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「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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  ★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2011/11/06 (Sun)
前回、
THE WHOとピート・タウンゼントの話をしましたが…、
ピートといえばSG。
1970年頃の彼が愛用していた、
ギブソンSGの話をしないわけにはいきません。



アコガレたものです。
この赤いボディ。

ピートは、
THE WHO初期の頃、
フェンダー・ストラトキャスターを愛用していたのですが、
1967年頃からギブソンSGを使い始めます。

彼が使っていたのは、
シングルコイルのP-90ピックアップが2基搭載された、
スペシャルというタイプで、
ハムバッカーが搭載されたスタンダードは使っていなかったようです。



ですから、
『ライブ・アット・リーズ』で聴かれる、
極上のギタートーンは、
じつは、
シングルコイル仕様のSG+ハイワットの音だったんですね。
ハムバッカーで再現しようとしても、
なかなかああいう感じは出ませんよ。
(歯を食いしばるような音、とでも言いましょうか…)

ところで、
SGと一口に言いますが、
じつはいろいろなバリエーションがあって、
モデルによってかなり仕様が違っています。

私が10代の頃アコガレたのは、
1960年代初期のスタンダードで、
板バネ式バイブローラアームのついたタイプでした。



これは、
1978年頃、
フランクマリノが使っていたタイプで…、
彼はこのアームをガンガンに使って、
ジミヘンの曲をやっていましたが、
その映像が衝撃的で、
1回使ってみたいなぁ…と思うようになったものです。

このタイプは、
クラプトンがクリーム時代に使っていた、
サイケデリックペイントのものと同じ仕様。
これも強烈でしたが、
今ではギブソンカスタムショップで、
完全再現モデルが手に入ります。



SGの使い手として、
ピートと並び有名なのは、
AC/DCのアンガス・ヤングですが、
彼の場合はルックスよりも音が印象的で、
キメの細かい、
極上のトーンで鳴らしています。
それこそ、
信じられないくらいいい音なのですが、
ラフなライブのイメージのおかげか、
なかなか語られることが少なく残念です。

それから、
個人的には、
アラン・ホールズワースがテンペスト時代に使っていた、
カスタム3ピックアップ、
トレモロアーム付き、
ホワイト仕様のタイプも好きです。
指板がエボニーという点でポイントが上がります。



このタイプ、
じつはキース・リチャーズが使っていたようで、
何枚か画像を手に入れましたが、
これもカッコいいですね。



あとは、
ピートが使っていたタイプで、
1ピックアップのジュニアというのが、
ちょっと小粋でよいのです。
プリテンダーズのクリッシー・ハインドがデビュー当時、
ホワイトのヤツを使っていましたね。



そうそう、
ジミー・ペイジが使っていた、
6弦と12弦のダブルネックもありましたね。
これもカッコよかったけれど、
重いし、
持ち運びは大変だし、
実際に使うのは大変だよなぁ…。



さて、

これだけ好きなギターなんだから、
とーぜん使ったことがあるんでしょう?
と尋ねられそうですが…、
ご期待通り、
5年近く使ったことがあります。

それは、
20歳ぐらいのときに、
知り合いから、
50,000円という格安価格で、
当時の標準機種であった THE SGというのを手に入れたのですが…、
正直な話、
これは使えなかったですね。



まず、
ウェイトバランスがよくない。
ボディが信じられないくらい薄い上に、
ものすごく軽いから、
ストラップを下げた状態で両手を上げると、
あらら~ギターはヘッド側に傾いてしまいます。

まず、これが頼りなくて…。

後で聞いた話では、
このウェイトバランスをとるために、
板バネ式のアームを付けるようになったとか…。
たぶん、
前述のホールズワースやキースが使っていた、
3ピックアップ、アーム付きだと、
かなりこの問題は解消されているのでしょう。

一方、
音はといえば、
コモるというか、
低音の抜けが悪いというか、
かなりキメの粗い音で、
エフェクターの乗りも悪く、
どうしても自分の欲しい音に近づいてくれませんでした。
アンガスはどうやって、
あんなトーンを出しているのでしょう?

