「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2010/03/07 (Sun)
今年の初めに、
紙ジャケSHM-CD仕様で再発された、
イタリアのゴブリン(GOBLIN)というバンドの
セカンドアルバム『ROLLER』(1976年)は、
LP時代から私の愛聴盤でした。
ゴブリンは、
「サスペリア」や「ゾンビ」といった、
ホラー映画のサウンドトラックを担当したことで有名になりました。
おかげで、
彼らはサントラ専門のバンドと思われていますが、
じつはそればかりではなく、
『ROLLER』ともう1枚のオリジナルアルバムを残す、
レッキとしたロックバンドなのでありました。
メンバーが、
イタリアを代表するスタジオミュージシャンで構成されているので、
テクニック面では申し分なく、
またサントラが得意なため、
映像が浮かんでくるようなイマジネイション豊かな曲が多く、
もっと評価されてしかるべきバンドだと思います。
『ROLLER』はそんな彼らのセカンドアルバムで、
全編インストのオリジナル作品です。
曲調は…、
当時世界的に流行の兆しを見せていた、
フュージョンの走りというか…、
マハビシュヌ・オーケストラや
リターン・トゥ・フォーエヴァーの影響を感じさせる、
シャープなジャズロックを主体としながらも、
そこはイタリアですから…(笑)、
しっかりとクラシック(それもバロック調)の要素が加味された、
独特の音になっています。
このジャズロック+クラシックという構図は、
かなりカッコいいと思うのですが、
世界的規模ですと案外と見当たらない音のようです。
これが、
1970年代中盤のイタリア周辺に、
なぜかドッと固まっており、
今回『ROLLER』を聴いて、
また認識を新たにしたというわけです。
『ROLLER』に近いところといえば、
ノヴァ(NOVA)の『VIMANA』(やはり1976年)という作品が
かなりの傑作なのですが、
こちらはイタリアのメンバーを中心に、
なんと、
ドラムにナーラダ・マイケル・ウォルデン、
ベースにパーシー・ジョーンズが全面参加しており、
ジャズだけでなく、
ソウルに近い要素も加味させた内容になっており、
その独特の透明感には目を見張るものがあります。
イタリアのプログレ系で、
ジャズっぽいインストを得意としているバンドには、
「アルティ エ メスティエリ」(ARTI E MESTIERI:1974年デビュー)
という大御所がおり、
こちらはクラシックだけでなく、
地中海の民族音楽の要素がたっぷり盛り込まれておりますが、
“イタリアの手数王”と呼ばれるドラマー、
フリオ・キリコが在籍していることもあって、
国内では別格扱いになっていたようです。
ゴブリンは、
このバンドを目標に結成されたとか…。
さて…、
ひさびさに聴いた『ROLLER』ですが、
やはりホラー映画のサントラが得意なだけあって、
最近ハマっている山岸凉子作品のBGMとしてサイコーであります。(笑)
有名な「エクソシスト」のリフレインに
そっくりなフレーズが出てくる個所もあったりして、
オカルティックな雰囲気でいっぱいです。
この頃のイタリアンロックっていいと思うのですが、
わりとマニアの間では評判が悪くて…、
困りますなぁ〜。(笑)
紙ジャケSHM-CD仕様で再発された、
イタリアのゴブリン(GOBLIN)というバンドの
セカンドアルバム『ROLLER』(1976年)は、
LP時代から私の愛聴盤でした。
ゴブリンは、
「サスペリア」や「ゾンビ」といった、
ホラー映画のサウンドトラックを担当したことで有名になりました。
おかげで、
彼らはサントラ専門のバンドと思われていますが、
じつはそればかりではなく、
『ROLLER』ともう1枚のオリジナルアルバムを残す、
レッキとしたロックバンドなのでありました。
メンバーが、
イタリアを代表するスタジオミュージシャンで構成されているので、
テクニック面では申し分なく、
またサントラが得意なため、
映像が浮かんでくるようなイマジネイション豊かな曲が多く、
もっと評価されてしかるべきバンドだと思います。
『ROLLER』はそんな彼らのセカンドアルバムで、
全編インストのオリジナル作品です。
曲調は…、
当時世界的に流行の兆しを見せていた、
フュージョンの走りというか…、
マハビシュヌ・オーケストラや
リターン・トゥ・フォーエヴァーの影響を感じさせる、
シャープなジャズロックを主体としながらも、
そこはイタリアですから…(笑)、
しっかりとクラシック(それもバロック調)の要素が加味された、
独特の音になっています。
このジャズロック+クラシックという構図は、
かなりカッコいいと思うのですが、
世界的規模ですと案外と見当たらない音のようです。
これが、
1970年代中盤のイタリア周辺に、
