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「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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  ★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2020/06/28 (Sun)
人類がかつて経験したことのない、
悪夢のような日々となった2020年も、
そろそろ半年が過ぎようとしています。

明日からの一週間で7月になってしまうのです。

一方、
先週は私の自宅方面で、
そこそこの規模の地震があり、
こちらも、
記憶から遠去かっていた悪夢を蘇らせました。

首都圏直下型地震発生の確率は年々高まるばかり…

そして、
ここ数日の雨です。

西日本では、
猛烈な降り方をした所があるようですが、
雨雲レーダーの予報で、
赤や紫のエリアが表示されると、
これまたゾッとしてしまいます。

避難せよと言われてもどこが安全なのだろうか。

このように、
常に日常生活の危機にさらされていると、
強いストレスを感じるようで、
一瞬でいいから逃避できる時間がほしくなります。

ここは音楽…
エレキギターとリッチー研究だけで
十分と思われたのですが、
どうやら物足りなくなったようで…

最近はこれに加えて、
少年の頃に熱中した、
テレビ番組のDVDやコミック収集にも
余念がありません。

外食や旅行に行かなくなり、
浪費する対象が大きく変化していると言われる昨今、
ポストコロナの生活をイメージすると、
何のことはない…
これまでの自分の趣味が、
大きく引き伸ばされただけのようです(笑)

つまり、
インナー派には、
家に籠ることなど、
まったく抵抗はないのです。

老眼のおかげで、
手先の緻密な作業がアヤシク(笑)
模型製作だけは復活しておりませんが、
後は、
いままで仕事が忙しくて遠ざけていたものが、
また手元に戻ってきた感じです。

これは、定年後の生活のイメージなのだろうか?
そんなことを考えるせいか、
このような生活パターンは、
仕事に向かう姿勢に影響を及ぼしているようで、
どうもモチベーションが上がりません。
おかげで毎週月曜日がユウウツです。
ブームタウンラッツのカバーでもやりますか?(笑)
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★2020/06/21 (Sun)
先週NHKの地上波で放送された、
「ストーリーズ 
誇り高き悪魔 KISSジーンシモンズ」は、
以前BSで放送されたものを再編集し、
昨年12月の来日公演時の取材を中心に、
ビジネス面にスポットを当てた内容になっていました。

グッズ販売というスキームを成功させ、
ミュージシャンのキャラクター化を実現させた
KISSですが、
ここでは、
ジーン一流の人生哲学が垣間見られました。

アメリカという、
非常にシビアな社会の中で、
メジャーになり、
その地位を維持し、
半世紀もの間それを継続させることは、
並大抵なことではなく、
ジーンのコメントの一つ一つは、
おそろしく説得力に溢れております。

ROCKもその初期の頃は、
ミュージシャンは素材丸投げで、
後は野となれ山となれ的な雰囲気がありましたが、
ジミヘンやジャニスの悲劇の後、
ビジネスとして確立されていきました。

巨大化するROCKビジネスに対する
アンチテーゼであったはずの、
パンクロックでさえ、
イギリスに渡った段階では、
ビジネスに変化していたのです。

そのビジネスの裏側は、
映画『ボヘミアンラプソディー』でも
描かれていましたね。

とにかくまず売れることが前提で、
多くの人に知られなければ、
何を主張したところで、
どんなに素晴らしいことをやったところで、
それは知る人ぞ知る存在で、
終わってしまうわけです。

とくに、
アメリカは自由主義という名の
格差社会だから、
ポッと出の素人がのし上がるには、
かなり難しい環境で、

1970年代後半から80年代にかけて、
成功したミュージシャンの多くは、
誰かメジャーなミュージシャンに発掘され、
バックバンドやスタジオを経験し、
ROCK特有のビジネスマナーを習得しています。
(ビジネスマナーと同様に、
ミュージシャンとしての基本テクニックも…)

そこがないと、
ヒット曲を出したものの、
パーティ三昧で浪費して消えて行く…
いわゆる“一発屋”で終わってしまいます。

ヴァンヘイレンみたいなタイプは珍しいのですが、
そう考えると、
エディの非凡さがわかると思います。
(一握りしかいない天才ですね…)