私は、
最初に手にしたギターがレスポールだったので、
ギブソン系を手にすると、
どうしても比較してしまいます。
あの安定感と低音のトーンは、
他のギターでは再現できない…、
というより、
求めてはいけないものなんですけれどね…。

結局、
すでにストラトがメインになっていた時代に、
数年にわたって悪戦苦闘し、
ついにギブソン・ファイヤーバードを買う際に、
頭金の足しにするために売り払ってしまいました。

その後も見るたびに、
いいなぁ~とは思うものの、
どうもこの件がトラウマになって、
なかなか手に入れる勇気が出ません。

また、
最近では、
新品もヴィンテージも、
かなり値段が上がっていて、
新品で50万円程度、
ビンテージでは70~100万円は用意しないと、
手に入れることができなくなっています。

SGスペシャルについては、
ピートがあの時代に、
ステージで壊しまくったおかげで、
圧倒的の本数が少ないとか…。
いやマジメな話ですよ。

などと言っていたら…、

つい、
この数ヶ月前のこと…、
グレコがコピーモデルを復活させたらしく、
なんと、
SGも、
3つのタイプが
8万円程度で販売されているではあ~りませんか…。

これは…、
1本ほしいなーっ(笑)

最近は、
ジャズで使える、
セミアコかフルアコがほしいなぁと思い、
せっせと軍資金を貯めていたのに。
また悪いクセで、
衝動買いをしてしまいそうな雰囲気が…。

使えないギターばかり増えてもしょーがないんだけど…、
まぁ、
ギターなんで、
そんなものかもしれませんね。

来年の今頃、
SGを手にしていたら…、
大笑いですよ(笑)
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★2011/10/30 (Sun)
ひさしぶりで、
紙ジャケ再発シリーズをチェックしたら、
年末に THE WHO が予定されていることを知りました。

しかも今回は、
前回逃してしまった、
『THE KIDS ARE ALRIGHT』がラインアップされているではありませんか…。

よく聴いたなぁ…。
コイツのおかげで、
私のギタープレイは大きく変わったんだ…。

そういえば…、
以前書いていた、
『私の人生を変えたアルバム』の、
次の話題にしようと思っていたんだよなぁ…。

あれは、
あのまま進んでいなかったんだけど…、
最近ネタがなくなってきたから、
もう一度取り組んでみようかな?

ということで、
今回は、
たいへん短絡的でありますが、
『THE KIDS ARE ALRIGHT』紙ジャケ再発を祝して、
中断していたシリーズを再開しようと思います。

題して『私の人生を変えたアルバム』⑪

--------------------------------------------------------

私的ロック評論シリーズの第11弾です。

第11回は、
THE WHOの『THE KIDS ARE ALRIGHT』です。



『ザ・フー/キッズ・アー・オールライト
(THE WHO/THE KIDS ARE ALRIGHT』
(1979年発表)

SDE1
マイ・ジェネレーション
 (My Generation)
アイ・キャント・エクスプレイン
 (I Can't Explain)
ハッピー・ジャック
 (Happy Jack)
恋のマジック・アイ
 (I Can See For Miles)
マジック・バス
 (Magic Bus)
不死身のハードロック
 (Long Live Rock)

SDE2
エニウェイ・エニハウ・エニホエア
 (Anyway, Anyhow, Anywhere)
ヤング・マン・ブルース
 (Young Man Blues)
マイ・ワイフ
 (My Wife)
ババ・オライリィ
 (Baba O'Riley)

SDE3
ア・クイック・ワン
 (A Quick One While He's Away)
トミー・キャン・ユー・ヒア・ミー
 (Tommy, Can You Hear Me?)
スパークス
 (Sparks)
ピンボールの魔術師
 (Pinball Wizard)
シー・ミー・フィール・ミー
 (See Me, Feel Me)

SDE4
ジョイン・トゥゲザー
 (Join Together)
無法の世界
 (Won't Get Fooled Again)

