忍者ブログ
「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
  ★ カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
  ★ フリーエリア
  ★ 最新コメント
[01/25 matsuZACK]
[01/23 shiba]
[01/02 matsuZACK ]
[01/02 ういん]
[12/27 shiba]
  ★ 最新記事
(02/16)
(02/15)
(02/13)
(02/06)
(01/30)
  ★ 最新トラックバック
  ★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
  ★ バーコード
  ★ ブログ内検索
  ★ P R
  ★ カウンター
  ★ お天気情報
[113] [114] [115] [116] [117] [118] [119] [120] [121] [122] [123]
★2024/11/24 (Sun)
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

★2010/08/01 (Sun)
最近は、
「暑い」と言いたくないですね。
いっそのこと、
「寒い寒い」とでも言ってやろうかと思う、
今日この頃です。(?)

それにしても、
最近の東京の暑さは異常です。
先週は出張で広島へ行ったのですが、
夕方になったら風が出てきて、
東京よりもずっとしのぎやすかったので驚きました。
これほど西に位置しているのに、
なぜ東京より広島の方が楽なのか?
アフリカから来た人が、
向こうより暑いと言っていたらしいのですが、
いったどういうことなんでしょう?
(↑これホントの話)

新潟コシヒカリの品質が落ちていて、
北海道が米の産地に適すようになってきたという話もあり、
本当に日本は熱帯化の一途をたどってしまうのか、
真剣に考えなければいけないことは確かなようです。

とはいえ…、
暑くて何も考える気がしませ〜ん…。

で…とつぜん話題が変わります。(笑)

前回、
ハートの件で話題に上った、
「カリフォルニア・ジャム2」ですが、
たしかに、
1974年に開催された「カリフォリニア・ジャム1」に比べると、
少々世間の扱い方がよくないようです。

「カリフォルニア・ジャム1」では、
ご存知のように、
当時ディープ・パープルに在籍していた、
リッチー・ブラックモアが、
不用意に近づいてきたTVカメラにギターを叩きつけ、
とどめにアンプまで燃やしてしまうという暴挙に出たおかげで、
トリに予定されていたELPが出演できず、
大問題に発展したというエピソードがあり、
映像作品も話題になりました。
それに比べると、
たしかに、
「カリフォルニア・ジャム2」は少々地味ではありますが、
主演ミュージシャンは当時を代表する顔ぶれで、
演奏自体も完成度が高かったのですが…ねぇ?

(↓リッチー御大の暴挙の部分だけを切り取った、「1」の映像です。)



テレビ放送で丁寧に紹介されたおかげで、
じっくり各ミュージシャンを見ることができたので、
今でも記憶に残っているのですが、
たとえば、
元パリスのギタリストだった、
ボブ・ウェルチが、
スティーヴィー・ニックスと歌った、
ヒット曲「エボニー・アイズ」とか↓



パリス…なつかしいですね。
ディティクティヴと並んで、
ZEPの後継者と言われていました。

デイヴ・メイスンもよかったなぁ。

それから、
リッチーほどではないけれど、
大暴れするテッド・ニュージェントとか↓



エアロスミスもよかったですね。
皮の上下に身を包んだジョーが、
アンペグの透明ギターでスライドを弾く、
「どろー・ざ・らいん」…、
よかったんだけど、
さすがに映像はないですね。
うむむ…残念。

そして、
あまりにもジミヘン・クリソツだった、
フランク・マリノの「パープル・ヘイズ」↓



完全収録盤を出せとは言わないけれど、
デジタル・リマスターぐらいはして、
綺麗な映像で再発売してほしいものです。

話題性は乏しいかもしれませんが、
1970年代中期に、
いきなり完成度を高めたROCKシーンを、
それなりに俯瞰できる、
すばらしいイベントであったことは間違いないわけで、
そのへんをぜひ再評価していただきたいものです。

これだけ、
いろいろなものが再発売されているのに、
やはり、
見落とされているものって、
あるんですね。

そういうものを、
克明に覚えている私って、
なんだか笑えるのですが…どんなものでしょう?(笑)
PR
★2010/07/25 (Sun)
暑い…暑過ぎる。
こんなに暑い夏というのも、
珍しいのではないでしょうか?

