「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2009/01/01 (Thu)
みなさん
あけましておめでとうございます。
昨晩は、
我が家の恒例行事ですが…、
紅白の途中、
22時30分頃に家を出て、
車で10分程度の距離にある山寺へ行き、
除夜の鐘をついてきました。
私の煩悩を、
下界にバラまいてきたのだ。(笑)
今年もよろしくお願いいたします、
あけましておめでとうございます。
昨晩は、
我が家の恒例行事ですが…、
紅白の途中、
22時30分頃に家を出て、
車で10分程度の距離にある山寺へ行き、
除夜の鐘をついてきました。
私の煩悩を、
下界にバラまいてきたのだ。(笑)
今年もよろしくお願いいたします、
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★2008/12/28 (Sun)
今回は、
16ビート系の話題が続いているので、
少しばかり、
マニアックな内容になるかもしれませんが、
私の記憶に残る、
カッコよくカッティングをキメる、
リズムギターの達人たちについて、
語ってみたいと思います。
〓レイ・パーカー・JR
1980年代に入って、
「ゴーストバスターズ」などがヒットしたおかげで、
レイ・パーカー・JRのことを
「ゴーストバスターズ」のオッサンと
記憶している人が多いようですが、
とんでもないっ。
元々この人はモータウンのスタジオミュージシャンで、
数々の名作に参加している歴戦の強者です。
(ナラダ・マイケル・ウォルデンといい、
この人といい、
やはり自分で歌わないと商売にならないのでしょうか?)
この人のプレイは、
テレキャスのカタい音で、
ジャキジャキと弾くのが特徴で、
合いの手のように入る
「シャカポーンッ」が必殺技です。
参加作品としては、
スティービー・ワンダーの
『トーキング・ブック』が有名ですが、
ギタリストとして、
より本領を発揮しているのは、
ハービー・ハンコックの
『シークレッツ』(1976年)でしょう。
(インストですから…。)
オープニングの「ドゥイン・イット」では、
これまたモータウンの名ギタリスト、
ワー・ワー・ワトスンの
トーキング・モジュレーターを相手に、
「ジャキジャキ、シャカポーンッ」で応戦し、
手に汗握る緊迫感を演出することに成功しています。
〓アル・マッケイ(アース・ウィンド&ファイヤー)
じつは私、
ヒット曲を連発する前のアースが大好きなのですが、
(『暗黒への挑戦(THAT'S THE WAY OF THE WORLD)』まで)
その中でもとくに、
『ヘッド・トゥ・ザ・スカイ』(1973年)がイチオシです。
アル・マッケイも基本的には、
レイ・パーカー・JRと同じで、
かなりエッジのはっきりした、
おかしな表現ですが“ロックっぽい”
カッティングが特徴です。
おもしろいのは、
合いの手が「シャカポーンッ」ではなく、
「ワッキョ〜ンッ」という感じになることです。
同じような奏法でも、
弾き手によって微妙に音の印象が変わる、
リズムギターにおける個性の表わし方を
感じ取ることができます。
お気に入りはやはり、
『ヘッド・トゥ・ザ・スカイ』収録の
「イーヴル」ですね。
ちょっと翳りがある、
暴力的なイメージを、
リズムギターで演出している、
素晴らしい作品です。
〓ロン・スミス(メイズ)
1970年代後半〜1980年代に活躍したメイズは、
ブラスはなく鍵盤はシンセ主体のせいか、
都会的で洗練されたクールな音が特徴でした。
ロン・スミスのギターは、
アル・マッケイによく似た、
“ロックっぽい”カッティングが特徴ですが、
バンドの楽器数が少ないせいか、
ギターの音がよく聴こえるので、
教材として最適です。
『ライブ・イン・ニューオーリンズ』(1981年)収録の
「フィール・ザット・ユア・フィーリン」
のイントロで聴けるカッティングは、
ロン・スミスらしさがよく出たプレイです。
(スタジオ盤では別の人が弾いています。)
ちなみに、
この曲のm7からm6への
コードの落とし方は、
ジョニー・ルイス&チャーの
「Head Song」のリフそのものなのですが、
竹中先輩、
そのへんのところはいかがでしょうか?