私は、
このアルバムと同名の映像によって初めて、
ザ・フーの全貌を理解しました。

いや私だけでなく、
多くの日本のファンにとっても、
ザ・フーがどのようなグループであるかを、
知ることができた作品だったのではないでしょうか。

ただし皮肉なことに、
その時すでにオリジナルメンバーである、
キース・ムーンはこの世を去っていたのです。

我々日本に住んでいる、
ザ・フーのファンにとって最大の不幸は、
オリジナルメンバーによるライブを
リアルタイムに体験できなかったことです。

これによって、
日本でのザ・フーの評価は、
欧米と比較して、
著しく低いものになっています。

私が初めてザ・フーを知ったのは、
中学の頃に見た、
映画『ウッドストック』の中ででした。

白くハレーションを起こしたような画面に、
SGを抱えたピートが跳ねる…、
西部劇に出てくるようなピラピラしたジャケットを着た
ロジャーがマイクを振り回す…。

そして、
派手なフロント2人を支える、
やたら手数の多いドラムと、
とにかく弾きまくるベース…。

意外に美しいコーラスワークを聴かせ、
それと対極の歪んだ音で盛り上げ、
最後にギターを叩きつける…。

それは、
暴力的なハードロックを好む少年には、
たまらない衝撃でした。

映画の後でさっそく、
ザ・フーのレコードを探したのですが、
近所のレコード屋には置いておらず…。
じつは、
当時の日本では、
彼らの主要アルバムは国内盤として発売されていなかったのです。

その後、
『ライブ・アット・リーズ』を入手したのですが、
何となく中途半端な内容で、
(LP時代のB面がよろしくないですね…
ウッドストックの演奏と違ったアレンジになっているし)
どうにもあの衝撃が蘇らず、
不完全燃焼状態に陥り…。

さらに、
スタジオ盤のベストアルバムを見つけたのですが、
これが、
「別のバンドか?」と思えるほど綺麗な録音で、
(よーするにチンマリした音)
シャレでなく、
「キミたちは何者?」と疑惑を持つに至り…。

私は徐々に、
ザ・フーから興味を失っていきました。

ザ・フーはスタジオとライブを、
完全に別物として考えており、
スタジオに入ればテクノロジーを駆使し、
とにかく凝りに凝った音を作ります。

また、
楽曲がストーリー性を持っているので、
ベストアルバムのような形で切ってしまうと、
かなり説得力に欠けてしまいます。

ライブは『ウッドストック』のように、
暴力的な方向へ振り切っているのですが、
これも音だけではイマイチ伝わりきらず。

つまり、
非常にフトコロの深いバンドだったのですが、
それが当時の断片的な情報だけでは伝わりきらず、
ザ・フーに対する私の渇きは、
けっして癒されることがなかったのです。

それをすべて解消してくれたのが、
この『キッズ・アー・オールライト』の音と映像でした。
ここに至って私は、
ザ・フーの本当にスゴさを理解することができました。
そして彼らは、
私の音楽人生でもっとも重要なグループのひとつになったのです。

当時の私は、
エキセントリックでテクニック志向のギターを追求することをやめ、
コードやカッティングのおもしろさにハマっていました。
『キッズ・アー・オールライト』のリリースは、
ちょうどこれにピッタリのタイミングでした。

私はとにかく熱心に、
ピート・タウンゼントのギターを研究しました。

ピートのギターの特徴は、
まずその独特のコード感覚にあります。
ロックの楽曲ではあまりお目にかかることのない、
7th系のコードやそれにテンションを加えたコードや、
(とくに、sus4をロック全体に響かせました)
ペダルポイントといった技を、
(※コードに関係なく1つの音をずっと鳴らし続けること)
絶妙のタイミングで放り込んできます。

そして、
あの激しいステージがそうさせるのか、
それらの複雑なコードを、
じつに簡単な、
楽な抑え方で鳴らしてしまいます。

とにかく、
開放弦の使い方がうまくて…、
開放弦というのは、
ギターにだけできる音の鳴らし方なので、
(※どこも抑えず弦を鳴らすこと)
表現を変えると、
ギターという楽器の特性を知った鳴らし方ができる、
ということになりますが、
これにはたいへん影響を受けました。

ステージアクションの方は、
とりあえず挑戦してみたのですが、
有名な、
腕を風車のように回してギターを弾く…、
高校の頃に、
レスポールであの奏法に挑んだところ、
見事に右手親指の爪をハガし、
それ以来そちらの方はあきらめてしまいました。

ピートは、
ストラトだろうが、
SGだろうが、
レスポールだろうが、
果てはダブルネックのギターでも、
ブンブン腕を振り回して、
涼しい顔をしているので、
こちらもたいしたモノです。

今聴くと、
初期の LOOSE CONNECTIONの楽曲には、
ピートからいただいたネタが
あちこちにちらばっていることがよくわかります。

私のコード感覚、
そしてカッティングのセンスは、
CHAR、POLICEのアンディ・サマーズ、
RUSHのアレックス・ライフスン、
そしてピート・タウンゼントによって作られたのです。

