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「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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  ★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2021/08/01 (Sun)
さて…

新型コロナウイルスだけでなく、
諸々の事情(?)により、
対外活動を自粛せざるを得なくなったおかげで、
音楽を聴くことが多くなっていた今年の前半ですが、

春からしばらくの間、
2006年に発売された、
ユーライア・ヒープの紙ジャケシリーズの収集に没頭し、
デビューから1978年まで…
いわゆるバンドとして機能していた全盛期の、
13枚のアルバムを揃えるに至りました。
(しかも、ほぼ新品ばかりで…)

高校時代の一時期、
パープルよりヒープになりたいと思ったほど、
思い入れのあるバンドなので、
ここで少しレビューをしてみようかと思います。

ユーライア・ヒープは、
メンバーチェンジが激しいのですが、
サウンドのキーになる、
ベーシストを軸に見てみると、
1970年代の活動は、
大きく4期に分けることができそうです。
(この分け方は、パープル・ファンの悪いクセか…)

第1期は、
ポール・ニュートンが在籍していた、
『ファースト』から『対自核』までの3枚で、
(1970年から71年)
この時期は、
まだブルースの影響が残っていて、
ブラック・サバスと似たような、
リフを中心としたヘヴィなサウンドが特徴です。

一方で、
アコースティックギターや、
クラシカルなオルガンサウンドなども積極的に取り入れており、
『対自核』でそれが花開いた感があります。

続く第2期は、
短期間だけ在籍していたマーク・クラークの後、
ゲイリー・セインが加入し、
5人のメンバーが不動になった、
『悪魔と魔法使い』から『夢幻劇』まで、
ライブを入れて5枚…
一般に黄金期と呼ばれている時期です。
(1972年から74年)

やはり2期は黄金期か、
などとミョーな納得をしてしまいますが、
叙情的でありながらハードなサウンドは唯一無二で、
クイーンが参考にしたという、
鉄壁のコーラスワークもこのメンバーで確立しました。

ところが、
この時代のバンドの常で、
ドラッグやメンバーのエゴから、
黄金期のラインアップは長続きせず、
ゲイリー・セインが解雇され、
超大物のジョン・ウェットンが加入したのが、
第3期です。(1975年から76年)

鳴り物入りだったウェットンの加入ですが、
『幻想への回帰』は、
ゲイリー・セインのパートを差し替えただけで、
メンバーとしてアルバム制作に関与したのは、
『ハイ・アンド・マイティ』のみということになります。

そしてウェットンは、
ヴォーカルのデヴィッド・バイロンが解雇されると、
それに付き合う形でバンドから脱退。
ベースに元スパイダー・フロム・マースの
トレヴァー・ボルダーが加入し、
ヴォーカルにジョン・ロートンが加入したのが、
第4期となります。

このメンバーでは、
『ファイアフライ』から『堕ちた天使』
までの3作を発表しています。(1977年〜78年)

多作なバンドだから、
アルバムを並べてみると、
どれだけの期間かと思うのですが、
わずか10年足らずの出来事でした。

高校時代の私はやはり、
重厚な第2期前半のサウンドを好んでおりましたが、
今になって聴いてみると、
ポップでノリの良い。
第4期が心地よく感じられます。

第2期後半の『スイート・フリーダム』
というアルバム(1973年)に、
すでにその兆候があるのですが、
(表現はよくないかもしれませんが)
ちょっとアメリカンロックっぽい、
ドゥービーっぽい感じがググッと前に出ているのがよいのです。

鉄壁のコーラスを、
こういう風に活かしたわけですね…

『堕ちた天使』は、
高校時代にリアルタイムで聴いて、
けっこうお気に入りだったわけですが、
その前の『罪なきいけにえ』(1977年)もイイ線で、
このノリは、
トレヴァー・ボルダーならではのもの、
と思ったりしています。

ちなみに、
ヒープ歴代のベーシストは皆スゴ腕で、
ゲイリー・セインを除くと、
やたら重いベースサウンドが特徴です。

初代のポール・ニュートンと、
ジョン・ウェットンは、
ちょっと似たところがあり、
トレヴァー・ボルダーもそれに近いのですが、
さすがにボウイとやっていただけのことはある、
抜群のドライヴ感には特筆すべきものがあります。
(いうまでもなく、
この中にあってもゲイリー・セインは別格です…)

第4期というか、
時代を追うごとに、
(1970年台後半になると)
バンドサウンドがアメリカを意識したものになるのは、
パープルも同じで、

彼らも第4期でかなりイケていたわけですが、
残念ながら長続きはせず、
ヒープも同様に、
第2期を求めるファンの声が多く、
やはり第4期でバンド活動を失速させています。

このへんは残念と言えばそれまでですが、
それほどファンの力というのは影響力があるのですね…

『スイート・フリーダム』
『罪なきいけにえ』
『堕ちた天使』

これが今回、
ヒープの歴史を追いながら、
もう一度ドップリとそのサウンドに浸った結果、
私が再評価したいと思ったアルバムです。

ミョーな引用と思われた、
パープルとの対比ですが、
意外と、
言い得て妙な部分があり、
ちょっとドヤ顔になっています(笑)

よくわからないのは、
第3期がもっともお金になった時期
(アルバムが売れた)
だったということで、
そのおかげか、
中古市場の相場も高く、
なおかつあまり出てこないのです。

個人的には、
そこまで?と首を傾げるのですが、
私がおかしいのでしょうか…ねぇ?(笑)
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