先週末、
仕事で新大阪へ行き、
もっとも暑い盛りの午後2時頃に新幹線を下車し、
目的地までのおよそ10分の道のりを歩いていたら、
「ううっ、まったく日陰がない!っ」(笑)

マジメな話、
溶けちゃうんじゃないか?と思うほど、
ハンパなく暑かったです。
職業柄、
真夏でもスーツを上下着ているのですが、
(もちろん、長袖の上着だよ)
今年はさすがに耐え難い…。
半袖&短パンで会社に行きたい、
などと真剣に願う今日この頃です。

こう暑いと、
ギターを弾く気がなくなるというか、
しばらく弾いてケースに入れておくと、
次に取り出したときに、
弦がサビサビになっていて、
もう使いものにならないというか、
チョーキングをすると指にサビがついて、
なんとなく痛がゆい感じが…。(笑)
毎回弦を張り替えろというのか?
なんという不経済な季節なのでしょう。

ということで、
ギターを弾く気にもならない今日この頃です。(笑)

前回、
スイートが紙ジャケにならないことに文句をタレましたが、
まだいましたよ、
なぜか名作群が紙ジャケにならない大物が…。

ハートはどうしたんだ?ハートはっ!

ハートは1980年代以降、
ネオ・ヘヴィ・メタ・ブームに乗って、
アメリカが誇る大物になりましたが…、
チッチッチ…甘いな。
本当に音楽的に価値があるのは、
それ以前の、
1970年代なんだぞっ。
そのわりには、
傑作アルバムがまるで粗略な扱いをされているのは、
どういうことじゃいっ?

まずは論より証拠で1曲。
1978年発表の『ドッグ&バタフライ』から、
タイトル曲です。(画像がなく音だけですんまそん)

「Dog And Butterfly」by HEART



いかがですか?
正確に言えば、
この人たちはアメリカではなく、
カナダのグループです。
そのせいか、
ヨーロッパ的な陰影というか、
アースティック・ギターを巧く使った、
独特のコード感覚と、
ZEP直系のヘヴィーなリズムがほどよくブレンドされた、
他に類を見ない、
独特の音楽性を誇っていました。

そして…、
まぁ…、
映像を見てください。
「バラクーダ」!

「Barracuda」by HEART



ヴォーカルとオベーションのアコギを持っている、
アン&ナンシー・ウィルソン姉妹の美しいこと。(笑)
そう、
ハートは美人姉妹中心のグループだったわけです。
メルヘンチックでヒラヒラした衣装がよく似合うこと。
じつは私、
ファンクラブに入っていたという、
恥ずかしい過去が…。(笑)

世間では金髪のナンシーが受けていたのですが、
私は黒髪のアンお姉さんの方が好みでした。
(いまだに、こういうネーさんは好きかも…(笑)

ファンクラブにはたしか、
高校2年から大学1年ぐらいまで加入していて、
湘南フェスのときに見に行ったんですね…これが。
で…ギターは俺の方がウマいぞっと思い、
渡米してハートのメンバーになるんだっと、
ワケのわかならないことを口走って、
周囲を混乱させたわけです。
(↑この裏情報は真実か?
リッチーやウリになりたかったんじゃなかったのか?(笑)

印象的だったのは、
1978年5月に開催された、
カリフォルニア・ジャム2の映像。
日曜日の午前11:30からテレビ東京で放映され、
それこそ、
息もしないで見入ったものです。(笑)

ZEPそのものの、
押し殺したビートに凄みを感じる、
「マジック・マン」と、
深みのあるアルペジオとファンキーさが同居する、
不思議な「リトル・クイーン」をどうぞ。

HEART「Magic Man」Live at CAL JAM 2



HEART「 Little Queen」 Live at CAL JAM 2



なんで初期のアルバムを再発しないのかしら?
よくわかりませんなぁ。
こうして考えてみると、
まだまだ紙ジャケ再発の可能性のあるミュージシャンは、
多数残っているかもしれません。

そういえば…、
カリフォルニア・ジャム2も、
マトモな扱われ方をしていないのでは?
う〜ん、次回のネタか?(笑)
それでは、
来週へつづく…。
★2010/07/18 (Sun)
ついに梅雨があけて、
本格的な夏がやってきました。
暑くて暑くて、
何もする気になりませ〜ん。(笑)

今回は暑さ対策ということで、
ボサノヴァとか、
レゲエとか、
ヴェンチャーズあたりの話をして、
気持ちだけでも涼しくなろうと思ったのですが、
とっつぜん、
そんな気がなくなりました。
(↑身内はよく知っている、お得意のドタキャンか?)

