「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2016/02/21 (Sun)
以前、
アラン・ホールズワース初期の名作として、
『テンペスト』を紹介しましたが、
最近の私がよく聴いているのは、
今回、
紙ジャケで再発されたもう1枚の方…
テンペストのセカンドアルバム、
『眩暈(Living in Fear)』です。
アランが脱退したテンペストは、
後任に、
パトゥというバンドにいた、
オリー・ハルソールを迎えますが、
その後、
ヴォーカルのポール・ウィリアムスが脱退、
オリーはリードヴォーカルとしても十分だったため、
バンドはトリオ編成で再出発をはかります。
これが1973年のこと。
もともと、
リーダーであった、
ドラムスのジョン・ハイズマンは、
クリームを意識していたため、
念願のトリオ編成となったのでした。
『眩暈(Living in Fear)』はその翌年、
1974年4月に発表されますが、
その2ヶ月後に今度はオリーがバンドから脱退、
テンペストは短命に終わります。
オリーはその後、
パトゥのメンバーと合流し、
ボクサーというバンドを結成、
その後、
元ソフト・マシーンのケヴィン・エアーズのバンドに加入し、
長く行動を共にしますが、
1992年にドラッグの過剰摂取で亡くなっています。
有名なところでは、
ビートルズのパロディをやったラトルズに参加したことですが、
個人的には、
「ミュージック・ライフ」を買い始めた頃に、
よくレコードの広告欄に掲載されていた、
ボクサーのファーストアルバムのジャケットが印象的で…
中学生には刺激的な絵だったわけです。
オリーは知る人ぞ知る的な、
隠れた名ギタリストとして評価されていますが、
『眩暈(Living in Fear)』については、
アラン在籍時の『テンペスト』より
高く評価している人が多いようです。
何を隠そう、私もその一人なのでした。
オリーの何がスゴイって?
じつは…
後に一世を風靡する、
アラン・ホールズワースのギター・プレイ…
トレモロアームとタッピングを使い、
サックスのようなフレーズを展開するアレは、
オリーが元祖であるから!
なのです。
実際、
『テンペスト』(1973年発表)の中でアランは、
後年トレードマークになる、
その種のプレイをまったく披露しておりませんが、
『眩暈(Living in Fear)』の中でオリーは、
4曲目の「Dance To My Tune」でバッチリ、
それを披露しております。
これは驚きますよ。
初めてこの曲を聴いた方は、
「ああ…テンペストね。これ、アランでしょう?」
となるのですが、
いいえ、これはアランではありません。
オリーのプレイです。
それほど、
後年のアランのプレイにそっくりなのでした。
アランはテンペストを脱退すると宣言してから、
しばらくの間、
ライヴ活動をこなしており、
その時期に、
引き継ぎでしょうか…
オリーとツインギター編成をなっていて、
どうやらこのへんで影響を受けたようです。
ところがオリーは、
このようなひとつのスタイルに固執するのではなく、
多種多様なプレイを目まぐるしく披露するタイプなので、
これがトレードマークにならなかったのです…
『眩暈(Living in Fear)』でも、
ハーモナイザーをかけたようなフレーズや、
トリッキーなトリル、
ムーグ・シンセサイザーを使ったり、
それはそれは、
いろいろなことをやらかしているのです。
この感じは、
後年のスティーヴ・ヴァイに似ていて、
ヴォーカルをとったときの、
ちょっとシニカルな雰囲気からも、
特有のユーモアが感じられます。
ちなみに、
歌も巧くて、
私などは。
前任のポール・ウィリアムスのダミ声より、
よっぽどバンドの雰囲気に合っていると思っています。
そして、
バンド自体の演奏は、
トリオになった分、
よりタイトになっていて、
ビートルズのカヴァー「Paperback Writer」のように、
つかみかかるように暴力的な曲が多くなっています。
ハイズマンも前作よりシンプルに叩きまくっており、
いい感じなんですよね。
もっと長く活動して、
ヒット曲のひとつもあれば、
歴史に残るバンドになった可能性のある、
じつに惜しい存在といえるでしょう。
ということで…
B級というか、
隠れ名盤大好きな私には、
たまらない作品なのです。
今回は、
正式に発表されたスタジオ作品2枚が、
紙ジャケで再発されたわけですが、
ぜひ!
アランとオリーのツインギターによる秘蔵ライヴ音源を、
再発していただきたいなということで…
誰にお願いすればいいんだ?
