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「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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  ★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2015/02/01 (Sun)
紙ジャケ再発にともなう、
プログレ三昧は続くのでした…(笑)

今回は、
昨年11月後半に発売された、
ピーター・ゲイブリエル…
(前々回のブルーフォード同様、
正しく表記するとこうなるのだ)
在籍時のジェネシスの諸作についてです。

入院やらなにやらあって、
ようやく最近になって手にしたのですが…
まずは音がよくなっているのにビックリしました。

とくに『フォックストロット』…
ノイズの原因となる光を吸収するために、
CDの表面をターコイスブルーに塗りましたって…
どういうことかは、
よくわかりませんが(笑)
LPなどと比較すると、
格段に音がよくなっていることに気がつきます。

アコースティック・ギターの響きなどは特筆モノで、
思わず、
スピーカーの後ろで、
誰かがギターを爪弾いているような錯覚に陥るほどです。

ピーター・ゲイブリエル在籍時のジェネシスは、
当時の日本ではそれほど人気がなく、
むしろ彼が抜けて、
フィル・コリンズがヴォーカルをとるようになってから、
人気に火がつきました。

そのおかげか、
初期のジェネシスには、
アングラ的な雰囲気がただよっており、
今となっては、
そこがたいへん興味をそそられる部分です。

ザ・フーにも同じことが言えますが、
ピーター・ゲイブリエル在籍時のジェネシスも、
1970年代にリアルタイムで来日したことがなかったため、
その独創性や破壊力が理解されず、
正しく評価されていなかったのでした。

ジェネシスは当時、
ピーター・ゲイブリエルの独創的なパフォーマンスによる、
演劇的なステージが脚光を浴びておりました。
とすれば…
ライブを経験せず音だけでは、
その魅力は伝わりきらなかったはずです。

その一方で、
ヨーロッパ各国では、
彼らのライブに十分接することができただけでなく、
オペラやシャンソンといった、
伝統的な芸能と通じるところもあり、
とくに、
フランスやイタリアでは人気が高く、
多くのフォロワーを生んでいます。

私は、
ピーター・ゲイブリエル在籍時のジェネシスの作品では、
さすがに最初期は幾分地味で…
また、
『月影の騎士』は、
少し異質な…
彼が脱退した後の『トリック・オブ・ザ・テイル』以降に近い、
明るくポップな音になっているので、
『フォックストロット』と
『眩惑のブロードウェイ』を評価しています。

この2作は、
ライブでは定番曲である、
「ウォッチャーズ・オブ・ザ・スカイズ」や「イン・ザ・ケージ」の
メロトロンやオルガンが、
いかにも“プログレ”な音なので、
全編そうなのかと思いきや…
その他の多くの曲はそうではなく、
英国特有のシニカルなタッチの、
むしろアコースティックっぽいサウンドになっています。

この時期のジェネシスには、
あまり、
“プログレ”な音を期待しない方がよいのです。

ピーター・ゲイブリエルはソロになってから、
いち早くアフリカンリズムなどに目を付け、
時代の先端を行くようになりますが、
まだその目が自身に向いていた、
内省的で繊細な初期ジェネシスのサウンドは、
それはそれでたいへん魅力的なのでした。

いいなぁ…このアングラな感じ(笑)

攻撃性や暴力衝動が自分に向けられているような、
ヒリヒリしたタッチ…
『ウロボロス』を見ながら聴いていると、
思い切りハマりそうではありますね。
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★ ILLUSTRATION BY nyao