「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2017/09/10 (Sun)
レゲエに対する最大の誤解は、
あれが民族音楽だと思われている事である。
レゲエはジャマイカで伝統的に継承されている民族音楽などではなく、
ロックよりも新しいジャマイカの大衆音楽なのだ、
と説明すると、
たいていの人はびっくりする。
(中略)
レゲエは、
アメリカの放送局から流れてくる
ロックなどに影響を受けて生まれた音楽スタイルなのである。
(「ロックは語れない」渋谷陽一著より)
イギリスでは、
アイランドレーベルが中心になって、
1970年代前半からレゲエに代表される、
ジャマイカの音楽が紹介されていました。
まずはホーンがメインのスカから始まり、
その後レゲエが広まったのですが、
今でいうクラブミュージックに近い感覚で、
最先端のファッションと捉えられたようです。
その後1980年代に至り、
音響技術の発展を受け、
バンドサウンドにエコーやフランジャーをかけ、
トリップ感を増幅させたダブを生み出すのでした。
ローリング・ストーンズが初めて、
ジャマイカのキングストンでレコーディングをした作品は、
『山羊の頭のスープ(Goats head soup)』で、
1972年の後半のことです。
しかし、
同アルバムと次の『イッツ・オンリー・ロックン・ロール』では、
その影響はまったく感じられず、
その次のアルバムである『ブラック&ブルー』(1976年)に至って、
レゲエなど中南米の音が感じられるようになります。
その後、
『アンダーカヴァー』(1983年)で再び、
ダブの手法を取り入れるなど、
中南米寄りのサウンドを大幅に取り入れる事になるのです。
私が『ブラック&ブルー』という作品を、
数多いローリング・ストーンズのアルバムの中で、
もっとも好きなアルバムとしていることは、
何度もお話ししていますが、
他のアルバムと比較すると、
明らかに違うポイントがあることに気がつきます。
それは、
都会的とでもいいましょうか、
ファッショナブルといえば適切でしょうか…
洗練された雰囲気が全体を支配している点です。
これがどこから来たものか、
長年わからなかったのですが、
最近になって、
もしかしたらレゲエの影響では?
と思うようになったのです。
レゲエそのものを取り上げているのは、
「チェリー・オー・ベイビー」だけですが、
ファンクチューンといわれている
「ホット・スタッフ」のパーカッションにも、
中南米の香りがするし、
「ヘイ・ネグリータ」も同様です。
このスパイスが、
「メモリー・モーテル」にも感じられるし、
「愚か者の涙」は歌詞にそれが感じられます。
(俺には、貧民窟に住んでいるオンナがいて、というあたり…
キースの妻だったアニタが、
キングストンに住んでいたことを指していると思われる)
さらに、
ここで素晴らしいギターを披露している、
ウェイン・パーキンスは、
ボブ・マーリーのデビューアルバムをイギリスで発売する際に、
ピーター・トッシュのパートを差し替える役目を果たした人です。
となると、
私が『ブラック&ブルー』に感じている、
洗練された雰囲気の出所は、
レゲエに代表されるジャマイカの音楽、
ということになります。
たしかに…
そういう視点でこのアルバムを聴くと、
アルバムの最初の音である、
「ホット・スタッフ」のイントロのギターが、
レゲエのレコードでよく聴くトーンと
特有のリズムのハネ方をしていることに気がつきます。
『ブラック&ブルー』は、
1974年から75年にかけて、
各地で分散して録音されていますが、
ジャマイカで最先端の音に触れ、
それが作品に表れるまでの熟成期間とすると、
妥当な線だと思います。
『ブラック&ブルー』の路線で、
もう1枚ぐらい作ってほしかったのですが、
次の『サム・ガールズ』は期待を裏切って、
当時のロンドンを席巻していた、
パンクロックに寄ってしまいましたから…ねぇ。
つまり、
ローリング・ストーンズって、
流行や最先端の音に、
非常に敏感に反応しているのです。
やはり…偉大ですね。
そして結局、