〓キャットフィッシュ・コリンズ
ジェイムズ・ブラウンのバックといえば、
ジミー・ノーランが有名ですが、
「セックス・マシーン」(1970年)の時期、
ブーツィ・コリンズ(B)と共に
JB流ファンクの確立に貢献した相棒となると、
やはり、
キャットフィッシュ・コリンズということになります。
この人は、
柔かい音で、
ソフトにカッティングをするのですが、
抜群のリズム感に支えられた切れ味はシャープで、
単調な繰り返しから、
ジワジワと盛り上げるあたりに、
非凡な才能を感じます。
ベストプレイは、
やはり「セックス・マシーン」ですが、
「ソウル・パワー」も捨てがたいですね。
〓ジョニー・ギター・ワトスン
元々はブルースギタリストですが、
1970年代中盤になると、
ソウルやファンクなども視野に入れた、
ブラックミュージックの再構築に貢献しました。
マルチプレイヤーでもあるので、
ほとんどの楽器を一人で録音するなど、
のちのプリンスに重なるイメージがあります。
この人は、
ブルース出身であることが信じられないほど、
音数が少なく、
また、
独特のペケペケした、
サスティンの効かない音で
プレイする点に特徴があります。
当然フェンダー派なのだろうと思っていたら、
そうではなく、
セミアコ、エクスプローラ、SGなどを使う、
ギブソン派だったので驚きました。
ギブソン系のギターで、
トグルスイッチを真ん中にして、
ヴォリュームを下げると、
ああいう音が出ますが、
この音でさりげなく
シャープなカッティングをキメてしまうという、
なかなかの洒落者であります。
(ちなみに、ムスタングでもこういう音が出ます。)
『エイント・ザット・ア・ビッチ』(1976年)収録の
「スーパーマン・ラヴァー」などで
真髄を聴かせてくれますが、
ギャングっぽいルックスと、
吐き捨てるようなヴォーカルもイカしています。
〓スティーヴ・クロッパー
ベタですが、
やはりスティーヴ・クロッパーは好きです。
ただ私は、
オーティス・レディングより、
ウィルソン・ピケットの方が好きなので、
この人のベストプレイとしては、
『エキサイティング・ウィルソン・ピケット』(1966年)から、
いかにもテレキャスといった感じの、
カラッとした音が印象的な
「サムシング・ユー・ガット」と、
ボンゾが叩いたらZEPじゃないか?
というハードドライビングな
「ベアフッティン」をおススメしたいところです。
けっこう、
ハードな曲でのプレイもイケていますよ。
〓アーニー・アイズレー(アイズレー・ブラザーズ)
まず、
ルックスがジミヘンです。
そのせいか、
ギターソロになると、
ファズなどを踏んでしまい、
向こうへ行ったきりなかなか戻って来てくれないので、
困り者ですが、
バッキングにまわったときのプレイは、
たいへんシャープで、
「さすが」と唸らせるものがあります。
ストラト愛好者で、
少し歪んだ音でハードにリズムを刻みます。
「ラヴ・ザ・ワン・ユアー・ウィズ」(1972年)や
「クーリン・ミー・アウト」(1978年)で、
その真髄を聴かせてくれます。
〓サイモン・バーソロミュー(ブランニュー・ヘヴィーズ)
ブランニュー・ヘヴィーズは1990年代の、
いわゆる“アシッド・ジャズ”ムーブメントの立役者。
サイモン・バーソロミューは、
1970年代のブラックミュージックを
研究し尽くしたような、
洗練されたプレイを聴かせてくれます。
たいへん刺激的だったのは、
9人のラッパーとセッションを繰り広げた、
『HEAVY RHYME EXPERIENCE: VOL.1』(1992年)で、
ラッパーが、
マシンガンのように言葉を吐き散らすのを、
しなやかなリズムギターであおり立てます。
これなどはまさに、
時代を反映させた、
ブラックミュージックの進化型、
といえるのではないでしょうか。
〓ピエール・ヴァルヴローゼム(Xレッグド・サリー)
Xレッグド・サリーはベルギー出身で、
1990年代前半にニューヨークで活動していた、
前衛派のバンドです。
ミクスチャーというのか、
ジャズとファンクとテクノをいっしょくたにして、
ヘヴィメタルっぽく仕上げましたという感じの音で、
短めの曲を次々と演奏するスタイルが斬新でした。
メンバーはいずれ劣らぬテクニシャン揃い。
ピエール・ヴァルヴローゼムは、
歪みまくった音で、
ハードなソロプレイをするのを得意としていますが、
時折見せる、
コンピューターの打ち込みに負けない速度での、
16ビートのカッティングは、
“達人”というより、
“超人”と表現した方が正しいようなプレイです。
ビル・ラズウェルがプロデュースした、
『KILLED BY CHARITY』(1993年)は、
後世に残る傑作といえるでしょう。
そういえばこの人は
ソロアルバムも出しているのですが、
オソロシくて近づくことができませんでした。
〓キザイア・ジョーンズ
BSでやっていた、
何かのライブで見たのですが、
とにかく、
おそろしくパワフルな、
16ビートのカッティングをする人で、
あまりに激しくピッキングをするためか、
ストラトのメイプル指板の、
最後のフレットあたりの塗装が
ハゲハゲになっていたのが印象的でした。
アフリカはナイジェリアの出身で、
いわゆるアフリカン・ファンクの最先端。
『リキッド・サンシャイン』(1999年)では、
1960〜70年代の
アメリカン・ブラックミュージックとは、
まったく違う文脈から出てきた、
ブラックミュージックにお目にかかることができます。
これこそ、
時代を反映させた、
ブラックミュージックの最新型、
といえるのではないでしょうか。
余談ですが、
『リキッド・サンシャイン』に収録されている、
「ファンクショナル」では、
ベースによる弾き語り、
(文字通り、ベースをジャラジャラ弾くのです。)
なども披露しているのですが、
津軽じょんがら節の三味線のような、
取り憑かれたようなプレイで、
軽くヴードゥーの匂いがします。
おそろしやおそろしや…。
ということで、
10人の達人を紹介いたしました。
おそらくこれが、
本年最後の投稿になると思います。
本年もお世話になりました。
来年もよろしくお願いいたします。
16ビート系の話題が続いているので、
少しばかり、
マニアックな内容になるかもしれませんが、
私の記憶に残る、
カッコよくカッティングをキメる、
リズムギターの達人たちについて、
語ってみたいと思います。
〓レイ・パーカー・JR
1980年代に入って、
「ゴーストバスターズ」などがヒットしたおかげで、
レイ・パーカー・JRのことを
「ゴーストバスターズ」のオッサンと
記憶している人が多いようですが、
とんでもないっ。
元々この人はモータウンのスタジオミュージシャンで、
数々の名作に参加している歴戦の強者です。
(ナラダ・マイケル・ウォルデンといい、
この人といい、
やはり自分で歌わないと商売にならないのでしょうか?)