なぜかドッと固まっており、
今回『ROLLER』を聴いて、
また認識を新たにしたというわけです。
『ROLLER』に近いところといえば、
ノヴァ(NOVA)の『VIMANA』(やはり1976年)という作品が
かなりの傑作なのですが、
こちらはイタリアのメンバーを中心に、
なんと、
ドラムにナーラダ・マイケル・ウォルデン、
ベースにパーシー・ジョーンズが全面参加しており、
ジャズだけでなく、
ソウルに近い要素も加味させた内容になっており、
その独特の透明感には目を見張るものがあります。
イタリアのプログレ系で、
ジャズっぽいインストを得意としているバンドには、
「アルティ エ メスティエリ」(ARTI E MESTIERI:1974年デビュー)
という大御所がおり、
こちらはクラシックだけでなく、
地中海の民族音楽の要素がたっぷり盛り込まれておりますが、
“イタリアの手数王”と呼ばれるドラマー、
フリオ・キリコが在籍していることもあって、
国内では別格扱いになっていたようです。
ゴブリンは、
このバンドを目標に結成されたとか…。
さて…、
ひさびさに聴いた『ROLLER』ですが、
やはりホラー映画のサントラが得意なだけあって、
最近ハマっている山岸凉子作品のBGMとしてサイコーであります。(笑)
有名な「エクソシスト」のリフレインに
そっくりなフレーズが出てくる個所もあったりして、
オカルティックな雰囲気でいっぱいです。
この頃のイタリアンロックっていいと思うのですが、
わりとマニアの間では評判が悪くて…、
困りますなぁ〜。(笑)
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★2010/02/28 (Sun)
最近の私がハマっているのが、
毎月1冊発売される、
「山岸凉子スペシャルセレクション」(潮出版社:定価1,200円)です。
山岸凉子さんは、
「日出処の天子」「アラベスク」「ツタンカーメン」などを代表作とし、
2007年に「舞姫テレプシコーラ」で
第11回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞したことで有名ですが、
じつは、
短編を多く書いており、
そちらに興味深い作品がたくさんあります。
短編の系統は、
一言で表現すると、
コワイ話…。
文字通り背筋がゾクゾクするような怖い話や、
人間の業の恐ろしさを描いた恐い話や、
最後に予想していなかった大ドンデン返しを仕掛けてある手強い話などなど…、
いろいろな種類のコワイ話ばかりですが、
おそろしいほど精緻な画と、
完成度が高いストーリー構成、
また独特の美意識や問題意識が貫かれており、
マンガというより芸術作品と呼んだ方がふさわしい作品ばかりです。
私は「夜叉御前」という短編を読んで、
彼女に魅了されてしまったのですが、
厳選された名作を毎月5〜6本ずつ読むことができるなんて、
なんという至福でありましょうか。
「山岸凉子スペシャルセレクション」は、
昨年12月発売の第1弾
「わたしの人形は良い人形」から始まり、
第2弾「汐の声」
第3弾「神かくし」までがすでに発売されております。
(私は、第3弾だけまだ入手しておりません)
「わたしの人形は良い人形は」は、
読んでいて、
思わず背筋がゾクゾクする瞬間を何度も経験する表題作の他、
人間の業の恐ろしさを鬼に例えた「鬼来迎」、
予想していなかったドンデン返しが仕掛けてある「ハーピー」、
ホラー調ながら胸暖まる「白眼子」などを収録。
「汐の声」は、
やはり背筋ゾクゾクの表題作や「天鳥船」、
これまたホラー調ながら最後は泣かせる「鬼」などを収録。
どちらも甲乙つけがたい名作選になっております。
私が山岸凉子作品の好きなところは、
その独特の淡い味わいの部分です。
これは画の話だけでなく、
これだけのコワイ話をじつに淡々と、
突き放したようにクールに語る口調を言っているのですが、
この淡さがミョーに心地よいのです、
ところが、
淡々と描かれているのに、
読後にズシンと心に残るというか…、
何か考えずにはいられなくなる、
この存在感。
これが山岸凉子ワールドです。
しかし…、
これは女性ゆえに描ける世界でしょうね。
倉橋由美子さんといい、
山岸凉子さんといい、
どうして女性はこんなにもコワイ話を書くことができるのでしょう。
早く第3弾を手に入れなければ…。(笑)
毎月1冊発売される、
「山岸凉子スペシャルセレクション」(潮出版社:定価1,200円)です。
山岸凉子さんは、
「日出処の天子」「アラベスク」「ツタンカーメン」などを代表作とし、
2007年に「舞姫テレプシコーラ」で
第11回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞したことで有名ですが、
じつは、
短編を多く書いており、
