「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
★ カレンダー
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
★ フリーエリア
★ 最新コメント
[01/25 matsuZACK]
[01/23 shiba]
[01/02 matsuZACK ]
[01/02 ういん]
[12/27 shiba]
★ 最新トラックバック
★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
★ ブログ内検索
★ 最古記事
★ P R
★ カウンター
★2008/10/19 (Sun)
フェンダー・ストラトキャスターを手に入れてから
およそ1年後のことです。
ステージでサブギターの必要性を感じた私は、
もう1本ストラトを入手しました。
それは、
ストラトキャスターのコピーでは定評のあった、
トーカイのシルバースターというモデルで、
色はメタリック・ブルーでした。
このギターは、
フェンダーと比較にならないほど低価格でありながら、
たいへん弾きやすいギターで、
私はまたしてもショックを受けたのでした。
「フェンダー買って、損したかも…。」
とはいえ、
とりあえず、
ストラトが2本になりました。
夢のストラト並べができるようになったのです。
私は嬉々として2本を並べてみることにしました。
すると…、
「あれっ、なんか違う?」
私はこの2本のストラトの相違点に気がつきました。
正面から見れば、
ラージヘッドでメイプル指板、
プラスティックパーツの色こそ違え、
同じ1970年代仕様のはずなのに、
トーカイのストラトの方が、
ネックが薄く、
ボディのコンタードが大きく、
全体的に軽量になっていたのです。
(コンタード=ストラトはボディの肘があたる部分をカットしてあります。)
もっと詳細に見ると、
トーカイのストラトでは、
ピックアップのボビンが不揃いに飛び出しているのに対して、
フェンダーはまったく平らでツライチでした。
私はこのとき初めて、
1970年代のストラトが
1975〜6年を境にマイナーチェンジされていたという事実を知りました。
最初に手にしたジョーディもトーカイも、
1970年代初期型であり、
薄いネックと軽量ボディ、
ボビンの不揃いなピックアップが特徴でした。
これに対して、
フェンダーは、
1970年代後期型であり、
厚いネックと重量級ボディ、
ボディの平らなピックアップが特徴でした。
私が「弾きづらい」と感じた理由は、
どうやらこのへんにあったようです。
そしてこの特徴のおかげで、
音色にも歴然とした差が生じていたのでした。
ここに至って、
私がイメージしていたストラトは、
間違いなく1970年代初期型であったことが判明し、
さらに大きなショックを受けたのでありました。
おかげで、
これ以降の私は、
もったいないことに、
フェンダーをサブにして、
トーカイをメインにするようになってしまったのです。
(ステージでフェンダーを投げるという暴挙に出たのもこの頃でした。)
そんなある日のこと、
プロギタリストとして活躍していた、
大学のサークルの先輩が私のフェンダーを手に取り、
こう言いました。
「このストラトいいな。
チューニングが安定しているし、
ボディが重いから音の輪郭がはっきりしてるよ。」
「えっ、そうですか?」
さらに、
楽器店の無料リペアサービスに参加したときに、
担当のリペアマンがこう言いました。
「このストラトいいですね。
最近のモノでは抜群の出来ですよ。」
「本当ですか?」
当時のフェンダー・ストラトキャスターはたいへん品質が悪く、
リッチー・ブラックモアがニューヨークで試奏したところ、
100本すべてがNGだった
という逸話が残っているほどでした。
ところが、
私のフェンダーはそんな中で稀に見る、
優れた個体だと言うのです。
人間などというものは単純なもので、
その道のプロにそう言われてしまうと、
すっかりその気になってしまい、
以来私は、
1970年代後期型のストラトを愛用しているギタリスト、
U2のジ・エッジと、
ブランドXのジョン・グッドソールのサウンドを研究するようになりました。
すると、
1970年代後期型の音の特徴は、
ブリッジ側の音にコシがあり、
ブリッジ+センターのハーフトーンのヌケがいいこと、
ということがわかりました。
さっそく自分のフェンダーで試してみると、
これはイケル。
実にいいトーンが出るじゃありませんか。
この頃の私(20歳頃:1982年)は、
