「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2017/06/04 (Sun)
JazzとRockの融合は、
ジャズファンクと呼ばれるムーブメントから始まり、
セッションミュージシャンたちの切磋琢磨を経て、
フュージョンブームに至り、
“売れる音楽”として世間に認知されることになりました。
1976年頃のことです。
ところが、
この周辺の人脈とは違うところから、
JazzとRockの融合を、
あっさり違う次元までもっていってしまう、
天才がもう一人現れます。
それがジェフ・ベック…
1975年、
『ブロウ・バイ・ブロウ』の発表です。
ジェフ・ベックは、
1971年頃…いわゆる、
第2期ジェフ・ベック・グループの始動あたりから、
モータウンやスタックスといった、
ソウルミュージックへ接近するようになります。
メンバーを探すにあたって、
ディスコへ入り浸っていたと言われており、
同時期に流行し始めていた、
ニューソウルやジャズファンクで踊っていた可能性が大です。
1972年に、
このメンツの最高傑作である、
通称オレンジ・アルバム(『ジェフ・ベック・グループ』)を発表、
その後、
古い約束を履行する形で始まったBB&Aでは、
ハードロックを指向するものの、
「迷信」や「アイム・ソー・プラウド」をレパートリーに加え、
つねにソウルミュージックを意識していた彼が、
満を持して発表したのが、
『ブロウ・バイ・ブロウ』でした。
作品のコンセプトとしては、
メルヴィン・スパークスやオドネル・レヴィ、
ジョージ・ベンソンや
フィル・アップチャーチなどと、
それほど違うものではありませんが、
その影響力の差はあらためて言うまでもなく、
ジェフ・ベックに絶大なものがあります。
さて、
『ブロウ・バイ・ブロウ』とその他の作品では、
いったい何が違うというのでしょう?
その1
ギターの音が歪んでいる…
そう、
まずはギターのトーンがぜんぜん違うのです。
チョーキングを多用する、
ブルース直系のスタイル…
とくにジェフ・ベックの場合は、
グリッサントやスライドが派手なだけでなく、
トレモロアームの使い方も派手で、
ギュイ〜ンとかグワ〜ンとやるワケです。
同じように、
ポップで覚えやすいフレーズを弾いたとしても、
こちらの方がインパクトが大きいのです。
その2
バンドの編成がシンプル…
ジャズファンクやフュージョンでは、
ホーン・セクションを加えなかったとしても、
ギターを二人にしたり、
鍵盤を二人にしたり、
メロディ楽器をそこそこ厚くするのが当たり前ですが、
ジェフ・ベックの場合は、
ギター一人に鍵盤一人、
あとはリズム・セクションという、
シンプル極まりない4人編成で、
このサウンドに向かったのでした。
この編成はRockバンドでは標準ですが、
シンプルな分、
それぞれのパートの個性が出やすく、
より単純明快な音に仕上がるのです。
その3
RockからJazzを見る…
ジャズファンクやフュージョンを盛り上げた、
多くのギタリストはJazz出身で、
いわゆるJazzギターのマナーが身についていますが、
ジェフ・ベックは徹頭徹尾、
Rockギタリスト!
知名度も抜群であり、
彼がJazzへ向かったことは、
大きな話題をさらったのでした。
ジミー・ペイジは、
『ブロウ・バイ・ブロウ』を、
ギタリストのための教則本のような作品である、
とまで言っています。
それほど、
ジェフ・ベックの一人勝ち、
という感じだったのでしょうね。
そして、
ジェフ・ベックの凄いところは、
いつまでも同じスタイルに拘らないところで、
次の『ワイアード』では、
ヤン・ハマーを起用し、
もう少し前衛的な領域へ踏み込みます。
こちらも、
同じヤン・ハマーを擁した、
ビリー・コブハムの『スペクトラム』(1973年)という、
先駆的な作品があり…
驚くべきことに、
トミー・ボーリンという、
当時無名だったRockギタリストを起用しているのですが…
トミーとジェフでは、
破壊力が違い過ぎる感があるものの、
コブハムの着眼点の鋭さには驚かされます。
こうして考えると、
Rockギターというのは、
ポップミュージックを語る上で、
最強の存在なのではないでしょうか。
ここ数年にわたり、
Jazzギターを身につけて、
いまさらながら、
スタイルを変えようなどと、
無駄な労力をかけていた自分が、
少々気恥ずかしく思えて、
仕方ありません。
やはり、
師匠には教えられるものがあります。