さらに、
彼らのプレイを研究し、
コードについて知れば知るほど、
和声や音楽理論を学ぶ必要性を痛感し、
20歳頃になってはじめて、
独学ではあるものの、
音楽理論について勉強するに至るのでした。

『キッズ・アー・オールライト』では、
もちろんあのウッドストックのハイライト、
「スパークス」
「ピンボールの魔術師」
「シー・ミー・フィール・ミー」
も素晴らしい出来ですが、
『ライブ・アット・リーズ』より凶暴な
「ヤングマン・ブルース」、
そしてアコースティックなのに凶暴な
「マジック・バス」が
私にとってのベストチューン。

そして音を聴くと、
あの映像が見たくなり…、
お茶目で憎めない奇人変人、
キース・ムーンの天使のような笑顔に会いたくなります。

すでに半分のメンバーが亡くなっても、
耳が聴こえなくなっても、
いつまでも続いている THE WHO。
全員クタバルまで、
ロックンロールを続けてほしいものです。

★2011/10/16 (Sun)
先週はひさびさの3連休で、
羽を伸ばし過ぎたのか、
すっかり更新を忘れてしまいました(笑)

早いもので、
もう今年も3/4が過ぎ、
最終コーナーにかかろうとしております。

例年この時期になると、
年末恒例の「忘年会LIVE」に備え、
バンド活動の密度が濃くなるのですが…、
今年はいつにも増して…、
音を出す間隔が大きく空いてしまっています。

昨年は、
11月にベーシストが体調を崩して入院し、
急遽、
編成をトリオにして、
選曲をすべて変更するという荒技に出ました。

その後、
今年に入って、
めでたく彼が復帰し、
2月の段階では、
新曲のインスピレーションも豊富で、
「今年はいけるぞーっ」と思っていたら、
3月に震災が…。

それから数ヶ月は、
計画停電やらもあって、
世情が不安定だったおかげで、
バンド活動は中断。
私はひとり、
JAZZギターのレッスンに明け暮れていました。

その後、
夏前にリセットを図ろうとしたのですが、
そうしたら今度は、
メンバーのプライベートでアクシデントが続き、
秋風が吹く頃には、
2月のインスピレーションはどこへやら、
イマジネーションとモチベーションを持続するのは、
いかに難しいことかを痛感しながら、
今に至っているという状況です。

我々のお年頃で、
副業の音楽活動を維持することは、
かなり難しいことなんですね。

普通だったら、
とっくに、
活動をやめて解散状態になっていることは間違いないのに、
内輪の集まりとはいえ、
定期的な演奏の機会…、
つまり、
年末に「忘年会ライブ」があるおかげで、
首の皮一枚状態になりながらも、
どうやら続いています。

これはスゴいことかもしれません。

感謝すべきことですね。

で…今年の音はどうなの?
ということですが…、
これが意外とおもしろい音になっているかもしれません。

私はすっかり家にこもっていたおかげで、
またオタッキーというか、
マニアックな音楽の聴き方を復活させ、
JAZZからワールドミュージック…、
とくに1980年代から2000年をなぞるように、
ラップだレゲエだと
いろいろジャンルな音に触れていたためか、
すっかり引き出しが満タンになりました。

最近になって、
JAZZギターのエッセンスを含め、
これらの音を少しずつ表現できるようになってきています。

そして少なくとも、
今年の初めにあったインスピレーションは、
4人のメンバーのアタマの中から
完全に消え去ってはおらず、
ブスブスとくすぶっているみたいです。
(あしたのジョーか?)

前回、
音を出した際に、
そのブスブスとくすぶっていたものが、
炭火のように、
もう一度燃え始めているのを感じました

こういう1年だったからこそ出てくる音…、
どうやらそんなものがあるようです。

我々は、
そのへんの親父バンドのように、
かつての名曲を演奏したり、
どっかのバンドのフルコピーをしているわけではなく、
常にオリジナル作品を意識しているので、
キツいことはキツいのですが、
このように、
その年を反映させた音が出てくるおもしろさはあるわけです。

ということで、
今年の我々を見に来る方は、
もしかしたらおもしろいかもしれない…、
ぐらいの気持ちで来ていただけたら、
きっと損はしないと思いますが、
さーて、
どーなりますかなー?(笑)