こうなるとミュージシャンも、
アーティストの側面だけでなく、
ビジネスを意識せざるを得なくなるわけですが、
あのリッチーですら、
アメリカ市場の制覇を優先させ、
従わないメンバーを切ったほどですが、
それはバンドの運用資金の確保であったことが、
最近になって明らかになりました。

ジーンが語るように、
やはりオカネは大事なのです…

日本でも、
1970年代の後半、
サザンオールスターズが売れ始めた頃、
有望な新人の青田買いが盛んになりましたが、
心ある業界関係者が、
ミュージシャン志望の若者に向けて、
「今は安売りしてデビューしない方がよい」
と言っていました。

今にしてよく理解できる、
この言葉は、
その前に「ミュージシャンを仕事にしたいなら」
が付いたのでしょうね…

ROCKというより、
音楽業界特有のビジネスマナーをわきまえ、
そこでのし上っていくには、
身近に業界人がいないとなかなか難しく、

さらには、
学生やりながらではさらに難しく、
ティーンエイジャーの自分が、
いかに甘かったか思い知らされるものがあります。

これは、
この年齢に至り、
ビジネスというものがわかるようになったから、
言えることですが、

この年齢で悟っても、
もうROCKビジネスには参入などできず、
ブログでブツブツ言うぐらいしか、
できることはありません(笑)

この記憶を保持したまま転生するか、
または、
過去にタイムスリップすれば、
ROCKミュージシャンになれそうな気がしますが、
映画の世界ではあるまいし、
無理な話ではあります。

孫がミュージシャンになりたいと言ったら、
業界人に近づけ、
学校はすぐに辞めろとアドバイスしますね…
娘から出禁を食らいそうですが(笑)
★2020/06/14 (Sun)
この年齢になって初めて、
RAINBOWの、
『Difficult to cure(邦題:アイ・サレンダー)』
アルバムを聴きました。

発表された当時(1981年)は、
邦題になっているシングル「I surrender」を聴いて、
もうRAINBOWはオシマイだ、
などと発言し、
まったく聴く耳を持たなかった私でしたが、
今になってみると…

これはよい…(笑)

『Down to earth』よりよいと思いました。

音楽性は、
前作『Down to earth』の延長にある、
と言って過言ではありませんが、

まず、
ヴォーカルが変わったことで、
かなり印象が違っています。

グラハム・ボネットは、
ハイトーンが強力ではありますが、
私にはどうも、
あの絞り出すようなというか…
悪く言うと、
ニワトリが絞め殺されるような(笑)
独特の歌い方が苦手で、
長く聴いていられないのですが、

後任のジョー・リン・ターナーは、
ソフトな歌い方で、
まったく耳障りなところがありません。

これが、
ポップな曲調にマッチしているのです。

そして、
バンド内に対立候補がいなくなったせいか、
リッチーがじつに、
のびのびとギターを弾いています。

対立候補がいることで生じる緊張感は、
作品にも適度な刺激を与えるので、
悪いことではないのですが、
リッチーにはこちらの方が合っていたようです。

ようやく、
自分のバンドを、
好きなように操縦することができた…
そんな感じです。

そのせいか、
『Difficult to cure』は、
過去のRAINBOWのどのアルバムよりも、
ギターが前に出ています。

そして、
ギターの音色が素晴らしい。

なんでも、
録音方法というか…
マイクの立て方や、
ミックスのやり方を変えたということですが、
ライブに近い、
極上のトーンを体験することができます。

以前に、
『THE RITCHIE BLACKMORE STORY』DVD
を購入した際にカップリングされていた、
1984年の日本公演のライブは、
この路線の集大成で、
じつに素晴らしいパフォーマンスを披露していますが、
そこに至るスタートが、
このアルバムだったのです。

あのライブでは、
オーケストラを導入した、
「Difficult to cure」(ベートーベンの第9だよ)
が素晴らしく、
オーケストラとの掛け合いや、
ドラマー(チャック・バーギ)とのやり取りが、
スタジオバージョン以上の成果をもたらしています。

さてようやく、
リッチーの真意がわかるようになってきた私ですが、
どうやらリッチー中毒も、
difficult to cureなようです(笑)