そちらに興味深い作品がたくさんあります。
短編の系統は、
一言で表現すると、
コワイ話…。
文字通り背筋がゾクゾクするような怖い話や、
人間の業の恐ろしさを描いた恐い話や、
最後に予想していなかった大ドンデン返しを仕掛けてある手強い話などなど…、
いろいろな種類のコワイ話ばかりですが、
おそろしいほど精緻な画と、
完成度が高いストーリー構成、
また独特の美意識や問題意識が貫かれており、
マンガというより芸術作品と呼んだ方がふさわしい作品ばかりです。
私は「夜叉御前」という短編を読んで、
彼女に魅了されてしまったのですが、
厳選された名作を毎月5〜6本ずつ読むことができるなんて、
なんという至福でありましょうか。
「山岸凉子スペシャルセレクション」は、
昨年12月発売の第1弾
「わたしの人形は良い人形」から始まり、
第2弾「汐の声」
第3弾「神かくし」までがすでに発売されております。
(私は、第3弾だけまだ入手しておりません)
「わたしの人形は良い人形は」は、
読んでいて、
思わず背筋がゾクゾクする瞬間を何度も経験する表題作の他、
人間の業の恐ろしさを鬼に例えた「鬼来迎」、
予想していなかったドンデン返しが仕掛けてある「ハーピー」、
ホラー調ながら胸暖まる「白眼子」などを収録。
「汐の声」は、
やはり背筋ゾクゾクの表題作や「天鳥船」、
これまたホラー調ながら最後は泣かせる「鬼」などを収録。
どちらも甲乙つけがたい名作選になっております。
私が山岸凉子作品の好きなところは、
その独特の淡い味わいの部分です。
これは画の話だけでなく、
これだけのコワイ話をじつに淡々と、
突き放したようにクールに語る口調を言っているのですが、
この淡さがミョーに心地よいのです、
ところが、
淡々と描かれているのに、
読後にズシンと心に残るというか…、
何か考えずにはいられなくなる、
この存在感。
これが山岸凉子ワールドです。
しかし…、
これは女性ゆえに描ける世界でしょうね。
倉橋由美子さんといい、
山岸凉子さんといい、
どうして女性はこんなにもコワイ話を書くことができるのでしょう。
早く第3弾を手に入れなければ…。(笑)
★2010/02/21 (Sun)
どうやら太宰治がブームのようで、
“ケタはずれのだめんず”などと言われていますが、
一方では“ケタはずれの文才”を持っていたわけで…、
それゆえにあの生き方が受け入れられているのだという、
もっともカンジンな部分が伝わっていないような気がする、
今日この頃です。
文学界には“だめんず”がたくさんおり、
種田山頭火などはその大御所的存在といえますが、
彼の美しい妻は、
生涯この“だめんず”と縁を切ることができませんでした。
大河ドラマ「龍馬伝」の視聴率が高いようですが、
坂本龍馬という人も、
出来の悪い末っ子だったと言われており、
周囲の女性からあれこれと世話を焼かれたようですが、
これもまた“だめんず”の匂いがします。
太宰の場合はルックスがよかったこともあるのでしょうが、
どうも基本的に、
“だめんず”は女性にモテるようですね。(笑)
さて、
その“だめんず”と正反対の存在として、
日本人に愛され続けているのが、
宮本武蔵です。
宮本武蔵については、
吉川英治の小説が一世を風靡したためか、
それが真実のような印象を受けてしまいますが、
実際は、
晩年以外はほとんど記録がなく、
詳しいことは不明だそうです。
ただ、
腕が立ったことだけは事実で、
生涯60数度の他流試合(もちろん真剣勝負)を経験し、
一度も負けたことがなかったということです。
最近では、
私の大好きな漫画家のひとり、
井上雄彦さんの「バガボンド」が宮本武蔵を描いておりますが、
(佳境に入ってきましたね〜)
この作品もベースは吉川英治版です。
ここで、
ストイックな求道者たる武蔵の対極として描かれているのが、
幼なじみの本位田又八で、
これがまた見事な“だめんず”ぶりを発揮しております。
我々日本人は、
武蔵の生き方に大いに共感を覚えるわけですが、
いやいや…、
ほとんどの人はこちらですよ、
という役を吉川先生に与えられたのが、
又八なのです。
おもしろいのは、
ここでも、
剣一筋の武蔵より、
“だめんず”の又八の方が、
女性との関わりが多いことです。
世の女性たちは、
武蔵のようなストイックなアウトローにあこがれつつも、
又八のような人間臭い弱さに安心感を抱くのでしょうね。
芸術家を目指していた私は、
退廃的なものを好んでいたので、
もちろん“だめんず”的な生き方にアコガレましたが、
こればかりは性格でしょうね…、
どうしても宮本武蔵になってしまいます。(笑)
いわゆる、ストイックな求道者…。
で、なんでも突き詰めすぎて、
そんな自分にイヤ気がさすことがしばしばあります。
なりそうでなれない“だめんず”…。
そう考えると、
これもまたひとつの才能といえるのでしょうか?