この人のプレイは、
テレキャスのカタい音で、
ジャキジャキと弾くのが特徴で、
合いの手のように入る
「シャカポーンッ」が必殺技です。
参加作品としては、
スティービー・ワンダーの
『トーキング・ブック』が有名ですが、
ギタリストとして、
より本領を発揮しているのは、
ハービー・ハンコックの
『シークレッツ』(1976年)でしょう。
(インストですから…。)
オープニングの「ドゥイン・イット」では、
これまたモータウンの名ギタリスト、
ワー・ワー・ワトスンの
トーキング・モジュレーターを相手に、
「ジャキジャキ、シャカポーンッ」で応戦し、
手に汗握る緊迫感を演出することに成功しています。
〓アル・マッケイ(アース・ウィンド&ファイヤー)
じつは私、
ヒット曲を連発する前のアースが大好きなのですが、
(『暗黒への挑戦(THAT'S THE WAY OF THE WORLD)』まで)
その中でもとくに、
『ヘッド・トゥ・ザ・スカイ』(1973年)がイチオシです。
アル・マッケイも基本的には、
レイ・パーカー・JRと同じで、
かなりエッジのはっきりした、
おかしな表現ですが“ロックっぽい”
カッティングが特徴です。
おもしろいのは、
合いの手が「シャカポーンッ」ではなく、
「ワッキョ〜ンッ」という感じになることです。
同じような奏法でも、
弾き手によって微妙に音の印象が変わる、
リズムギターにおける個性の表わし方を
感じ取ることができます。
お気に入りはやはり、
『ヘッド・トゥ・ザ・スカイ』収録の
「イーヴル」ですね。
ちょっと翳りがある、
暴力的なイメージを、
リズムギターで演出している、
素晴らしい作品です。
〓ロン・スミス(メイズ)
1970年代後半〜1980年代に活躍したメイズは、
ブラスはなく鍵盤はシンセ主体のせいか、
都会的で洗練されたクールな音が特徴でした。
ロン・スミスのギターは、
アル・マッケイによく似た、
“ロックっぽい”カッティングが特徴ですが、
バンドの楽器数が少ないせいか、
ギターの音がよく聴こえるので、
教材として最適です。
『ライブ・イン・ニューオーリンズ』(1981年)収録の
「フィール・ザット・ユア・フィーリン」
のイントロで聴けるカッティングは、
ロン・スミスらしさがよく出たプレイです。
(スタジオ盤では別の人が弾いています。)
ちなみに、
この曲のm7からm6への
コードの落とし方は、
ジョニー・ルイス&チャーの
「Head Song」のリフそのものなのですが、
竹中先輩、
そのへんのところはいかがでしょうか?
