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「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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  ★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2017/12/03 (Sun)
毎年恒例の、
吉祥寺MANDARA2の忘年会ライブが、
昨夜(12/2)開催されました。

昨年は、
年頭に星になってしまった、
デヴィッド・ボウイを追悼しようと、
全曲、
彼のナンバーを演奏しましたが、
今年は趣向を変えています。

曲目は以下の通りです。

1, What's Goin' On
2, Boogie On Reggae Woman
3, No Woman, No Cry
4, Gimmie Shelter
5, Watch That Man
6, White Light / White Heat

後半の5、6は、
デヴィッド・ボウイのナンバーで、
6は昨年も演奏していますが、
早くもバンドの音に馴染んでおり、
今後の重要なレパートリーになりそうです。

1はマーヴィン・ゲイの名曲ですが、
私の座右の銘、
『ダニー・ハザウェイ・ライヴ』のヴァージョンを参考に、
エレピの雰囲気を再現しようと、
ユニヴァイブを試してみました。

2はスティービー・ワンダーの、
これまたピアノがメインの曲ですが、
U2のような、
デジタル・ディレイをかけた、
コード・プレイでアレンジしてみました。

3はボブ・マーリイ、
4はストーンズ…
ここまでの並びは、
なぜか、
“反戦”的なテーマになってしまいました。

今の周辺状況を考えると、
自然な流れであったかもしれませんね。

使用ギターは、
バッカスのストラト。

秋頃には、
マスタービルダーのVを使うと言いましたが、
11月以降の、
U2〜ピンク・フロイドの紙ジャケ攻めに耐えられず、
あえなく陥落となりました。

でも、
イイ音で鳴りましたよ。

前半は、
個人的には趣味シュミの音でしたが、
今年前半に悩まされた、
五十肩のせいではなく、
これからは、
単音よりコードカッティングで行こう、
などと決心していたりします。

1、2をアップしたので、
聴いてみてください。





昨年も同じことを言ったけど、
あー疲れた。

年齢を重ねるにつれ、
疲れが増すような気が…

コレが終わると…

今年も終わりですね。
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★2017/11/26 (Sun)
今年の紙ジャケ再発の目玉、
ピンク・フロイドを大人買いしたおかげで、
毎日ピンク・フロイド漬けの日々を送っております。

一般社会人として、
こういう音に浸ることが、
精神衛生上よろしいことなのかどうかは別にして、
幼い私の感性を刺激しまくったあの音は、
今でも十分に刺激的です。

私のピンク・フロイドは、
『狂気(The Dark Side Of The Moon)』で終わっており、
その残像を描き、
ギターサウンドがナイスな
『炎(Wish You Were Here)』はよしとして、
それ以降の活動は「別のバンド」と捉えております。

そう考えると、
このバンドは『狂気』という作品を作るために存在し、
このアルバムこそがピンク・フロイド、
と言えるのでありますが、
そこへ至る過程を紐解いてみるのも、
なかなかおもしろいものではあります。

一般的に『狂気』の原点は、
『おせっかい(Meddle)』のB面、
「エコーズ」であると言われており、
これにはまったく異論はありませんが、
『ライヴ・アット・ポンペイ』を見ればお分かりのように、
「エコーズ」のコンセプトの下敷きとして、
初期のサイケデリックなレパートリーの数々が存在しております。

それを感じ取ることができるのが、
ピンク・フロイド4枚目のアルバム『ウマグマ(Ummagumma)』です。
多分にヨーロッパ的な響き(おフランスチックですな)のする、
この作品のディスク1…
つまりライヴの方がとても重要な音源と、
私は10代の頃から主張しているのです。

『ウマグマ』に収録されているのは、
シド・バレット在籍時のファースト・アルバムから1曲、
そして、
シドからデイヴ・ギルモアへ交代する移行期に作られた、
セカンド・アルバムから2曲、
同時期のシングルから1曲という構成ですが、
どの曲もオリジナルをはるかに凌ぐ、
圧倒的なパワーを放っています。