そうすると、
今の太宰治に対する評価は正しいのかもしれません。
つまり、
文学の才能よりも“だめんず”の才能の方が上だという…。(笑)
“ケタはずれのだめんず”などと言われていますが、
一方では“ケタはずれの文才”を持っていたわけで…、
それゆえにあの生き方が受け入れられているのだという、
もっともカンジンな部分が伝わっていないような気がする、
今日この頃です。
文学界には“だめんず”がたくさんおり、
種田山頭火などはその大御所的存在といえますが、
彼の美しい妻は、
生涯この“だめんず”と縁を切ることができませんでした。
大河ドラマ「龍馬伝」の視聴率が高いようですが、
坂本龍馬という人も、
出来の悪い末っ子だったと言われており、
周囲の女性からあれこれと世話を焼かれたようですが、
これもまた“だめんず”の匂いがします。
太宰の場合はルックスがよかったこともあるのでしょうが、
どうも基本的に、
“だめんず”は女性にモテるようですね。(笑)
さて、
その“だめんず”と正反対の存在として、
日本人に愛され続けているのが、
宮本武蔵です。
宮本武蔵については、
吉川英治の小説が一世を風靡したためか、
それが真実のような印象を受けてしまいますが、
実際は、
晩年以外はほとんど記録がなく、
詳しいことは不明だそうです。
ただ、
腕が立ったことだけは事実で、
生涯60数度の他流試合(もちろん真剣勝負)を経験し、
一度も負けたことがなかったということです。
最近では、
私の大好きな漫画家のひとり、
井上雄彦さんの「バガボンド」が宮本武蔵を描いておりますが、
(佳境に入ってきましたね〜)
この作品もベースは吉川英治版です。
ここで、
ストイックな求道者たる武蔵の対極として描かれているのが、
幼なじみの本位田又八で、
これがまた見事な“だめんず”ぶりを発揮しております。
我々日本人は、
武蔵の生き方に大いに共感を覚えるわけですが、
いやいや…、
ほとんどの人はこちらですよ、
という役を吉川先生に与えられたのが、
又八なのです。
おもしろいのは、
ここでも、
剣一筋の武蔵より、
“だめんず”の又八の方が、
女性との関わりが多いことです。
世の女性たちは、
武蔵のようなストイックなアウトローにあこがれつつも、
又八のような人間臭い弱さに安心感を抱くのでしょうね。
芸術家を目指していた私は、
退廃的なものを好んでいたので、
もちろん“だめんず”的な生き方にアコガレましたが、
こればかりは性格でしょうね…、
どうしても宮本武蔵になってしまいます。(笑)
いわゆる、ストイックな求道者…。
で、なんでも突き詰めすぎて、
そんな自分にイヤ気がさすことがしばしばあります。
なりそうでなれない“だめんず”…。
そう考えると、
これもまたひとつの才能といえるのでしょうか?
そうすると、
今の太宰治に対する評価は正しいのかもしれません。
つまり、
文学の才能よりも“だめんず”の才能の方が上だという…。(笑)
★2010/02/14 (Sun)
ふたたび、
『ゼム・クルックド・ヴァルチャーズ』の話題です。
どうやらコイツは、
とんでもない傑作のようで、
毎日、
全曲聴いていても、
まったく飽きることがありません。
6曲目の「SCUMBAG BLUES」(ヤなヤツのブルース?(笑)
はとくに印象的で、
ドスドス暴れるドラムの音が脳内に響きわたります。
どうすると、こんな音に録れるのだろうか?
