「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2017/09/24 (Sun)
幕末〜明治維新を
再検証する動きが盛んなようで、
本屋さんに行くと、
たくさんの書籍が棚に並んでいます。
私もかなり以前から、
この分野に興味を持っていましたが、
多くの書籍が“週刊誌的”な印象で、
数ページを立ち読みすると、
それ以上読む気にならず、
購入に至りませんでした。
ところが、
この一冊は違いました。
『明治維新の正体 鈴木荘一著(毎日ワンズ刊)』
著者は近代史研究家で、
いわゆる“週刊誌的”な部分がなく、
あくまでも客観的な事実のみで、
歴史を再検証している点に感心しました。
そして、
幕末~明治維新に至る、
最大のポイントを水戸藩の尊皇思想に置き、
ここから始まり、
ここで終わったとしている、
終始一貫した論の展開にも共感できました。
本当の意味での尊王攘夷思想を特定し、
その他大勢については、
個人的な利害に支配されていたか、
単なるテロリストに過ぎなかったか、
そのいずれかに分類し、
徳川慶喜を、
先見性のある政治家としているものの、
水戸藩出身であり、
その尊皇思想ゆえに、
中途半端な幕引きになってしまった、
としているのです。
さらに、
黒船来航以降、
日本にやってくる諸外国については、
当時のそれぞれのお国事情を詳しく解説し、
なぜ日本にこのような対応をしたか、
その背景を明らかにしています。
そして、
そんな明治維新に関する内外の事情が、
その後、
太平洋戦争にまで強く影響を及ぼしている…
つまり、
明治維新のモヤモヤが、
太平洋戦争を起こした、
としている点が興味深く、
著者があとがきで、
本書の中でただ一ヶ所だけ、
私見を述べた部分、
日本人は、
戦後にGHQから民主主義を授けられたとして、
先人が独力で確立した万民平等の思想と
大正デモクラシーの精華を忘却してしまっている、
という見解と共に、
著者が本書で訴えているのは、
単なる歴史の再検証ではないことに気がつきます。
村上龍さんが、
その著作の中で、
もし太平洋戦争を継続していたら、
という仮説で物語を展開していましたが、
本書を読むと、
もし徳川幕府が政権を継続していたら、
という仮説で、
その後の時の流れを想像することができます。
そこに太平洋戦争の悲劇がなかったとすると、
ここには重大な発見がある、
ということになります。
日本の隣国で、
軍事緊張が高まる中、
過ちを止めるには、
過去を正しく振り返ることも必要だと思います。
歴史は勝者の都合のよい形で、
後世に伝えられる…
まさにその通りです。
再検証する動きが盛んなようで、
本屋さんに行くと、
たくさんの書籍が棚に並んでいます。
私もかなり以前から、
この分野に興味を持っていましたが、
多くの書籍が“週刊誌的”な印象で、
数ページを立ち読みすると、
それ以上読む気にならず、
購入に至りませんでした。
ところが、
この一冊は違いました。
『明治維新の正体 鈴木荘一著(毎日ワンズ刊)』
著者は近代史研究家で、
いわゆる“週刊誌的”な部分がなく、
あくまでも客観的な事実のみで、
歴史を再検証している点に感心しました。
そして、
幕末~明治維新に至る、
最大のポイントを水戸藩の尊皇思想に置き、
ここから始まり、
ここで終わったとしている、
終始一貫した論の展開にも共感できました。
本当の意味での尊王攘夷思想を特定し、
その他大勢については、
個人的な利害に支配されていたか、
単なるテロリストに過ぎなかったか、
そのいずれかに分類し、
徳川慶喜を、
先見性のある政治家としているものの、
水戸藩出身であり、
その尊皇思想ゆえに、
中途半端な幕引きになってしまった、
としているのです。
さらに、
黒船来航以降、
日本にやってくる諸外国については、
当時のそれぞれのお国事情を詳しく解説し、
なぜ日本にこのような対応をしたか、
その背景を明らかにしています。
そして、
そんな明治維新に関する内外の事情が、
その後、
太平洋戦争にまで強く影響を及ぼしている…
つまり、
明治維新のモヤモヤが、
太平洋戦争を起こした、
としている点が興味深く、
著者があとがきで、
本書の中でただ一ヶ所だけ、
私見を述べた部分、
日本人は、
戦後にGHQから民主主義を授けられたとして、
先人が独力で確立した万民平等の思想と
大正デモクラシーの精華を忘却してしまっている、
という見解と共に、
著者が本書で訴えているのは、
単なる歴史の再検証ではないことに気がつきます。
村上龍さんが、
その著作の中で、
もし太平洋戦争を継続していたら、
という仮説で物語を展開していましたが、
本書を読むと、
もし徳川幕府が政権を継続していたら、
という仮説で、
その後の時の流れを想像することができます。
そこに太平洋戦争の悲劇がなかったとすると、
ここには重大な発見がある、
ということになります。
日本の隣国で、
軍事緊張が高まる中、
過ちを止めるには、
過去を正しく振り返ることも必要だと思います。
歴史は勝者の都合のよい形で、
後世に伝えられる…
まさにその通りです。
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