「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2008/09/28 (Sun)
私的ロック評論シリーズの第5弾です。
第5回は、
DEEP PURPLE の『IN ROCK』です。
『ディープ・パープル・イン・ロック(DEEP PURPLE IN ROCK)』
(1970年発表)
SDE1
1.スピード・キング
(Speed King)
2.ブラッドサッカー
(Bloodsucker)
3.チャイルド・イン・タイム
(Child In Time)
SIDE2
5.フライト・オヴ・ザ・ラット
(Flight Of The Rat)
6.イントゥ・ザ・ファイア
(Into The Fire)
7.リヴィング・レック
(Living Wreck)
8.ハード・ラヴィン・マン
(Hard Lovin' Man)
ピンク・フロイドの『狂気』と出会い、
鍵盤楽器(キーボード)入りの編成に、
たいへん興味を持つようになった私は、
キッスやストーンズ、エアロスミスのように、
ギタリストが2人いる必要はないというか、
ギタリストは1人で、
キーボード・プレイヤーがいた方がいい、
と考えるようになりました。
そんな時期に、
この考え方を決定的にする出会いがありました。
それが、リッチー・ブラックモアとの出会いです。
私が初めて聴いたディープ・パープルの曲は、
「スピード・キング」でした。
ハードなリフと、
つかみかかるようなヴォーカルに圧倒されていると、
中間部分は突如としてジャージーな雰囲気になり、
ハモンドオルガンのオシャレなソロと、
抑えた音量のギターソロに意表をつかれ、
その後もう一度ハジけ、
たたみかけられるように、
一気にクライマックスに達する…。
「ああっ、これこそ“音の暴力”そのものだ。」
私は一発で魅了され、
すぐにアルバム『イン・ロック』を手に入れました。
そして、
高校1年の1学期の間、
それこそ毎日何回も聴きまくったのでした。
『マシン・ヘッド』ではなく、
『イン・ロック』を先に聴いたおかげで、
私はディープ・パープルに対する認識を誤らなかったのだと思います。
彼らはけっして、
楽曲至上主義でも様式美の権化でもないことが、
『イン・ロック』を聴けばよくわかります。
『イン・ロック』は、
全体的に荒っぽい音の録り方をしており、
それはとくに、
やや割れぎみのドラムの音に顕著ですが、
楽曲もセッションっぽい部分を残しており、
全体的に、
荒削りで未完成な印象を受けます。
そして、
かなりイレギュラーな曲構成や、
音の使い方(とくにB面後半の音のとり方に顕著です)が、
型破りで暴力的な雰囲気を助長しています。
先にショックを受けた
「スピード・キング」のエンディング間近では、
ギターをアンプにこすりつけているような音が聴こえ、
「ブラッドサッカー」では、
ストラトキャスターのアームを駆使した変調感を味わい、
問答無用の「チャイルド・イン・タイム」では、
いままで聴いたことのないフレーズの連続に言葉も出ず、
「フライト・オヴ・ザ・ラット」でペイスのドラムにシビレ、
「イントゥ・ザ・ファイア」や「リヴィング・レック」の
抑えぎみのテンポに凄みを感じ、
脱線どころか変調ぎみで、
スタジオライブそのものみたいな
「ハード・ラヴィン・マン」にふたたび圧倒される…。
本当に、
凄まじい音塊を収録したものだ、
と感心させられます。
このアルバムでディープ・パープルが表現したものこそ、
“ハードロック”なのです。
当時(1976〜77年頃)、
リッチーはすでにレインボーを始動させており、
この後私は、
ディープ・パープルとレインボーを
並行して聴くことになりましたが、
その他のアルバムから、
『イン・ロック』以上のインパクトを受けることはありませんでした。
そして私は、
リッチーのテクニカルなプレイや
エキセントリックな雰囲気を目標とするようになったのです。
夏でも黒い服を着用し、
歌わない、
しゃべらない、
笑わない…。
ステージでは右端に位置し、
メンバーすら寄せ付けない雰囲気で、
凄まじいテクニックを披露し、
暴力的かつ破壊的なパフォーマンスを演じる…。
これは音楽だけにとどまらず、
私の日常生活にも影響を与えたようで、
今でも仕事に向かう私の姿は、
前述のイメージそのもののようです。
いろいろ考えると、
この時点でリッチー・ブラックモアを目標に選んだことが、
人生の大きな分かれ道だったのでしょう。
そういう意味では、