ところで、
ネットで、
このアルバムに対する、
以下のようなコメントを見つけました。
「おそらくはセッション中に、バンドとしての“ケミストリー”を感じて、止まらなくなっちゃって、イケイケの状態で、未整理のセッションをそのままポンっと出しちゃいましたっ、という感じなんですね。で、どの曲もフックがないんですよ。」
このアルバムの特徴として、
各曲が定型的な楽曲形態をとっていないこと…、
つまり…、
サビがなかったり、
途中からどんどん曲が変わっていったり…、
が上げられます。
これは、
中期以降のZEPが多用した手法に似ていて、
彼らの『聖なる館』以降のアルバムでは、
リフ一発だけとか、
同じメロディの繰り返しとか、
いわゆるファンクの手法を取り入れたりとか、
とにかく既成概念を覆すような曲でいっぱいです。
いつの頃からか、
リフがあって、
歌1番〜サビメロディ、
リフ、
歌2番〜サビメロディ、
ギターソロ…、
最後はサビメロディを何回も繰り返す、
などという楽曲の定型が生まれたのでしょうか?
『ゼム・クルックド・ヴァルチャーズ』は、
見事にそれをブッ壊しているのです。
だから、ロック!なのです。
ロックとはもともと、
既成概念を破壊するムーブメントだったはず。
ひさびさに、
それを感じる作品に出会ったので、
私のアドレナリンが全開になっているというわけです。(笑)
で、
当のZEPのメンバーだった、
ジョンジーがいるわけですから、
そのへんは先刻承知の上で、
このように仕上げたんでしょうね…。
確信犯ってヤツだ。(笑)
大昔(といっても1982、3年頃?)
カーラジオから、
プリンスの「リトル・レッド・コルベット」が流れたきた瞬間、
思わず同乗者と、
「これ、サビしか思い浮かばなかったんだろうなぁ…」
と笑ったことを思い出しましたが、
つまり、
そういう場合はサビだけで曲にしてしまえばよろしいのです。
最近ヒットしている曲(とくに日本のモノ)などは、
まったく型にはまった曲の構成だけでなく、
同じような歌詞で、
同じような歌い方をしており、
私などは聴いていて、
退屈を通り越して、
苦痛すら感じることがあります。
そんな状況に風穴を開ける作品…。
もっと多くの人に聴いてほしいなぁ…っと思う今日この頃です。
『ゼム・クルックド・ヴァルチャーズ』の話題です。
どうやらコイツは、
とんでもない傑作のようで、
毎日、
全曲聴いていても、
まったく飽きることがありません。
6曲目の「SCUMBAG BLUES」(ヤなヤツのブルース?(笑)
はとくに印象的で、
ドスドス暴れるドラムの音が脳内に響きわたります。
どうすると、こんな音に録れるのだろうか?
ところで、
ネットで、
このアルバムに対する、
以下のようなコメントを見つけました。
「おそらくはセッション中に、バンドとしての“ケミストリー”を感じて、止まらなくなっちゃって、イケイケの状態で、未整理のセッションをそのままポンっと出しちゃいましたっ、という感じなんですね。で、どの曲もフックがないんですよ。」
このアルバムの特徴として、
各曲が定型的な楽曲形態をとっていないこと…、
つまり…、
サビがなかったり、
途中からどんどん曲が変わっていったり…、
が上げられます。
これは、
中期以降のZEPが多用した手法に似ていて、
彼らの『聖なる館』以降のアルバムでは、
リフ一発だけとか、
同じメロディの繰り返しとか、
いわゆるファンクの手法を取り入れたりとか、
とにかく既成概念を覆すような曲でいっぱいです。
いつの頃からか、
リフがあって、
歌1番〜サビメロディ、
リフ、
歌2番〜サビメロディ、
ギターソロ…、
最後はサビメロディを何回も繰り返す、
などという楽曲の定型が生まれたのでしょうか?
『ゼム・クルックド・ヴァルチャーズ』は、
見事にそれをブッ壊しているのです。
だから、ロック!なのです。
ロックとはもともと、
既成概念を破壊するムーブメントだったはず。
ひさびさに、
それを感じる作品に出会ったので、
私のアドレナリンが全開になっているというわけです。(笑)
で、
当のZEPのメンバーだった、
ジョンジーがいるわけですから、
そのへんは先刻承知の上で、
このように仕上げたんでしょうね…。
確信犯ってヤツだ。(笑)
大昔(といっても1982、3年頃?)
カーラジオから、
プリンスの「リトル・レッド・コルベット」が流れたきた瞬間、
思わず同乗者と、
「これ、サビしか思い浮かばなかったんだろうなぁ…」
と笑ったことを思い出しましたが、
つまり、
そういう場合はサビだけで曲にしてしまえばよろしいのです。
最近ヒットしている曲(とくに日本のモノ)などは、
まったく型にはまった曲の構成だけでなく、
同じような歌詞で、
同じような歌い方をしており、
私などは聴いていて、
退屈を通り越して、
苦痛すら感じることがあります。
そんな状況に風穴を開ける作品…。
もっと多くの人に聴いてほしいなぁ…っと思う今日この頃です。