「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2014/09/07 (Sun)
今年の夏の、
紙ジャケ再発の目玉は、
ズバリ!
ブランドXですね。
ブランドXは1975年にイギリスで結成され、
ジェネシスのフィル・コリンズがドラマーとして参加したことで、
有名になりました。
ピーター・ガブリエルが脱退し、
ヴォーカリストとしての役割が大きくなったフィルは、
思い切りドラムを叩きたいという欲求から、
このバンドへ参加したということでした。
私は個人的に、
プログレ系ドラマーの中で、
このフィル・コリンズはかなり好きな部類ですが、
それは、
フィルのリズムには、
他のプログレ系ドラマーからは感じられない、
ソウルミュージックのグルーヴがあるからなのです。
リズムがハネるのと、
ハイハットをビシーっビシーっ!
これがたいへん心地よいのです。
ブランドXにはフィルの他、
フレットレスベースの名手、パーシー・ジョーンズ、
クリアトーンギターの魔術師、ジョン・グッドサルが在籍しており、
その卓越したテクニックには定評がありました。
パーシー・ジョーンズは、
アメリカのジャコ・パストリアスに対し、
イギリスのパーシー・ジョーンズと呼ばれた、
当時のフレットレスベースの名手で、
モロにジャズからの影響が感じられるジャコに対し、
イギリス人らしく少しヒネっているというか…
マニアックな解釈を施しているのがパーシーです。
その特有のホワッとした浮遊感は独特のもので、
これがこのバンドのサウンドを印象付けております。
ジャパンのミック・カーンがこの方の大ファンでしたね。
ギターのジョン・グッドサルは、
1970年代後半のフェンダー・ストラトキャスターをメインに、
硬質でクリアなトーンで、
アルペジオや16ビート系の細かいカッティングを得意とします。
(なぜかその後のソロでは、
ゴリゴリに歪んだ音でヘヴィメタ的なプレイをしているのが「?」)
独特のコード感覚がとても美しく、
パーシーの軟らかく浮遊感のあるプレイと、
対照的に硬質なジョンのプレイのブレンドが、
初期の4枚のアルバムでは遺憾なく発揮されております。
ファースト・アルバム『異常行為(Unorthodox Behaviour)』
は1976年に発表され、
前述のパーシーとジョンの個性がうまく発揮され、
インタープレイではなく、
カチっとアレンジされた
完成度の高い楽曲中心の作品になっております。
これを当時は、
“フュージョン”という言葉で、
乱暴に一括りにされていたわけですが、
彼らのサウンドは明らかに、
他のバンドとは違っており、
今回の再発などを経て、
正当に評価されることを期待します。
1977年に発表されたセカンド・アルバム、
『モロッカン・ロール(Moroccan Roll)』では、
エスニック的な要素が加わり、
これが4枚目の『マスクス(Masques)』につながります。
エスニックといっても、
中近東や中央アジアっぽい、
多分に無国籍な印象ですが、
これもブランドXを印象付ける要素となっていきます。
同じく1977年に発表されたライブ・アルバム、
『ライヴストック(Livestock)』は、
スタジオアルバムから一転して、
ライブならではのインタープレイを中心とした作品です。
インタープレイとはいっても、
キング・クリムゾンのように、
激しくぶつかり合う熱いプレイではなく、
静かにジワッと盛り上がるプレイが特徴で、
この種のライブ・アルバムの傑作となっております。
こんな雰囲気のライブ・アルバムは、
ビー・バップ・デラックスのライブぐらいしか、
聴いたことがありません。
1978年発表、
4枚目の『マスクス(Masques)』では、
ジェネシスが多忙になったため、
フィル・コリンズが脱退してしまいます。
しかし、
それまでの作品と変わらないレベルで、
ファンの間では冒頭の2曲、
「The Poke」「Masques」の人気が高く、
隠れ名盤的な存在になっています。
このアルバムを聴くと、
当時よく言われていた、
「ブランドXはフィル・コリンズのサイド・プロジェクト」
ではないということがよくわかります。
ただ…私には、
ここまでだったんですね。
その後の諸作は、
当時の私にはあまり響かず、
1992年の再結成アルバム『Xコミュニケーション』まで、
おおっと感じる作品には出会いませんでした。
とはいえ、
紙ジャケになって、
あらためて初期の作品を聴き返してみると、
やはりよい。
ソウルフルなリズムに、
硬質でクリアなジャズサウンドが乗る…
こんな音をお求めの方には、
ぜひおススメします。
初期の4枚はどこから聴いてもOKですよ。
↓これ曲名誤り×「Masques」→○「The Poke」
紙ジャケ再発の目玉は、
ズバリ!