それは、
8月後半に、
例の紙ジャケ再発シリーズで、
エンジェルが出るという記事を目にしたからなのです。

エンジェル?
パンキー・メドウスかぁ…。(←知っている人は(笑)
キッスが在籍していた、
カサブランカ・レコードだったよなぁ。
当時(1976年頃)は、
悪魔(キッス)がいるから、
次は天使(エンジェル)か?
黒一色のキッスに対して、
白一色のエンジェルはあまりに短絡的に見え、
その上、
あのルックス…。
ところが、
アイドル路線だったわりには、
来日公演のチケットがまったく売れず、
おまけにプロモーターが倒産して、
日程途中で帰国してしまったという…。
お笑いネタにしかならないようなグループだったけど、
数年経ってから、
偶然ラジオで聴いたライブが、
意外にカッコよくて、
ビックリした記憶がある、
あのエンジェル?

(↓ちなみに、こんなヤツらです)


その『Live Without A Net』が出るなら、
予約しようかな?
などと…、
暑さでフヤけたオツムで、
なんの脈絡もなく考えていたら、
そうだ…、
そうだった、
スイートって、
まだ紙ジャケはおろか、
デジタル・リマスター盤も出ていなかったはず。
いったいどうなっているんだ?
スイートはどうした?
スイートは!

っと、
とつぜん、
スイートをはじめとする。
1970年代後半の、
グラム系キンキラ・ファッションの、
アイドル系グループたちを思い出してしまったのです。

このクソ暑いときに、
よりによって、
どうしてこんな暑苦しい連中をと思ったのですが、
いやいや、
逆療法という言葉もある通り、
暑い暑いと言って、
涼しげな方面へばかり逃げていたら、
枯れる一方になってしまうかもしれない。
ここは一発、
暑さを吹き飛ばす勢いで、
もっと熱くなってやろうとばかり、
このへんのお気に入りを探したところ、
あるわあるわ、
たくさん収穫があって、
うれしくなってしまいました。

まずは、
スイート、
同年代以上の人は覚えているかしら?
デフ・レパードがカバーしていた、
「アクション」です。(「Action」 by SWEET)



たしかに、
アイドルっぽいんですが、
この独特のヘヴィードライブ感がよくないですか?
ギターの音がカッコいいんですよ。
ちなみに、
この曲のシングルB面に収録されていた、
「メドウサ」(「Medussa」)というのが、
これまたとびっきりカッコいいのですが、
アルバム未収録のため、
いまだににCD化されず、
このままだと永遠に聴けなくなるおそれがあり、
たいへん残念です。

つづいて、
大ヒットした「フォックス・オン・ザ・ラン」。
(「Fox On The Run」)



どう?
よくないですか?
ちょっとシンセの音が昔っぽいけど、
それはご愛嬌ということで。(笑)

スイート再発してよーっ。
スイート。
誰かいっしょに署名でもしましょう。(笑)

当時のイギリスには、
このスイートと並んで、
スレイドという、
編成も音もよく似た、
アイドルっぽいスイートに対して、
お笑いっぽいスレイドと言われた人気グループがおりました。
(ギタリストが変な髪型→ここをクリックして中段あたりを参照)
このグループは、
後に1980年代に入ってから、
ヘヴィメタル系のグループに、
よくカバーされていました。

私がもっとも好きな曲はこれです。
(「Mama Wear All Crazee Now」 by SLADE)
※ちなみに、CrazeeはCrazyの間違いではありません。
 この人たちはわざとこんな表記を使うのです。



この曲は、
1977年のキッス初来日のときに、
オープニングのSEとして流れた曲で、
長いこと誰の何て言う曲か探したものです。

いいなぁ…。
やっぱりグラムロックはいいですよ。
キンキラ賛成!
ロックは派手でなくちゃっ!
暑苦しくてもいーじゃんっ!
枯れてなどいられるかーっ。

そうだ、
こうなるともう一人、
スージー・クアトロを忘れてはいけない。
というわけで、
「Tear Me Apart」 by SUZI QUATRO
※邦題は、「恋はドッキリ」っつーんだよ。(笑)



カワイイよね?
楽曲はシンプルでいいですね。
アイドル侮るなかれです。
覚えやすいメロディは永遠のテーマでしょ?
やっぱこの路線で行くべきかな…、
LOOSE CONNECTIONは?(笑)

スイートとスレイドはイギリス、
スージー・クアトロとエンジェルはアメリカですが、
ほぼ同じ時期に、
同じようなグループが、
同じような音を出していたことは、
おもしろい事実で、
この後はクイーンがブレイクするわけですが、
クイーンもまた見事に、
このへんのイメージを引きずっていると思いませんか?