本当に“私の人生を変えたアルバム”と言える1枚です。
第5回は、
DEEP PURPLE の『IN ROCK』です。
『ディープ・パープル・イン・ロック(DEEP PURPLE IN ROCK)』
(1970年発表)
SDE1
1.スピード・キング
(Speed King)
2.ブラッドサッカー
(Bloodsucker)
3.チャイルド・イン・タイム
(Child In Time)
SIDE2
5.フライト・オヴ・ザ・ラット
(Flight Of The Rat)
6.イントゥ・ザ・ファイア
(Into The Fire)
7.リヴィング・レック
(Living Wreck)
8.ハード・ラヴィン・マン
(Hard Lovin' Man)
ピンク・フロイドの『狂気』と出会い、
鍵盤楽器(キーボード)入りの編成に、
たいへん興味を持つようになった私は、
キッスやストーンズ、エアロスミスのように、
ギタリストが2人いる必要はないというか、
ギタリストは1人で、
キーボード・プレイヤーがいた方がいい、
と考えるようになりました。
そんな時期に、
この考え方を決定的にする出会いがありました。
それが、リッチー・ブラックモアとの出会いです。
私が初めて聴いたディープ・パープルの曲は、
「スピード・キング」でした。
ハードなリフと、
つかみかかるようなヴォーカルに圧倒されていると、
中間部分は突如としてジャージーな雰囲気になり、
ハモンドオルガンのオシャレなソロと、
抑えた音量のギターソロに意表をつかれ、
その後もう一度ハジけ、
たたみかけられるように、
一気にクライマックスに達する…。
「ああっ、これこそ“音の暴力”そのものだ。」
私は一発で魅了され、
すぐにアルバム『イン・ロック』を手に入れました。
そして、
高校1年の1学期の間、
それこそ毎日何回も聴きまくったのでした。
『マシン・ヘッド』ではなく、
『イン・ロック』を先に聴いたおかげで、
私はディープ・パープルに対する認識を誤らなかったのだと思います。
彼らはけっして、
楽曲至上主義でも様式美の権化でもないことが、
『イン・ロック』を聴けばよくわかります。
『イン・ロック』は、
全体的に荒っぽい音の録り方をしており、
それはとくに、
やや割れぎみのドラムの音に顕著ですが、
楽曲もセッションっぽい部分を残しており、
全体的に、
荒削りで未完成な印象を受けます。
そして、
かなりイレギュラーな曲構成や、
音の使い方(とくにB面後半の音のとり方に顕著です)が、
型破りで暴力的な雰囲気を助長しています。
先にショックを受けた
「スピード・キング」のエンディング間近では、
ギターをアンプにこすりつけているような音が聴こえ、
「ブラッドサッカー」では、
ストラトキャスターのアームを駆使した変調感を味わい、
問答無用の「チャイルド・イン・タイム」では、
いままで聴いたことのないフレーズの連続に言葉も出ず、
「フライト・オヴ・ザ・ラット」でペイスのドラムにシビレ、
「イントゥ・ザ・ファイア」や「リヴィング・レック」の
抑えぎみのテンポに凄みを感じ、
脱線どころか変調ぎみで、
スタジオライブそのものみたいな
「ハード・ラヴィン・マン」にふたたび圧倒される…。
本当に、
凄まじい音塊を収録したものだ、
と感心させられます。
このアルバムでディープ・パープルが表現したものこそ、
“ハードロック”なのです。
当時(1976〜77年頃)、
リッチーはすでにレインボーを始動させており、
この後私は、
ディープ・パープルとレインボーを
並行して聴くことになりましたが、
その他のアルバムから、
『イン・ロック』以上のインパクトを受けることはありませんでした。
そして私は、
リッチーのテクニカルなプレイや
エキセントリックな雰囲気を目標とするようになったのです。
夏でも黒い服を着用し、
歌わない、
しゃべらない、
笑わない…。
ステージでは右端に位置し、
メンバーすら寄せ付けない雰囲気で、
凄まじいテクニックを披露し、
暴力的かつ破壊的なパフォーマンスを演じる…。
これは音楽だけにとどまらず、
私の日常生活にも影響を与えたようで、
今でも仕事に向かう私の姿は、
前述のイメージそのもののようです。
いろいろ考えると、
この時点でリッチー・ブラックモアを目標に選んだことが、
人生の大きな分かれ道だったのでしょう。
そういう意味では、
本当に“私の人生を変えたアルバム”と言える1枚です。
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