とくに、
シングル曲であった、
「ユージン、斧に気をつけろ(Careful That Axe, Eugene)」は出色で、
部屋の照明を落として聴くと、
目の前に極彩色の映像が広がって来ます。

この「映像が広がる」は、
ピンク・フロイド・サウンドの最大の特徴で、
他のバンドには類を見ないものですが、
私は『ウマグマ』から顕著になると思います。

音でトリップできるんですよ…

また、
『狂気』のイメージからすると、
ピンク・フロイドは、
スタジオ作業を得意としているバンドと思われがちですが、
実はライヴで鍛え上げた、
ライヴ・バンドであり、
それを数々の名演が証明しています。

デイヴ・ギルモアという、
キチンと演奏できるミュージシャンが加入し、
たくさんのライヴを経たおかげで、
初期の録音…
コンセプトはおもしろいが演奏が稚拙だった…
が見事に昇華したのが、
『ウマグマ』のライヴ面と言えるでしょう。

『ウマグマ』のディスク2…
つまりスタジオ録音の方は、
あまり語られることはないのですが、
デイヴ・ギルモアのパートでは、
「エコーズ」の中間部分(カモメの鳴き声みたいな音…)のような、
エフェクトを駆使した効果音が満載だし、
ニック・メイスンのパートでも、
パーカッションてんこ盛りの部分などは、
『狂気』に収録されている「タイム」のイントロを想起させます。
(この方はドラマーというより、パーカッショニストですな)

私は、
このように『ウマグマ』は聴くべき部分の多い、
たいへん重要な作品と評価しており、
大好きなアルバムの1枚に入れているのですが、
ロジャー・ウォーターズもデイヴ・ギルモアも、
「これは失敗作だ、恥ずかしくて聴けない」と言っており、

んー…
まったくもって、
ミュージシャン自身の作品に対する評価というのは、
よくわからないなぁ…と思う次第です。

「あなたの性格って、こうですよ」と、
他人に指摘されてハッとするようなものかしらん。

ピンク・フロイド三昧の日々は、
まだ続くのでありました…


↓ジャケもトンでるよね

★2017/11/19 (Sun)
今週はいろいろ忙しくて、
年末を前に一回お休み…
というところですが、

ホームセンターで売っている食器用の保管棚を使って、
エフェクター・ボードを作ってしまいました…
かかった費用は250円なり〜(笑)

あとは、
自宅にある結束バンドを使っただけです↓



なにしろ、
サイズがピッタリで、
試してみようと思ったのですが、
配線を下に落とせる点がヒットでした。

さて、
先週、
ヤン,アッカーマンについて書き、
「コレクターにならずに、ユーロ・ロックを聴く方法」に、
フォーカスがなかったことに気がつきました(笑)

そこで、
次回はフォーカスについて、
キチンと語りたいと思います。

今回は一回お休みです。
★2017/11/12 (Sun)
U2を聴いていたら、
なぜかユーロロックが聴きたくなり、
いろいろ漁っているうちに、
彼らのサウンドが、
カンの『タゴ・マゴ』に似ていることに気がつきました。

パンクにジャーマンロックの要素が加わり、
その後のイギリスのシーンが形成された、
とはよく言われることですが、
なるほどそうかもしれません。

しかし…

ユーロロックの世界では、
英米のように、
ギターが花形という方程式が当てはまらないバンドが、
たくさん存在しています。

フランスの大御所マグマは、
ギタリストはレギュラーではなく、
必要なときに顔を出す程度…
あくまでも、
アンサンブルの一部と位置付けられています。

なにしろ、
ベースとドラムだけで曲を成立させてしまうのですから…
ギターなどにたいした意味はありません。

同じフランスのエルドンは、
リシャール・ピナスというギタリストがリーダーですが、
この人はどちらかといえば、
シンセサイザーのプログラマーで、
ギターはひたすらノイズとフィードバック…
やはり、
音を作る素材としてギターを位置付けています。

イタリアのアレアは、
ギタリストがいますが、
ジャズの要素が強いので、
どちらかといえば、
鍵盤中心の音で、
なによりもヴォーカルが強烈な個性なので、
これですべて終わってしまいます。