そして、
1977年を過ぎると、
イギリスはパンク一色になってしまうわけで、
いわゆる、
大きなムーブメントの端境期に、
小さく咲いたニッチなムーブメントだったわけです。

エンジェルは少々手遅れな時期だったんでしょうね?

ところで、
CD予約するのはどうしようかな?
ラメ入りの衣装もどうしようかな?(笑)
★2010/07/11 (Sun)
暑いですね…。
年々、夏が苦手になっている私です。
今年は5月頃に、
中玉のトマト(スイートトマトというヤツ)を庭に植えておいたら、
最近になって実のなることなること…。
2株植えただけなのに、
まだ青いヤツを入れると120個以上の実がついており、
赤く熟したモノを片端から食べまくっております。(笑)
何も世話をしないのに、
こんなにたくさんの実がなるとはトマトは偉いなぁ…、
これからは毎年植えようかしらん。
(じつはトマト好きだったりして)

さて、
暑くて思考回路が止まりがちなだけでなく、
紙ジャケラッシュで少々食傷ぎみになっており、
今回は音楽以外の話題を展開しようと思っております。

音楽の次に私が好きなモノと言えば、
これは迷うことなく鉄道です。
最近は「鉄」とか言われて、
男女を問わず秘かなブームになっているようですが、
私もご多分に漏れず、
小学生時代からの筋金入りの「鉄」です。

ただ「鉄」は奥ゆかしいのか、
その趣味が知られることを恥ずかしいと思うのか、
あまり声を大にして主張しないので、
私同様、
“実は”という人が多いようです。

「鉄」がバレルのは、
出張や旅行に行って、
珍しい車両やマニア受けのする路線にお目にかかったとき、
思わず興奮を抑えられなくなって、
「おおーっ」などと雄叫びを上げてしまう瞬間で、
そういう機会がなければ、
なかなかわからないものです。

私の場合も、
どこかへ行くたびに、
一人ずつ、
私の「鉄」を知る者が増えていくようです。(笑)

「鉄」と一口に言っても、
その中身はたいへんバリエーションに富んでおり、
ある者は路線に興味があり、
またある者は沿線の景色だったり、
はたまた車両であったり、
廃線マニア、駅弁マニア、
蒸気機関車が好きだったり、
気動車が好きだったり、
貨物しか興味がなかったり、
いろいろコダワリがあるのです。

私の場合は、
ズバリ「車両」そのもので、
○○鉄道の○○形式がさぁ…、
という話題で盛り上がったりするタイプです。
だからかもしれませんが、
小学生時代は鉄道模型を集めており、
今でもいずれは再開してやろうと企んでいるわけです。

私が好きな「車両」は、
旧型の電車、
昭和30~40年代にはまだたくさん残っていた、
リベット熔接でゴツゴツした、
釣掛け動力をゴーゴー響かせる、
旧型電車です。

最近これらは、
ほとんど見かけなくなったので、
私の「鉄」もイマイチ乗りが悪いのですが、
今、
まったく冷房化されていない、
旧型電車がホームに入ってきたら、
利用客は引くでしょうね。
つまり、
快適さとおもしろさは別個のモノということ…。

旧型電車の次に好きなのは、
地方のローカル線で走っている、
これまた旧型の気動車なのですが、
これも最近ほとんど見かけなくなっており、
さらに私の「鉄」はノリが悪くなるというわけです。

車両以外だと、
私は、
一人で知らない街を訪れるのが好きで、
路線や沿線の光景などにも興味があります。

私のような「鉄」は、
車両を識別できるので、
どこへ行っても路線を乗り間違えることはなく、
また路線網に詳しいので、
出張や旅行の計画は緻密を極め(笑)、
およそ女性陣から見ると、
たのもしいことこの上ないようです。

最近、
何かで「鉄」は出世するらしいという記事があって、
理由が語られていたのですが、
その緻密な計画性にスポットが当てられておりました。
そう言えば、
企業の御偉方には「鉄」が多いかも…。