〓キャットフィッシュ・コリンズ
ジェイムズ・ブラウンのバックといえば、
ジミー・ノーランが有名ですが、
「セックス・マシーン」(1970年)の時期、
ブーツィ・コリンズ(B)と共に
JB流ファンクの確立に貢献した相棒となると、
やはり、
キャットフィッシュ・コリンズということになります。
この人は、
柔かい音で、
ソフトにカッティングをするのですが、
抜群のリズム感に支えられた切れ味はシャープで、
単調な繰り返しから、
ジワジワと盛り上げるあたりに、
非凡な才能を感じます。
ベストプレイは、
やはり「セックス・マシーン」ですが、
「ソウル・パワー」も捨てがたいですね。
〓ジョニー・ギター・ワトスン
元々はブルースギタリストですが、
1970年代中盤になると、
ソウルやファンクなども視野に入れた、
ブラックミュージックの再構築に貢献しました。
マルチプレイヤーでもあるので、
ほとんどの楽器を一人で録音するなど、
のちのプリンスに重なるイメージがあります。
この人は、
ブルース出身であることが信じられないほど、
音数が少なく、
また、
独特のペケペケした、
サスティンの効かない音で
プレイする点に特徴があります。
当然フェンダー派なのだろうと思っていたら、
そうではなく、
セミアコ、エクスプローラ、SGなどを使う、
ギブソン派だったので驚きました。
ギブソン系のギターで、
トグルスイッチを真ん中にして、
ヴォリュームを下げると、
ああいう音が出ますが、
この音でさりげなく
シャープなカッティングをキメてしまうという、
なかなかの洒落者であります。
(ちなみに、ムスタングでもこういう音が出ます。)
『エイント・ザット・ア・ビッチ』(1976年)収録の
「スーパーマン・ラヴァー」などで
真髄を聴かせてくれますが、
ギャングっぽいルックスと、
吐き捨てるようなヴォーカルもイカしています。
〓スティーヴ・クロッパー
ベタですが、
やはりスティーヴ・クロッパーは好きです。
ただ私は、
オーティス・レディングより、
ウィルソン・ピケットの方が好きなので、
この人のベストプレイとしては、
『エキサイティング・ウィルソン・ピケット』(1966年)から、
いかにもテレキャスといった感じの、
カラッとした音が印象的な
「サムシング・ユー・ガット」と、
ボンゾが叩いたらZEPじゃないか?
というハードドライビングな
「ベアフッティン」をおススメしたいところです。
けっこう、
ハードな曲でのプレイもイケていますよ。
〓アーニー・アイズレー(アイズレー・ブラザーズ)
まず、
ルックスがジミヘンです。
そのせいか、
ギターソロになると、
ファズなどを踏んでしまい、
向こうへ行ったきりなかなか戻って来てくれないので、
困り者ですが、
バッキングにまわったときのプレイは、
たいへんシャープで、
「さすが」と唸らせるものがあります。
ストラト愛好者で、
少し歪んだ音でハードにリズムを刻みます。
「ラヴ・ザ・ワン・ユアー・ウィズ」(1972年)や
「クーリン・ミー・アウト」(1978年)で、
その真髄を聴かせてくれます。
〓サイモン・バーソロミュー(ブランニュー・ヘヴィーズ)
ブランニュー・ヘヴィーズは1990年代の、
いわゆる“アシッド・ジャズ”ムーブメントの立役者。
サイモン・バーソロミューは、
1970年代のブラックミュージックを
研究し尽くしたような、
洗練されたプレイを聴かせてくれます。
たいへん刺激的だったのは、
9人のラッパーとセッションを繰り広げた、
『HEAVY RHYME EXPERIENCE: VOL.1』(1992年)で、
ラッパーが、
マシンガンのように言葉を吐き散らすのを、
しなやかなリズムギターであおり立てます。
これなどはまさに、
時代を反映させた、
ブラックミュージックの進化型、
といえるのではないでしょうか。
〓ピエール・ヴァルヴローゼム(Xレッグド・サリー)
Xレッグド・サリーはベルギー出身で、
1990年代前半にニューヨークで活動していた、
前衛派のバンドです。
ミクスチャーというのか、
ジャズとファンクとテクノをいっしょくたにして、
ヘヴィメタルっぽく仕上げましたという感じの音で、
短めの曲を次々と演奏するスタイルが斬新でした。
メンバーはいずれ劣らぬテクニシャン揃い。
ピエール・ヴァルヴローゼムは、
歪みまくった音で、
ハードなソロプレイをするのを得意としていますが、
時折見せる、
コンピューターの打ち込みに負けない速度での、
16ビートのカッティングは、
“達人”というより、
“超人”と表現した方が正しいようなプレイです。
ビル・ラズウェルがプロデュースした、
『KILLED BY CHARITY』(1993年)は、
後世に残る傑作といえるでしょう。
そういえばこの人は
ソロアルバムも出しているのですが、
オソロシくて近づくことができませんでした。
〓キザイア・ジョーンズ
BSでやっていた、
何かのライブで見たのですが、
とにかく、
おそろしくパワフルな、
16ビートのカッティングをする人で、
あまりに激しくピッキングをするためか、
ストラトのメイプル指板の、
最後のフレットあたりの塗装が
ハゲハゲになっていたのが印象的でした。
アフリカはナイジェリアの出身で、
いわゆるアフリカン・ファンクの最先端。
『リキッド・サンシャイン』(1999年)では、
1960〜70年代の
アメリカン・ブラックミュージックとは、
まったく違う文脈から出てきた、
ブラックミュージックにお目にかかることができます。
これこそ、
時代を反映させた、
ブラックミュージックの最新型、
といえるのではないでしょうか。
余談ですが、
『リキッド・サンシャイン』に収録されている、
「ファンクショナル」では、
ベースによる弾き語り、
(文字通り、ベースをジャラジャラ弾くのです。)
なども披露しているのですが、