LOOSE CONNECTIONの前身に当たるバンドができ、
オリジナル曲を作り始めた時期でした。
そこで私が目指したサウンドは、
ヘヴィなリズムセクションの上に乗って、
音の隙間を活かしながら、
ゴリゴリしたリフやニュアンスに富んだコードで曲を構築し、
ギターとヴォーカルがスリリングにからむ、
というものでした。
はたして、
私のフェンダーの音色は、
このサウンドにピッタリとハマったのでありました。
ギターというのはおもしろいもので、
持ち主がこのような気持ちで接すると、
それに応えるかのように素晴らしい音色を出すようになり、
当初気になった弾きづらさもどこへやら、
ローンが終わる頃には、
すっかり“愛機”となっていたのです。
それからというもの、
このフェンダーは約15年間にわたって、
私のメインギターの座を、
不動のものとしたのです。
(ちなみに、
トーカイはギブソン・ファイヤーバードを購入した際の、
頭金の足しになってしまいました。
今から考えると、
たいへんもったいないことをしたものです。)
LOOSE CONNECTION初期のオリジナル曲集、
その後ひとりで作った、
自宅録音作品の数々で、
このフェンダーのトーンは響きわたっているのです。
その後、
長年の酷使がたたったのか、
1994年頃になって、
ノイズがヒドくなり、
リペアをお願いしたところ、
内部の配線をすべて取り替えるという、
人間で言えば、
心臓バイパス手術のようなものを受けることになりました。
以来、
このストラトは一線から退き、
大事に保存されているというわけです。
現在の私は、
このときに購入した2代目のフェンダー・ストラトキャスター、
1957年型の復刻モデルをメインで使っています。
このギターを購入する際は、
前回の轍を踏まないように、
フェンダーUSAとフェンダージャパンの現行モデル、
すべてを試奏し、
もっとも弾きやすいモデルを選びました。
残念だったのは、
当時のラインアップに、
1970年代初期型がなかったことでしたが、
おかげで、
かなり早い時期から手に馴染み、
初代のような苦労を味わうことはありませんでした。
そんな2代目フェンダーも今年で満14歳を迎え、
そろそろ後継機種を考える時期になってきました。
現在は、
フェンダーUSAにもフェンダージャパンにも、
1970年代初期型がラインアップされており、
今度は迷うことなく、
コイツを手に入れてやろうと目論んでいるところです。
↓ということで、
2代目ストラト、通称“BLACKIE”です。
このギターは軽量で扱いやすいのですが、
ネック側およびセンターのピックアップの音がよく、
ブリッジ側はそれほどコシがありません。
ギターの音色って難しいですね。
およそ1年後のことです。
ステージでサブギターの必要性を感じた私は、
もう1本ストラトを入手しました。
それは、
ストラトキャスターのコピーでは定評のあった、
トーカイのシルバースターというモデルで、
色はメタリック・ブルーでした。
このギターは、
フェンダーと比較にならないほど低価格でありながら、
たいへん弾きやすいギターで、
私はまたしてもショックを受けたのでした。
「フェンダー買って、損したかも…。」
とはいえ、
とりあえず、
ストラトが2本になりました。
夢のストラト並べができるようになったのです。
私は嬉々として2本を並べてみることにしました。
すると…、
「あれっ、なんか違う?」
私はこの2本のストラトの相違点に気がつきました。
正面から見れば、
ラージヘッドでメイプル指板、
プラスティックパーツの色こそ違え、
同じ1970年代仕様のはずなのに、
トーカイのストラトの方が、
ネックが薄く、
ボディのコンタードが大きく、
全体的に軽量になっていたのです。
(コンタード=ストラトはボディの肘があたる部分をカットしてあります。)
もっと詳細に見ると、
トーカイのストラトでは、
ピックアップのボビンが不揃いに飛び出しているのに対して、
フェンダーはまったく平らでツライチでした。
私はこのとき初めて、
1970年代のストラトが
1975〜6年を境にマイナーチェンジされていたという事実を知りました。
最初に手にしたジョーディもトーカイも、
1970年代初期型であり、
薄いネックと軽量ボディ、
ボビンの不揃いなピックアップが特徴でした。
これに対して、
フェンダーは、
1970年代後期型であり、
厚いネックと重量級ボディ、
ボディの平らなピックアップが特徴でした。
私が「弾きづらい」と感じた理由は、
どうやらこのへんにあったようです。
そしてこの特徴のおかげで、
音色にも歴然とした差が生じていたのでした。