新型コロナウイルスの後遺症が、
リッチー中毒とは…
思いっきり笑えますね。
★2020/06/07 (Sun)
私けっこう好きなんですよ、
このバンド…ヤードバーズのことが。

同じ時期のバンドを横に並べると、
ヤードバーズとフーが、
アタマひとつ飛び出す感じです。
(ストーンズやビートルズよりも…)

かつて渋谷陽一氏が、
ヤードバーズについては、
圧倒的な過大評価以外の何者でもない、
と発言していたことがありましたが、

まぁ…それは、
在籍していた、
ブリティッシュ3大ギタリストの、
その後の活動と比較するからであって、
リアルタイムではかなりの存在感だったと思います。

他に例を見ない、
暴力的に疾走する音なんですよ。
疾走感がハンパない…

だから、
エアロスミスやジョニー・サンダースといった、
アメリカ東海岸の不良たちが、
影響を受けたバンドの筆頭に上げているのです。

ギタリスト以外、
傑出した演奏者がいないので、
バンド一丸となってビートを出すのですが、

その暴走ぎみのヘヴィネスが心地よく、
パンクだグランジだと、
暴走する若者のパワーが、
時代と共に呼び名を変えても、
ヤードバーズの存在感は変わらないのです。

フーと並べて、
ハードロックの元祖と呼べるでしょう。

私は最近、
2018年に紙ジャケで再発された3枚、
『For your love』
『Having a rave up』
『Little games』
をよく聴くのですが…

クラプトン、ベック在籍時は、
前述のように、
ギタリストが前に出て、
バンドが必死についてくる感があるのですが、

ペイジはそうではなく、
あくまでも自分をバンドの枠に収めている点が、
前任者と大きく異なっています。

クラプトン時代の
「I'm not talking」
ベック時代の
「I ain't done wrong」と
「Little games」を比べると、
その違いがよくわかります。

だから、
エアロたちは、
その時期のヤードバーズを評価するのでしょう。

対するペイジは、
その後このコンセプトを、
レッド・ツェッペリンに発展させ、
そちらで評価されるわけです。

ツェッペリン贔屓の渋谷さんは、
だからあのような発言をしたのかもしれませんね。

いずれにしても、
今聴いても新鮮というか、
今聴くから新鮮なのかもしれませんが、

シンプルな音はよいですね。
★2020/05/31 (Sun)
緊急事態宣言が解除され、
明日からは、
元の生活に戻る方も多いと思います。

私もとりあえず、
通常の勤務になるのですが…

4月の第2週以降は、
(月)(水)(金)一日おきの出社で、
(火)(木)については、
最初のうちは有給休暇を取得し、
後半は在宅勤務…
いわゆるテレワークとしていました。

通勤電車が空いていることもありますが、
慣れてしまったら、
このような勤務は、
体に負担がかからず、
私たちの世代にはいいかもしれない、
などと思うようになりました。

私の仕事は、
完全にテレワークで対応できるものではありませんが、
マニュアルなどの文書作成や、
研修プログラムを策定するには、
雑音の入らない自宅は最適なので、

日々のテーマさえ決めてしまえば、
在宅勤務を有効に利用することができました。

もう、
あくせく働く世代ではないのかもしれませんね…

今回の新型コロナウイルスについては、
まだ有効な治療方法が確立されておらず、
ワクチンの開発もまだ時間がかかりそうなので、
決して終息ではないことは、
みなさんご存知の通りですが、

働き方を劇的に変革させるには、
第2波、第3波の衝撃がないと、
難しいかもしれません。

それほど、
私たちの労働には、
ある種の価値観に従ったパターンが、
定着しているのです。

生きるための糧を得る労働ですら、
この状況ですから、
芸術活動などに新しい形が見えないのは、
当然のことといえるでしょう。

さて、
明日から…そうですね、
2週間程度も様子を見れば十分でしょうが、
どのような展開が待ち受けているのでしょう。

今後の音楽活動は、
その状況を見ながら判断するとして…

とりあえず、
明朝の通勤電車がコワイ私です(笑)
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★ ILLUSTRATION BY nyao