津軽じょんがら節の三味線のような、
取り憑かれたようなプレイで、
軽くヴードゥーの匂いがします。
おそろしやおそろしや…。
ということで、
10人の達人を紹介いたしました。
おそらくこれが、
本年最後の投稿になると思います。
本年もお世話になりました。
来年もよろしくお願いいたします。
★2008/12/21 (Sun)
私的ロック評論シリーズの第8弾です。
第8回は、
JOHNNY,LOUIS&CHARの『FREE SPIRIT』です。
『フリースピリット/ジョニー・ルイス&チャー(FREE SPIRIT/JOHNNY,LOUIS&CHAR』)
(1979年発表)
SDE1
1.Introduction
2.Wasted
3.風に吹かれてみませんか
4.Open Your Eyes
5,籠の鳥
SIDE2
6.Natural Vibration
7.You're Like a Doll Baby
8.Shinin' you, Shinin' day
Charこと竹中尚人先輩は、
大田区から転校して来た、
私の中学時代の友人の兄貴の、
都立大崎高校の先輩にあたり、
ソロデビューを果たす以前から、
何かと話題になっていた人でした。
いわゆる“都立高校の星”。
同じように、
都立高校に通っていた私は、
海外のミュージシャンほど遠くない、
身近な距離にいるアコガレの存在ということで、
常にその動向を意識しておりました。
そんなCharが、
歌謡曲の世界で活躍し、
我々に軽い失望感を抱かせた後、
いくつかのトラブルに巻き込まれ、
「もう、復帰は無理かな?」
と思わせるようになっていた時期に、
どうやらトリオで再起を図るようだ、
というニュースが入ってきたのは、
私が高校3年の春、
1979年のことでした。
それはちょうど、
スタンリー・クラークを連れた、
ジェフ・ベックの来日公演を見た直後、
私が、
エキセントリックなテクニシャンを目指すことに挫折し、
16ビート系のリズムに関心を持ち始めた時期でした。
野音で無料ライブをやるらしい…。
そんな噂が聞こえてきたのは、
その年の7月に入ってからのことでした。
何をおいても見に行かねば…。
ところが、
あいにくライブ前夜から雨模様で、
しかも当日はたいへんな大雨になってしまい、
雨が降ると学校を休むと言われていた私は、
あっさりとこのライブをスッポかしてしまいました。
だって、野外なんだもん…。
(ドタキャンの悪い癖はこの頃からのようです。)
しかし、
ライブ直後から、
このときの演奏のスゴさが話題になり、
私はこのときのことを、
それから長いこと後悔するようになります。
またCharだけでなく、
相方の二人にも注目が集まるようになり、
ジョニー吉長、ルイズルイス加部という、
日本ロック界が誇る存在を知り、
私は、
いままで海外ばかりに目を向けていた自分を、
少しばかり反省することになるのです。
そして、
ライブを見に行かなかった、
私のフラストレーションを吹き飛ばすかのように、
秋になり発表されたのが、
そのときのライブを元に制作された、
ジョニー・ルイス&チャーのデビューアルバム、
『フリースピリット』でした。
これは正直、
LPが擦り切れるほど聴いた1枚です。
以前からCharは、
日本人離れしたセンスが評価されていましたが、
このアルバムでは、
歌謡曲の世界を吹っ切ったせいか、
さらにそれが強く出ており、
英詞の曲については、
日本人の作品であるとは思えないほどです。
またCharは、
ブルースよりも、
ソウルやファンク色が強いことで有名でしたが、
それがこの作品全体にも表れており、
どことなくオシャレな雰囲気になっています。
ソウルやファンクで使うコードやカッティングを、
ハードロック的な展開に持ち込んだ、
「Wasted」や
「You're Like a Doll Baby」の、
文章で表現できないほどのカッコよさ。
ソロ時代からお気に入りだった、
「Shinin' you, Shinin' day」で、
金子マリがデュエットでカラむあたりの、
鳥肌モノの美しさ。
日本語の歌詞の、
「風に吹かれてみませんか」と
「籠の鳥」の出来も素晴らしく、
どちらもCharのキャリアにおいて、
トップクラスの作品といえるでしょう。
とくに、
「風に吹かれてみませんか」は、
日本語によるメロウソウルの傑作で、
今でも…、
というか今だから、
ときどき聴きたくなる、
私のフェイバリット・ソングのひとつになっています。
16ビート系のリズムに関心を持ち始めていた、
当時の私にとって、
『フリースピリット』に収録されているCharのギターは、
これ以上ないほど魅力的であり、
とにかく、
そのすべてを、
丸ごと自分で身に付けようと思ったほどでした。
そして私は、
このアルバムの全曲コピーを決心し、
数ヶ月後にそれを果たすのです。
(余談ですが…、
このとき、
よほどしっかりやったおかげか、
今でも、ほぼ完奏することができます。)
さらにこの後、
LOOSE CONNECTIONの前身に当たるバンドで、
数曲をレパートリーにするなどし、
『フリースピリット』は少しずつ、
私の血肉と化していくのです。
私はこれ以降、
リードギターよりもむしろ、
コードカッティングやアルペジオといった、
バッキングの部分でセンスを磨く方が
“粋”であると考えるようになり、
普通のコードを普通に押さえるのでなく、
ひとひねりしたコードを、
普通でない押さえ方で押さえることに、
ギタリストとしての価値を感じるようになりました。
そういう意味で、
『フリースピリット』は、
私のギタリストとしてのキャリアにおいて、
大きなターニングポイントになったアルバム、
といえます。
これを聴いたことが、
今の自分を築いたと言っても過言ではないでしょう。
ひさしぶりで聴いてみるかな?
