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「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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  ★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2014/12/31 (Wed)
2014年も大晦日になりました。

最後は好例の、
「2014年マイベストアルバム」で締めたいと思います。

今年は、
みなさんもご存じの通り、
病気療養のため、
2ヶ月近く俗世から離れていたおかげで、
ショートカットコースでゴールインしたように、
やたら短く感じられた1年でありました。

その上…
これまた恒例の「忘年会ライヴ」に出場できなかったこともあり、
音楽的には不完全燃焼のような印象がありますが…
さて、
どのような顔ぶれになっているでしょう。

【新譜部門】1作品
☆Hiromi(上原ひろみ)The Trio Project『ALIVE』
(参考記事「変拍子、テンションコード」)

今年は新譜に当たらなかった年でしたね。
もっとも…
夏以降は健康面が不安定で、
それどころではなかった、
という状況でありましたが…

そんな中で、
この作品の存在感はダントツ!
上原ひろみさんの華麗なるテクニシャンぶりと、
それを余裕でサポートするベテラン2人のコラボ…
まさに構築美の極みでしょう。

これって、
実際は新譜ですが、
個人的には1970年代中盤のユーロロックで見かける、
ジャズっぽいアプローチのインスト系…
フェスタ・モビーレ、ブルー・モーション、アルティエ・メスティエリなど…
を思い出してしまいました。

新しいようななつかしいような…
不思議な魅力です。

個人的には、
こういうカチっとしたの、
好きなんですよね。
あ…そういえば、
ブラッフォードが紙ジャケになっていたんだ…(笑)


【再発部門】19作品(6アーティスト)
☆パット・トラヴァース初期5作品
(参考記事「進化する“ハードロック”」)
『パット・トラヴァース・ファースト』
『メイキン・マジック』
『プッティング・イット・ストレイト』
『ヒート・イン・ザ・ストリート』
『ライヴ』

☆パリス2作品+ボブ・ウェルチ
(参考記事「2014年音初め」)
『パリス・デビュー』
『パリス・セカンド』
『ボブ・ウェルチ/フレンチ・キッス』

☆ヴァン・ダー・グラフ・ジェネレイター後期3部作+ライヴ
(参考記事「ヴァン・ダー・グラフ・ジェネレイター
『ゴッドブラフ』
『スティル・ライフ』
『ワールド・レコード』
『ヴァイタル(ヴァン・ダー・グラフ・ジェネレイター・ライヴ)』

☆ディープ・パープル初期3作品
(参考記事「初期”ディープ・パープル」
『紫の世界』
『ディープ・パープルの華麗なる世界』
『素晴らしきアート・ロックの世界』

☆ドクター・フィールグッド初期3作品
『ダウン・バイ・ザ・ジェティー』
『不正療法』
『スニーキン・サスピション』

☆『コーネル・デュプリー/ティージン』

新譜に当たらなかった一方で、
こちらは、
2013年末に発売された紙ジャケシリーズ…
パット・トラヴァース、パリス、ヴァン・ダー・グラフ・ジェネレイター
から始まり、
かなりの作品がエントリーされました。

やはり、
紙ジャケで再発されるのが、
購入を後押しして、
大人買いをしつつ、
あらためて、
そのアーティストの魅力を認識する、
というのが最近の定番のようです。

個々のアーティストについては、
それぞれ語り尽くした感がありますが、
最後のコーネル・デュプリーだけは、
紙ジャケではなく、
ジャズ/フュージョン系名盤の1,000円シリーズ、
というヤツで、
このシリーズにもけっこうお世話になったことを、
付け加えておきましょう。

ちなみに本作品は、
今でこそ…
有名なスタッフを結成する以前の、
その原型ともいえるスタイルを提示した、
画期的な作品と言えますが、

当時はまだ…
“フュージョン”という単語も定着せず、
“ジャズファンク”などと呼ばれ、
専門筋からは、
どちらかといえば、
妥協の産物的な見方をされておりました。

その後、
1980年代後半からの、
クラブブームなどで再評価の機運が高まり、
今に至っておりますが…
1,000円は素晴らしいですね(笑)
HMVでは、
2枚以上注文しないと、
送料が計上されてしまうのが難点ですが…(笑)

この作品では、
後のクラブブームでは神様のように崇め奉られていた、
バーナード・パーディがビシビシとキメまくっており、
これが気持ちいいこと、
この上ないのです。


【特別賞】
☆ピンク・フロイド『永遠』

これは、
一度ゆっくり話をしなければ…
と思っていた作品ですが、
いざとなると、
そんなに書くべきことがありませんでした。

25年ぶりの新作にして最終作品…
それだけで十分ではないでしょうか。

それを意識してか、
サウンドの方は1970年代の総集編みたいな…
あっ、ここは○○っぽい、
の連続でしたが、
これはこれで許せてしまう。
そんな、
かつてのミーハー心を取り戻すに十分な作品でした。

この作品を聴いていると、
ロジャー以外のメンバーにとって、
『炎』というアルバムが、
かなりのインパクトであったことがわかります。

それと…『神秘』は、
つねに原点だったんだろうなぁ…

私には、
この2枚の作品の延長に、
『永遠』があるように思えて仕方ありません。


【追悼】
今年も多くの方が神に召されましたが、
最後に…
ジョー・コッカーに追悼の意を表したいと思います。
(参考記事「web-magazine GYAN GYAN」)

お腹が出っ張っていようが…
ヨレヨレの酔っ払いだろうが…
やっぱり、
ウッドストックにおける、
あなたの歌声は永遠不滅です。

こんな声が出れば、
私ももっと歌うんですけどねぇ…
(↑それは贅沢な相談だろう?(笑)


さて、
そんな年末ですが、
「ウィルコ・ジョンソンが末期の膵臓ガンを克服、
奇蹟の復活を遂げる」
という記事に触れ…
やっぱこの人はスゲーなぁ、
とばかりに、
前述のドクター・フィールグッド初期3作を引っ張り出し、
ガリココガリココいうテレキャスの音にシビレていました。

ところがなぜか…
そうしていたら、
ヤング兄弟の、
ギブソンSG&グレッチによる、
両側からザクザクくる、
独特のギターサウンドを思い出し、
今度は初期AC/DCを聴きまくっていました。

やはり、
このバンドは世界的に売れる前の方がよろしいかと…

というわけで、
どうやら来年は、
「エレキギターサウンドさいこー!」
「復活!エレキの中高年」
という1年になりそうな予感がしつつ…(笑)
静かに年越しを迎えたいと思います。

来年もよろしくお願いします。

PS:
すっかり忘れていた…
ストーンズ、ジェフ・ベック師匠、すばらしい来日公演をありがとう!
これも、今年の出来事だったんだよね…
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★ ILLUSTRATION BY nyao