「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2017/03/26 (Sun)
「木綿のハンカチーフ」は、
遠距離恋愛の破綻をテーマに、
切ない乙女心を吐露している名曲ですが、
さすがにこの年齢になってみると、
素直にそこだけに感動するのではなく、
色々と歌詞の意味を考えてしまいます。
つまり…
この曲の歌詞は、
男性と女性のコール&レスポンスになっていますが、
それぞれの側を並べて見ると、
お互いの主張が明確に見えて興味深いのです。
以前だったら考えもつかなかった聴き方ですが…(笑)
まず、
1番の歌詞です。
男性は上京する途中ですが、
感傷的になっておらず、
かなり気合が入っています。
どこかの都市でふと恋人を思い出し、
何かプレゼントを買うと言っています。
これに対して女性は、
プレゼントなどいらないから、
「都会の絵の具に染まらないで」
つまり、
ずっと今のままでいてほしい、
と言っているのです。
2番になると、
男性はなかなか帰郷できないので、
お詫びのつもりか指輪を送ると言ってきます。
これに対して女性は、
「何を送られてもあなたのキスほどトキめかない」
つまり、
指輪なんかいらないから帰ってきてよ、
スキンシップがしたいと言っているのです。
これは、
絢香さんの「三日月」にも似たような表現があるので、
女性の心理としては一般的なものなのでしょう。
とはいえ、
男性側の心理としてはいかがなものでしょう?
まず、
決意の上京に対して欲しかったのは、
「がんばって」という励ましの言葉であり、
安月給をはたいて送った指輪に対しては、
「ありがとう」と言ってほしかったのではないでしょうか?
ところが、
女性の方は一貫して、
「ずっと変わらずそばにいてほしい」ということで、
そもそもスタートの段階から、
感情がすれ違っていると思えて仕方ありません。
このすれ違いが決定的になるのが、
3番の歌詞です。
男性は都会の生活にも慣れ、
スーツ姿の写真を送ってきます。
オレがんばっているでしょう?
スーツ姿かっこいい?
今度こそ褒めてほしかったところです。
ところが、
女性は相変わらず、
「草に寝転ぶアナタが好きでした」って…
それはないですよね?(笑)
私はここで、
少々この男性に同情的になりました(笑)
ただおもしろいのは、
ここでこの女性も、
「ちょっと言い過ぎかな?」
とズキンとしたらしく、
「木枯らしのビル街、体に気をつけてね」と、
蛇足的に男性を気遣う一言を入れてくるのです。
でも…
ここでの継ぎ足しでは、
もう遅いですね。
フツーはこの時点で、
「もーいいかーっ」となりますよ。
案の定、
4番で男性はもう帰れないと、
この意味は、
「他に大事な女性ができたから…」
ということでしょう。
ここに至って、
事態の重大さを知った女性は、
反省する部分もあったのでしょうが、
最後の抵抗とばかりに、
「涙拭く、木綿のハンカチーフください」
となるのです。
最近の日本の男女の感覚は、
この時代とかなり変化しているようですが、
かつての日本では、
男性は志に殉じ、
そして今でも女性には、
遠くの恋人より近くの友人、
という感情が残っているのです。
これを、
私の補足にあるような、
直接的な言葉をまったく使わずに、
ここまで想像が膨らむ情景を描いた、
作詞家(松本隆氏)の文学的センスは、
素晴らしいものであるといえます、
(一説には、
もっと長い歌詞であったものを、
編曲家の要請で短くしたとか…)
さらに、
このような女性の感情を、
サラッと歌いこなした、
歌手のキャラクターも的確で…
これを中島みゆきさんとか、
演歌系の歌手が歌ったら、
”怨み節“になってしまうところでした(笑)
すべてがうまくハマった、
職人による分業作業の傑作であると、
感動せずにはいられません。
ヒット曲というのは、
うまくできているのですね。
ここまで分析するなって?(笑)
遠距離恋愛の破綻をテーマに、
切ない乙女心を吐露している名曲ですが、
さすがにこの年齢になってみると、
素直にそこだけに感動するのではなく、
色々と歌詞の意味を考えてしまいます。
つまり…
この曲の歌詞は、
男性と女性のコール&レスポンスになっていますが、
それぞれの側を並べて見ると、
お互いの主張が明確に見えて興味深いのです。
以前だったら考えもつかなかった聴き方ですが…(笑)
まず、
1番の歌詞です。
男性は上京する途中ですが、
感傷的になっておらず、
かなり気合が入っています。
どこかの都市でふと恋人を思い出し、
何かプレゼントを買うと言っています。
これに対して女性は、
プレゼントなどいらないから、
「都会の絵の具に染まらないで」
つまり、
ずっと今のままでいてほしい、
と言っているのです。
2番になると、
男性はなかなか帰郷できないので、
お詫びのつもりか指輪を送ると言ってきます。
これに対して女性は、
「何を送られてもあなたのキスほどトキめかない」
つまり、
指輪なんかいらないから帰ってきてよ、
スキンシップがしたいと言っているのです。
これは、
絢香さんの「三日月」にも似たような表現があるので、
女性の心理としては一般的なものなのでしょう。
とはいえ、
男性側の心理としてはいかがなものでしょう?
まず、
決意の上京に対して欲しかったのは、
「がんばって」という励ましの言葉であり、
安月給をはたいて送った指輪に対しては、
「ありがとう」と言ってほしかったのではないでしょうか?
ところが、
女性の方は一貫して、
「ずっと変わらずそばにいてほしい」ということで、
そもそもスタートの段階から、
感情がすれ違っていると思えて仕方ありません。
このすれ違いが決定的になるのが、
3番の歌詞です。
男性は都会の生活にも慣れ、
スーツ姿の写真を送ってきます。
オレがんばっているでしょう?
スーツ姿かっこいい?
今度こそ褒めてほしかったところです。
ところが、
女性は相変わらず、
「草に寝転ぶアナタが好きでした」って…
それはないですよね?(笑)
私はここで、
少々この男性に同情的になりました(笑)
ただおもしろいのは、
ここでこの女性も、
「ちょっと言い過ぎかな?」
とズキンとしたらしく、
「木枯らしのビル街、体に気をつけてね」と、
蛇足的に男性を気遣う一言を入れてくるのです。
でも…
ここでの継ぎ足しでは、
もう遅いですね。
フツーはこの時点で、
「もーいいかーっ」となりますよ。
案の定、
4番で男性はもう帰れないと、
この意味は、
「他に大事な女性ができたから…」
ということでしょう。
ここに至って、
事態の重大さを知った女性は、
反省する部分もあったのでしょうが、
最後の抵抗とばかりに、
「涙拭く、木綿のハンカチーフください」
となるのです。
最近の日本の男女の感覚は、
この時代とかなり変化しているようですが、
かつての日本では、
男性は志に殉じ、
そして今でも女性には、
遠くの恋人より近くの友人、
という感情が残っているのです。
これを、
私の補足にあるような、
直接的な言葉をまったく使わずに、
ここまで想像が膨らむ情景を描いた、
作詞家(松本隆氏)の文学的センスは、
素晴らしいものであるといえます、
(一説には、
もっと長い歌詞であったものを、
編曲家の要請で短くしたとか…)
さらに、
このような女性の感情を、
サラッと歌いこなした、
歌手のキャラクターも的確で…
これを中島みゆきさんとか、
演歌系の歌手が歌ったら、
”怨み節“になってしまうところでした(笑)
すべてがうまくハマった、
職人による分業作業の傑作であると、
感動せずにはいられません。
ヒット曲というのは、
うまくできているのですね。
ここまで分析するなって?(笑)
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