第8回は、
JOHNNY,LOUIS&CHARの『FREE SPIRIT』です。
『フリースピリット/ジョニー・ルイス&チャー(FREE SPIRIT/JOHNNY,LOUIS&CHAR』)
(1979年発表)
SDE1
1.Introduction
2.Wasted
3.風に吹かれてみませんか
4.Open Your Eyes
5,籠の鳥
SIDE2
6.Natural Vibration
7.You're Like a Doll Baby
8.Shinin' you, Shinin' day
Charこと竹中尚人先輩は、
大田区から転校して来た、
私の中学時代の友人の兄貴の、
都立大崎高校の先輩にあたり、
ソロデビューを果たす以前から、
何かと話題になっていた人でした。
いわゆる“都立高校の星”。
同じように、
都立高校に通っていた私は、
海外のミュージシャンほど遠くない、
身近な距離にいるアコガレの存在ということで、
常にその動向を意識しておりました。
そんなCharが、
歌謡曲の世界で活躍し、
我々に軽い失望感を抱かせた後、
いくつかのトラブルに巻き込まれ、
「もう、復帰は無理かな?」
と思わせるようになっていた時期に、
どうやらトリオで再起を図るようだ、
というニュースが入ってきたのは、
私が高校3年の春、
1979年のことでした。
それはちょうど、
スタンリー・クラークを連れた、
ジェフ・ベックの来日公演を見た直後、
私が、
エキセントリックなテクニシャンを目指すことに挫折し、
16ビート系のリズムに関心を持ち始めた時期でした。
野音で無料ライブをやるらしい…。
そんな噂が聞こえてきたのは、
その年の7月に入ってからのことでした。
何をおいても見に行かねば…。
ところが、
あいにくライブ前夜から雨模様で、
しかも当日はたいへんな大雨になってしまい、
雨が降ると学校を休むと言われていた私は、
あっさりとこのライブをスッポかしてしまいました。
だって、野外なんだもん…。
(ドタキャンの悪い癖はこの頃からのようです。)
しかし、
ライブ直後から、
このときの演奏のスゴさが話題になり、
私はこのときのことを、
それから長いこと後悔するようになります。
またCharだけでなく、
相方の二人にも注目が集まるようになり、
ジョニー吉長、ルイズルイス加部という、
日本ロック界が誇る存在を知り、
私は、
いままで海外ばかりに目を向けていた自分を、
少しばかり反省することになるのです。
そして、
ライブを見に行かなかった、
私のフラストレーションを吹き飛ばすかのように、
秋になり発表されたのが、
そのときのライブを元に制作された、
ジョニー・ルイス&チャーのデビューアルバム、
『フリースピリット』でした。
これは正直、
LPが擦り切れるほど聴いた1枚です。
以前からCharは、
日本人離れしたセンスが評価されていましたが、
このアルバムでは、
歌謡曲の世界を吹っ切ったせいか、
さらにそれが強く出ており、
英詞の曲については、
日本人の作品であるとは思えないほどです。
またCharは、
ブルースよりも、
ソウルやファンク色が強いことで有名でしたが、
それがこの作品全体にも表れており、
どことなくオシャレな雰囲気になっています。
ソウルやファンクで使うコードやカッティングを、
ハードロック的な展開に持ち込んだ、
「Wasted」や
「You're Like a Doll Baby」の、
文章で表現できないほどのカッコよさ。
ソロ時代からお気に入りだった、
「Shinin' you, Shinin' day」で、
金子マリがデュエットでカラむあたりの、
鳥肌モノの美しさ。
日本語の歌詞の、
「風に吹かれてみませんか」と
「籠の鳥」の出来も素晴らしく、
どちらもCharのキャリアにおいて、
トップクラスの作品といえるでしょう。
とくに、
「風に吹かれてみませんか」は、
日本語によるメロウソウルの傑作で、
今でも…、
というか今だから、
ときどき聴きたくなる、
私のフェイバリット・ソングのひとつになっています。
16ビート系のリズムに関心を持ち始めていた、
当時の私にとって、
『フリースピリット』に収録されているCharのギターは、
これ以上ないほど魅力的であり、
とにかく、
そのすべてを、
丸ごと自分で身に付けようと思ったほどでした。
そして私は、
このアルバムの全曲コピーを決心し、
数ヶ月後にそれを果たすのです。
(余談ですが…、
このとき、
よほどしっかりやったおかげか、
今でも、ほぼ完奏することができます。)
さらにこの後、
LOOSE CONNECTIONの前身に当たるバンドで、
数曲をレパートリーにするなどし、
『フリースピリット』は少しずつ、
私の血肉と化していくのです。
私はこれ以降、
リードギターよりもむしろ、
コードカッティングやアルペジオといった、
バッキングの部分でセンスを磨く方が
“粋”であると考えるようになり、
普通のコードを普通に押さえるのでなく、
ひとひねりしたコードを、
普通でない押さえ方で押さえることに、
ギタリストとしての価値を感じるようになりました。
そういう意味で、
『フリースピリット』は、
私のギタリストとしてのキャリアにおいて、
大きなターニングポイントになったアルバム、
といえます。
これを聴いたことが、
今の自分を築いたと言っても過言ではないでしょう。
ひさしぶりで聴いてみるかな?
