくなってしまいます(笑)

難しいですね。

メイクはご存知、
「アラジン・セイン」のジャケ写ですが、
髪を染めなかったため、
(なぜか、黒くもしていない)
こんな感じになっています。

まぁ…白黒のコントラストを狙った、
とでも言っておけばよいのでしょう。

楽しんでいただけると幸いです。







★2016/12/04 (Sun)
毎年恒例の、
吉祥寺MANDARA2の忘年会ライブが、
昨夜(12/3)開催されました。

今年は、
1/10に星になった、
デヴィッド・ボウイを追悼しようと、
全曲、
彼のナンバーを演奏しました。

曲目は以下の通りです。

1, Ziggy Stardust
2, Heroes
3, Joe The Lion
4, White Light / White Heat
5, Rebel Rebel
6, Diamond Dogs

ジギーからベルリン3部作まで…
いわゆる、
ボウイの創造性がピークに達していた時期の作品で固めました。

バンドのビジュアルとしては、
ジギーの頃をイメージしたのですが、
やはりハードルが高く、
ヴォーカルのmarcさんは、
ミイラ男のようになってしまったので、
動画を披露するのは控えることにしました(笑)

この日のために入手したと言っても過言ではない、
SGジュニアは、
それはそれはイイ音で鳴ってくれました。

が…
コーラスのような空間系エフェクトとの相性が悪いは…
少し歪ませ過ぎるとコモルは…で、
ストライクゾーンのトーンが、
極端に限定されることがわかりました。

ガンコなヤツなんですよ。

とはいえ、
今回のような曲を乱暴に弾くには最適で、
今後は出番が増えることが予想されます。

↓どこかで書いたけど、
「Ziggy Stardust」のイントロには、
自信があるのだ。



そのうち、
音源だけでも公開しましょうか。

あー疲れた。

今年も終わりですね。



★2016/11/27 (Sun)
本屋の店頭に並んでいた
「レコード・コレクターズ」の表紙が、
なぜかピンク・フロイド…
それもシド・バレット在籍時の画像だったので、
思わず購入してしまいました。

なぜ、今になって?

再評価なのかリバイバルなのか…
誌面をめくってみると果たして、
1965年から72年までのレア音源/映像を集めた
驚愕の27枚BOXセット発売!

ああ…これか。
誰がこんなセットを買うんじゃ?

とはいえ、
1971年箱根アフロディーテの映像とか、
興味をそそられる内容を含んでいることは確かで…
一方、
27枚BOXセットの他にも、
1967年から72年までの未発表音源を収めた、
2枚組のCDも発売されたそうです。

こっちだったら買ってもいいかな?
あ…昔ラジオで聴いたBBCのライブでやっていた、
「Embryo」が収録されている。
これは不気味さMAXの曲なのだ。

などと言っていたら、
以前予約していた、
『LIVE AT POMPEII』ディレクターズ・カットが届き、
私のオツムは一気に、
ピンク・フロイド祭になってしまいました。

ちなみに、
『LIVE AT POMPEII』は、
遺跡の光景と宇宙の映像が見事にマッチしているだけでなく、
貴重な『狂気』のレコーデイング風景や、
ギターを爪弾くデイヴ・ギルモアの姿を見ることができる、
素晴らしい映像作品です。

ところで、
最初に断っておきますが、
私にとってのピンク・フロイドは、
せいぜい『炎』までで…
『アニマルズ』以降は同じ名前の別のバンド、
と言うことになっています。

『炎』はギターが素晴らしいので、
なんとか踏みとどまっていますが、
正直言えば、
『狂気』まで…
『ウマグマ』から『狂気』までの5枚こそが、
私のとってのピンク・フロイドです。

音から映像が喚起されるサウンド…
それも抽象的で神秘的な映像です。

私にとって、
その影響は並大抵のものではなく、
プログレッシヴ・ロック系のバンドは山のようにあれど、
どのグループが好きかと問われれば、
何も迷うことなく「ピンク・フロイド!」と答え、
同じように、
プログレ系のギタリストでは誰が好きかと問われれば、
これまた何も迷うことなく「デイヴ・ギルモア!」と答えるほどです。

今では、
ロバート・フリップは全面的に認めていますが、
10代の頃はどうも、
平面的というかあの2次元的な感じがシックリこなくて、
スティーヴ・ハウの、
明らかに出自の違うギターも同様…
スティーヴ・ハケットに至ってはよーわからん(笑)
という調子で、

ギルモアさんの
チョーキング一発「クイ〜ン」に、
エコーをたっぷりかけた
3次元的なプレイにゾクゾクしていたものです。

ジミヘンやベック師匠は別格として、
私にとってのストラト・プレイヤーの双璧は、
リッチー・ブラックモアと、
デイヴ・ギルモアなのでした。

この方からはとくに、
歪んだ音とクリアな音の使い分けや、
エコー(揺らし系を含む)の使い方に大きく影響され、
おかげで、
高校以降、
私のエフェクターボードには必ず、
エコーが一台入るようになり、
今では、
「アンプは歪まない方がよい」
などとのたまうようになったのです。

そのくらい影響されたのに、
ここ数年はなんとなく遠い存在になっていました。

それがなんと、
ここへ来て、
このタイミングで、
また私の興味の中心に戻ってくるとは…
げに人の世は不思議な糸で結ばれているもの。

今年は、
リッチー・ブラックモアで始まってた一年でしたが、
果たして、
締めくくりはピンク・フロイドなのでしょうか?

そして、
キーワードは「サイケデリック」…
ああ…来年が容易に予想できる、
神に導かれているような気がする、
今日この頃ではあります。

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★ ILLUSTRATION BY nyao