↓かつては『ギター殺人者の凱旋』などという邦題がついていた
ジャズファンクと呼ばれるムーブメントから始まり、
セッションミュージシャンたちの切磋琢磨を経て、
フュージョンブームに至り、
“売れる音楽”として世間に認知されることになりました。
1976年頃のことです。
ところが、
この周辺の人脈とは違うところから、
JazzとRockの融合を、
あっさり違う次元までもっていってしまう、
天才がもう一人現れます。
それがジェフ・ベック…
1975年、
『ブロウ・バイ・ブロウ』の発表です。
ジェフ・ベックは、
1971年頃…いわゆる、
第2期ジェフ・ベック・グループの始動あたりから、
モータウンやスタックスといった、
ソウルミュージックへ接近するようになります。
メンバーを探すにあたって、
ディスコへ入り浸っていたと言われており、
同時期に流行し始めていた、
ニューソウルやジャズファンクで踊っていた可能性が大です。
1972年に、
このメンツの最高傑作である、
通称オレンジ・アルバム(『ジェフ・ベック・グループ』)を発表、
その後、
古い約束を履行する形で始まったBB&Aでは、
ハードロックを指向するものの、
「迷信」や「アイム・ソー・プラウド」をレパートリーに加え、
つねにソウルミュージックを意識していた彼が、
満を持して発表したのが、
『ブロウ・バイ・ブロウ』でした。
作品のコンセプトとしては、
メルヴィン・スパークスやオドネル・レヴィ、
ジョージ・ベンソンや
フィル・アップチャーチなどと、
それほど違うものではありませんが、
その影響力の差はあらためて言うまでもなく、
ジェフ・ベックに絶大なものがあります。
さて、
『ブロウ・バイ・ブロウ』とその他の作品では、
いったい何が違うというのでしょう?
その1
ギターの音が歪んでいる…
そう、
まずはギターのトーンがぜんぜん違うのです。
チョーキングを多用する、
ブルース直系のスタイル…
とくにジェフ・ベックの場合は、
グリッサントやスライドが派手なだけでなく、
トレモロアームの使い方も派手で、
ギュイ〜ンとかグワ〜ンとやるワケです。
同じように、
ポップで覚えやすいフレーズを弾いたとしても、
こちらの方がインパクトが大きいのです。
その2
バンドの編成がシンプル…
ジャズファンクやフュージョンでは、
ホーン・セクションを加えなかったとしても、
ギターを二人にしたり、
鍵盤を二人にしたり、
メロディ楽器をそこそこ厚くするのが当たり前ですが、
ジェフ・ベックの場合は、
ギター一人に鍵盤一人、
あとはリズム・セクションという、
シンプル極まりない4人編成で、
このサウンドに向かったのでした。
この編成はRockバンドでは標準ですが、
シンプルな分、
それぞれのパートの個性が出やすく、
より単純明快な音に仕上がるのです。
その3
RockからJazzを見る…
ジャズファンクやフュージョンを盛り上げた、
多くのギタリストはJazz出身で、
いわゆるJazzギターのマナーが身についていますが、
ジェフ・ベックは徹頭徹尾、
Rockギタリスト!
知名度も抜群であり、
彼がJazzへ向かったことは、
大きな話題をさらったのでした。
ジミー・ペイジは、
『ブロウ・バイ・ブロウ』を、
ギタリストのための教則本のような作品である、
とまで言っています。
それほど、
ジェフ・ベックの一人勝ち、
という感じだったのでしょうね。
そして、
ジェフ・ベックの凄いところは、
いつまでも同じスタイルに拘らないところで、
次の『ワイアード』では、
ヤン・ハマーを起用し、
もう少し前衛的な領域へ踏み込みます。
こちらも、
同じヤン・ハマーを擁した、
ビリー・コブハムの『スペクトラム』(1973年)という、
先駆的な作品があり…
驚くべきことに、
トミー・ボーリンという、
当時無名だったRockギタリストを起用しているのですが…
トミーとジェフでは、
破壊力が違い過ぎる感があるものの、
コブハムの着眼点の鋭さには驚かされます。
こうして考えると、
Rockギターというのは、
ポップミュージックを語る上で、
最強の存在なのではないでしょうか。
ここ数年にわたり、
Jazzギターを身につけて、
いまさらながら、
スタイルを変えようなどと、
無駄な労力をかけていた自分が、
少々気恥ずかしく思えて、
仕方ありません。
やはり、
師匠には教えられるものがあります。
↓かつては『ギター殺人者の凱旋』などという邦題がついていた
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