★2008/12/14 (Sun)
今年は、
昨年に増して活動が停滞し、
また私自身の、
バンドに対するモチベーションが低下したおかげで、
公式ライブはまたもや、
年末恒例の、
「中央大学軽音楽同好会OB忘年会」のみ
となってしまいました。
しかし、
どんな年であれ、
最低1回はライブが予定されているというのは、
たいへんありがたいことだといえます。
たとえどんな状態であれ、
ライブはその年の姿を克明に映し出します。
さて今年は、
どのような姿が記録されたのでしょうか。
date:2008.12.6
place:「吉祥寺 曼陀羅2」
1, ROCK'N' ROLL SUICIDE(DAVID BOWIE/初演)
2, ALADDIN SANE(DAVID BOWIE/初演)
3, 組曲 神曲:煉獄編(オリジナル)
4, :地獄編(オリジナル/初演)
5, :天国編(オリジナル/初演)
6,20TH CENTURY BOY(T.REX/初演)
活動が停滞していたにもかかわらず、当日演奏した6曲中5曲が初演という、メンバー自身も驚く結果となったが、やはりリハーサル不足と各曲の消化不良は否めず、納得のいく演奏を披露することはできなかった。
1曲目、2曲目はデヴィッド・ボウイのナンバーだが、かなりの異色作。とくに「ALADDIN SANE」はアヴァンギャルドな面が強調されており、新境地開拓か?と期待されたが、単にメチャクチャなだけの荒い演奏に終わってしまった。
アヴァンギャルドがメチャクチャにならないようにするには、それなりの修練が必要であり、そこにはかなり高度な技術とチームワークが必要だということを痛感した。1970年代のマイルス・デイヴィス・グループなどでは、それぞれの演奏者が他の音をよく聴いていることがわかるが、それは簡単にできることではない。
3曲目の「神曲 煉獄編」は昨年初演だった、ダンテの「神曲」にインスパイアされた曲。そこで予告したように、今年はこの曲の続編として「地獄編」と「天国編」が完成し、初めてフルヴァージョンを披露することができた。
今年一番の収穫は、この三部作が完成したことで、ここに至って我々のオリジナリティは完成されたものと思われたが、メンバー全員が同じように認識していたかどうかはわからない。
6曲目の「20TH CENTURY BOY」は今年を象徴する1曲ということで、女性コーラス隊2名を加えてにぎやかに盛り上げた。この曲については、私とヴォーカルのmarcさんは20歳前後の時期に演奏したことがあり、昔を知っている仲間から「このリフはよく似合うよね、matsuZACK節ってヤツかな?」などと言われてしまった。たしかに…、このリフは得意である。
さて結果的に、
演奏という具体的な形になったことで、
私の中にあった、
バンドに対するモヤモヤがはっきりとしました。
それは、
ここ数年、
活動の場がこの身内の忘年会に限られたことによって、
無意識のうちに、
何を表現するかではなく、
いかにしてウケルか、
いかにして人目を惹くかに、
注力するようになっていたということです。
その結果、
我々の個性であった、
都会的で、
ストイックなまでにクールな、
そしてどことなく退廃的な音と、
相対する要素が少しずつ大きくなり、
昨年あたりから、
全体的なバランスを崩すようになっていたのです。
どうやら、
それが私には、
たまらなく居心地の悪いものであったようです。
私は今年の後半になって、
なんとなくそのことに気づき、
今回の選曲にデヴィッド・ボウイのナンバーを加え、
原点回帰することで、
バンドの軌道修正を図ろうとしました。
しかし、
今回は結果が出せたとは言い難く、
今はただ、
来年の活動に期待するしかありません。
「組曲 神曲」などを完成させたバンドなのですから、
忘年会の宴会バンドで終わるのではなく、
もっと自分達の世界を大事にすべきだし、
その完成度を高めることに注力すべきだと思うのです。
なぜなら、
聴衆はそれを期待しており、
たとえ一人でも、
我々を見に来ているお客さんがいる以上、
バンドはその期待に応えるべきだと思うからです。
来年は“硬派”復活ですよ。(笑)
昨年に増して活動が停滞し、
また私自身の、
バンドに対するモチベーションが低下したおかげで、
公式ライブはまたもや、
年末恒例の、
「中央大学軽音楽同好会OB忘年会」のみ
となってしまいました。
しかし、
どんな年であれ、
最低1回はライブが予定されているというのは、
たいへんありがたいことだといえます。
たとえどんな状態であれ、
ライブはその年の姿を克明に映し出します。
さて今年は、
どのような姿が記録されたのでしょうか。
date:2008.12.6
place:「吉祥寺 曼陀羅2」