ここに至って、
私がイメージしていたストラトは、
間違いなく1970年代初期型であったことが判明し、
さらに大きなショックを受けたのでありました。
おかげで、
これ以降の私は、
もったいないことに、
フェンダーをサブにして、
トーカイをメインにするようになってしまったのです。
(ステージでフェンダーを投げるという暴挙に出たのもこの頃でした。)
そんなある日のこと、
プロギタリストとして活躍していた、
大学のサークルの先輩が私のフェンダーを手に取り、
こう言いました。
「このストラトいいな。
チューニングが安定しているし、
ボディが重いから音の輪郭がはっきりしてるよ。」
「えっ、そうですか?」
さらに、
楽器店の無料リペアサービスに参加したときに、
担当のリペアマンがこう言いました。
「このストラトいいですね。
最近のモノでは抜群の出来ですよ。」
「本当ですか?」
当時のフェンダー・ストラトキャスターはたいへん品質が悪く、
リッチー・ブラックモアがニューヨークで試奏したところ、
100本すべてがNGだった
という逸話が残っているほどでした。
ところが、
私のフェンダーはそんな中で稀に見る、
優れた個体だと言うのです。
人間などというものは単純なもので、
その道のプロにそう言われてしまうと、
すっかりその気になってしまい、
以来私は、
1970年代後期型のストラトを愛用しているギタリスト、
U2のジ・エッジと、
ブランドXのジョン・グッドソールのサウンドを研究するようになりました。
すると、
1970年代後期型の音の特徴は、
ブリッジ側の音にコシがあり、
ブリッジ+センターのハーフトーンのヌケがいいこと、
ということがわかりました。
さっそく自分のフェンダーで試してみると、
これはイケル。
実にいいトーンが出るじゃありませんか。
この頃の私(20歳頃:1982年)は、
LOOSE CONNECTIONの前身に当たるバンドができ、
オリジナル曲を作り始めた時期でした。
そこで私が目指したサウンドは、
ヘヴィなリズムセクションの上に乗って、
音の隙間を活かしながら、
ゴリゴリしたリフやニュアンスに富んだコードで曲を構築し、
ギターとヴォーカルがスリリングにからむ、
というものでした。
はたして、
私のフェンダーの音色は、
このサウンドにピッタリとハマったのでありました。
ギターというのはおもしろいもので、
持ち主がこのような気持ちで接すると、
それに応えるかのように素晴らしい音色を出すようになり、
当初気になった弾きづらさもどこへやら、
ローンが終わる頃には、
すっかり“愛機”となっていたのです。
それからというもの、
このフェンダーは約15年間にわたって、
私のメインギターの座を、
不動のものとしたのです。
(ちなみに、
トーカイはギブソン・ファイヤーバードを購入した際の、
頭金の足しになってしまいました。
今から考えると、
たいへんもったいないことをしたものです。)
LOOSE CONNECTION初期のオリジナル曲集、
その後ひとりで作った、
自宅録音作品の数々で、
このフェンダーのトーンは響きわたっているのです。
その後、
長年の酷使がたたったのか、
1994年頃になって、
ノイズがヒドくなり、
リペアをお願いしたところ、
内部の配線をすべて取り替えるという、
人間で言えば、
心臓バイパス手術のようなものを受けることになりました。
以来、
このストラトは一線から退き、
大事に保存されているというわけです。
現在の私は、
このときに購入した2代目のフェンダー・ストラトキャスター、
1957年型の復刻モデルをメインで使っています。
このギターを購入する際は、
前回の轍を踏まないように、
フェンダーUSAとフェンダージャパンの現行モデル、
すべてを試奏し、
もっとも弾きやすいモデルを選びました。
残念だったのは、
当時のラインアップに、
1970年代初期型がなかったことでしたが、
おかげで、
かなり早い時期から手に馴染み、
初代のような苦労を味わうことはありませんでした。
そんな2代目フェンダーも今年で満14歳を迎え、
そろそろ後継機種を考える時期になってきました。
現在は、
フェンダーUSAにもフェンダージャパンにも、
1970年代初期型がラインアップされており、
今度は迷うことなく、
コイツを手に入れてやろうと目論んでいるところです。
↓ということで、
2代目ストラト、通称“BLACKIE”です。
このギターは軽量で扱いやすいのですが、
ネック側およびセンターのピックアップの音がよく、
ブリッジ側はそれほどコシがありません。
ギターの音色って難しいですね。
PR