私の大好きな、
スイスのアイランドに至っては、
ドラムにパーカッション、
鍵盤にクラリネットと…
もはやベースもいないバンド編成です。

そんなユーロロックの世界で、
名ギタリストを探すとなると、
イタリアはPFMのフランコ・ムッシーダか、
オランダはフォーカスのヤン・アッカーマン、
ということになるでしょう。

とはいえ、
フランコ・ムッシーダは、
クラシックに地中海民謡をブレンドしたようなスタイルで、
エレキギターを弾いても、
撫でるように弾くので、
あまり、
ロックっぽくはありません。
(ムード歌謡っぽいと言ったら怒られるかな?)

一方のヤン・アッカーマンは、
クリームの頃のクラプトンを、
もっとヒステリックにした感じで、
クラシックやジャズの影響が強いわりには、
ロック度の強いギターで、
たいへんカッチョイイのです。
(リッチー・ブラックモア好きへのアピール高し…)

紳士的な顔のわりには、
ゴツイ身体をしていて、
この外見に象徴されるような、
繊細さと狂暴さの共存がよいのです。

フォーカスは、
リズムセクションもパワフルで、
かなりハードな演奏をしますが、
とつぜんヨーデルで歌ったりして、
ジョークっぽいというか、
シニカルな面を持っているので、
ヤン・アッカーマンの二面性がよくマッチするのです。

ひさしぶりに、
いくつかのアルバムを聴いたら、
じつにすばらしい…
いまどき、
こんなモン聴いているヤツは、
そんなにいないだろうなぁ…(笑)

私のユーロロック好きは、
『web-magazine GYAN GYAN』で確認してください。
ここをクリック

未完のテーマなので、
いずれ加筆したいと思っています。
★2017/11/05 (Sun)
文化の日からの三連休ですが、
ようやく天気が安定してきただけでなく、
朝夕の気温が一段と下がり、
オツムを使うのに適した環境になってきました。

芸術の秋とはよく言ったものです。

そして、
これから年末にかけて、
多忙な日々がやってくる前に、
この三連休はありがたいものです。

小休止、小休止と…

ここ数日は、
なぜか躍動するドラムが聴きたくなって、
私が日本人ドラマーでもっとも敬愛する、
山木秀夫さんのプレイを聴いています。

山木さんは活動期間が長く、
音の系統も多岐にわたっていますが、
私がよく聴いたのは、
トランペッター近藤等則さんのIMAに在籍していた、
1980年代後半から1990年代前半の時期で、
とくに、
この時期に発表された2枚のソロ作が
お気に入りでした。

2枚のソロ作というのは、
『TENTELLETSQUE』(1990年)と
『SHADOW RUN』(1993年)で、
前者は吉田美奈子さん、
後者はビル・ラズウェル&清水靖晃さんが
プロデュースを担当しています。

ジンジャー・ベイカーが参加した
『SHADOW RUN』はセッションぽい音の作りですが、
『TENTELLETSQUE』は、
コンピューターでプログラムした音源が主体で、
たいへん無機質な感じです。

どちらも、
無国籍風というか、
アフリカ的なポリリズムを主体に、
アジア〜中近東のフレイバーがまぶしてあり、
『TENTELLETSQUE』では邦楽の音まで登場し、
とても不思議な雰囲気です。

当時の私にはこれが、
仏教的なサイケデリック・ワールド
と思えたのですが、
仏教の世界観に興味を持ち始めた、
今になって聴いてみても、
その印象は変わりません。

なかなか、
ここまで芸術的な志向の強い作品は珍しく…
(しかも、ドラマーのソロ!)
芸術の秋にピッタリかもしれません。

なぜ、
今になってコレを聴きたくなったのだろうか?

偶然、
今日訪れた成田山新勝寺で撮影した光景が、
このイメージに気持ち悪いぐらい合っていて、
何かに導かれているような気になりました。

↓仏教的なサイケデリック



↓青空との対比がさらに効果を上げる

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★ ILLUSTRATION BY nyao