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「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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  ★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2016/01/31 (Sun)
1月は、
ここ十年間でもっとも、
デヴィッド・ボウイに触れる機会が多い月、
だったようです。

追悼番組と題して、
未発表映像が放映され、
そのたびに新しい発見があり、
過去の作品を聴き直す…
こんな日々が続いていました。

おかげで、
最新作『★』に対する理解も深まり、
意外と過去の先鋭的な作品群…
『ステイション・トゥ・ステイション』や『ヒーローズ』
に近い感覚であることや、

前作『ザ・ネクスト・デイ』
のリズムアプローチとよく似ていることに気がつき、
どうやら、
『ザ・ネクスト・デイ』と『★』が対になる作品、
ということもわかり、

あらためてボウイの、
アーティストとしての資質の高さに
敬意を払っているところです。

こんなボウイ熱の最中、
予約していた、
1枚のCDが届きました。

『TEMPEST』



そうです。
なんと『テンペスト』の…
あのアラン・ホールズワースが参加した、
ファーストアルバムが、
紙ジャケ仕様Blu-specCDになって、
再発売されたのです。

これは事件だーっ

『テンペスト』のCDは、
廉価版シリーズで、
かなり粗略な扱いを受けており、
私はかねてより、
紙ジャケになったら買い換えたいCDの、
筆頭に数えておりました。

それが今回、
封筒型の、
オリジナルLPのデザインそのままで、
21世紀に蘇ったのです。

テンペストは、
コロシアムのドラマーだった、
ジョン・ハイズマンが、
1972年に結成したバンドで、

ベースにコロシアムからの付き合いになる、
マーク・クラーク…
(同時期にユーライア・ヒープにも関わり、
名盤『悪魔と魔法使い』の一部作品を手がける)

ジューシー・ルーシーのヴォーカリストだった、
ポール・ウィリアムズ、

そして、
アラン・ホールズワースからなる4人組です。

アランは翌年にバンドを脱退し、
後任にオリー・ハリソールが参加しますが、
1974年に解散。
ハイズマンはその後、
ゲイリー・ムーアとコロシアムⅡを結成します。
(ちなみにこの人は、
ギタリストをイジメることで有名で、
コロシアム時代は、
のちにハンブル・パイに加入する、
デイヴ・クレムソンをチクチクやっていたらしい…)

テンペストのサウンドは、
クリームと似ていると言われることが多いのですが、
それはハイズマンがジャズ系で、
ジンジャー・ベイカーと雰囲気が似ていることからだと思います。
(あと、ベースがSGベースであることも…)

しかし、
ギタリストである、
ホールズワースはかなりジャズ寄りなので、
似ているとはいえ、
微妙に雰囲気が違っています。

私はむしろ、
キーボードのいないユーライア・ヒープ、
またはヴォーカルがダミ声のクイーン…(笑)
これらとクリームの中間みたいな感じだと思います。

それは…
ジャケットのイメージそのまま、
ちょっと中世的でダークな響きを、
ジャズっぽいコード進行で、
クリームのような爆音で演奏している、
とでも言ったらよいでしょうか…

ホールズワースは、
まだ活動の初期段階で、
例のトレモロアームをうまく使った、
サックスのようなギターソロは会得しておらず、
ひねりがない分、
個々のフレーズがよくわかります。

ちょっとイレギュラーなスケールを、
プリングやハンマリングを使って、
華麗なフレーズに仕立てあげるあたりは、
リッチー・ブラックモア御大に似ており、
こんなところが私の好みに合うのかもしれません。

アルバム冒頭の「ゴルゴン」、
クリーム「サンシャイン・オヴ・ユア・ラヴ」によく似た、
「フォイヤーズ・オヴ・ファン」
そして、
ホールズワースがヴァイオリンを弾く「アポン・トゥモロウ」
などはオススメです。

コイツが届いたおかげで、
私のボウイ熱は一瞬にして、
冷却されたのですから、
どれほどの作品かおわかりいただけることでしょう。

未聴の方にはぜひ、
体験していただきたいのですが、
かなり売れているようで、
(よーするに、
私のような輩が他にもいたのだ…)
早めに手配した方がよさそうな作品ではあります。

ちなみに、
この時期のホールズワースは、
白いSGカスタム…
3ピックアップにアーム付き、
という仕様のものを使っていたのですが…

やっぱりSGって、
いいですね(笑)
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★ ILLUSTRATION BY nyao