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「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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  ★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2009/06/21 (Sun)
雨の多い季節になりましたね。
雨が降ると憂鬱な気分になるばかりか、
外出する気力が失せるので困ります。

そんな雨ですが、
芸術的な観点から見ると、
たいへんオイシイ題材のようです。

ロックの分野も例外でなく、
「Rain Dances」(CAMEL)
「Rainy Day Women」
「Hard Rain's A Gonna Fall」(BOB DYLAN)
「Rain Song」(LED ZEPPELIN)
「Rainy Day, Dream Away」(JIMI HENDRIX)
「Rain」(URIAH HEEP)
ちょっと見回しただけでも、
これだけ雨をタイトルにした曲が並びます。

雨はそのイメージから、
涙や、
記憶や思い出を洗い流すもの、
に例えられることが多いようです。
たしかに、
雨=失恋というイメージは強いですね。

私がもっとも好きな、
雨をタイトルにした曲は、
バート・バカラックが作曲し、
BJトーマスが歌った、
「Raindrops Keep Fallin' On My Head」、
邦題「雨にぬれても」、
映画『明日に向かって撃て』の挿入曲として、
大ヒットした曲です。

少し哀愁のある、
印象的なメロディと、
オシャレなアレンジが素晴らしく、
この曲を聴くと、
なぜか、
雨の中、
傘で遊んでいる女の子の姿が浮かんできます。

『明日に向かって撃て』は、
私の大好きな映画のひとつで、
私はこの映画を見るたびに、
“青春の終わり”、
“時の移り変わり”を想い、
胸が熱くなります。

とくに、
エンディングの映像が印象に残ります。
あれは、
青春のきらめきと現実の残酷さを象徴した、
素晴らしいカットです。

「雨にぬれても」は、
映画の前半の終わりあたり、
ポール・ニューマンとキャサリン・ロスが、
自転車で戯れるシーンで流れるのですが、
何回も見ているうちに、
このちょっとお気楽な歌詞が、
エンディングを際立たせる伏線になっていることに、
気がつきます。

名画の影には名曲の存在があるものです。

さて、
憂鬱な雨の季節に、
そんな曲を聴きながら、
窓辺で頬づえをつき、
一日ぼんやりと過ごす…、
なんて、
自分が映画の主人公になったみたいで、
いいかもしれません。

人は、
何かツライことがあったとき、
自分を劇中の主人公と化すことで、
悲しみや辛さを乗り切ろうとするようです。

憂鬱な雨の季節だからこそ、
そんな過ごし方もあるかもしれませんね。


↓で、キーフの名作『AFFINITY』である。



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