鉄道模型はそろそろ再開したいのですが、
なにしろ輸入ギターが楽に買える値段で、
4両し買えなかったりして、
今は両者を秤にかけると、
どうやらギターが勝ってしまうようです。(笑)

今回は、
知らない街を一人で旅しているような気分を味わえる、
ケミカル・ブラザースの、
「Star Guitar」のPVを楽しんでください。
鉄道の車窓からの景色で構成されている映像は、
ROCKのPVではたいへん珍しいのですが、
この哀愁あるメロディと夕暮れの光景は、
ミョーに胸に迫るものがあって、
なかなか秀逸な一品だと思います。

誰か「鉄」仲間はいないかな?(笑)


★2010/07/04 (Sun)
バカボンから、
友達がパパのボーナスで何か買ってもらったことを
教えてもらったパパ。
さっそくケーキ屋さんへ駆け込み、
手にしたものを示して言ったものです。
「ボーナスなのだっ!」
バカボンのパパが持っていたのは、
棒にナスをさしたものでした…。(笑)

「天才バカボン」の一コマですが、
いいなぁ…このくだらなさ。
ボーナスという、
曖昧なくせに
やけに存在感と説得力のあるものを
端的に表現している。
さすが…赤塚先生。

今年もボーナスが出ました。
当社は他の企業より早くて、
6月30日が支給日なのです。
考えてみれば、
大学を卒業して四半世紀以上、
ボーナスをもらわなかった年はなく、
もはや当たり前のように、
この、
とってつけたような収入の恩恵にあずかっています。

そして、
世間も、
ボーナスを当てにして、
セールだのバーゲンだのを毎年展開するというわけですが、
「紙ジャケ再発シリーズ」もご多分にもれず、
毎年7月頃が目玉商品のピークになります。

今年の目玉は、
少し前に発売された、
ローリング・ストーンズの
『メインストリートのならず者』だったと思うのですが、
私はこのような企画の場合、
ボーナストラックが収録された再発盤は避けて、
できるだけオリジナルに忠実なヴァージョンを選ぶようにしています。
ということで、
『メインストリートのならず者』はごく当たり前の、
2010年リマスター紙ジャケSHM-CD仕様を選んだのです。

ところが…、
今回の再発盤はオリジナルに忠実ではなく、
LP2枚組の内容がCD1枚にすべて収録したものでした。
これには、かなりガッカリしましたね。
『蠍団爆発』のように忠実に再現してほしかった…。
2枚組は2枚でなくちゃ、気分が出ないのだ。

『メインストリートのならず者』は、
18〜19の頃、
それこそ毎日のように聴いていたアルバムで、
当時は、
これこそストーンズの最高傑作だ、
とあちこちでわめいていたものです。

何が最高と言って、
ストーンズという、
得体の知れない怪物の正体がわかるアルバム…。
とくに、
キース・リチャーズの本音がよくわかるアルバムだからです。

ダラダラとルーズなセッションのようだけど、
適度な緊張感と、
適度な完成度、
そして適度な妖しさでいっぱい。
これはみんな当時のキースのオツムの状態。
ミックやチャーリーが途中で辟易したという、
キース中心に動いたスケジュール。
(重度のヘロイン中毒だったんだよね)
それを丸ごと詰めて、
2枚組という大判振る舞いに出た、
ストーンズのアルバムにしては珍しい、
戦略性も計画性もない作品。

ファンにとっては、
それこそボーナスみたいな作品だったんですね。

今回、
このタイミングでひさびさに聴いた、
『メインストリートのならず者』。
けっして飼いならすことができない、
ストーンズの野生の部分が充満した作品。
ボーナスというものをもらうたびに、
世間に飼いならされていくように思える自分に、
ちょっとした嫌悪感と違和感を感じたおかげで、
いつもより胸に沁みたようです。

当時は、
こんな中年になるとは思ってもみなかったもんなぁ…。
でも、
収入がなければこのCDも手に入らないわけだし…、
人生というものは難しいものです。
50を前にして、まだまだ修行中。(笑)


↓まぁ…こんなときはキース親父が歌う「Happy」を聴くのだ。



↓あまりの格好良さにもう一発なのだ。



これでいいのだ。(笑)
忍者ブログ★ [PR]

★ ILLUSTRATION BY nyao