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「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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  ★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2009/12/06 (Sun)
昨夜(12/5)、
今年も予定通り、
吉祥寺「曼荼羅2」で開催されました。

演奏曲目は次の通りです。

1、Come On(F・KING)
2、Sympathy For The Devil(R・STONES)
3、Across The Universe(BEATLES)
4、Light My Fire 〜 Break On Through(DOORS)
5、I've Got A Fever (オリジナル)

今年はキーボードのshowtaroさんが、
事情により一時活動休止となったため、
以前の4人編成に戻っての演奏となりました。

キーボードが入って、
いろいろと学ぶことも多かったのですが、
あらためて4人で演奏してみると、
このシンプルな編成のよさがよくわかり、
いろいろ考えさせられる1年となりました。

昨夜に関して、
個人的には、
購入以来14年間、
ただの一度もライブで使ったことのなかった、
フェンダー・ムスタングを弾くことができたことが、
なによりもうれしかったことです。



ムスタングは、
ユニークな(というより、変な?)音で、
チューニングも不安定な、
使いこなすのがたいへんなギターとして有名ですが、
今回のように、
かき鳴らすように弾く曲が多いと、
本領を発揮するというか、
出力が低い分、
ジャカジャカやっても耳障りにならない点はポイントです。

細かいコード・カッティングは、
リフやアルペジオと並んで、
私の持ち味なので、
今回のような選曲にはピッタリだったかもしれません。

それにしても、
ルックスのいいギターですなぁ…。
(CHARもルックスで選んだのかな?)



今回の私の演奏は、
かなり乱暴だったようですが、
それが見事にムスタング君にマッチしたようで、
聴いていた人たちからの評判は悪くありませんでした。
(これからはメインで使おうかな?)

あらためて実感したのは、
ギターをかき鳴らすというのが、
ギター演奏の原点だということ。
昨夜は、
それを思いっきり堪能することができたので、
とっても気持ちよかったですね。

さてこの勢いで、
来年こそイケルかな?(笑)

(画像はクリックすると拡大されます。)

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★2009/11/29 (Sun)
早いもので、
今年も12月が間近に迫ってきました。
例年この時期は忙しいのですが、
何か忘れものをしたような、
奇妙な感覚にとらわれる時期でもあります。

そのへんをうまく表現した詩として、
私が気に入っているのが、
SIONの「12月」の一節です。(1986年発表)

 12月
 街はクリスマス気分
 あちこちから想い出したようにジョン(レノン)の声
 そして俺ときたらいつもこのごろになると
 なにかやり残したよなやわらかな後悔をする

SIONはマーク・ボランみたいな恰好をして、
フォークっぽい弾き語りをやってしまう人で、
自虐的でヒリヒリした歌詞はわりとお気に入りでした。
(最近になって、
福山雅治さんが、
この人の「Sorry, BABY」をカバーして、
ヒットさせたことには驚きましたが…)

それにしても、
前述の微妙な感じをうまく表現したものです。

別に年が暮れることで、
すべてが終わるわけでもないのに、
なぜか後ろを振り返って軽く後悔をする、
年末特有の感覚…、
わかる気がしますね。

今年はどうだったのかな…って、
まだ早いですね。(笑)

この話の続きは、
また年末にでもしましょう。

ストーンズの秘蔵DVDの発売が延期になり、
地味変の紙ジャケがなぜか発売中止になり、
まぁ…退屈しのぎに、
パブリック・イメージ・リミテッドの『メタルボックス』(!)
などを予約したわけですが、
これは来年に向けて、
ミョーな影響力を持ちそうだな?などと、
いい予感なのか、
悪い予感なのか、
胸騒ぎがする今日この頃です。(笑)



きっと、
ジョニー・ライドンが、
センチメンタルな感傷など、
せせら笑ってくれることでしょう。
★2009/11/22 (Sun)
このサイトの常連、
kisatoさんからいただいた、
ノルウェーのJAGA JAZZIST(ヤーガ・ヤシスト)を聴いて、
このロックのようなジャズのような、
硬質でクリアな音はどこかで聴いたことがあるなと思い、
しばらく考えていたら、
そうだ…そうそう「残響レコード」の作品群に似ているんだ、
ということで、
最近忘れかけていた、
先鋭的なレーベルのことを思い出しました。