こういう話は…(笑)
アラン・ホールズワース初期の名作として、
『テンペスト』を紹介しましたが、
最近の私がよく聴いているのは、
今回、
紙ジャケで再発されたもう1枚の方…
テンペストのセカンドアルバム、
『眩暈(Living in Fear)』です。
アランが脱退したテンペストは、
後任に、
パトゥというバンドにいた、
オリー・ハルソールを迎えますが、
その後、
ヴォーカルのポール・ウィリアムスが脱退、
オリーはリードヴォーカルとしても十分だったため、
バンドはトリオ編成で再出発をはかります。
これが1973年のこと。
もともと、
リーダーであった、
ドラムスのジョン・ハイズマンは、
クリームを意識していたため、
念願のトリオ編成となったのでした。
『眩暈(Living in Fear)』はその翌年、
1974年4月に発表されますが、
その2ヶ月後に今度はオリーがバンドから脱退、
テンペストは短命に終わります。
オリーはその後、
パトゥのメンバーと合流し、
ボクサーというバンドを結成、
その後、
元ソフト・マシーンのケヴィン・エアーズのバンドに加入し、
長く行動を共にしますが、
1992年にドラッグの過剰摂取で亡くなっています。
有名なところでは、
ビートルズのパロディをやったラトルズに参加したことですが、
個人的には、
「ミュージック・ライフ」を買い始めた頃に、
よくレコードの広告欄に掲載されていた、
ボクサーのファーストアルバムのジャケットが印象的で…
中学生には刺激的な絵だったわけです。
オリーは知る人ぞ知る的な、
隠れた名ギタリストとして評価されていますが、
『眩暈(Living in Fear)』については、
アラン在籍時の『テンペスト』より
高く評価している人が多いようです。
何を隠そう、私もその一人なのでした。
オリーの何がスゴイって?
じつは…
後に一世を風靡する、
アラン・ホールズワースのギター・プレイ…
トレモロアームとタッピングを使い、
サックスのようなフレーズを展開するアレは、
オリーが元祖であるから!
なのです。
実際、
『テンペスト』(1973年発表)の中でアランは、
後年トレードマークになる、
その種のプレイをまったく披露しておりませんが、
『眩暈(Living in Fear)』の中でオリーは、
4曲目の「Dance To My Tune」でバッチリ、
それを披露しております。
これは驚きますよ。
初めてこの曲を聴いた方は、
「ああ…テンペストね。これ、アランでしょう?」
となるのですが、
いいえ、これはアランではありません。
オリーのプレイです。
それほど、
後年のアランのプレイにそっくりなのでした。
アランはテンペストを脱退すると宣言してから、
しばらくの間、
ライヴ活動をこなしており、
その時期に、
引き継ぎでしょうか…
オリーとツインギター編成をなっていて、
どうやらこのへんで影響を受けたようです。
ところがオリーは、
このようなひとつのスタイルに固執するのではなく、
多種多様なプレイを目まぐるしく披露するタイプなので、
これがトレードマークにならなかったのです…
『眩暈(Living in Fear)』でも、
ハーモナイザーをかけたようなフレーズや、
トリッキーなトリル、
ムーグ・シンセサイザーを使ったり、
それはそれは、
いろいろなことをやらかしているのです。
この感じは、
後年のスティーヴ・ヴァイに似ていて、
ヴォーカルをとったときの、
ちょっとシニカルな雰囲気からも、
特有のユーモアが感じられます。
ちなみに、
歌も巧くて、
私などは。
前任のポール・ウィリアムスのダミ声より、
よっぽどバンドの雰囲気に合っていると思っています。
そして、
バンド自体の演奏は、
トリオになった分、
よりタイトになっていて、
ビートルズのカヴァー「Paperback Writer」のように、
つかみかかるように暴力的な曲が多くなっています。
ハイズマンも前作よりシンプルに叩きまくっており、
いい感じなんですよね。
もっと長く活動して、
ヒット曲のひとつもあれば、
歴史に残るバンドになった可能性のある、
じつに惜しい存在といえるでしょう。
ということで…
B級というか、
隠れ名盤大好きな私には、
たまらない作品なのです。
今回は、
正式に発表されたスタジオ作品2枚が、
紙ジャケで再発されたわけですが、
ぜひ!
アランとオリーのツインギターによる秘蔵ライヴ音源を、
再発していただきたいなということで…
誰にお願いすればいいんだ?
こういう話は…(笑)
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