ブランドXですね。
ブランドXは1975年にイギリスで結成され、
ジェネシスのフィル・コリンズがドラマーとして参加したことで、
有名になりました。
ピーター・ガブリエルが脱退し、
ヴォーカリストとしての役割が大きくなったフィルは、
思い切りドラムを叩きたいという欲求から、
このバンドへ参加したということでした。
私は個人的に、
プログレ系ドラマーの中で、
このフィル・コリンズはかなり好きな部類ですが、
それは、
フィルのリズムには、
他のプログレ系ドラマーからは感じられない、
ソウルミュージックのグルーヴがあるからなのです。
リズムがハネるのと、
ハイハットをビシーっビシーっ!
これがたいへん心地よいのです。
ブランドXにはフィルの他、
フレットレスベースの名手、パーシー・ジョーンズ、
クリアトーンギターの魔術師、ジョン・グッドサルが在籍しており、
その卓越したテクニックには定評がありました。
パーシー・ジョーンズは、
アメリカのジャコ・パストリアスに対し、
イギリスのパーシー・ジョーンズと呼ばれた、
当時のフレットレスベースの名手で、
モロにジャズからの影響が感じられるジャコに対し、
イギリス人らしく少しヒネっているというか…
マニアックな解釈を施しているのがパーシーです。
その特有のホワッとした浮遊感は独特のもので、
これがこのバンドのサウンドを印象付けております。
ジャパンのミック・カーンがこの方の大ファンでしたね。
ギターのジョン・グッドサルは、
1970年代後半のフェンダー・ストラトキャスターをメインに、
硬質でクリアなトーンで、
アルペジオや16ビート系の細かいカッティングを得意とします。
(なぜかその後のソロでは、
ゴリゴリに歪んだ音でヘヴィメタ的なプレイをしているのが「?」)
独特のコード感覚がとても美しく、
パーシーの軟らかく浮遊感のあるプレイと、
対照的に硬質なジョンのプレイのブレンドが、
初期の4枚のアルバムでは遺憾なく発揮されております。
ファースト・アルバム『異常行為(Unorthodox Behaviour)』
は1976年に発表され、
前述のパーシーとジョンの個性がうまく発揮され、
インタープレイではなく、
カチっとアレンジされた
完成度の高い楽曲中心の作品になっております。
これを当時は、
“フュージョン”という言葉で、
乱暴に一括りにされていたわけですが、
彼らのサウンドは明らかに、
他のバンドとは違っており、
今回の再発などを経て、
正当に評価されることを期待します。
1977年に発表されたセカンド・アルバム、
『モロッカン・ロール(Moroccan Roll)』では、
エスニック的な要素が加わり、
これが4枚目の『マスクス(Masques)』につながります。
エスニックといっても、
中近東や中央アジアっぽい、
多分に無国籍な印象ですが、
これもブランドXを印象付ける要素となっていきます。
同じく1977年に発表されたライブ・アルバム、
『ライヴストック(Livestock)』は、
スタジオアルバムから一転して、
ライブならではのインタープレイを中心とした作品です。
インタープレイとはいっても、
キング・クリムゾンのように、
激しくぶつかり合う熱いプレイではなく、
静かにジワッと盛り上がるプレイが特徴で、
この種のライブ・アルバムの傑作となっております。
こんな雰囲気のライブ・アルバムは、
ビー・バップ・デラックスのライブぐらいしか、
聴いたことがありません。
1978年発表、
4枚目の『マスクス(Masques)』では、
ジェネシスが多忙になったため、
フィル・コリンズが脱退してしまいます。
しかし、
それまでの作品と変わらないレベルで、
ファンの間では冒頭の2曲、
「The Poke」「Masques」の人気が高く、
隠れ名盤的な存在になっています。
このアルバムを聴くと、
当時よく言われていた、
「ブランドXはフィル・コリンズのサイド・プロジェクト」
ではないということがよくわかります。
ただ…私には、
ここまでだったんですね。
その後の諸作は、
当時の私にはあまり響かず、
1992年の再結成アルバム『Xコミュニケーション』まで、
おおっと感じる作品には出会いませんでした。
とはいえ、
紙ジャケになって、
あらためて初期の作品を聴き返してみると、
やはりよい。
ソウルフルなリズムに、
硬質でクリアなジャズサウンドが乗る…
こんな音をお求めの方には、
ぜひおススメします。
初期の4枚はどこから聴いてもOKですよ。
↓これ曲名誤り×「Masques」→○「The Poke」
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