「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2015/09/13 (Sun)
今年前半の、
紙ジャケ仕様再発CDの目玉商品のひとつは、
フランスのGONG全盛期の作品群でしょう。
GONGは、
ユーロロックの世界では、
1970年代のフランスを代表する
グループと言われていますが、
じつは…
今でも形を変えながら存続しており、
過去の産物ではありません。
このバンドは2つの異なった顔を持っているのですが、
それはリーダーである、
デヴィッド・アレンが在籍しているかどうかによります。
1960年代の終盤、
ソフト・マシーンに在籍していた、
デヴィッド・アレンは、
イギリスでの入国拒否をきっかけに、
当時のパートナーである、
ジリ・スミスと、
パリでGONGを結成します。
アレンは、
いわゆるドラッグカルチャーの申し子で、
風貌もヒッピーそのものという印象ですが、
独自の世界観を持ち、
自分達を異星人に見立て、
バンドをコミューンのように機能させたあたりは、
同じフランスのMAGMAと似ています。
そのサウンドは、
フォークっぽいサイケデリック・ロックに、
ジャズの要素を加えた演奏で、
当然の話ですが…
初期ソフト・マシーンと近いアプローチと言えるでしょう。
時折、
呪文のようなコーラスを使うことがあり、
サウンド面でもMAGMAと似ている部分が多いのですが、
MAGMAのように強迫観念の塊ではなく、
かなりフワっとした感じがあり、
聴いていて心地よかったりします。
このバンドにジャズを持ち込んだのは、
ギタリストのスティーヴ・ヒレッジと、
ドラマーのピエール・モエルランと言われておりますが、
2人ともテクニシャンであったことから、
(とくに、モエルランは特筆モノ)
少しずつバンドはテクニック指向へ向かいます。
これが顕著になるのが、
デヴィッド・アレンが脱退し、
ピエール・モエルランがリーダーとなった
1970年代中盤からで、
以降は、
凄腕のテクニシャンによる、
前衛的なジャズロックを展開するようになります。
前半は、
フォークっぽいサイケデリック・ロックにジャズ・フレーヴァーを加えた、
思想色の強いバンド。
後半は、
テクニック指向の前衛的なジャズロック・バンド。
今回の再発アイテムは、
この両方にまたがる時期の重要作品となっております。
アレン在籍時のピークから、
鮮烈なサウンドによる新しい展開を体験できる、
たいへんセンスのよいラインアップといえるでしょう。
とりあえず、
GONGを体験してみようという方には、
アレン脱退後の名盤と言われている、
『GAZEUSE !』がオススメです。
この作品には、
あのアラン・ホールズワースが参加しており、
彼の参加作でもトップクラスに数えられる、
じつは…秘蔵の名盤なのです。
ピエール・モエルランのスティックさばきは、
ちょっとジョン・ハイズマン(テンペスト、コロシアム…)に似ていますが、
もっと繊細な感じで、
あまり英米には見られないタイプといえます。
『GAZEUSE !』が気に入った方には、
アレン在籍時の最終作である『YOU』をオススメします。
この作品では、
アレンワールド全開!という感じで、
部分的にはMAGMAっぽい部分もあり、
その後のテクニック集団への発展を予感させる、
スリリングな展開ありで、
GONGサウンドを堪能することができます。
『YOU』には、
スティーヴ・ヒレッジが参加しており、
独特のセンスを聴かせてくれますが、
この方のソロアルバムも非常に興味深くて、
どれもおススメです。
残念ながら、
デヴィッド・アレンは今年3月にこの世を去りましたが、
ヒレッジやモエルランが、
それぞれの切り口でGONGサウンドを継承しており、
その血統は脈々と継がれているのでした。
GONGの作品が紙ジャケで入手できるなんて…
素晴らし過ぎること…ですね。
紙ジャケ仕様再発CDの目玉商品のひとつは、
フランスのGONG全盛期の作品群でしょう。
GONGは、
ユーロロックの世界では、
1970年代のフランスを代表する
グループと言われていますが、
じつは…
今でも形を変えながら存続しており、
過去の産物ではありません。
このバンドは2つの異なった顔を持っているのですが、
それはリーダーである、
デヴィッド・アレンが在籍しているかどうかによります。
1960年代の終盤、
ソフト・マシーンに在籍していた、
デヴィッド・アレンは、
イギリスでの入国拒否をきっかけに、
当時のパートナーである、
ジリ・スミスと、
パリでGONGを結成します。
アレンは、
いわゆるドラッグカルチャーの申し子で、
風貌もヒッピーそのものという印象ですが、
独自の世界観を持ち、
自分達を異星人に見立て、
バンドをコミューンのように機能させたあたりは、
同じフランスのMAGMAと似ています。
そのサウンドは、
フォークっぽいサイケデリック・ロックに、
ジャズの要素を加えた演奏で、
当然の話ですが…
初期ソフト・マシーンと近いアプローチと言えるでしょう。
時折、
呪文のようなコーラスを使うことがあり、
サウンド面でもMAGMAと似ている部分が多いのですが、
MAGMAのように強迫観念の塊ではなく、
かなりフワっとした感じがあり、
聴いていて心地よかったりします。
このバンドにジャズを持ち込んだのは、
ギタリストのスティーヴ・ヒレッジと、
ドラマーのピエール・モエルランと言われておりますが、
2人ともテクニシャンであったことから、
(とくに、モエルランは特筆モノ)
少しずつバンドはテクニック指向へ向かいます。
これが顕著になるのが、
デヴィッド・アレンが脱退し、
ピエール・モエルランがリーダーとなった
1970年代中盤からで、
以降は、
凄腕のテクニシャンによる、
前衛的なジャズロックを展開するようになります。
前半は、
フォークっぽいサイケデリック・ロックにジャズ・フレーヴァーを加えた、
思想色の強いバンド。
後半は、
テクニック指向の前衛的なジャズロック・バンド。
今回の再発アイテムは、
この両方にまたがる時期の重要作品となっております。
アレン在籍時のピークから、
鮮烈なサウンドによる新しい展開を体験できる、
たいへんセンスのよいラインアップといえるでしょう。
とりあえず、
GONGを体験してみようという方には、
アレン脱退後の名盤と言われている、
『GAZEUSE !』がオススメです。
この作品には、
あのアラン・ホールズワースが参加しており、
彼の参加作でもトップクラスに数えられる、
じつは…秘蔵の名盤なのです。
ピエール・モエルランのスティックさばきは、
ちょっとジョン・ハイズマン(テンペスト、コロシアム…)に似ていますが、
もっと繊細な感じで、
あまり英米には見られないタイプといえます。
『GAZEUSE !』が気に入った方には、
アレン在籍時の最終作である『YOU』をオススメします。
この作品では、
アレンワールド全開!という感じで、
部分的にはMAGMAっぽい部分もあり、
その後のテクニック集団への発展を予感させる、
スリリングな展開ありで、
GONGサウンドを堪能することができます。
『YOU』には、
スティーヴ・ヒレッジが参加しており、
独特のセンスを聴かせてくれますが、
この方のソロアルバムも非常に興味深くて、
どれもおススメです。
残念ながら、
デヴィッド・アレンは今年3月にこの世を去りましたが、
ヒレッジやモエルランが、
それぞれの切り口でGONGサウンドを継承しており、
その血統は脈々と継がれているのでした。
GONGの作品が紙ジャケで入手できるなんて…
素晴らし過ぎること…ですね。
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