1, ROCK'N' ROLL SUICIDE(DAVID BOWIE/初演)
2, ALADDIN SANE(DAVID BOWIE/初演)
3, 組曲 神曲:煉獄編(オリジナル)
4, :地獄編(オリジナル/初演)
5, :天国編(オリジナル/初演)
6,20TH CENTURY BOY(T.REX/初演)
活動が停滞していたにもかかわらず、当日演奏した6曲中5曲が初演という、メンバー自身も驚く結果となったが、やはりリハーサル不足と各曲の消化不良は否めず、納得のいく演奏を披露することはできなかった。
1曲目、2曲目はデヴィッド・ボウイのナンバーだが、かなりの異色作。とくに「ALADDIN SANE」はアヴァンギャルドな面が強調されており、新境地開拓か?と期待されたが、単にメチャクチャなだけの荒い演奏に終わってしまった。
アヴァンギャルドがメチャクチャにならないようにするには、それなりの修練が必要であり、そこにはかなり高度な技術とチームワークが必要だということを痛感した。1970年代のマイルス・デイヴィス・グループなどでは、それぞれの演奏者が他の音をよく聴いていることがわかるが、それは簡単にできることではない。
3曲目の「神曲 煉獄編」は昨年初演だった、ダンテの「神曲」にインスパイアされた曲。そこで予告したように、今年はこの曲の続編として「地獄編」と「天国編」が完成し、初めてフルヴァージョンを披露することができた。
今年一番の収穫は、この三部作が完成したことで、ここに至って我々のオリジナリティは完成されたものと思われたが、メンバー全員が同じように認識していたかどうかはわからない。
6曲目の「20TH CENTURY BOY」は今年を象徴する1曲ということで、女性コーラス隊2名を加えてにぎやかに盛り上げた。この曲については、私とヴォーカルのmarcさんは20歳前後の時期に演奏したことがあり、昔を知っている仲間から「このリフはよく似合うよね、matsuZACK節ってヤツかな?」などと言われてしまった。たしかに…、このリフは得意である。
さて結果的に、
演奏という具体的な形になったことで、
私の中にあった、
バンドに対するモヤモヤがはっきりとしました。
それは、
ここ数年、
活動の場がこの身内の忘年会に限られたことによって、
無意識のうちに、
何を表現するかではなく、
いかにしてウケルか、
いかにして人目を惹くかに、
注力するようになっていたということです。
その結果、
我々の個性であった、
都会的で、
ストイックなまでにクールな、
そしてどことなく退廃的な音と、
相対する要素が少しずつ大きくなり、
昨年あたりから、
全体的なバランスを崩すようになっていたのです。
どうやら、
それが私には、
たまらなく居心地の悪いものであったようです。
私は今年の後半になって、
なんとなくそのことに気づき、
今回の選曲にデヴィッド・ボウイのナンバーを加え、
原点回帰することで、
バンドの軌道修正を図ろうとしました。
しかし、
今回は結果が出せたとは言い難く、
今はただ、
来年の活動に期待するしかありません。
「組曲 神曲」などを完成させたバンドなのですから、
忘年会の宴会バンドで終わるのではなく、
もっと自分達の世界を大事にすべきだし、
その完成度を高めることに注力すべきだと思うのです。
なぜなら、
聴衆はそれを期待しており、
たとえ一人でも、
我々を見に来ているお客さんがいる以上、
バンドはその期待に応えるべきだと思うからです。
来年は“硬派”復活ですよ。(笑)
★2008/12/07 (Sun)
AOLが今度は、
このブログを掲載している、
AOL DIARYを1/31で閉鎖することになったそうで、
このページは、
そのまま別の場所に移転することになりました。
利用者の皆様には、
ここからジャンプするようにして、
ご迷惑をおかけしないようにしますので、
ご了承ください。
まったく、
AOLったら、
ヤル気あるのかなぁ?
それから、
本日は、
昨夜、恒例の忘年会ライブがあった関係で、
ブログの投稿をしませんので、
これまた、
ご了承ください…。
さすがに疲れて、
ヘロヘロであります。(笑)
このブログを掲載している、
AOL DIARYを1/31で閉鎖することになったそうで、
このページは、
そのまま別の場所に移転することになりました。
利用者の皆様には、
ここからジャンプするようにして、
ご迷惑をおかけしないようにしますので、
ご了承ください。
まったく、
AOLったら、
ヤル気あるのかなぁ?
それから、
本日は、
昨夜、恒例の忘年会ライブがあった関係で、
ブログの投稿をしませんので、
これまた、
ご了承ください…。
さすがに疲れて、
ヘロヘロであります。(笑)