ちなみに、昨年の勇姿だよ↓

★2011/10/02 (Sun)
今年は、
3月に大震災、
そして私の会社では、
9月に未曾有の事故を起こし、
生涯忘れられない年になりそうです。

9月はほとんど休みを取れず、
事故対応に追われることになったのですが、
まだまだ予断を許さないとはいえ、
ここへ来て、
ようやく一息つけられるようになりました。

さすがに…、
ちょっと疲れましたね。

このタイミングで何か聴こうと思い、
あれこれと迷ったあげく選んだ1曲が、
「プカプカ」でした。
結局、
毎日こればかり聴いています。

こういう時は、
適度に力の抜けた、
日本語の曲がよいみたいですね。


「プカプカ」(作詞/作曲:西岡恭蔵 1972年発表)

俺のあん娘はタバコが好きで
いつもプカプカプカ
体に悪いからやめなって言っても
いつもプカプカプカ

遠い空から降ってくるって言う
「幸せ」ってヤツがあたいにわかるまで

あたいタバコやめないわ
プカプカプカプカプカ

俺のあん娘はスウィングが好きで
いつもドゥビドゥビドゥ
下手くそなスウィングやめなって言っても
いつもドゥビドゥビドゥ

あんたがあたいのどうでもいい歌を
涙流すまでわかってくれるまで

あたいスィングやめないわ
ドゥビドゥビドゥビドゥビドゥ

Ah
俺のあん娘は男が好きで
いつもウフウフウフ
おいらのことなんてほったらかしで
いつもウフウフウフ

あんたがあたいの寝た男達と
夜が明けるまでお酒飲めるまで

あたい男やめないわ
ウフウフウフウフウフ

俺のあん娘は占いが好きで
トランプスタスタスタ
よしなって言うのにおいら占う
おいら明日死ぬそうな

あたいの占いがピタリと当たるまで
あんたとあたいの死ぬ時わかるまで

あたいトランプやめないわ
スタスタスタスタスタ



ユーモアの中にある哀愁というか、
悪女の中にあるかわいらしさとか、
いろいろ奥深いものを、
サラッと歌っているところが秀逸です。

何回も聴いていると、
なんだか胸にジーンと来るものを感じてしまいます。

名曲たる所以でしょうね。

フォークソングなんだけど、
どことなく、
ブルースっぽい感じがするのは、
大阪という土地柄のせいでしょうか。

残念ながら、
作者の西岡恭蔵氏は、
数年前に自殺。
すでにこの世の人ではありません。

また、
この曲で歌われている女性にはモデルがおりまして、
1970年代に活躍した、
ジャズシンガー/女優の、
安田南さんと言われております。

この人は、
私が中学から高校の頃、
ラジオのパーソナリティをやっていた記憶がありますが、
1日に缶ピースを100本(!)、
ほとんど口からタバコを離さなかったそうで、
それがこの曲のタイトルの由来です。

また、
彼女が1977年の発表した『Some Feeling』は。
矢野顕子『Japanese Girl』
吉田美奈子『フラッパー』
荒井由実『ミスリム』
と並ぶ、
日本女性ヴォーカリストの傑作と言われております。



けっこう、男前かも…(笑)

あまり歌が上手い方ではないようですが、
感性がスゴいらしくて、
一度耳にすると忘れられないとか…。
1回聴いてみたいのですが、
LPもCDも、
中古でプレミアがついておりまして、
購入するには少々勇気が必要かも。

この方も現在は消息不明。
ある筋からの情報では、
すでに他界しているということ。

時の過ぎるのは早いもので、
1970年代は遥か彼方になってしまいました。

でも、
名曲はいつになってもいいものです。

2011年に、
この曲で癒されることになるとは…、
夢にも思いませんでしたよ。(笑)
★2011/09/25 (Sun)
トラブル対応で、
2週続きの休日出勤です。

こんなに仕事をすることは
あまりないので、
たまにはいいかぁ…
っと思っていたのですが、
さすがにグッタリしてきました(笑)

記事を書く気力がわかない、
というか…、
前向きな日々を送りたいものです。
♪サラリーマンは気楽な稼業と
きたも〜んだ〜♪
ホントかな?(笑)
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★ ILLUSTRATION BY nyao