「残響レコード」は、
渋谷に本拠を構え、
スタジオミュージシャンが中心になって、
売れる売れないを気にせず、
自分達がやりたい音楽だけをやるをポシリーに、
質の高い作品を提供しているインディーズレーベルです。
(インディ-ズではあるものの、
山野楽器が提携して作品を販売しております。)

その時代を先取りした感覚と、
質の高い作品群は世界でも評判で、
現在20近いアーティストが在籍しています。
有名なところでは、
最近テレビで見かける「9mm Parabellum Bullet」や、
イギリスの「65days Of Static」。
また、
レーベル主催者による、
超ハイテクニシャン揃いの「te」、
女性ヴォーカルが美しい「Texas Pandaa」、
「Hologram」などなど…。
そういえばこのへんの、
クリアで硬質な音の感触は、
JAGA JAZZISTによく似ています。

「残響レコード」は2003年頃から活動していたので、
時期的にJAGA JAZZISTとカブリます。
お互いに何らかの影響があったとみて間違いないのではないでしょうか?

また、
昔から北欧には、
独自のJAZZ文化がありますが、
それは、
ROCKっぽいリズムの上に、
JAZZの和声が乗り、
さらにサイケにブッ飛ぶという、
他ではあまり見ることのできない音が特徴です。

最近お気に入りの、
KARIN KROGという女性シンガーの、
『We Could Be Flying』(1974年)はその代表的な作品ですが、
タイトル通り飛びっぱなしの音で、
気持ちいいことこの上ありません。

この北欧JAZZのミクスチュア感覚と、
現代日本の先鋭的な音がどういう接点で結びついたのかは、
よくわかりませんが、
どうやら強い関連性がありそうです。
たいへん興味深いシーンであるので、
しばらくは要観察というところです。

それにしても、
こういう時代にこのクリアな音が響くのは、
なぜなのでしょう?
まぁ、個人的にはもっとも気持ちよく、
もっとも好きなエレキの音なので、
理屈抜きに気持ちいいのではありますが…。

これを、
現代版の“プログレッシブロック”と言ったら、
言い過ぎでしょうか?(笑)

PS:
12月中旬に、
フレンチロックの名盤、
ATOLLの『夢魔(L'Araignee Mal)』
がなんと、
SHM-CD&紙ジャケ仕様で発売されます。
売切必至なので、
早めに予約しましょう。
なお、
これがどれだけ素晴らしい作品であるかを知りたい方は、
『web-magazine GYAN GYAN』を読んでください。(笑)
今年のクリスマスはみんなで、
フランス語とヴァイオリンが紡ぎ出す、
妖しくも耽美的な音に酔いしれるのです。
★2009/11/15 (Sun)
予約しなかったおかげで、
ネット販売が完売してから、
あわてて店頭を探しまくり、
結局、
初期ジェントル・ジャイアントの紙ジャケ4枚、
すべてを入手してしまった私です。

隠れた名作って、
まだまだありますね。

ここ数年は、
紙ジャケ再発のおかげで、
メインストリートばかり聴いていましたが、
そんな自分を反省し、
所詮は趣味の世界じゃないか、
オタクでいーじゃん、
マニアでいーじゃん、
なんか文句あるかーっと、
再び開き直っている今日この頃です。

ということで最近は、
プログレってます。(笑)

そんなタイミングに再発されたのが、
1976年アメリカ発、
パブロフス・ドッグのセカンドアルバム『条件反射』です。
(PAVLOV'S DOG『At The Sound Of The Bell』)



これは、
あのビル・ブラッフォードが、
セッションではなくメンバーとして参加しており、
(とはいえ、これは所属会社の画策だったようで、
ビルはこの作品1枚で脱退しております…)
その他、
ロキシー・ミュージックのアンディ・マッケイや、
マイケル・ブレッカーがゲストで参加しています。