原点に戻ってくる私でありました。
あれが民族音楽だと思われている事である。
レゲエはジャマイカで伝統的に継承されている民族音楽などではなく、
ロックよりも新しいジャマイカの大衆音楽なのだ、
と説明すると、
たいていの人はびっくりする。
(中略)
レゲエは、
アメリカの放送局から流れてくる
ロックなどに影響を受けて生まれた音楽スタイルなのである。
(「ロックは語れない」渋谷陽一著より)
イギリスでは、
アイランドレーベルが中心になって、
1970年代前半からレゲエに代表される、
ジャマイカの音楽が紹介されていました。
まずはホーンがメインのスカから始まり、
その後レゲエが広まったのですが、
今でいうクラブミュージックに近い感覚で、
最先端のファッションと捉えられたようです。
その後1980年代に至り、
音響技術の発展を受け、
バンドサウンドにエコーやフランジャーをかけ、
トリップ感を増幅させたダブを生み出すのでした。
ローリング・ストーンズが初めて、
ジャマイカのキングストンでレコーディングをした作品は、
『山羊の頭のスープ(Goats head soup)』で、
1972年の後半のことです。
しかし、
同アルバムと次の『イッツ・オンリー・ロックン・ロール』では、
その影響はまったく感じられず、
その次のアルバムである『ブラック&ブルー』(1976年)に至って、
レゲエなど中南米の音が感じられるようになります。
その後、
『アンダーカヴァー』(1983年)で再び、
ダブの手法を取り入れるなど、
中南米寄りのサウンドを大幅に取り入れる事になるのです。
私が『ブラック&ブルー』という作品を、
数多いローリング・ストーンズのアルバムの中で、
もっとも好きなアルバムとしていることは、
何度もお話ししていますが、
他のアルバムと比較すると、
明らかに違うポイントがあることに気がつきます。
それは、
都会的とでもいいましょうか、
ファッショナブルといえば適切でしょうか…
洗練された雰囲気が全体を支配している点です。
これがどこから来たものか、
長年わからなかったのですが、
最近になって、
もしかしたらレゲエの影響では?
と思うようになったのです。
レゲエそのものを取り上げているのは、
「チェリー・オー・ベイビー」だけですが、
ファンクチューンといわれている
「ホット・スタッフ」のパーカッションにも、
中南米の香りがするし、
「ヘイ・ネグリータ」も同様です。
このスパイスが、
「メモリー・モーテル」にも感じられるし、
「愚か者の涙」は歌詞にそれが感じられます。
(俺には、貧民窟に住んでいるオンナがいて、というあたり…
キースの妻だったアニタが、
キングストンに住んでいたことを指していると思われる)
さらに、
ここで素晴らしいギターを披露している、
ウェイン・パーキンスは、
ボブ・マーリーのデビューアルバムをイギリスで発売する際に、
ピーター・トッシュのパートを差し替える役目を果たした人です。
となると、
私が『ブラック&ブルー』に感じている、
洗練された雰囲気の出所は、
レゲエに代表されるジャマイカの音楽、
ということになります。
たしかに…
そういう視点でこのアルバムを聴くと、
アルバムの最初の音である、
「ホット・スタッフ」のイントロのギターが、
レゲエのレコードでよく聴くトーンと
特有のリズムのハネ方をしていることに気がつきます。
『ブラック&ブルー』は、
1974年から75年にかけて、
各地で分散して録音されていますが、
ジャマイカで最先端の音に触れ、
それが作品に表れるまでの熟成期間とすると、
妥当な線だと思います。
『ブラック&ブルー』の路線で、
もう1枚ぐらい作ってほしかったのですが、
次の『サム・ガールズ』は期待を裏切って、
当時のロンドンを席巻していた、
パンクロックに寄ってしまいましたから…ねぇ。
つまり、
ローリング・ストーンズって、
流行や最先端の音に、
非常に敏感に反応しているのです。
やはり…偉大ですね。
そして結局、
原点に戻ってくる私でありました。
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