作風は、
ピアノを中心とした、
クラシカル&ロマンティックな音で、
そうですね…、
うんと強引な例えですが、
スティーヴ・ペリー加入直後のジャーニーの音から、
(つまり、売れる前ですな)
スペーシーな感じをとり、
少し中世っぽい雰囲気にした、
そんな音です。

アメリカというよりは、
むしろカナダのプログレっぽい音。
商業ベースになる以前の、
アメリカン・ロックの良心、
という感じです。

しかし、
このバンドの特徴は、
サウンドや雰囲気などではなく、
ずばり、
ヴォーカルの、
デヴィッド・サーカンプの声にあるでしょう。

ラッシュのゲディ・リーに少し似た、
「これ男?」という高いキーの歌に、
マーク・ボランのようなヴィブラートが、
ずーっと(←ここポイント)かかっているのです。

それがどれだけ特異な声かというと、
契約したレコード会社が、
この“ヴィブラーとずーっと”が、
聴く者を不安にさせるとか、
多くの人が不快に感じるのではないか?と危惧し、
1年もレコード発売を見合わせていた程なのです。

たしかに、
これは特異な声です。

このデヴィッド・サーカンプという人は、
ネイティヴ・アメリカン(つまりインディアンね)らしく、
通常の西洋音楽とは違う発声法を身につけていたとか…。
こういうヴォーカリストは、
ロック界広しといえど、
アレアのデメトリオ・ストラトス(イタリア)しか見当たらず、
本当に珍しい存在といえるでしょう。
(東西の横綱ですな)

ただ多くの人が指摘しているように、
パブロフス・ドッグに当たり前のヴォーカルが乗ったら、
これほどおもしろい作品になったかどうか?、
それは疑問の残るところです。

この歌い方を豪快と感じる人はおそらくいないでしょう。
ものすごーく繊細に聴こえます。
そのおかげで、
バンドの音が際立っているのでしょうね。

ビル・ブラッフォードのせいで、
セカンドの『条件反射』が有名ですが、
じつはファーストの方が傑作らしく、
これも揃えてしまおうなどと企んでおります。(笑)

やはり、
プログレ系を追っかけていると、
こういう作品に出会いますね。
ジェントル・ジャイアントといい、
パブロフス・ドッグといい、
この秋の私は、
再びプログレに目覚めた、
ということろでしょうね。
また、
CDに浪費しそう…。
(ギターは買わんのか?(笑)



★2009/11/08 (Sun)
昨日は、
今年3回目の、
会社関係の結婚式に出席しました。

今回は、
新郎が部下であったことから、
スピーチをお願いされてしまいました。(!)
これは私にとって、
この世でもっとも苦手なものです。

などというと、
うそでしょーっ、
と言う人がいるかもしれませんが、
これは本当の話です。

人前でギターを弾くのは…、
ぜんぜん平気です。
なぜなら、
ギターが私の代わりにしゃべってくれるから。

大勢の人を相手に講義をするのも…、
ぜんぜん平気です。
なぜなら、
関心をもって人の話を聞いてくれる人は、
こちらの思い通りにコントロールできるから。

しかし、
結婚式のスピーチは…、
まったく違います。
なんの共通項もなく、
なんの接点もない大勢の人たち、
しかも…、
話の中身などにはほとんど関心がなく、
ただ儀礼的に用意された数分間…。
とくに昨日のように、
乾杯前のスピーチは、
まだ宴がくだけていないので、
シーンと静まり返っていて、
緊迫感でいっぱいです。
これは苦痛以外の何者でもありません。

いやいや、
ひさしぶりで緊張してしまい、
心臓バクバクの上に、
不整脈まで出て、
バックンバックンになってしまい、
死ぬかと思いましたよ。
(↑かなりオーバーである(笑)

数えてみると、
まだあと10人も未婚者がいるので、
あと数回はこのような目に会うのでしょうね。
いやいやまいったまいった。
今回は本当は、
北欧ジャズの話か、
パブロフス・ドッグの話にしようと思ったのに、
それどころではなくなってしまいました。(笑)
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★ ILLUSTRATION BY nyao